小さなカフェを開業したい!未経験でカフェ開業するのに必要な資格や開業費用の目安
この記事では、上記のような疑問・お悩みを解決します。
カフェを開業したいと思っているけれど、どんな準備をしたらいいのかいまいちわからないといった人は多いのではないでしょうか。
カフェの開業には手続きや届け出だけでなく、コンセプト作りやメニュー決めなどさまざまな準備をしなければなりません。
そのほか、必須な資格もあり開業までには時間を要します。
そこで今回は、未経験でカフェ開業するために必要な資格や開業費用の目安などについて詳しく解説します。
- 未経験かつ個人で小さなカフェを開業するなら実際にカフェや喫茶店で雇われ店長として働くかカフェ開業の学校やスクール、カフェのコンサルティングに依頼するのがおすすめ!
- 個人カフェ開業に必要な資格は食品衛生責任者と防火管理者の2つ
- カフェ開業で最も重要なのはコンセプトで5W2Hなど活用して作りこむ
- 一般的なカフェの開業資金は500万円~600万円なので100万円で開業するのは難しい
- カフェの開業費用を抑えるには設備が備わっている居抜き物件を選び、備品や内装など自分でできるものは作るのが良い
- また、一人ではなく共同経営にして出資者を募ったり、設備や備品は中古のものを購入するなどでも費用を抑えられる
- カフェの開業に使える補助金・助成金も活用する!おすすめは創業促進補助金
記事ではカフェ開業に必要な届出や手続き、事業計画書など紹介し、失敗や経営が難しい理由などについてもまとめているので参考にしてください!
また、 24時間対応・最短即日入金もできるので、資金繰りを改善したい人におすすめ!
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目次
【未経験】個人で小さなカフェを開業するには?
個人で小さなカフェを開業するためには4つの方法があります。
これから開業しようと考えている人はぜひ参考にしてみてください。
- 実際にカフェや喫茶店で働く
- カフェ開業の学校やスクールに通う
- 雇われ店長として働く
- カフェのコンサルティングに依頼する
実際にカフェや喫茶店で働く
カフェを開業するためには、まず実際に経験しておかなければなりません。
喫茶店やチェーン店といった、さまざまな業態のカフェ勤務を経験しておくことは今後に大きく活かせます。
自身が開業したいカフェに似たタイプのカフェで働くことで大きなヒントを得ることも可能です。
その際は、 接客と調理の両方を経験しておくことがおすすめ です。
その場合は分業になっていない店舗を選ぶか、複数の店舗で働くようにしてみてください。
まずどのような店舗で働くのかを決めるために、お客としてカフェを訪れ、雰囲気やメニューなどをみて決めるのがスムーズです。
カフェ開業の学校やスクールに通う
カフェの開業にあたっては、学校やスクールに通う方法もあります。
個人でカフェを開業する以外に、フランチャイズ加盟店としてオープンを検討することもできるからです。
フランチャイズパッケージには、経営や運営ノウハウだけでなく、メニューなどもまとめられているため未経験でも比較的スムーズにオープンできる点がメリットです。
ただし、取り決めが多いため、自身の理想とするカフェ作りは難しくなります。
雇われ店長として働く
個人での開業に不安がある人は、雇われ店長として働く方法もあります。
店長の肩書きは持っていても「経営者であるオーナー店長」と「店の運営をする会社の従業員である雇われ店長」は全く異なります。
社員としての収入を得つつ、カフェ経験を積めるメリットがある雇われ店長ですが、会社からの指示で動く必要がある点はデメリットです。
カフェのコンサルティングに依頼する
コンサルティングに依頼する方法もあります。
個別での対応となるため、細やかなサポートを受けられる 点がメリットです。
コンサルティングではプロのアドバイスが受けられるため、素人の自分では発見できなかったことがでてくる可能性も少なくありません。
ただし、担当のコンサルタントによって能力や経験、得意分野に違いがある点には注意が必要です。
コンサルティングを依頼したからといって、店の業績について責任をとってくれるわけではないので、どこに依頼するのかはしっかりと吟味しなければなりません。
個人カフェ開業に必要な資格
個人カフェを開業するためには、必ず取得しておかなければならない資格があります。
開業を考えている人は、しっかりと確認しておいてください。
- 食品衛生責任者
- 防火管理者
食品衛生責任者
食品衛生責任者の資格は、食品衛生法に定められている資格で各都道府県の保健所が管轄している公的資格です。
カフェ開業のためには衛生管理を担うリーダーとして、 必ず資格を取得しなければなりません。
また、カフェの店舗ごとに資格保持者をおかなければならず、飲食店営業許可を保健所に申請する際も必要です。
食品衛生責任者の資格は、各都道府県の食品衛生協会が開催している、指定の講習を受けることで得られます。
衛生法規や食品衛生学など計6時間の学習をして、最後に確認試験を行います。
もしも、 調理師免許や栄養士免許を持っていれば講習を受ける必要はありません。
食品衛生責任者の講習は免除となるため、そのまま食品衛生協会などへ申請することが可能です。
防火管理者
防火管理を受け持つ責任者のことを防火管理者といいます。
防火管理に関する知識や従業員を管理・統率することが求められる資格です。
カフェを開業する際、収容できる人数が30人以上であれば防火管理者の資格が必要 です。
この場合の収容人数は、来店客だけでなく従業員も含む人数なので注意してください。
防火管理者になるためには、日本防火・防災協会が開催している防火管理者講習を受講しなければなりません。
講習は予約制で、店舗の開業地を所管する消防署で行われ、6,000〜8,000円ほどの費用がかかります。
この際の受講は、カフェの延べ面積によって講習内容も異なります。
・店舗の延べ面積が300平方メートル以上であれば「甲種講習」の受講が必要
講習には1〜2日間を要し、防火管理の意義や制度、防火管理に係る消防計画などを勉強します。
講習後には効果測定といわれる試験がありますが、合格しなければ資格取得できないというわけではありません。
基本的に講習を受けることで取得は可能です。
ただし、合格点に達しない場合には補習を受ける必要があるため注意してください。
カフェ開業で最も重要なのはコンセプト
カフェを開業する上で最も重要なのは、コンセプト作りです。
コンセプト作りがしっかりしていなければ、物件選びや内装、メニュー決めなどにズレが生じてしまいます。
個人でカフェを開業する場合、オリジナリティ溢れるコンセプト作りをしなければ生き残るのは難しいといえます。
重要なコンセプト作りは、まずイメージを思い描いてコンセプトシートにまとめていきます。
コンセプトの作り方
カフェの店舗数は非常に多く、ありきたりなコンセプトでは長く続けていくことはできません。
そのため、 オリジナリティ溢れるその店ならではの雰囲気や味を持つことが重要 です。
あのお店にわざわざ行きたいと、お客様に思ってもらえるお店作りが大切です。
コンセプト作りには、開業したいカフェのイメージをしっかりと思い描くことから始めます。
・ターゲット層
・利用する機会
お店の強みとは、この店ならではの看板メニューやこだわりなど、独自性のことを指します。
しっかりとした独自性があれば、多くの店舗を構えるチェーン店と差別化を図ることが可能です。
また、ファミリーなのかおひとり様なのかといったターゲット層も絞らなければなりません。
また、どのような時間帯に、何人で、どのような目的を持って利用してもらいたいかも決めることもコンセプト作りには欠かせません。
コンセプトシートで5W2Hをまとめる
イメージが固まったら、次はコンセプトシートにまとめていきます。
コンセプトシートは、思い描いたコンセプトを文字として書き出し、 経営に関する一貫した考えや価値観を守るために作成 します。
コンセプトシートがなければ、軸がブレて脱線したり行き詰まったりする可能性も少なくありません。
また、文字にしておくことで思考が整理され、新しいアイデアが浮かびやすくなります。
コンセプトシートは、以下のように5W2Hでまとめるのが一般的です。
when(いつ) | 営業時間 |
---|---|
where(どこで) | 立地 |
why(なぜ) | 目的や夢 |
what(何を) | メニュー |
who(誰に) | ターゲット層 |
how much(いくらで) | 値段 |
how(どのように) | サービス内容 |
上記の項目は、思いつくものをどんどん書いていくのがおすすめです。
ざっくりとしたイメージだけだったことを突き詰めていけば具体案が生まれ、開業したいカフェのイメージをしっかりと思い描きやすくなります。
100万円で足りる?個人カフェの開業資金目安
一般的なカフェの開業資金は、平均で500〜600万円といわれており100万円では難しいといえます。
個人でカフェを開業する際には、物件や内装費、備品の購入などさまざまなことに資金が必要です。
まずは、一般的な開業資金や費用を抑えるポイントなどを確認しておくことで資金繰りに苦しむことが少なくなります。
カフェの開業を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
一般的なカフェの開業資金
開業資金は、カフェの規模や立地場所によって大きく変動はしますが、一般的には500〜600万円は必要といわれています。
以下は、10坪程度で家賃10万円、設備などすべて用意する場合の主な内訳の例です。
物件取得費 | 120万円 |
---|---|
内装費 | 40万円 |
設備 | 200万円 |
備品 | 30万円 |
宣伝費 | 50万円 |
運転資金 | 100万円 |
物件取得費には、家賃の10ヶ月分程度の保証金や仲介手数料も含まれています。
また、開業してすぐは黒字にならない可能性もあるため、 しばらく赤字であっても経営していけるように1年分程の運転資金は必ず用意しておくことが重要 です。
加えて、お店のコンセプトやメニューの価格によっても異なりますが、運転資金の中には食材費を含めておくことをおすすめします。
カフェの開業費用を抑えるポイント
カフェの開業費用は、いくつかのポイントに気をつけることで抑えやすくなります。
- もともと設備が備わっている居抜き物件を選ぶ
- 備品や内装など自分でできるものは作る
- 一人ではなく共同経営にして出資者を募る
- 設備や備品は中古のものを購入する
中でも一番コストを抑えられるのは物件選び です。
内装や設備、食器に至るまでそのまま残された状態の物件を「居抜き物件」といいます。
もともとカフェや喫茶店を経営していた居抜き物件であれば、ほとんどのものをそのまま使用できる場合が多く、開業資金を大幅に抑えられるためお得です。
ただし、内装などは以前のままなのでコンセプト通りにいかないことも多いため注意が必要です。
また、一人での開業より共同で経営することで、用意する資金は大幅に低くなります。
その場合は、同じような価値観で好みなどが似ている人を選んでください。
あまりにも違いすぎると、共同で経営していく中で衝突する可能性も多くなってしまいます。
カフェの開業に使える補助金・助成金を活用しよう
カフェの開業には、補助金や助成金が活用できる場合も多くあります。
特に、おすすめなのが創業促進補助金です。
そのほか、画期的な取り組みに対して補助金が出る「ものづくり補助金」や経営計画書などを提出しなければならない「小規模事業者持続化補助金」などがあります。
それぞれの要件などに違いがあるだけでなく、応募から支給まで時間がかかるものも多い ので注意が必要です。
補助金や助成金だけを頼って開業することは難しいですが、使えるものがないかどうかはしっかりと確認してみてください。
開業を決めたらまずは、所在地の自治体や中小企業支援機関などに問い合わせることをおすすめします。
カフェ開業に関するよくある質問
カフェの開業に関するよくある質問を6つまとめてみました。
カフェの開業について理解を深めたい人はぜひ参考にしてみてください。
- カフェ開業に必要な届出や手続きについて知りたい
- カフェ開業の事業計画書はどうすればよい?
- カフェ開業は甘い?失敗する理由はなんですか?
- 喫茶店やカフェの経営が難しい理由は?
- 女性ひとりでもカフェ開業は可能ですか?
- 自宅でカフェを開くには?
規模や営業する時間などに限らず店舗でカフェ経営をする際には、所轄の保健所から許可を受けなければ営業はできません。
営業許可証の取得までの手続きは以下の通りです。
営業許可証の申請には、食品衛生責任者を必ず1名設置しなければなりません。
また、開業するカフェの規模によっては、防火管理者の資格も必要となるため注意が必要です。
夜間にアルコールを提供する場合には、別途「深夜酒類提供飲食店」としての営業許可証も必要となり、業態や規模で届出は異なります。
必須となる事業計画書は、開業時の融資申請などで提出するため作成しておくほうが無難 です。
ただし、行き当たりばったりでは事業計画書の作成は非常に難しくなります。
コンセプトや魅力をしっかりと練ってから作成するとスムーズです。
また、融資を受けない場合でも、経営が明確になり外部からサポートを得やすくなるメリットもあります。
そのほか、作成しておくことで、内装や看板、メニューなどを作る際もコンセプトやカフェの強みを伝えやすくなり役立ちます。
失敗する理由は、主に3つあります。
- 金銭的な負担
- 体力的な負担
- 精神的な負担
特に、 資金がショートしてしまい金銭的な負担が生じ、生活費が捻出できなくなった際は経営が非常に厳しい状態 を表します。
・運転資金があるうちに販促活動をしなかった
・客数が減って売上が伸びなかった
・客数は多いが利益が残らなかった
・融資の返済計画が甘かった
体力的な負担や、精神的な負担も重要ですが、従業員を雇っている場合や、規模が大きい場合には金銭的負担は重くのしかかります。
経営は最初だけしっかり考えればいいわけではありません。
リサーチや新メニューの開発など、売上が伸びなければその都度軌道修正するといった日々の努力が非常に重要といえます。
・回転率が悪い
・競合店が多い
・生活様式の変化
カフェは気軽に入れることも多いため、客単価はそこまで高くありません。
同じ飲食店と比べてもアルコールを提供する居酒屋などは客単価は高く、カフェは低いといえます。
また、来店客が飲み物を楽しんでゆったりと過ごせることをコンセプトにしていることが多いのがカフェです。
そのため、長時間滞在するお客さんの割合が高く回転率も良くありません。
また、競合店が多いカフェですが、 新型コロナウイルス感染症の影響でカフェのスタイルも変化してきている のが実情で経営自体も難しくなっています。
ただし、最初からお店を作るにはお金がかかりすぎるといった不安や、逆にフランチャイズにしてしまうと理想のカフェ経営は難しいなどの悩みを持っている人は多くいます。
資金を抑えたい場合には居抜き物件を探してみたり、理想を追うのであればスケルトン物件を探すなど方法はさまざまあります。
また、最初の資金をどのように振り分けるかで事業計画は大きく変わることを理解し、金銭的なことはきちんと決めておくことが重要です。
ひとりで不安や大変なこともありますが、お客様へどんなことを提供したいかという方針をしっかりと決めることが一番大切です。
加えて、たくさんの計画パターンをシュミレーションすることがカフェ経営成功の近道といえます。
わざわざ物件を契約しなくて良い点や、賃料を節約できる といった点がメリットです。
また、週末だけなど限定で開業することも可能なので、自由度が高いといえます。
ただし、地方自治体によっては開業の制限が設けられている場合もあります。
そのため、最寄りの役所で用途地域を確認しなければなりません。
そのほか、保健所への申請をすることも忘れないようにしてください。
飲食店営業許可証の交付や立ち会い検査などに時間が必要となるため、開業までは余裕をもったスケジュールになるように計画することが重要です。
カフェ開業のまとめ
カフェを開業する際は、しっかりとしたコンセプト作りが非常に重要です。
開業を成功させるためには、たくさんあるカフェの中でお客様に選んでもらえるような魅力あふれるオリジナリティを出さなければなりません。
理想を形にする難しさはありますが、 安定した経営を続けていくためにはきちんとした軸を作ることが大切 といえます。
カフェの開業までには、資格の取得や届出の提出などさまざまな準備が必要になるため、余裕をもったスケジュールを組むようにしてください。
また、開業後も広告宣伝やリサーチなど常により良いものも更新していくことが重要です。
- 未経験かつ個人で小さなカフェを開業するなら実際にカフェや喫茶店で雇われ店長として働くかカフェ開業の学校やスクール、カフェのコンサルティングに依頼するのがおすすめ!
- 個人カフェ開業に必要な資格は食品衛生責任者と防火管理者の2つ
- カフェ開業で最も重要なのはコンセプトで5W2Hなど活用して作りこむ
- 一般的なカフェの開業資金は500万円~600万円なので100万円で開業するのは難しい
- カフェの開業費用を抑えるには設備が備わっている居抜き物件を選び、備品や内装など自分でできるものは作るのが良い
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- カフェの開業に使える補助金・助成金も活用する!おすすめは創業促進補助金
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