銀行交渉とは?成功させるポイントや金融機関の選び方から申し込み前にやっておくべきこと

運営事務局
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更新日2025/11/6
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銀行交渉を成功させるにはどうすればいいですか?

銀行交渉の確率を高めるためにやるべきこととは?

銀行に融資のお願いをメール文書で送っても大丈夫ですか?

銀行融資の交渉を成功させるには、中間決算や決算の1ヶ月〜1ヶ月半前を狙うことや決算書提出時に留意点を口頭で伝えるといった方法があります。

ただし、銀行に窓口訪問をして「資金が足りないので融資してください」や「土地を担保にするので融資してほしい」など、銀行側にメリットがない形でお願いをしてもお金を貸してはくれませんので注意をしてください。

今回の記事では、銀行融資の交渉を成功させるコツや融資のお願いをするメールの例文、融資のお願いをする流れなどを解説します。

記事を読むことで、銀行交渉を成功させるためのコツがわかりますので、ぜひ参考にしてください。

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銀行融資の交渉を成功させるコツ

銀行融資の交渉を成功させるためには、 申し込みをする時期や説明方法など次のようなポイントを押さえることが重要 です。

銀行融資の交渉を成功させるコツ
  • 中間決算・決算の1ヶ月~1ヶ月半前を狙う
  • 決算書提出時に留意点を口頭で伝える
  • 銀行コンプレックスは捨て去る
  • 資金が足りないから貸して」とお願いするのはNG

銀行融資を成功させるための4つのポイントについて詳しく見ていきます。

中間決算・決算の1ヶ月~1ヶ月半前を狙う

銀行の決算前のタイミングを狙って申し込むことで融資が成功する可能性が高くなります。

決算期前というのは融資量を増やしたいため、銀行各支店にはきついノルマが課されているケースが多いためです。

銀行が最も「融資をしたい」と希望しているタイミングで申し込みをすることによって審査通過の可能性が高まります。

決算書提出時に留意点を口頭で伝える

決算書を提出する際には、ただ提出するのではなく、簡単に決算書の内容を口頭で説明してください。

特に売上が下がった、減益した、赤字になったなどのネガティブな情報がある場合には、「なぜ売上が下がったのか」という点を説明することが重要 です。

銀行が自社をネガティブに評価しないためにも、業況が悪化している際には口頭で説明するようにしてください。

銀行コンプレックスは捨て去る

「銀行は自社を評価する」「断られてしまうのではないか」など、銀行に対して苦手意識やコンプレックスを持つのはNGです。

銀行は企業に対して「融資をしたい」と考えています。

銀行にとってお金を借りてくれる人はお客様ですので、気軽に銀行窓口を訪問し、何気のない会話をすることに努めてください。

そして、 会社の業況が悪い時ほど、会社のネガティブ情報を積極的に伝えることで支援を受けやすくなります。

「資金が足りないから貸して」とお願いするのはNG

いくらお金が足りないからと言って、 銀行窓口を訪問し「お金が足りないから貸して」「この決算書の内容でいくら借りれる?」「この土地を担保に入れるからお金を貸して欲しい」と交渉するのはNG です。

どんなに業況がよく優良不動産を担保にできたとしても、銀行が必要もないお金を貸すことはありませんし、いきなり「お金を貸して」と言うことは銀行からマイナス評価を受けるだけです。

理由もなく「お金を貸して」と伝えるのではなく、「何にいくらお金が必要なので貸して欲しい」と理由を明確に伝えるようにしてください。

MEMO
銀行は必要性が乏しい資金は融資しない

銀行融資を受ける際の選び方は自社に適した金融機関を選ぶこと

銀行融資を受ける際には「どの銀行へ申し込みをするのか」という点が非常に重要 です。

申込先の金融機関を選択する際には、それぞれの金融機関の特徴を理解して、最適な金融機関を選択するとともに、自社の年商に適した金融機関を選択することも大切です。

年商が大きくなれば必要な資金調達額も大きくなるのでメガバンクなどの規模の大きな金融機関と取引するのがおすすめです。

一方、年商が小さいのであれば、少額融資でも丁寧に対応してくれる信用金庫などの規模の小さな金融機関を選択するのが向いています。

年商と取引する金融機関の関係性はおおよそ次のようなイメージになります。

年商別の取引する金融機関の目安
  • 年商3億円以下:信用金庫・信用組合
  • 年商10億円以下:地方銀行
  • 年商10億円超:メガバンク

それぞれの金融機関の特色について詳しく解説していきます。

大口の融資に向いている「メガバンク」

メガバンクとは総資産がおよそ1兆ドル以上の巨大な銀行グループを指し、日本では次の3つの銀行が三大メガバンクと言われています。

日本の三大メガバンク
  • 三菱UFJ銀行
  • みずほ銀行
  • 三井住友銀行

メガバンクは数十億円以上の巨額の融資に応じてくれることもあり、超大口の資金調達をしたい場合に向いています

メガバンクは多額の資金の融資に応じてくれますが、金額が大きい分、業況が悪くなったら早期に回収に転じる傾向にあるのがデメリットです。

他の金融機関とも付き合いながら、メガバンクからも資金調達をするのが重要です。

金利が少し高い地域密着型の「地方銀行」

年商10億円以下くらいまでであれば地元の地方銀行と取引することで円滑に資金調達できます。

地方銀行は地域密着で、地元経済と企業を発展させていくことが社会的責務ですので、多少業況が悪くなっても、融資によって資金的な援助を継続してくれることが一般的 です。

そのため、メガバンクのように景気が悪くなったら早期に回収するようなことはありません。

特に小口の運転資金融資にも柔軟に対応してくれるので、日々の運転資金の調達は地元の地方銀行から行うのがおすすめです。

ただし、数億円を超えるような巨額の融資を受けることは難しく、金利もメガバンクよりは高めになる傾向もあります。

金利は高めで小規模事業者向けの「信用金庫」

信用金庫は小規模事業者向けの融資を行っています。

数十万円単位の超少額の運転資金融資にも応じてくれるので、個人事業主やフリーランスの人が「仕事に必要な運転資金を少しだけ借りたい」という場合に向いています

その分、プロパー融資の金利は高くなる傾向にありますが、ほとんどの融資を地方自治体が設計している制度資金で行うので1%〜2%台で借りることが可能です。

また、信用金庫は機動力の高さが魅力で、わざわざ店頭へ行かなくとも、職員が会社まで訪問して手続きをとってくれることもあります。

「忙しくて銀行窓口へ行っている時間がない」という人にはおすすめです。

ただし大口の資金調達は難しく、借入可能額は1,000万円未満と考えておいた方が無難です。

プロパー融資とは
プロパー融資とは、保証協会や保証会社の保証をつけずに金融機関が全ての回収リスクを負う融資。金融機関にとってリスクが高いので一定以上の信用がある企業でないと借りられない

銀行融資が難しいなら「日本政策金融公庫」

銀行からの借入が難しいのであれば、日本政策金融公庫へ相談するのがおすすめです。

日本政策金融公庫は国が出資している中小事業者に対して資金提供を行うことを目的としている、中小企業のための国の金融機関です。

また、民間金融機関が事業者向け融資を行う場合には、ほとんどのケースで信用保証協会の保証をつけますが、日本政策金融公庫は信用保証協会の保証をつけません。

そのため、 民間金融機関とは完全に別枠で融資を受けることが可能で、銀行から「信用保証協会の保証枠がいっぱいだから融資に応じられない」と断られてしまった場合でも、日本政策金融公庫であれば融資に応じてくれる可能性があります

スムーズに資金調達するために、民間金融機関と日本政策金融公庫の両方と取引しておくのがおすすめです。

ただし、日本政策金融公庫は融資手続きに1ヶ月程度の時間がかかることもあるので、急いでお金が必要な時には不向きです。

MEMO
日本政策金融公庫は銀行や信用金庫とは別枠で借りられる

年商別で銀行交渉が成功しやすい銀行の早見表

企業の成長段階と年商によって、最適なパートナーとなる銀行は異なります。

銀行選びで最も重視すべき点は「会社が経営の危機に直面した際、手を差し伸べてくれるかどうか」というサポート体制です。

例えば、起業したばかりの中小企業がメガバンクを選んでも、適切な支援を受けられません。

各金融機関の特性を理解し、自社の状況に合った銀行を選ぶことが、事業の安定と成長に不可欠です。

銀行 特徴
年商3億円まで 信用金庫・信用組合 地域の企業との関係性を重視し、きめ細やかなサポートや小口融資に積極的。起業初期や小規模企業の心強い味方
年商10億円まで 地方銀行 地元経済の発展に貢献し、地域の中堅・中小企業に特化したサービスを提供。事業拡大期における比較的まとまった融資にも対応しやすい
年商10億円超 メガバンク 大規模な資金調達や、国際的な取引、広範な金融サービスに対応。今後より大きなビジネス展開を目指す企業に適している

銀行融資の審査に通りやすくなる事業計画書の作り方

銀行融資の審査では、事業の計画について定めた事業計画書をしっかりと作成することが非常に重要です。

事業計画書を作成する際には次のポイントを抑えてください。

事業計画書作成時のポイント
  • 事業の実現性と返済の可能性を重点に作成する
  • 過去決算データとの整合性を意識する

事業計画書を作成する際の2つのポイントについて詳しく解説していきます。

事業の実現性と返済の可能性を重点に作成する

事業計画書では次の2点を重視して作成することが重要です。

  • 事業計画を具体的にどのように実現するのか
  • どのように返済していくのか

単に数字だけで「1年後には売上が倍になる」と計画したところで、読んでいる側は実現可能性を感じません。

客観的なデータを元に「市場規模が〇〇億円あり、この地域には競合店舗がないので、潜在的な市場規模の50%程度の確保が見込める」などの実現可能性がある計画を立ててください。

また、返済についても同様に、 「売上がこの程度拡大する見込みだから、毎月〇〇万円の返済には問題ない」というように、根拠をつけることが重要 です。

過去決算データとの整合性を意識する

事業計画を立てる際には、過去のデータとの比較が重要です。

黒字が拡大するという見込みであれば次のようなことを意識してください。

・過去から売上がどの程度伸びるのか
・過去の利益率から向上するのか
・経費をどの程度削減して利益が拡大するのか

赤字からの脱却をする計画であれば、次のようなことを意識するのが重要です。

・固定費のうち何を削減するのか
・売上をどのように伸ばすのか
・売上原価をどのように抑えるのか
過去の決算データを「どのように改善させるのか」を意識して、事業計画を作成してください。
MEMO
事業計画書は過去から「どのように」改善させるかを具体的に解説することが重要

銀行に融資のお願いをする流れ

銀行に融資をお願いする流れは難しくありません。

ここでは5つのステップをご紹介します。

STEP1
相談

STEP2
書類提出

STEP3
面談

STEP4
審査

STEP5
融資実行

STEP1:相談

まず、融資を検討したら、銀行の窓口や担当者に相談をしてください。

STEP2:書類提出

次に、銀行が求める書類の準備が必要になります。

提出しなければいけないものは抜かりがないように用意してください。

書類によっては準備がかかるものもあるので、早めに確認して用意するのがおすすめです。

STEP3:面談

銀行融資を受ける際、融資担当者との面談は避けて通れません。

面談の目的は、提出された書類だけでは測れない事業主の人物像や経営への想いなどを見極めることにあります。

面談では、一般的に以下の重要な質問が投げかけられます。

・現在、自己資金はどれくらいあるのか?
・融資によって得た資金を、何に、そしてどのように活用する計画か?
・融資を受けた資金を、どのような事業収益を基に、どうやって返済していくのか?

どんなに明確で立派な事業計画があったとしても、これらの質問に対して、自分の言葉で論理的に答えられないようでは融資は困難です。

事前にしっかりと準備をして行くようにしてください。

STEP4:審査

融資の申し込み後、銀行は提出された書類や面談で得られた情報を基にいろいろな観点から融資の可否を審査します。

審査では、 融資をすべきかどうかという決定だけでなく、融資額などの具体的な融資条件も同時に決定します。

審査にはある程度の時間がかかるのでその点は注意してください。

STEP5:融資実行

審査に通過すると、契約手続きを経て融資金が銀行口座に入金されます。

融資実行と同時に返済が始まるので、返済計画はしっかりと立てるようにしてください。

銀行に融資のお願いをメール文書で送っても大丈夫?

原則として、初めての融資依頼や重要な相談は、直接の面談や電話で始めるのが一般的で、メールだけで済ませるのは避けた方が無難です。

ただし、状況によってはメールを最初のコンタクト手段として活用することもできます。

銀行に融資のお願いをメール文書で送る際の例文

融資のお願いをメール文書で銀行に送る場合の例文をご紹介します。

もしも送る場合は以下を参考にしてみてください。

平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
株式会社〇〇(会社名)の代表取締役、〇〇 〇〇(氏名)でございます。
(※お取引がある場合は「平素よりお世話になっております。」に変更。)

この度、弊社の〇〇事業に必要な事業資金の融資について、ご相談させて頂きたくご連絡いたしました。
当行には日頃より大変お世話になっており、心強いパートナーとしてぜひご支援を賜りたく存じます。

【ご相談内容の概要】
資金使途:(具体的な用途)
希望融資額: 金額を記載
面談でご説明したい事項: 弊社の事業計画および詳細な返済計画

つきましては、詳しい事業内容や財務状況をご説明させていただくため、一度面談のお時間を頂戴できますでしょうか。

【面談のご希望日時】
ご担当者様のご都合を最優先いたしますが、以下の中からご検討いただけますと幸いです。
〇月〇日(〇) 〇〇時~〇〇時
〇月〇日(〇) 終日
〇月〇日(〇) 終日
上記日程での調整が難しい場合は、遠慮なくお申し付けください。
お忙しいところ恐縮ですが、ご返信をお待ちしております。
署名

銀行交渉に関するよくある質問

銀行交渉に関するよくある質問をまとめました。

銀行交渉を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

銀行交渉に関するよくある質問
  • 銀行折衝の読み方は?
  • 会社のホームページで会社概要箇所に取引銀行を載せる理由は?融資可能額を増やすために新規取引銀行を開拓するには?

Q:銀行折衝の読み方は?

「ぎんこうせっしょう」と読みます。

企業が融資などの目的で銀行と話し合い、利害の調整を行うことを意味しています。

利害が一致しない相手と、お互いが納得できるように話し合うことなので、ビジネスシーンではよく使われる言葉です。

Q:会社のホームページで会社概要箇所に取引銀行を載せる理由は?

信用のできる会社であることをアピールしているのが理由です。

銀行と取引があるというのは、その銀行からの借り入れがあるということ。

銀行はお金を貸すときに経営力や将来性などを、利子付きで返済してくれるかどうかを細かく審査しています。

有名な銀行と取引があるということは、その銀行から信用されているとことを伝えているのです。

Q:融資可能額を増やすために新規取引銀行を開拓するには?

新規取引銀行を開拓するには、まず預金口座を開設し取引実績を作ることが基本になります。

そのほかには、信用調査会社へ情報を登録して銀行からの営業を受けやすくしたり、知人の紹介を利用したりする方法も有効です。

取引をスムーズにするには、銀行に資金繰りの相談と見なされないように正しい手順でアポイントを取ることが大切です。

その際は、しっかりと事業計画を提案する姿勢で臨むようにしてください。

銀行交渉のまとめ

銀行からの融資に成功するかどうかは、銀行との交渉によって大きく左右されます。

金融機関の担当者に対して良い情報も悪い情報も伝えて、コミュニケーションを密にすることが非常に重要です。

また、金融機関ごとの特色を理解して、自社の年商や業況に見合った金融機関を選択することも大切になります。

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