資金調達の利用経験に関するアンケート調査

株式会社ラボル(代表取締役CEO:吉田 教充)が運営する金融情報メディア「資金調達プロ」(https://shikin-pro.com/)は、この度資金調達の利用経験についてアンケート調査を実施いたしました。

アンケート調査の概要

アンケート調査の概要については以下を御覧ください。

調査実施期間 2023年5月
実査機関 株式会社クロス・マーケティング
調査目的 資金調達の利用経験に関する調査
調査対象 資金調達の経験がある事業者
調査方法 インターネットリサーチ
調査対象 資金調達の経験がある事業者
調査数 300人
調査対象地域 日本国内

アンケート回答者の属性

年代

回答者年代 回答数 割合
10代 0人 0%
20代 0人 0%
30代 10人 3.3%
40代 41人 13.7%
50代 125人 41.7%
60代 124人 41.3%
70代 0人 0%

役職

役職 回答数 割合
会長/理事長 7人 2.3%
副会長/理事 2人 0.7%
代表取締役(社長)/院長 125人 41.5%
副社長/副院長/事務長 7人 2.3%
務取締役・常務取締役・役員・取締役クラス 60人 20%
顧問・監査役 9人 3%
事業本部長 クラス 15人 5%
部長 クラス 67人 22.3%
部長代理 クラス 8人 2.7%
上記以外 0人 0%

事業形態

事業形態 回答数 割合
株式会社 292人 97.3%
合同会社 4人 1.3%
合資会社 0人 0.0%
合名会社 4人 1.3%

事業分野

業種 回答数 割合
農業 0人 0%
林業 0人 0%
漁業 0人 0%
鉱業・採石業・砂利採取業 2人 1%
建設業 37人 12%
製造業 69人 23%
電気・ガス・熱供給・水道業 0人 0%
情報通信業 9人 3%
Web・IT業 17人 6%
運輸業・郵便業 10人 3%
卸売業・小売業 47人 16%
金融業・保険業 10人 3%
不動産業 27人 9%
学術研究・専門・技術サービス業 14人 5%
宿泊業 0人 0%
飲食サービス業 5人 2%
生活関連サービス業・娯楽業 4人 1%
教育・学術支援業 4人 1%
医療・福祉 10人 3%
複合サービス事業 3人 1%

従業員数

従業員数 回答数 割合
0人 9人 3%
1人~10人未満 96人 32%
10人~50人未満 81人 27%
50人~100人未満 26人 9%
100人~200人未満 17人 6%
200人~300人未満 14人 5%
300人~400人未満 12人 4%
400人~500人未満 5人 2%
500人~1,000人未満 15人 5%
1,000人~2,000人未満 10人 3%
2,000人~3,000人未満 4人 1%
3,000人以上 11人 4%

資本金

資本金 回答数 割合
300万円未満 28人 9.3%
300万円~500万円未満 14人 4.7%
500万円~1,000万円未満 31人 10.3%
1,000万円~3,000万円未満 99人 33.0%
3,000万円~5,000万円未満 33人 11.0%
5,000万円~1億円未満 37人 12.3%
1億円~3億円未満 29人 9.7%
3億円以上 29人 9.7%

業歴

業歴 人数 割合
1年未満 5人 1.7%
1年~3年未満 3人 1.0%
3年~5年未満 5人 1.7%
5年~10年未満 20人 6.7%
10年~20年未満 60人 20.0%
20年~30年未満 28人 9.3%
30年~50年未満 81人 27.0%
50年以上 98人 32.7%

資金調達の利用経験に関するアンケート調査の要約

資金調達の利用経験に関するアンケート調査結果をまとめると
  • 資金調達は金融機関や補助金・助成金、国からの融資を検討・利用する人が多い
  • 金利が安く、融資条件が良い場合が多いことが決め手になる
  • また、小口ではなく、大口で資金調達する方が多いので、調達希望額が1,000万円・1億円以上と回答する事業が多数を締める
  • 資金調達した事業者のほとんどが、希望額通りの資金を調達できている
  • 調達した資金使途は運転資金と設備投資へ使う事業者が約7割
  • 資金調達により資金繰りが改善されたと答える事業者も約7割
  • 資金調達の相談先は3割が士業、4割が相談していないを回答
  • 資金調達で相談したい悩みでは自社に適した手法と条件の面で相談したい事業社が多い

今回の調査で協力してくださった事業者の回答では、資金調達は主に銀行などの金融機関からの融資や補助金・助成金、日本政策金融公庫など複数の資金調達先を検討・利用する方が多いことがわかりました。これらの資金調達を選ぶ理由の多くが、金利が安いことや融資条件が良かったからと回答する人が約6割を超えます。また、資金調達の希望額は1,000万円~3,000万円未満が21%と最も多く、500万円未満の資金調達を希望する事業者は約15%と少数になり、大口になる1億円以上を希望する事業者が全体の約30%ほどになります。実際に資金調達できた金額もそれほど変わりがないので、多くの事業者が目標の金額を調達できていることになります。調達した資金使途は運転資金と設備投資へ使う事業者が約7割となっていることもわかり「事業計画書」をどれだけ作りこむが鍵となることが予測されます。しかし、資金調達により資金繰りが改善されたと答える事業者は約7割、変化なし、厳しいと回答する事業者が約3割もいることから目標調達金額は綿密に決定する必要があるということがわかりました。資金調達する上での相談先では税理士などの士業に依頼する方が約30%、誰にも相談しなかったという事業者が約40%の回答率になっており、意外にも1人で完結するケースが多いようです。資金調達で受けたいアドバイスには「自社に適した資金調達方法が知りたい」というニーズが全体の40%ほどあり、借り方や融資を受けやすくする方法なども約30%という結果になりました。

資金調達の利用経験に関するアンケート調査結果

Q1:どの資金調達方法を検討しましたか?(複数回答)

どの資金調達方法を検討しましたか?

検討した資金調達方法 回答数 割合
金融機関からの融資(銀行や信用金庫) 234 78%
補助金・助成金 183 61%
公的機関からの融資(日本政策金融公庫) 162 54%
家族・知人からの借入 32 10.7%
手形割引 30 10%
ファクタリング 26 8.7%
ビジネスローン 19 6.3%
クラウドファンディング 12 4%
ベンチャーキャピタル(VC) 11 3.7%
エンジェル投資家 8 2.7%
リースバック 8 2.7%
動産・債権担保融資(ABL:Asset Based Lending) 6 2.0%
その他 5 1.7%

Q2:実際にどの資金調達方法を利用しましたか?(複数回答)

実際にどの資金調達方法を利用しましたか?

実際に利用した資金調達方法 回答数 割合
金融機関からの融資(銀行や信用金庫) 223 74.3%
補助金・助成金 156 52%
公的機関からの融資(日本政策金融公庫) 142 47.3%
家族・知人からの借入 28 9.3%
手形割引 21 7%
ファクタリング 19 6.3%
ビジネスローン 13 4.3%
ベンチャーキャピタル(VC) 9 3%
クラウドファンディング 6 2%
リースバック 6 2%
その他(親会社・グループ会社・預貯金) 5 1.7%
エンジェル投資家 4 1.3%
動産・債権担保融資(ABL:Asset Based Lending) 3 1%

Q3:前問で選んだ資金調達方法を選んだ決め手はなんですか?

資金調達方法を選んだ決め手はなんですか?

利用した資金調達を選んだ決め手 回答数 割合
金利が安い 117人 39%
融資条件 70人 23.3%
その資金調達方法しか選べなかった 31人 10.3%
入金速度が速い 24人 8%
手数料が安い 16人 5.3%
返済不要 16人 5.3%
担当者が良かった 12人 4%
第三者からおすすめされた 7人 2.3%
なんとなく選んだ 6人 2%
その他(金融機関との長い付き合い) 1人 0.3%

Q4:希望する資金調達額はいくらでしたか?

希望する資金調達額はいくらでしたか?

希望する資金調達金額 回答数 割合
10万円未満 2人 0.7%
10万円~100万円未満 5人 1.7%
100万円~300万円未満 18人 6%
300万円~500万円未満 21人 7%
500万円~1,000万円未満 35人 11.7%
1,000万円~3,000万円未満 63人 21%
3,000万円~5,000万円未満 33人 11%
5,000万円~1億円未満 39人 13%
1億円~3億円未満 44人 14.7%
3億円以上 40人 13.3%

Q5:実際に調達できた金額はいくらですか?

実際に調達できた金額はいくらですか?

実際に資金調達できた金額 回答数 割合
10万円未満 2人 0.7%
10万円~100万円未満 5人 1.7%
100万円~300万円未満 21人 7%
300万円~500万円未満 20人 6.7%
500万円~1,000万円未満 36人 12%
1,000万円~3,000万円未満 66人 22%
3,000万円~5,000万円未満 31人 10.3%
5,000万円~1億円未満 37人 12.3%
1億円~3億円未満 45人 15%
3億円以上 37人 12.3%

Q6:資金調達した資金使途はなんですか?

資金調達した資金使途はなんですか?

資金調達した資金使途 回答数 割合
運転資金 147人 49%
設備投資 61人 20.3%
資金事業への投資 21人 7%
手元資金として保持 17人 5.7%
仕入れ・外注費の支払い 14人 4.7%
貸金・経費の支払い 10人 3.3%
借入金の返済 9人 3%
設備改修 6人 2%
創業・開業資金 5人 1.7%
人材関連(人件費・福利厚生・働き方改革対応など) 4人 1.3%
投資(有価証券の買付など) 4人 1.3%
税金の納付 1人 0.3%
その他(研究費) 1人 0.3%

Q7:資金調達した結果、資金繰り自体は改善されましたか?

資金調達した結果、資金繰り自体は改善されましたか?

資金調達した結果、資金繰り自体は改善されたか 回答数 割合
大幅に改善された 35人 11.7%
改善された 127人 42.3%
少し改善された 72人 24%
変化なし 46人 15.3%
少し厳しい 12人 4%
厳しい 3人 1%
かなり厳しい 5人 1.7%

Q8:資金調達方法を選ぶうえで誰に相談しましたか?

資金調達方法を選ぶうえで誰に相談しましたか?

資金調達方法を選ぶうえで誰に相談したか 回答数 割合
誰にも相談していない 119人 39.7%
士業(税理士や社会保険労務士) 89人 29.7%
日本政策金融公庫 42人 14%
商工会議所・商工会 19人 6.3%
金融機関に勤めていた経験があるOB 18人 6%
中小企業基盤整備機構 13人 4.3%

Q9:資金調達の相談をするならどんなアドバイスを受けたいですか?

資金調達の相談をするならどんなアドバイスを受けたいですか?

資金調達の相談をするならどんなアドバイスを受けたいか 回答数 割合
自社に適した資金調達方法の選び方 121人 40.3%
自社に適した借方(金額や金利、返済方法) 45人 15%
融資を受けやすくする方法 36人 12%
事業計画の作り方 25人 8.3%
自社に適した金融機関の選び方 24人 8%
銀行交渉 17人 5.7%
銀行との関係の築き方 8人 2.7%
返済が困難になった場合の対処法 8人 2.7%
その他(必要なし) 7人 2.3%
銀行の評価(格付け)を上げる方法 3人 1%
返済計画の作り方 3人 1%
財務諸表の見方・作り方 2人 0.7%
固定資産の償却 1人 0.3%
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