ビジネスローンと銀行融資の違いを徹底比較!併用する賢い使い方や注意点とおすすめな人の特徴
この記事では、上記のような疑問・お悩みを解決します。
ビジネスローンには、似たものに銀行融資というものが存在します。
いずれも事業用ローンとしての利用ができますが、それぞれの性質を知らずに申し込みをすると、審査に通らない可能性も。
今回はビジネスローンと銀行融資の違いからそれぞれの特徴を比較し、注意点などからおすすめの人や併用する方法を解説していきます!
5分もあれば理解できる内容になっているので、 これからビジネスローンや銀行融資の利用を検討している方 であれば賢い選択ができるようになります。
目次
ビジネスローンと銀行融資の違い
事業融資におけるビジネスローンと銀行融資の違いを簡単に説明すると、以下のようになります。
銀行融資:銀行が取り扱う事業用ローン。
詳細な違いはどのようなものか説明します。
ビジネスローンと銀行融資の違い① 金融機関
ビジネスローンは消費者金融や公的機関での取扱いが多く、金融機関での取扱いが少ないため、金融機関ではノンバンクと呼ばれます。
一方で銀行融資は銀行で取り扱われていることから、金融機関で銀行と呼ばれています。
さらに上限が1,000万円までと決まっている場合が多いです。
ビジネスローンと銀行融資の違い② 借入金額
借入金の上限額はビジネスローンより 銀行融資の方が多い です。
そのため場合によっては 1億円の融資 を受けられることもあります。
一方でビジネスローンは借り入れ金額の上限が低く、多くても500万円までの融資しか利用できないことが多いです。
ビジネスローンと銀行融資の違い③ 金利
融資を受ける際の金利は、 銀行融資の方が低く設定されている ことが多いです。
ビジネスローン | 銀行融資 | |
---|---|---|
金利 | 年6.0%~18.0% | 年1.0%以下~4.0% |
ビジネスローンの金利は最大で銀行融資の18倍以上になります。
ビジネスローンは保証人の必要がないことから、回収不能となった時のリスクに備えて金利が高く設定されています。
ビジネスローンと銀行融資の違い④ 審査時間と審査難易度
審査時間はビジネスローンの方が早く、審査難易度もビジネスローンの方が低いです。
ビジネスローン | 銀行融資 | |
---|---|---|
審査時間 | 即日~10日 | 2週間~1か月 |
審査難易度 | 低い | 高い |
銀行審査は銀行独自の書類の審査や保証会社による審査などチェックが厳しく、審査に時間がかかります。
一方でビジネスローンは スコアリングシステムを使った審査のみ であるため、審査時間は短く審査難易度も低くなっています。
ビジネスローンと銀行融資の違い⑤ 審査の流れと必要書類
ビジネスローンと銀行融資には、審査の流れや必要書類にも違いがあります。
ビジネスローン | 銀行融資 | |
---|---|---|
必要書類 |
|
|
ビジネスローンの必要書類が 5種類 に対し、銀行融資では2倍の10種類必要です。
さらに審査の流れも異なります。
【銀行融資】
提出された書類のチェックを行います。
書類をもとに、担当者が融資を受ける人の基本情報や融資の条件などの情報を記した稟議書を作成します。
これまでの流れや書類に問題が無ければ融資が実行されます。
【ビジネスローン】
スコアリングシステムは、同規模の企業の情報、過去に融資をした企業の経営指数、過去に融資をした企業の業種などをもとにしています。
決算書はスコアリングシステムでの判断が難しい場合に提出します。
ビジネスローンと銀行融資の違い⑥ 担保・保証人
ビジネスローンと銀行融資は、担保や保証人の有無も異なります。
ビジネスローン | 銀行融資 | |
---|---|---|
担保 | なし | 必要な場合もある |
保証人 | なし | 必要(代表取締役や信用保証協会など) |
ビジネスローンは 担保や保証人が必要ない 分、回収不能のリスクがあることが高めの金利設定に繋がっています。
一方銀行融資は保証人や担保を立てることで、 回収不能のリスクを低減 させています。
ビジネスローンと銀行融資の違い⑦ 契約・返済
ビジネスローンと銀行融資には契約や返済面でも違いがあります。
ビジネスローン | 銀行融資 | |
---|---|---|
使用用途 | 事業運営に関係すれば原則自由 | 運転資金、設備資金 |
契約・返済 |
など |
目的の金額を一括受取後、借りた金額を返済していく |
使用用途や契約方法、返済方法は銀行融資の方が限定的です。
必要な分だけ一括で借りて、返済していくだけで十分な場合は、 金利の低い銀行融資の方が良い です。
一方でビジネスローンは使用用途や契約方法、返済方法の選択肢が広いため、必要な時に少しづつ借りたいなど 融通が利きやすい です。
ビジネスローンと銀行融資の一般的なローン商品で比較
ビジネスローンと似たものに、銀行融資の一般ローン商品であるカードローンがあります。
ビジネスローンとカードローンは似た性質を持っていますが、使用用途の制限の有無に違いがあります。
細かい違いは以下のようになります。
ビジネスローン | カードローン(銀行融資) | |
---|---|---|
資金の用途 | 事業に関すること | 制限なし |
借入可能回数 | 借入限度額の範囲内なら何度でも | 借入限度額の範囲内なら何度でも |
融資までの時間 | 即日~10日 | 即日~1週間 |
金利 | 年6.0%~18.0% | 3.5~14.0% |
利用上限 | 低め(~500万円程度まで) | 高め(~1,000万円程度まで) |
担保・保証人 | なし | 原則なし |
審査難易度 | 低い | 高い |
ビジネスローンとカードローンは融資までのスピードが早いことや保証人が必要ないことから、大きな違いはないように見えます。
しかし、審査の難易度や金利、利用上限額に差があることから、利用する人によってどちらが適切であるかを考える必要があります。
結局どちらを選ぶべき?ビジネスローン・銀行融資がおすすめな人
ビジネスローンと銀行融資について見てきましたが、それぞれどのような人におすすめかを以下の観点で紹介します。
- 借入が必要な金額
- 融資までの時間
- 審査の難易度
- 金利の高さ
- 保証人の有無
ビジネスローンがおすすめな人
ビジネスローンがおすすめな人は、以下に当てはまる人です。
- 必要な金額が少額
- 急いでいる人
- 審査に自信がない人
- 保証人を立てられない人
ビジネスローンは審査が厳しくないという特徴から、ビジネスローン最大のメリットである融資までの早さが武器となります。
そのため「 融資までの早さを求める人 」にビジネスローンはおすすめです。
ただし審査基準が低く保証人が必要ない分、借入金額が少ないことや金利が高いといったデメリットもあります。
また、必要な金額の基準は、 500万円より高いか低いか で考えるのがおすすめです。
必要な金額が500万円を超える場合は、銀行融資も検討する必要があります。
銀行融資がおすすめな人
銀行融資がおすすめな人は、以下に当てはまる人です。
- 必要な金額が高額
- 時間に余裕のある人
- 金利を抑えたい人
- 保証人や担保を立てられる人
銀行融資は借入金額も多いことや金利が低いことから、「 多くの資金が必要な人 」や「 返済額を抑えたい人 」に特におすすめです。
ただし低い金利で多くの融資ができる分、審査基準が厳しく審査に時間がかかったり保証人を立てる必要があります。
急いでいない人や保証人を立てられるなど銀行融資を受ける条件を満たしている場合は、金利が抑えられる銀行融資がおすすめです。
【賢い使い方】ビジネスローンと銀行融資の併用もあり!
ビジネスローンと銀行融資それぞれのメリットとデメリットから、両方を上手く活用することもできます。
例えば以下の場合です。
この場合、ビジネスローンで急いで400万円全額を借りてしまうと、金利が高く負担が大きくなる可能性が考えられます。
そこで、 ビジネスローンと銀行融資の併用をする ことで、金利負担を少なく上手に融資を受けることが可能です。
この場合の併用には2パターンが考えられます。
- パターン1:最初にビジネスローンで100万円融資し、その後銀行融資で300万円の融資を申し込む
- パターン2:最初にビジネスローンで100万円融資し、その後銀行融資で400万円の融資を申し込む
パターン1は単純に急ぎの100万円だけビジネスローンで先に、残りの300万円を低金利の銀行融資で借り入れることで金利を抑えています。
ビジネスローンと銀行融資を両立することで、追加の借り入れが必要になった場合も、限度額までなら資金調達がすぐに可能です。
パターン2は先に融資した100万円分も銀行融資で借り入れて、銀行融資開始後すぐに100万円を返済する方法(借り換え)です。
ビジネスローンをつなぎの融資として利用することで、高金利のビジネスローンによる金利負担を抑えられます。
ただし追加の借り入れが必要になった時に、もう一度手続きをする手間が発生します。
金利負担だけでなく、 追加の資金調達の可能性の有無 でも併用を考えることをおすすめします。
ビジネスローンと銀行融資を併用する際の注意点
ビジネスローンと銀行融資の併用にはメリットもありますが、いくつかの注意点があります。
- 後に申し込む方のローンでは、先に借り入れていた分の借入額を申告する必要がある
- ビジネスローンや銀行融資などの事業用ローンは総量規制外
1つ目の注意点については、先に借り入れた分の借入額が大きいほど審査が厳しくなります。
しかし、借入資金について使用用途や事業計画、返済計画などを説明しローン事業者を納得できれば問題ありません。
上の例であれば、下記のように説明すれば良いのです。
- パターン1:先に借り入れたお金とこれから申し込むお金の使用目的や事業計画などを説明
- パターン2:使用目的や事業計画などに加え、これから申し込む借入金は最初の借り換え分も含むことを説明
2つ目の「総量規制」については少し詳しく説明をします。
個人の借入と違い「総量規制」の対象外でもある
ここまで紹介してきたビジネスローンと銀行融資は、事業性ローンです。
そのため、ビジネスローンと銀行融資は総量規制の対象外となります。
カードローンなどで総量規制の基準額までお金を借りていても、事業用ローンであれば 総量規制を超えて融資できる ということです。
しかし、総量規制がないからといってお金を借りすぎると、カードローンや住宅ローンなどの審査時に不利になる場合があります。
さらに借入先の銀行などによっては、総量規制に近い基準で審査を行う場合もあるため、実際の借入可能額は少なくなることもあります。
カードローンで受けた融資を事業資金に利用する、逆にビジネスローンを生活資金とする、といった行為は禁止です。
総量規制がないからといって、事業用ローンで無計画にお金を借りることは避けましょう。
ビジネスローンと銀行融資の違い まとめ
ビジネスローンは消費者金融等の事業者や公的機関が取り扱う事業用ローン、銀行融資は銀行が取り扱う事業用ローンです。
ビジネスローンは保証人が必要なく審査が早い一方で、借入額が少なく金利が高いという特徴があります。
一方で銀行融資は審査が厳しく融資までの時間がかかりますが、その分金利が低く多くの借入額を申し込めるという特徴があります。
ビジネスローンと銀行融資は併用することもできるため、それぞれの特徴を活かし、 無理のない範囲での借入を行うことをおすすめ します。
今回の記事を参考にして、ぜひビジネスローンと銀行融資をうまく活用してくださいね!
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