ファクタリングの手数料はどれくらいかかる?相場や安く抑える方法について

運営事務局
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更新日2024/11/20
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ファクタリング 手数料 アイキャッチ

ファクタリング手数料相場はいくらぐらいになる?

ファクタリングの手数料を安くする方法やおすすめの業者を知りたい!
ファクタリングの手数料は経費として計上できる?

ファクタリングの手数料は2社間取引が売掛債権金額の10〜30%、3社間取引は1〜9%が相場となっており、実際の手数料は債権金額や信用度によって変わります。

また、手数料を安くするためには 複数の業者に対して見積もりを出したり、初回限定の無料キャンペーンの活用、3社間ファクタリングの利用 などの方法が考えられます。

この記事では、 ファクタリング手数料の相場やなるべく安く利用するための方法、手数料が安いおすすめの優良業者5社を紹介 しているので、ファクタリングの利用を検討している方はぜひチェックしてくださいね!

ファクタリングの手数料をざっくり言うと…
  • ファクタリングの手数料2社間が10〜30%、3社間は10%未満が相場となっている
  • 手数料の割合は「取引先の信用」と「契約形態」の要素から決定される
  • 相対的に手数料を安く抑えるには 3社間ファクタリングを積極的に活用して複数の業者を比較できるよう見積もりを取ることも大切なポイントです!
  • ファクタリングを検討する場合は、 いくら資金調達ができるのかを把握して利用するのがおすすめ!
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  • もちろん、 金額だけでなく最適なファクタリング会社も紹介できるのでそのまま申し込みも可能
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目次

ファクタリングとは

ファクタリング 手数料 ファクタリングとは
ファクタリングは 法人や個人事業主が所有している売掛債権を、業者が買取して現金化して資金調達する方法 です。

売掛債権とは
法人間や個人事業主との取引で用いられる「売掛金」のこと。

「売掛金」は、実際の作業と支払日が1〜2ヶ月ほど期間が空くため、売上の発生から入金までの時間の資金のなさが問題となる時がある。

上記の通り、売掛債権は入金まで時間がかかってしまうため、ファクタリング業者が債権の買取をすることにより、 資金調達ができます。

また、取引先が倒産して債権回収不能に陥るリスクを防ぐことも可能です。

他にもファクタリングを利用するメリット・デメリットを以下の表の通りありますので、利用する際の参考にしてください。

ファクタリングを利用するメリット ファクタリングを利用するデメリット
・売掛債権の回収不能リスクを未然に防げる
・通常よりも早い売掛金回収ができるので、資金不足リスクを下げられる
・借入ではないので保証人、担保は不要
・信用情報に対して事故情報がつかないので、借入を別でできる
・売掛債権以上の金額の取引はできない
・3者間ファクタリングを利用した場合は、相手にファクタリングの事実が知られるため信用が下がる可能性がある
MEMO
ファクタリングと借入をバランスよく利用するのがおすすめです。

ファクタリングにかかる手数料とは

ファクタリング 手数料 内容
ファクタリングでかかる手数料の例として、以下のようなものがあります。

ファクタリングでかかる手数料の例
  • 売掛債権の買取手数料
  • 印紙代
  • 債権譲渡に必要な登記費用など

売掛債権の手数料は、 買取金額に応じた料金をファクタリング会社側に支払います。

そのため、ファクタリング利用で手に入れられる資金は、買取金額から手数料を差し引いた金額となりますので、全額受け取れるわけではない点は注意してください。

他にも、ファクタリング会社によっては債権譲渡に関するリスクを防ぐための登記費用や印紙代を請求されるケースがあり、業者によって手数料の金額は異なります。

MEMO
ファクタリングを利用する場合は、手数料にプラスして印紙代や登記費用がかかる場合もあることを把握してください。

ファクタリングで手数料が発生する理由

ファクタリングに手数料が発生する理由は回収できなかった場合のリスクを補うためです。

ファクタリングのサービスは、ファクタリング会社が売掛債権を買取、手数料を差し引いた金額も利用者が受け取って、期日になったら債権を回収するというサービスです。

つまり、ファクタリング会社が買い取った債権を回収できなければ、大きな損害となります。

例として、売掛債権が1,000万円で手数料が20%の場合、ファクタリング会社が支出する金額は800万円です。

未回収の場合は、この800万円を失うことになります。

上記のような大損害を被らないためにも、ファクタリング会社は補填として手数料を設けているのです。

ファクタリングの手数料相場

ファクタリング 手数料 相場
ファクタリングにはそれぞれ2社間、3社間の2種類が存在しますが、それぞれ手数料の相場が異なります。

それぞれのファクタリングの手数料の違いは以下の通りです。

2社間・3社間ファクタリングの手数料相場の違い
  • 2車間ファクタリングの手数料は10%〜30%の間
  • 3社間ファクタリングの手数料は10%未満

また、以下の見出しでは手数料がなぜ違うのかについても説明していくので、参考にしてください。

2社間ファクタリングの手数料相場は10%~30%

ファクタリング 手数料 2社間ファクタリング
2社間ファクタリングの手数料は売掛債権の10%〜30%が相場です。

2社間ファクタリングの手数料が3社間に比べて高い理由は、申し込みした企業から債権を回収するためです。

これは、リスクが高く申し込みした企業が本来ファクタリング会社に支払うべき売掛金を借金返済などに使ってしまう可能性があります。

つまり、ファクタリング会社は事前に貸し付けた売掛金を回収できなくなるリスクを抱えているということ。

そのため、2社間ファクタリングは手数料が10%〜30%と高く設定されているのです。

3社間ファクタリングの手数料相場は10%未満

ファクタリング 手数料 3社間ファクタリング
3社間ファクタリングの手数料は売掛債権の1%〜9%が相場です。

手数料が2社間ファクタリングよりも低く設定されている理由は、ファクタリング利用の事実が取引先企業に伝えられ、売掛金回収をファクタリング会社が行うためです。

これにより、2社間ファクタリングよりも債権回収ができなくなるリスクが下がるので、手数料が1%〜9%と低めに設定が可能となります。

貸金業務取扱主任者 荒井 美亜
貸金業務取扱主任者 荒井 美亜
2社間ファクタリングに比べると、3社間ファクタリングは売掛金を回収できなくなるリスクが低いため、手数料も低くなる仕組みです。

ファクタリングの手数料を安くするには?

ファクタリング 手数料 安くするには
解説した通り、ファクタリングはさまざまな手数料がかかります。

この章では、その手数料を抑えるためにどうすれば良いのかについて解説します。

ファクタリングの手数料を安くするポイント
  • なるべく3社間ファクタリングを利用する
  • 複数のファクタリング業者に見積もりをとって比較する
  • 取引先とファクタリング業者から信頼を得る
  • キャンペーンを活用する

それぞれ解説します。

なるべく3社間ファクタリングを利用する

手数料を安くするためには3社間ファクタリングを利用するのがおすすめです。

3社間ファクタリングは2社間のものに比べると債権回収に対するリスクが低いので、手数料の相場が安く設定されています。

3社間の相場は10%未満、2社間は10%〜30%なので、 手数料を安くしたいのであれば3社間ファクタリングを選んでください。

複数のファクタリング業者に見積もりを取り比較する

複数のファクタリング業者に見積もりをとって比較するのも手数料を安くするためには欠かせません。

なぜなら、ファクタリング業者によって手数料が違ってくるからです。

そして、 複数の見積もりをとることにより、交渉時にファクタリング業者の担当者に対して他社にも相談していることを伝えれば、手数料下げの交渉を有利に進められます。

交渉がうまくいけば、通常の手数料より安くファクタリング契約ができる可能性が高くなります。

取引先とファクタリング業者から信頼を得る

取引先やファクタリング業者から信頼を得ることも、手数料を下げるためには欠かせません。

なぜなら、ファクタリングには担保・保証がなく売掛先・利用企業の信用度が重要視される傾向にあるためです。

ファクタリング契約の手数料は先ほど解説した通り、企業基準がありますが、担当者から見た依頼会社の印象も信用度に加味されます。

そのため、 依頼側・売掛先も支払いを遅延しない信用度が高い企業であれば、ファクタリング業者側の債権未回収リスクを減らせます。

ファクタリング会社から信用を得て手数料を下げるためにも、担当者とのコミュニケーションを大切にしつつ、取引先の信用に値する書類なども用意しておくのがおすすめ!

貸金業務取扱主任者 荒井 美亜
貸金業務取扱主任者 荒井 美亜
3社間ファクタリングを使ったり、複数の会社から見積もりを取ったりすると時間はかかりますが、その分手数料を低く抑えられるはずです。

キャンペーンを活用する

ファクタリング業者の中には、 キャンペーンを実施することで手数料を安くしているところがあります。

キャンペーンを行っている理由は、業界の競争が激化している中でも業者は新規の顧客を獲得しなければならないためです。

ファクタリングの手数料キャンペーンの事例は以下の通りです。

ファクタリングの手数料キャンペーン事例
  • 他社からの乗り換えや初回契約で手数料が無料
  • 初回利用で事務手数料が無料
  • 手数料割引

キャンペーンをうまく活用すると、 手数料を抑えながら資金調達できる ので、複数の会社のキャンペーン内容を比較してから利用先を選定してください。

ファクタリング手数料の内訳

ファクタリング 手数料 内訳
ファクタリング手数料の内訳は、大まかに分けて以下の3つになります。

ファクタリング手数料の内訳
  • 基本的な手数料
  • 事務手数料
  • 債権譲渡登記費用

基本的な手数料は先ほど解説した通りで ファクタリング会社の主たる収入源であり、債権の未回収リスクを補填するために必要 なものです。

事務手数料は契約するに当たって発生した経費のことで、相場としては2〜3万程度とされています。

例として、ファクタリングを契約するために遠方へ担当者が出張した場合に発生する「出張費」などが該当します。

ただ、事務手数料に関しては根拠が乏しい場合があるので、内訳について契約時に説明してもらうのがおすすめです。

また、業者によっては「債権譲渡登記」を契約する際の条件としているところがあります。

債権譲渡登記とは
債権を他人(第三者)に渡して二重譲渡となった場合に、未回収リスクを防ぐため登記申請を行い、法的に債権者をファクタリング会社に移ったことを示すための制度のこと。

債権譲渡登記を行う場合は、司法書士が絡んでくるため報酬支払いに10万円程度かかり登録免許税として7,500円前後のお金が取られます。

MEMO
ファクタリングの査定額によっては、手数料でほとんど取られてしまう可能性もゼロではないので、どのような手数料がかかっているのかについて契約時に必ずチェックしてください。

ファクタリングの手数料が安いおすすめの優良業者5選

ファクタリング 手数料 安い 優良業者 5選
こちらの章では、ファクタリングの手数料が安いおすすめの優良業者を5つ紹介します。

項目 QuQuMo PayToday 日本中小企業金融サポート機構 アクセルファクター ビートレーディング
手数料 1〜14.8% 1〜9.5% 1.5%~10% 2%~ 2%~12%
契約種類 2社間・3社間 2社間 2社間・3社間 2社間・3社間 2社間・3社間
調達可能金額 10万円〜上限なし 10万円〜上限なし 下限・上限なし 30万円〜1億円 上限・下限なし
入金スピード 最短2時間 最短30分 最短即日 最短即日 最短即日
法人利用 可能 可能 可能 可能 可能
個人利用 可能 可能 可能 可能 可能
債権譲渡登記 不要 不要 不要 不要 不要

それぞれのファクタリング業者の特徴や使うのにおすすめの方を解説しますので、検討材料にしてください。

ファクタリングの手数料が安い業者① QuQuMo

QuQuMo 公式サイト

QuQuMoがおすすめな人の特徴
  • WEBで手続きを全て完結させたい人
  • 個人事業主から法人
  • 書類を揃える時間がない人

QuQuMo手数料が業界最安水準の1%〜で取引しており、最短2時間で入金できるファクタリングサービスです。

法人から個人事業主まで幅広く対応しており、フリーランスだったとしても取引ができます。

また、申し込みに必要な書類が通帳および請求書の2点のみとなっており、 面倒な書類探しの時間を短縮することが可能 です。

手数料を安く利用するのであれば、QuQuMoは候補の一つとして上げておきたいサービスです。

項目 詳細
手数料 1〜14.8%
契約種類 2社間・3社間
調達可能金額 10万円〜上限なし
入金スピード 最短2時間
法人利用 可能
個人利用 可能
債権譲渡登記 不要

ファクタリングの手数料が安い業者② PayToday

PayToday 公式サイト

PayTodayがおすすめな人の特徴
  • すぐに資金調達が必要な人
  • 建築業を営んでいる人
  • 申し込みをオンラインで完結させたい人

PayTodayは、申し込みから最短30分で着金されるファクタリングサービスです。

特徴として、2社間ファクタリングに限定されているという点が挙げられます。

2社間ファクタリングを利用することで、 ファクタリング利用の事実を伏せることが可能 です。

手数料は2社間ファクタリングにも関わらず、相場よりも安い1〜9.5%となっているので、お得に利用できます。

銀行からの資金調達が難しいベンチャーや地方中小企業、フリーランス、個人事業主に注力しているので、一度相談されるのがおすすめです。

項目 詳細
手数料 1〜9.5%
契約種類 2社間
調達可能金額 10万円〜上限なし
入金スピード 最短30分
法人利用 可能
個人利用 可能
債権譲渡登記 不要

ファクタリングの手数料が安い業者③ 日本中小企業金融サポート機構

日本中小企業金融サポート機構 公式サイト

日本中小企業金融サポート機構がおすすめな人の特徴
  • 印紙代や郵送料を削りたい人
  • 財務コンサルティングを同時に受けたい人
  • 安心してファクタリングを受けたい人

日本中小企業金融サポート機構は、非営利で運営されているファクタリングサービスです。

非営利故に 安い手数料でサービスを提供できる という点が魅力的です。

また、審査通過率が95%という数字を誇っており、ほとんどのケースで資金調達ができます。

さらに、ファクタリングを受けた方には財務コンサルティングのサービスも受けられますので、財務状況の改善をしたいという方にもおすすめです。

項目 詳細
手数料 2者間:8%~18%
3者間:2%~9%
契約種類 2社間・3社間取引
調達可能金額 下限上限なし
入金スピード 最短3時間
法人利用 可能
個人利用 可能
債権譲渡登記 不要

ファクタリングの手数料が安い業者④ アクセルファクター

アクセルファクター 公式サイト

アクセルファクターがおすすめな人の特徴
  • 資金が足りない工事業者
  • 1000万円以上の大口債権を保持している人
  • 契約方法を柔軟に選びたい人

アクセルファクターは、数千万円単位の大口債権を保持している業者さんにおすすめのファクタリングサービスです。

特徴として、債権金額が大口になればなるほど 手数料のパーセンテージが下がっていく という点が挙げられます。

アクセルファクターのHPから引用した、売掛債権金額に対するファクタリング手数料のパーセンテージの一覧は以下の通りです。

売掛債権金額 手数料
100万円以下 10%〜
101万円以上500万円以下 5%〜
501万円以上1000万円以下 2%〜
1000万円以上 相談

上記の通り、債権金額が上がるに連れて、手数料が下がっていきます。

そのため、1,000万円以上の大口債権を保持している方におすすめするサービスです。

項目 詳細
手数料 2%~
契約種類 2社間・3社間取引
調達可能金額 30万円〜1億円
入金スピード 最短即日
法人利用 可能
個人利用 可能
債権譲渡登記 不要

ファクタリングの手数料が安い業者⑤ ビートレーディング

ビートレーディンク ゙公式サイト

ビートレーディングがおすすめな人の特徴
  • 取引実績の多い会社でファクタリングを利用したい人
  • 注文書ファクタリングを使いたい人
  • 少ない書類で申込したい人

ビートレーディングは、取引実績が豊富なファクタリングサービスです。

手数料相場2者間で8%~18%、3者間:2%~9%とされており、繰り返し利用することで徐々にパーセンテージは下がっていきます。

また、注文書ファクタリングにより、 受注をした時点で資金調達が可能になるシステム を作っています。

書類も2点で審査可能なので、書類を用意する時間がない方でも簡単に申込可能です。

項目 詳細
手数料 2%~12%
契約種類 2社間・3社間取引
調達可能金額 上限・下限なし
入金スピード 最短即日
法人利用 可能
個人利用 可能
債権譲渡登記 不要

ファクタリングの手数料に関するよくある質問

ファクタリング 手数料 よくある質問
最後にファクタリングの手数料に関するよくある質問は以下の通りです。

ファクタリングの手数料に関するよくある質問一覧
  • Q:ファクタリングに支払期日はありますか?
  • Q:ファクタリングの手数料に上限はありますか?
  • Q:ファクタリングの手数料は違法じゃないの?
  • Q:ファクタリングの手数料に消費税はかかりますか?
  • Q:契約してからの入金までの処理について教えてください!
  • Q:3社間ファクタリングの会計処理も基本的には同じですか?
  • Q:ファクタリングの手数料コストは経費になりますか?
  • Q:個人事業主ですがファクタリング手数料の鑑定科目や仕訳は?

知らないと損する情報が乗っておりますので、ぜひ参考にしてください。

Q:ファクタリングに支払期日はありますか?

ファクタリングの支払期日は、基本的に債権の入金日となっています。

売掛先から入金があったら、 速やかにファクタリング会社が指定をしている口座に入金をしてください。

なお、3社間ファクタリングを選択している場合は、売掛先から直接ファクタリング会社に振込がされるため、返済する必要がありません。

Q:ファクタリングの手数料に上限はありますか?

ファクタリングの手数料に上限はありません。

理由として、ファクタリングはあくまで買取のため、利息制限法が定められている融資や借入の適用外となっているからです。

ファクタリング手数料の相場は、2社間が「10〜30%程度」で3社間は「10%未満」となっています。

Q:ファクタリングの手数料は違法じゃないの?

結論から述べると、ファクタリング手数料は違法ではありません。

ただ、先ほど紹介した2社間、3社間の手数料相場をはるかに上回る手数料を要求する業者がいる場合は、バックに闇金などがいる可能性もあります。

そのため、手数料が何%になるのかをファクタリング業者に問い合わせするのがおすすめです。

Q:ファクタリングの手数料に消費税はかかりますか?

ファクタリングの手数料に消費税はかかりません。

理由として、ファクタリングが「金銭債権の譲渡」に該当しており、非課税の扱いになっているからです。

それに伴い金銭債権の譲渡が割引料、手数料などについても非課税の扱いとなっており、これは国税庁のHPでも明示されています(出典:金銭債権の買取り等に対する課税関係|国税庁)

Q:契約してからの入金までの処理について教えてください!

契約を結んだタイミングで未収入金とします。

未収入金は営業活動以外の取引で発生した未回収の金額を計上するときに使用する勘定科目です。

例えば、上記の条件であれば以下のようになります。

貸方 借方
現金預金
売上債権売却損
180万円
20万円
未収入金 200万円

次に、ファクタリング業者から入金が行われたタイミングで仕訳を行います。

ポイントは、手数料を売上債権売却損として計上することです。

例えば、売掛金が200万円で買取手数料が10%であれば次のようになります。

貸方 借方
現金預金
売上債権売却損
180万円
20万円
未収入金 200万円

以上の条件であれば、買取手数料20万円がかかります。入金があった180万円を現金預金、買取手数料20万円を売上債権売却損として処理すれば、未収入金(200万円)と等しくなります。

Q:3社間ファクタリングの会計処理も基本的には同じですか?

基本的な流れは、2社間ファクタリングと同じです。

ただし、取引先が業者へ売掛金を送金するため「売掛金の入金から返金までの処理」は必要ありません。

この取引にファクタリングの利用者が関与することはないからです。

Q:ファクタリングの手数料コストは経費になりますか?

ファクタリングの手数料コストは経費として計上可能です。

勘定科目は「売掛債権売却損」もしくは「売掛債権譲渡損」のいずれかになります。

この経費は、債権譲渡登記で発生した費用や諸手数料も含められますので、 利用した際は法人税を減税するためにも経費として計上してください。

Q:個人事業主ですがファクタリング手数料の鑑定科目や仕訳は?

個人事業主でファクタリングを利用した場合の手数料における勘定科目は以下のようになります。

  1. 売掛債権売却損
  2. 売掛債権譲渡損

なお、市販の会計ソフトの場合上記のような勘定科目が設定されていないので、新しく設定しなければなりません。

市販の会計ソフトを利用している時は「雑損失」「支払手数料」がおすすめです。

この記事を監修した貸金業務取扱主任者|荒井 美亜さんのコメント

この記事の監修者
荒井美亜

立教大学大学院経済学研究科修了(会計学修士)。出版社、Webマーケティング会社での勤務を経て、現在は金融事業を中心に活動中。2級FP技能士貸金業務取扱主任者(登録済み)税理士簿記論財務諸表論など多数の難関資格や試験に合格。資金調達プロの専門家としてファクタリングに関する悩みや疑問を解消できるようサポート致します。

<保有資格>
税理士簿記論日商簿記検定1級AFP(日本FP協会認定)2級FP技能士貸金業務取扱主任者(登録済み)

ファクタリングを利用する上で、手数料は避けて通れない出費であり、出来る限り安くできるに越したことはありません。

そのためには、手数料が決まる仕組みを知った上で、できることがないか探すと効果的です。

また、二社間ファクタリングは取引の性質上、手数料が高めなので、多少時間がかかっても良く、取引先からの理解も得られそうなら、三社間ファクタリングの利用も検討するのをおすすめします。

ファクタリングの手数料 まとめ

ファクタリング 手数料 まとめ
ファクタリングの手数料は2社間が10〜30%、3社間が1〜9%が相場であり、売掛先の過去の売掛金支払などの実績や業績から手数料が変動します。

売掛先が大手企業であればあるほど手数料が下がり、会社規模が小さいほど手数料が上がっていきます。

もし、手数料を安くするためなら 3社間ファクタリングを利用して、複数業者から見積もりをとり、手数料を比較するのがおすすめ です。

今回の記事で紹介した5社は、いずれも手数料が安く即日で利用できる便利な業者ばかりです。

そのため、一度サービスを比較した上でどこに見積もりを出すのかを考えると、 手数料を抑えたファクタリング会社を見つけられる可能性が高くなります。

記事で紹介した安くする方法や業者を参考に、ぜひ理想のファクタリングを成功させてくださいね!

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