ファクタリング利用前に知っておきたい9つの注意点!違法業者のリスクを軽減する選び方と優良おすすめ業者3選
ファクタリング自体は違法ではありませんが、特に初めて使う場合は注意が必要です。銀行からの融資と比べると手数料は決して安くない上に、取引先に利用を知られたらトラブルに発展することもあります。
その上、銀行(銀行法)や消費者金融(貸金業法)のような特別法がないなど、法整備は進んでいません。違法業者も混じっているため、使わないよう注意を払うのも必須です。
それでも、事前に注意点を知った上で適切な対策を講じていけば、 ファクタリングはいざというときに使える資金調達法として十分役立ちます。
本記事では、ファクタリングを利用する前に知っておくべき注意点と、利用すべき業者の選び方を詳しく解説します。おすすめの優良業者も3つ紹介するので、この記事を最後まで読めば迷いなくファクタリングが利用できるようになるはずです。
目次
ファクタリング9つの注意点
(買取)ファクタリング自体は違法性のない取引ですが、利用に当たっては注意も必要です。特に注意すべき点として、以下の9つを解説します。
ファクタリング9つの注意点
- キャッシュフロー停滞・財務状況の悪化
- 取引先との関係性に影響
- 違法な悪徳業者と個人の給与ファクタリング
- 手数料は審査後に判明する
- 売掛債権額以上の資金調達はできない
- 2社間ファクタリングでは支払期限守る
- 売掛金は一括で支払わなければならない
- 担保・保証人は不要
- 契約書の控えを必ず受け取る・要求する
ファクタリングの注意点① キャッシュフロー停滞・財務状況の悪化
ファクタリングを使いすぎると、キャッシュフローの停滞や財務状況の悪化を招くので気を付けてください。簡単に言うと、利用状況次第では「ファクタリングの利用を止めたら資金ショート待ったなし」の状態に陥るということです。
より分かりやすくするために、具体例を用いて解説します。
A社は取引先からの売掛金をすべてファクタリングを使って早期に現金化していましたが、ある年の10月から取りやめました。その後、資金ショートを起こし、廃業を余儀なくされたのです。
何が起きたのかを、以下の前提条件に基づき時系列順にまとめました。
前提条件
- 売掛金は月末締めで翌々月末日に入金される
- ファクタリング業者にはその月に発生した売掛金を買い取ってもらい、売却額を翌月10日に入金してもらっている
- ファクタリング業者から提示された掛目(買取の対象となる金額)は8割である
- 分かりやすくするために、手数料についてはここでは考えない
月 | 日付 | 詳細 |
---|---|---|
10月 | 10月10日頃 | 9月末締めの売掛金の買取相当額(8割相当額)がファクタリング業者から入金される |
10月末日頃 | 8月末締の売掛金のうち、ファクタリング業者の買取対象外となった額(2割相当額)が入金される | |
11月 | 11月末日頃 | 9月末締の売掛金のうち、ファクタリング業者の買取対象外となった額(2割相当額)が入金される |
12月 | 12月末日頃 | 10月末締の売掛金が全額入金される |
注目してほしいのは11月の詳細です。10月でファクタリングの利用を止めたため、11月は9月末締の売掛金のうち、ファクタリング業者の買取対象外となった額しか入金されません。
他に売掛金の入金がなければ、遅かれ早かれ資金ショートしてしまいます。
ファクタリングの注意点② 取引先との関係性に影響
3社間ファクタリングの利用がきっかけで、取引先との関係性に影響が及ぶこともあるので気をつけてください。
3社間ファクタリングの契約を結ぶにあたっては取引先の了承を得なくてはいけません。しかし、取引先との信頼性が強固でない場合、ファクタリングの利用を相談した段階で、取引を断られる可能性は十分あります。
「資金繰りに不安があるからファクタリングを使う」と判断されてもおかしくないためです。
ファクタリングの注意点③ 違法な悪徳業者と個人の給与ファクタリング
違法業者や個人の給与ファクタリングは絶対に使わないでください。
ファクタリングに関しては現状、銀行(銀行法)や消費者金融(貸金業法)のように特別法が存在しません。適正な運営のための法律や指針の整備も進んでいないため、運営に問題がある違法業者も混じっています。
また、給与ファクタリングにも注意が必要です。給与ファクタリングとは、個人が専門業者にまだ受け取っていない給与を買い取ってもらい、後日給与が払われた時点で返済する取引のことです。
実態が貸付にあたる上に、年率換算すると数百%にのぼる手数料を払わされることもあります。厳しい取り立てや勤務先への連絡など、生活に支障がでるほどの悪質な取り立てもあるため、決して使ってはいけません。
ファクタリングの注意点④ 手数料は審査後に判明する
ファクタリングの手数料は審査後に判明するので注意してください。ファクタリングの手数料は、取引先の支払能力をはじめ、さまざまな要素により決まります。
ファクタリングの注意点⑤ 売掛債権額以上の資金調達はできない
ファクタリングは売掛債権の買取にすぎない以上、額面を上回る資金調達はできません。額面が小さい売掛債権しかない場合、ファクタリングのみでの大掛かりな資金調達はほぼ不可能です。
ビジネスローンを利用したりなど、他の手段を検討することをおすすめします。
ファクタリングの注意点⑥ 2社間ファクタリングでは支払期限守る
2社間ファクタリングを利用する場合は、ファクタリング業者から指定された支払期限を守りましょう。
2社間ファクタリングの場合、取引先から入金があり次第、ファクタリング業者への支払が必要です。支払期限に遅れてしまうと、ファクタリング業者からの取り立てが始まります。
ファクタリングの注意点⑦ 売掛金は一括で支払わなければならない
2社間ファクタリングの利用にあたり、取引先から回収した売掛金は一括でファクタリング業者に支払わなくてはいけません。
仮に分割払いを認めてしまうと、分割している期間に金利が発生します。金利を受け取るには、都道府県または国に貸金業者として登録をしなくてはいけません。
ほとんどのファクタリング業者は貸金業者として登録は済ませていないため、金利を受け取ってしまうと貸金業法違反となります。
ファクタリングの注意点⑧ 担保・保証人は不要
ファクタリングには、担保・保証人は必要ありません。 あくまで売掛債権の売却による現金化であって、借入ではないためです。
それでもファクタリング業者から担保や保証人を用意するように言われた場合は、きっぱり断ってください。
ファクタリングの注意点⑨ 契約書の控えを必ず受け取る・要求する
ファクタリングを利用する際は、契約書の控えを必ず受け取りましょう。何らかのトラブルが起きた際に重要な証拠になるからです。
違法業者であった場合、利用者に証拠が渡るのを防ぐために、、契約書をあえて渡してこない可能性もあります。
そもそもファクタリングとは?
契約に関与する当事者の数を基準にすると、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングに分類されます。
2社間ファクタリング
2社間ファクタリングとは、利用者とファクタリング業者とのやり取りで進められる契約です。大まかには以下の流れで進められます。
- 利用者がファクタリング業者の審査を受ける。
- 審査を経て、ファクタリング業者は利用者から売掛債権を買い取り、手数料を差し引いた額を入金する。
- 本来の売掛債権の入金日が到来したら、取引先から利用者に入金される。
- 利用者はファクタリング業者に売掛債権の入金額を支払う。
2社間ファクタリングのメリットは、 取引先の承諾がなくても進められるところです。 また、手続きの数が少ない分、入金までのスピードが速くなっています。
即日資金化ができるケースも珍しくないため「できるだけ早めに資金調達したい」場合に便利です。
3社間ファクタリング
3社間ファクタリングとは、利用者とファクタリング業者、そして取引先の3社間のやり取りで進められる契約です。大まかには以下の流れで進められます。
- 利用者が取引先にファクタリングの利用を伝え、承諾を得る。
- 利用者がファクタリング業者の審査を受ける。
- 審査を経て、ファクタリング業者は利用者から売掛債権を買い取り、手数料を差し引いた額を入金する。
- 本来の売掛債権の入金日が到来したら、取引先がファクタリング業者に支払いを行う。
3社間ファクタリングのメリットは、 2社間ファクタリングに比べると手数料が安いところです。 ファクタリング業者が直接取引先から売掛債権を回収できるため、回収不能に陥るリスクが低く、手数料も安く済みます。
一方、取引先からの理解が得られないと利用が難しい点には注意が必要です。
また、関与する当事者の数が多く、手続きも煩雑になるため資金調達まで時間がかかります。
ファクタリング業者の選び方
ファクタリング業者の具体的な選び方として、以下の6点を詳しく解説します。
- 手数料はなるべく安いところを比較して選ぶ
- 審査や現金化までにかかる時間を比較して選ぶ
- 必要書類の量で選ぶ
- 保有している売掛債権に対応した業者を選ぶ
- 償還請求権があるかどうかで選ぶ
- オンライン完結できるかどうかで選ぶ
手数料はなるべく安いところを比較して選ぶ
手数料はなるべく安いところを比較して選んでください。 時間に余裕があるなら、2~3社から見積もりを取り、手数料を比較検討した上で決める のがおすすめです。
審査や現金化までにかかる時間を比較して選ぶ
審査や現金化までにかかる時間も、ファクタリング業者を選ぶ1つの基準です。
できれば今日中にでも資金調達をという場合は、 数時間単位で審査が完了し、口座へ入金してくれるファクタリング業者を選ぶのが絶対条件 になります。
必要書類の量で選ぶ
申込にあたって用意すべき必要書類の量でファクタリング業者を選ぶケースもあります。具体的にどんな書類を用意しなくてはいけないのかは、ファクタリング業者によってもまちまちですが、 最低でも以下の2つは必須です。
- 請求書など、売掛債権が実在する証明になる書類
- 通帳や入出金明細など、銀行口座の入出金履歴、残高がわかるもの
できるだけ早く資金調達したいなら、用意すべき書類は少ないに越したことはありません。
保有している売掛債権に対応した業者を選ぶ
ファクタリング業者を選ぶ場合は、保有している売掛債権の買取に応じてくれるかも基準にしてください。売掛債権の種類には、以下のようなものがあります。
- 売掛金
- 約束手形(受取手形)
- 電子債権
- 診療報酬
- 介護報酬
- 調剤報酬
診療報酬、介護報酬、調剤報酬など医療・介護に関連した売掛債権は、すべてのファクタリング業者で買取に応じてくれるわけではありません。
償還請求権があるかどうかで選ぶ
ファクタリング業者を選ぶ際は、償還請求権の有無も確認してください。
つまり、償還請求権が設定されていなかったら、万が一取引先が売掛債権を支払ってくれなかった場合、自分がファクタリング業者に支払わないといけません。
なお、償還請求権が設定されているファクタリングのことをウイズリコースファクタリング、設定されていないものをノンリコースファクタリングという場合もあります。
償還請求権が設定されているファクタリングは、実質的には売掛債権を担保とした融資です。
オンライン完結できるかどうかで選ぶ
オンラインで申込、審査、契約までを完結できるかも、ファクタリング業者選びの基準になります。特に地方に住んでいるなら、 オンライン完結できるファクタリング業者を選んだほうが何かと便利です。
おすすめの優良ファクタリング業者3選
おすすめの優良ファクタリング業者として、以下の3つを紹介します。
- ビートレーディング
- ベストファクター
- 日本中小企業金融サポート機構
ビートレーディング
- できるだけ用意すべき書類を少なくしたい
- できればその日のうちに資金調達がしたい
- オンライン完結で申込を済ませたい
ビートレーディングはファクタリング業界の中ではかなり業歴の長い会社です。2012年に設立されて以降、累計買取額は900億円(2022年3月時点)に達しました。
申込時で用意すべき書類は請求書と通帳の2点のみで、最短5時間での現金化が可能 であるため、急いでいる場合にも向いています。
また、電子契約システム「クラウドサイン」を導入しているため、申込から契約までの一連の流れをオンライン完結させることが可能です。
サービス名 | ビートレーディング |
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ファクタリングの種類 | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング |
手数料 | 2社間ファクタリング:4.0%~12.0% 3社間ファクタリング:2.0%~9.0% |
入金スピード | 最短5時間 |
利用可能額 | 一律の制限なし ※これまでの実績は3万円~7億円 |
法人or個人 | 法人、個人事業主ともに利用可能 |
買取対応債権の種類 | 売掛債権 将来債権(注文書ファクタリング) 介護報酬債権 診療報酬債権 |
申込時の必要書類 | 売掛先からの入金が確認できる通帳のコピー(表紙付2か月分) 売掛債権に関する資料(契約書・発注書・請求書など) |
申込方法 | 電話、公式Webサイト |
ベストファクター
- 柔軟に審査に応じてくれるところに頼みたい
- 資金繰りなど財務回りの悩み相談もしたい
- 面談に抵抗がない
ベストファクターは、東京都新宿区に本社を構えるファクタリング業者です。
公式Webサイトによれば、平均買取率は89.7%、即日振込実行率は63.6%(2022年9月実績)と高い水準に達しています。
柔軟に審査に応じてくれることを重視しているなら、おすすめできる会社の1つです。
また、顧客サービスの一環として財務コンサルティングも実施しています。
資金繰りなど財務回りの悩みを相談し、解決につなげてください。
なお、契約時は面談が必須であることに注意が必要です。
サービス名 | ベストファクター |
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ファクタリングの種類 | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング |
手数料 | 2.0%~ ※実際の手数料は審査により決定 |
入金スピード | 最短即日 |
利用可能額 | 30万円~1億円 |
法人or個人 | 法人、個人事業主ともに利用可能 |
買取対応債権の種類 | 基本的に検収が確定し、入金日が確定している売掛金であれば可能 ※ただし、反社会勢力や公序良俗に反する企業が売掛先だった場合など、一部対応不可のケースあり ※介護報酬、調剤報酬、診療報酬などの医療報酬債権も対応可能 |
申込時の必要書類 | 本人確認書類 入出金の通帳 請求書、見積書、基本契約書など |
申込方法 | 電話、公式Webサイト |
日本中小企業金融サポート機構
- ファクタリングを使うのに抵抗がある
- 他のファクタリング業者を使ったが満足できなかった
- 資金調達に限らず幅広く悩みを相談したい
日本中小企業金融サポート機構は、ファクタリング業者の中では珍しく一般社団法人という形態をとっています。
資金調達に限らず、企業が抱える経営課題の解決を目指しているため、 さまざまな悩みを相談することが可能です。
経営革新等支援機関としての認定も受けているため、事業再生や事業承継、事業マッチングなどの相談にも応じてくれます。
また、ファクタリングを使うのに抵抗があったり、他のファクタリング業者を使ったけど満足できなかったりした場合も、一度問い合わせをしてみましょう。
サービス名 | 日本中小企業金融サポート機構 |
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ファクタリングの種類 | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング |
手数料 | 個々の事例により異なるため要確認 ※公式Webサイト上の簡易診断から確認可能 |
入金スピード | 最短即日 |
利用可能額 | 30万円~1億円 |
法人or個人 | 法人、個人事業主ともに利用可能 |
買取対応債権の種類 | 売掛金 ※詳細は相談の際に要確認 |
申込時の必要書類 | 通帳のコピー(3ヶ月分) 売掛金に関する資料(請求書・契約書など) 身分証明書 |
申込方法 | 電話、公式Webサイト |
ファクタリングの注意点 まとめ
ファクタリング(買取ファクタリング)そのものは違法ではありません。
しかし、銀行や消費者金融と違い法整備が進んでいないため、違法な運営が疑われる業者も混じっているのが実情です。
また、手数料は実際に審査を受けてみないとわからなかったり、取引先との決裂の原因になったりと、他の資金調達とは違う独特な事情もあります。
快適かつ安全にファクタリングを使うには、事前の調査が不可欠です。
「どうしても今日中にお金を調達しなくてはいけない」となってから慌てるのではなく、普段から情報収集だけはしてください。
いざというときには、冷静な判断に基づき自社にあったファクタリング業者を使えるようになります。
本記事で紹介した3つのファクタリング業者以外にも、さまざまな会社が独自に特色を打ち出しているので、じっくり比較検討するのがおすすめです。
昨日は0人が事業資金の調達に成功しました。
今日は0人が事業資金の調達に成功しました。
無料診断がされました。
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無料診断がされました。
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p******w様が
800万円を調達しました。c***c様が
700万円を調達しました。b***o様が
300万円を調達しました。s**o様が
100万円を調達しました。n***s様が
900万円を調達しました。
本日は残り4社限定なのでお早めに10秒診断を行ってください。