開業資金の融資は日本政策金融公庫で受けるのがおすすめ!金利や審査通過のコツと自己資金なし・個人事業主の資金調達方法
この記事では上記の悩みを解決します。
開業資金を借りる事業者は何も営業実績がないので、金融機関からお金を借りることは確かに簡単ではありません。
しかし 日本政策金融公庫などに適切な準備をした上で、相談すれば低金利でスムーズに借りることも可能 です。
この記事では開業資金の融資を受けたい創業を計画している方に、開業資金の金利や審査通過のポイントなどを解説します。
5分もあれば理解できる内容になっているので、融資を受けて開業したい方は、融資審査に通過しやすくなります!
- 開業資金の融資審査では事業計画や資金計画が最も重要
- 開業資金を借りたい場合は借入希望額の半分程度の自己資金が必要
- 日本政策金融公庫は開業資金融資を3%未満の低金利で行っている
目次
開業資金の融資審査基準について
開業資金の融資の審査基準は公表されていませんが、主に次の3つのポイントが重要になります。
- 開業に至るまでの職歴
- 事業計画
- 資金計画
まず、 開業に至るまでどんな仕事をしていたのかが重要 になります。
例えば、自動車会社にこれまで勤務していた人が独立して自動車会社を立ち上げるなどのように、これまでの職歴と開業を希望する業種が同じ場合には「これまでの職歴から成功する可能性が高い」などと判断でき、審査で有利になります。
一方、普通の会社員が突然脱サラしてラーメン屋を始めるなど、開業に至る経緯とこれまでの職歴が無関係の場合には、審査でマイナスです。
また、 開業からどの程度でいくら売り上げ、どの程度の期間で黒字になり、将来的にはどの程度の利益を見込んでいるのかなどの事業計画がしっかりとしたものであるかどうかも審査では非常に重要 になります。
同じく、 資金をどのように調達して、返済には問題がないかという資金計画も重要 です。
開業時にはこれまでの実績が何もないので、「開業に至った経緯」と「事業や資金の計画」が最も重要になります。
開業資金の融資額は自己資金の2倍程度
開業資金で借りることができる金額は自己資金の2倍程度が目安だと言われています。
もちろん、自己資金なしでも高額な借入に成功する可能性はありますが、 借入希望額の半分程度の自己資金を用意しておくことによってスムーズに審査に通過することが可能 です。
例えば開業の際に1,500万円の資金が必要なのであれば、手元に500万円の資金を用意しておけば1,000万円の借入に成功し、開業資金1,500万円を確保できる可能性があります。
つまり、必要総額の3割程度の資金を用意しておけば、残りを融資によって調達できる可能性が高いと言えます。
開業資金の融資審査通りやすくするコツ
開業資金の融資審査に通過する可能性をより引き上げたいのであれば、次の3つの準備をしてから申し込みをするのがおすすめです。
- 保証人をつけて審査を受ける
- 他の金融機関でも融資を複数受ける
- 融資希望額と必要な開業資金を最小限に抑える
開業資金の融資審査に通過するための3つのコツを詳しく解説していきます。
保証人をつけて審査を受ける
保証人をつけて融資を受ける方法です。
連帯保証人は借主と同じ返済義務を負うため 金融機関からすれば、万が一返済が履行されない場合には連帯保証人へ請求できるため安心 です。
しかし今は借主とは無関係な第3者の連帯保証をつけることはしないので、資産や収入がある第3者を「連隊保証人にしたい」と言っても審査で有利になることはありません。
一般的に連帯保証人として認められるのは家族だけです。
有力な連帯保証人が見つからない場合には、 不動産などの担保を提供することで審査で有利になることがあります 。
他の金融機関でも融資を複数受ける
1つの金融機関で開業に必要な資金を借りることができない場合には、他の金融機関でも融資を受ける方法があります。
日本政策金融公庫と民間金融機関は別枠で融資を行っている ので、1つの金融機関で必要額を調達できない場合には、他の金融機関にも相談してください。
融資希望額と必要な開業資金を最小限に抑える
借入額はできる限り小さい方が審査に通過しやすくなります 。
そのため、必要な開業資金をできる限り最小限に抑えて、借入希望額も少なくしてください。
高額な設備のランクを1つ下げる、広告費を見直すなどの方法で、可能な限り必要金額を抑えて 借入希望額を可能な限り減らすことも審査に通過するためのポイント です。
開業資金の融資を受けるなら日本政策金融公庫がおすすめ!
開業資金の融資を受けるのであれば日本政策金融公庫へ相談するのがおすすめです。
日本政策金融公庫は「新創業融資制度」など、様々な融資制度を設けて、新規創業者を融資によって支援しています。
何も実績がない創業者の方でも日本政策金融公庫であれば必要な資金を調達できる可能性 があります。
日本政策金融公庫なら金利3%未満で融資を受けることができる
日本政策金融公庫であれば金利3%未満で開業に必要な資金の融資を受けることができます。
2023年3月時点の日本政策金融公庫の新創業融資制度の基準利率は無担保・無保証の場合の基準金利は2.45~3.45%で、担保を提供した人の基準利率は1.20~2.80%です。
ここからさらに審査によって様々な金利優遇が行われるので、 多くの方が開業資金に必要な資金を3%未満の低金利で借りることができています 。
開業資金に使える日本政策金融公庫の融資制度一覧
開業資金融資に利用できる日本政策金融公庫の融資制度として次の3つの融資制度があります。
- 新規開業資金
- 新創業融資制度
- 女性、若者/シニア起業家支援資金
それぞれの融資制度の特徴や金利など詳しく解説していきます。
新規開業資金
新規開業資金は新たに事業を始める方に向けた日本政策金融公庫の基本的な開業資金融資 です。
融資限度額 | 7,200万円(うち運転資金4,800万円) |
---|---|
返済期間 | 設備資金 20年以内 <うち据置期間2年以内> 運転資金 7年以内 <うち据置期間2年以内> |
金利 | 2.15%~3.15% 条件を満たすと金利優遇あり |
新規開業資金は条件を満たすことで様々な金利優遇を受けることができます。
女性や若者やシニアが起業する場合や、創業塾や創業セミナーなどを受けて新たに事業を始める場合などは上記の基準金利からさらに金利優遇がある ので、詳しくは窓口へ相談してください。
新創業融資制度
新創業融資制度とは、新規開業者が 他の融資制度と併用することで無担保・無保証で融資を提供する融資制度 です。
新規開業資金などと併用することで、 無担保・無保証で開業に必要な資金を借りられるのが特徴 です。
融資限度額 | 3,000万円(うち運転資金1,500万円) |
---|---|
返済期間 | 各融資制度に定めるご返済期間以内 |
金利 | 2.45~3.45% (審査によって優遇あり) |
新創業融資制度は他の融資制度と併用するものですので、他の融資制度の返済期間と同じ返済期間となります。
女性、若者/シニア起業家支援資金
女性、若者/シニア起業家支援資金とは、新規開業資金を女性または35歳未満か55歳以上の方が借りた場合に適用される特別金利の融資制度です。
該当する方が新規開業資金を借りた場合には1.75~2.75%(2023年3月現在)の低金利で借りることができます。
女性や若者やシニアの方は、民間の金融機関ではなく日本政策金融公庫へ相談することで、より低コストで開業資金を調達できます 。
開業資金の融資は「自己資金なし」で受けたい人の資金調達方法
自己資金がなく、日本政策金融公庫から必要な資金を全て調達できない場合には、次のような方法で資金調達できる可能性があります。
- 親族や知人からの支援
- クラウドファンディングで出資を受ける
- エンジェル投資家の出資を受ける
これらの方法はメリットとデメリットが非常に大きいので注意点も理解した上で借入や出資の交渉をする必要があります。
自己資金がなく金融機関からの借入で資金調達できない場合の、資金調達方法について詳しく解説していきます。
親族や知人からの支援
親族や知人から開業に必要な資金を借りる方法です。
利息も発生しないことが多いので、調達コストが最も低い方法 ですが、親戚や知人からお金を借りることによって人間関係を壊してしまうリスクもあります。
個人的な借入をする場合にも、しっかりと借用書を用意して、約束した期日には必ず返済するようにしてください。
クラウドファンディングで出資を受ける
クラウドファンディングで出資を受けるという方法もあります。
クラウドファンディングとはインターネット上で事業を公開し、その事業に賛同してくれたり、応援する人から出資を募るというものです。
返済不要な資金ですので、調達に成功すれば資金繰りは円滑になる などのメリットがありますが、そもそも事業内容が「共感する」「応援したい」などの社会性の強いものでなければ成功することは難しいと言えます。
単に営利目的の事業ではクラウドファンディングでの資金調達は難しいのがデメリットです。
エンジェル投資家の出資を受ける
エンジェル投資家とはスタートアップなどを支援する個人投資家のことです。
投資家から「将来成長しそうな事業」「経営者として応援したい」と判断されれば、開業に必要な資金を調達できる可能性があります。
また エンジェル投資家は大企業の経営者を退職した人も多いので、経営に関するノウハウを授けてもらうこともメリット です。
ただし、実際に出資に成功できるのはごくわずかの人ですし、調達できるのも数百万円程度ですので高額な資金調達は不可能です。
開業資金の融資 まとめ
開業資金の融資審査は「これまでどんな仕事をしていたのか」「事業計画や資金計画はしっかりとしているか」という点が審査で重視されます。
一定の自己資金を用意した上で、これらのポイントを抑えて金融機関へ相談することで、開業資金を借りることは可能 です。
数ある金融機関の中でも、日本政策金融公庫は開業に必要な融資制度をいくつも用意しており、3%未満の低金利で借りることもできます。
開業資金の融資を受けたい場合には、まず日本政策金融公庫へ相談してください。
昨日は0人が事業資金の調達に成功しました。
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