黒字倒産はなぜ起こる?防ぐには?回避するポイントとしやすい業種、実際に黒字倒産した有名企業の具体例
この記事では上記の悩みを解決します。
黒字倒産とは企業の損益計算書が黒字になっているにも関わらず、会社の資金が不足していることから支払いや返済ができずに倒産すること です。
黒字倒産を防ぐには、黒字倒産が起こる原因を把握して、あらかじめ 資金繰りや売掛債権管理や在庫管理を徹底しておくことが重要 です。
この記事では黒字倒産が起きる原因と、黒字倒産の事例、さらには黒字倒産を防ぐ方法を解説します。
5分もあれば理解できる内容になっているので、黒字倒産を心配している方は、資金繰りが改善されるようになります!
- 黒字倒産とは、損益計算書では黒字で利益が出ているにも関わらず会社が倒産すること
- 黒字倒産は収支の管理不足や不良在庫、交差比率が悪いことが原因で起こる
- 黒字倒産した企業には江森グループホールディングスが有名
- 黒字倒産を防ぐには、不良債権の管理、銀行へのリスケ相談が効果的
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目次
【わかりやすい!】黒字倒産とは?
黒字倒産とは、損益計算書では黒字で利益が出ているにも関わらず会社が倒産することです。
倒産は赤字だから起こるわけではなく、会社にお金がないから起こる ものです。
会社に現金がないと、取引先への支払い、人件費、手形の決済、借入金の返済などができずに倒産に追い込まれてしまいます。
例え赤字であっても、 手元に現金が豊富な企業は支払いができるので倒産することはありません 。
しかし、黒字であったとしても、手元にお金がない企業は支払いができないので黒字倒産に追い込まれてしまいます。
東京商工リサーチによると、2021年の倒産企業の6割が赤字となっており、残りの4割が黒字で倒産していることが分かります。
画像引用:「稼ぐ力」を失い、過剰債務と返済能力が悪化 倒産企業の財務データ分析(2021年)|東京商工リサーチ
倒産件数のうち4割が黒字倒産ですので、例え 利益が出ている企業も「自社は黒字だから大丈夫」と安易に考えるのではなく、黒字倒産の原因と対処法をしっかりと理解する 必要があるのです
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黒字倒産はなぜ起こる?売掛金・買掛金のタイミングがずれることで起きる
黒字倒産は 売掛金の入金や支払いのタイミングがずれることで起きる ことがほとんどです。
- 収支の管理不足
- 不良在庫を抱えている
- 交差比率が悪い
まずは黒字倒産が起きる3つの原因について詳しく解説していきます。
黒字倒産の原因① 収支の管理不足
黒字倒産は入金と支払いのタイミングのズレを把握していないことから起こります。
日本の商慣習においては、「支払いは後、入金が先」というのが基本です。
例えば、仕入れ代金の支払いは今月末に発生するものの、売上代金は翌月末にならないと入金になりません。
そのため、 手元に売上代金が入金になるまでの運転資金を保有しておかないと、支払いができずに倒産に追い込まれてしまう ことがあります。
「いつ入金があり」「入金日までにどのくらいの支払いがあり」「手元にいくらの資金を用意しなければならないのか」ということをしっかりと把握しておくことが黒字倒産を防ぐためには非常に重要です。
黒字倒産の原因② 不良在庫を抱えている
不良在庫を抱えていることも黒字倒産の原因の1つです。
社内に売上になかなか結びつかないような不良在庫を抱えていると、仕入れのための現金が流出します。
しかし 在庫は損益計算書上の売上原価には含まれないので、売れない在庫のために多くの現金を支払っている企業も損益計算書では黒字になる ことも珍しくありません。
実際には不良在庫の仕入れのために資金繰りが厳しい企業も、損益計算書では黒字になっているため、 不良在庫を抱えた企業も黒字倒産になる 可能性が高くなります。
黒字倒産の原因③ 交差比率が悪い
交差比率が悪い企業も黒字倒産になりやすい企業です。
交差比率が100%以上の企業は在庫が健全に売上に結びついている企業ですが、交差比率が100%を下回る企業は在庫が健全に売上に結びついていない可能性があります。
交差比率の計算式は「粗利率×在庫回転数」です。
なお在庫回転数は「商品売上高÷年間の平均在庫金額」で計算します。
100を上回ると健全な経営で、100を下回ると企業経営は厳しい とされています。
粗利率5%でも在庫回転数30回であれば交差比率は150%となるので健全な経営だと言えます。
※粗利率が低くても在庫が回転していれば企業経営は健全になる。
このように、 いくら粗利率が高くても、在庫の回転数が少なければ交差比率が100%を切って黒字倒産になる ことがあります。
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黒字倒産した有名企業の事例:江守グループホールディングス
黒字倒産した企業で有名な事例が「江森グループホールディングス」です。
江森グループホールディングスは倒産する直近期まで4期連続で過去最高益を記録していました。
しかし、中国の取引先の資金繰りが悪化し、中国の取引先に対する売掛金が回収困難になります。
そのため、多額の貸倒引当金を計上しなければならなくなり、最終的には700億円の負債を抱えることになります。
実は江森グループホールディングスは確かに多額の売上を計上していましたが、キャッシュフローベースでは赤字が続いていました。
子会社が売掛金を回収できずに現金がどんどん流出していったのです。
江森グループホールディングスのように 売上を伸ばすことだけに集中して、資金繰りを疎かにすると、企業は最高益を記録しても倒産する 可能性があります。
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黒字倒産の回避・防ぐ対策
黒字倒産を防ぐためには普段の経営から準備をしておくとともに、 銀行へ早めに相談する ことが重要です。
日常の経営活動の中でできることと、銀行借入がある場合の対処法について詳しく解説していきます。
不良債権をしっかり管理する
不良債権をそのまま放置しないことが重要です。
期日になっても支払いがない売掛先に対しては、書面や訪問などで督促をしてください。
また、営業担当者のノルマにカウントするのは、「入金になった時」と社内ルールを設けることで、営業担当者が取引先の入金管理も行ってくれます。
このように、 社内で「どのように不良債権を出さないようにするか」「不良債権をどのように管理するか」のルールを決めておく ことが重要です。
銀行へリスケの相談する
銀行からの借入金があり、資金繰りが苦しいのであれば、 早めに銀行へリスケの相談 をしてください。
リスケには次の2つの種類があります。
- 最終期日の延長:完済までの期間を延ばして毎月の支払金額を減らす
-
元金返済の据え置き:一定期間元金の返済を据え置き、利息だけを支払う
長期的に返済額を軽減したい場合は最終期日を延長し、「一定期間だけ返済を待ってほしい」という場合には元金返済の据え置きを選択してください。
銀行は返済に遅れると比較的短期間で差し押さえなどの法的手続きをとり、倒産に追い込まれてしまいます。
黒字倒産の大きな原因の1つが「手元に現金がなくて、銀行の借入金の返済ができない」というものです。
借入金の返済が苦しいのであれば、とにかく早めに銀行へリスケの相談をしてください。
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黒字倒産に関するよくある質問
黒字倒産についてよくある質問をご紹介していきます。
Q:黒字倒産に税金が要因となることはありますか?
税金は利益に対して課税されるものですので、税金を支払っても手元には利益分の現金が残るので 税金が原因で黒字倒産になることは基本的にはありません 。
しかし、 利益が出ているのに売掛金の回収不良によって手元に現金が残っていない場合には、税金を支払うお金がなくなり倒産する 可能性もあります。
Q:人手不足で黒字倒産することはありますか?
人手不足で会社を運営していくことが困難になれば、黒字でも倒産に追い込まれる 可能性はあります。
具体的には次のようなケースです。
- 後継者が見つからず経営者不在で倒産
- 従業員の離職者が相次いだ
- 求人しても人が集まらない
Q:黒字倒産しやすい業種は?
経費の発生から売上が入金になるまでの期間が長い業種は黒字倒産しやすい業種 です。
代表的な業種が「建設業」です。
建設業は工事着工から完成までに、1年以上の時間がかかることも珍しくないので、この期間、現金が枯渇して黒字倒産になる可能性があります。
また小売、卸売業などの業種も多くの在庫を抱えるので、黒字倒産になりやすいと言われています。
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まとめ
黒字倒産とは収益が出ているのにもかかわらず、会社に資金がなくなり、支払いができなくなることを原因として倒産してしまうことです。
黒字倒産は売掛金の管理不足や、在庫の管理不足など、社内の管理体制の不備によって起こる ケースが多々あります。
社内体制を構築することによって黒字倒産を防ぐことができるので、 日々の資金繰りや在庫管理を徹底し、売上と同じくらい資金繰り管理も重視する ようにしてください。
- 黒字倒産とは、損益計算書では黒字で利益が出ているにも関わらず会社が倒産すること
- 黒字倒産は収支の管理不足や不良在庫、交差比率が悪いことが原因で起こる
- 黒字倒産した企業には江森グループホールディングスが有名
- 黒字倒産を防ぐには、不良債権の管理、銀行へのリスケ相談が効果的
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