年齢制限なしのカードローンはある？70歳以上で借り入れ可能な消費者金融や75歳以上85歳まで借りれるローンと注意点

カードローンの申込み条件は一般的に「20歳以上70歳前後未満」と年齢制限が設定されています。

そもそも、年齢制限なしの消費者金融やカードローンは違法であり、金銭消費貸借を含めた契約を結ぶのは法律行為にあたり、未成年が行うことはできません。

しかし、60歳を超えてからカードローンでお金を借りる必要が出てくる方も多く、「年齢で審査落ちするのではないか？」と心配になってしまいますよね。

今回は、70歳以上でも借入可能な金融会社や85歳まで借りれるローンについて詳しく解説していきます。

年金受給者でも借入できるかどうかなどもまとめているので参考にしてください。

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年齢制限なしの消費者金融はない！

結論からいうと、年齢制限なしで使える消費者金融のカードローンはありません。

そもそも、年齢制限なしのカードローンは違法となるので注意してください。

以下の章では、年齢制限なしのカードローンが違法となる根拠や金融機関ごとに年齢制限が異なることについて紹介していきます。

年齢制限なしのカードローンは違法！

カードローンの申し込みにあたって年齢制限を設けないのは違法です。

カードローンでお金を借りるのは、法律上は金銭消費貸借契約にあたります。

そして、金銭消費貸借を含めた契約を結ぶのは法律行為にあたり、未成年が行うことはできません。

現在の民法では、18歳以上が成人として扱われます(民法第4条)。

そのため、カードローンにおいては申込可能年齢の下限を最低でも18歳以上としていると考えてください。

消費者金融と銀行のカードローンは年齢制限が基本異なる

カードローンは消費者金融や銀行、クレジットカード会社などさまざまな金融機関で提供されていますが、申込可能年齢はそれぞれ異なります。

そして、全体的な傾向として銀行の場合、申込可能年齢の下限が20歳となっている場合が多いです。

2022年4月1日から改正民法が施行され、成人年齢は18歳に引き下げられました。

しかし、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行の主要4行は「カードローンの申込可能年齢は20歳以上とする」方針を堅持すると表明したのです。

主要4行以外の銀行でも、同様の理由でカードローンの申込可能年齢の下限は20歳となっていることが多くなっています。

また、金融庁も成年年齢の引き下げを受けて、 18歳や19歳のいわゆる若年層が過大な債務を負うことがないよう、以下の配慮を行うことを要請 しています。

カードローンの審査では年齢も重要

カードローンの審査においては、年齢も重要な要素としてチェックされます。

各金融機関のカードローンは申し込み条件で年齢を制限しているため、対象外の方は審査落ちします。

また、定年が近い年齢の方は契約途中で収入が年金のみとなる可能性もあるため、審査でチェックされるということです。

以下の章では、カードローン審査で重要視される返済能力と安定収入について解説します。

カードローンの審査で最も重要視されるのは「返済能力と安定収入」

カードローンの審査で最も重要視されるのが返済能力および安定収入の有無です。

20代～50代、もしくは60代前半など一般的に見て働いている可能性が高い年齢であれば、年齢が原因で審査に不利になることはありません。

しかし、60代後半以上になると仕事をリタイア済みで安定した収入がなく、返済能力も乏しいと考えられるため、審査においても不利になりがちです。

18歳でもカードローンは利用できるが高校生は利用不可

理論上、18歳でもカードローンを利用することは可能です。

しかし、現実的な扱いとして、18歳であっても高校生はカードローンに申し込みができなくなっています。

理由はやはり、返済能力と安定収入という意味で不安があるためです。

そもそも高校によっては校則でアルバイト自体が禁止されている可能性があります。

また、アルバイトが可能な高校だったとしても、学業との両立が前提となるため、高い収入は得られる可能性は低いです。

さらに、責任を取れる立場ではなく、何らかのトラブルが発生しても適切な対処ができないと考えられることから、高校生のカードローンの利用は禁止されています。

70歳以上でも申し込みできる大手消費者金融カードローンを年齢制限で比較

高齢化および定年後も再就職や起業などで働く人が増えたこともあり、消費者金融でも70歳以上での申し込みを受け付けるようになってきています。

ここでは、 70歳以上での申し込みができる大手消費者金融カードローン を紹介します。

満20歳以上74歳以下申込対象：SMBCモビット

SMBCモビットは国内大手カード会社・三井住友カードが運営する個人向けローンサービスです。

名前からもわかるように、三井住友銀行を中心とするSMBCグループに属しています。

そのため、 三井住友銀行ATMを使っての借入・返済であれば手数料は無料 です。

メインバンクとして同行の口座を使っているなら非常に便利になります。

また、サービスの利用によりTポイントが貯まる・使えるのも、SMBCモビットの大きな特徴です。

満18歳以上74歳以下申込対象：プロミス

プロミスは、SMBCコンシューマーファイナンスが運営する個人向けのローンブランドです。

SMBCモビットと同様、三井住友銀行を中心とするSMBCグループに属しています。

Web完結での手続きが前提ですが、 最短3分で融資を受けられるので、急いでいる場合にも何かと便利 です。

また、プロミスの特筆すべき点として、無利息サービスの便利さがあげられます。

一般的には、無利息サービスは「初回契約日の翌日から一定期間は無利息で利用可能」であることが多いです。

しかし、プロミスでは「初回借入日の翌日から30日間無利息で利用可」となっています。

また、 アプリの利用や毎月の返済 でSMBCグループのポイント「Vポイント」が貯まります。

なお、三井住友カードや三井住友銀行の利用で貯めたVポイントも合算できます。

満20歳以上が申込対象：アコム

アコムは三菱UFJ銀行を中心とする三菱UFJフィナンシャル・グループに属する消費者金融です。

消費者金融として事業を展開する以外にも、三菱UFJ銀行やその他の銀行の信用保証業務も積極的に行っています。

アコムでは日本全国に自動契約機(むじんくん)を設置しています。

インターネットからの手続きだとわからなくて不安という場合はぜひ利用してください。

また、アコムではカードレスでの契約も可能です。

インターネットから申し込みをし、本人確認書類をスマホアプリで提出したうえで「カード不要」を選択 すれば、公式アプリや会員ページを使ってサービスが利用できます。

満20歳以上70歳以下申込対象：レイク

レイクは新生フィナンシャル株式会社が運営する消費者金融のブランド名です。

レイクの特筆すべき点は、初めての契約であれば無利息期間が選べることです。

Web申し込みの場合は次のいずれかのパターンから選べます。

なお、レイクでは申し込みが完了後、最短15秒で審査結果が表示されます。

また、 平日および土曜日は21時まで、日曜日は18時までに契約手続きが完了すれば、当日中に振込による融資を受けることが可能 です。

75歳以上85歳まで借りれるカードローン・キャッシング

大手消費者金融以外の金融機関でも、75歳以上85歳までなど比較的高年齢でも借りられるカードローンやキャッシングを扱っている ことがあります。

ここでは具体例として、以下の3つを紹介します。

20歳～80歳まで対象のベルーナノーティス

ベルーナノーティスは、洋服の実店舗・通信販売を行う東証プライム上場企業・ベルーナのグループ企業です。

80歳まで申し込めるため、定年後に働き続けている場合にも重宝します。

ベルーナノーティスの特筆すべき点は、無利息キャッシング(金利0円)サービスです。

まず、初回に関しては借入日の翌日から14日間無利息で利用できます。

さらに、完済したあとでも、 前回の借入日から3ヶ月以上経過しているなら、何度でも利息0円 で利用できます。

また、提携ATMでの借入・返済の手数料は無料です。

以下のATMと提携しているので、積極的に利用するのをおすすめします。

20歳～85歳まで対象のプランネルフリーローン

プランネルフリーローンは、テレビショッピングでおなじみ日本文化センターのグループ会社です。

今回紹介したローンの中でも申込可能年齢の上限が85歳と最も高くなっています。

高齢でも使える設計の商品であるため、 定年後でも利用しやすいカードローンを探している人におすすめ です。

また、返済期間も最長96回と非常に長くなっています。

ゆとりを持って返済したい人に向いていますが、返済が長期化すると総返済額が増えるため注意が必要です。

20歳～80歳まで対象のセゾンファンデックス

セゾンファンデックスは国内大手カード会社・クレディセゾンのグループ会社です。

セゾンファンデックスでは「80歳までのかんたん安心カードローン」という名前で、個人向けのカードローンの扱いがあります。

電話での手続きもできる ため、インターネットでの手続きが不安な場合でも安心です。

また、さまざまな金融機関やコンビニのATMでの借入・返済は手数料無料で行えます。

ATMをメインに使う場合でも、費用を抑えることが可能です。

高齢者がカードローンに申し込む際の注意点は5つ

高齢者でもカードローンに申し込むこと自体は可能です。

しかし、20代～60代前半といった現役で働いている世代に比べ、審査に通りづらいのは事実です。

また、認知機能の衰えなどが原因でトラブルに巻き込まれることもあるため注意しなくてはいけません。

具体的な注意点として以下の5つを紹介します。

年金収入だけでは融資できない可能性もある

年金収入しかない場合、カードローンに申し込みすらできない金融機関もあるのが実情です。

大手消費者金融に限れば、以下のように対応が分かれています。

また、申し込めたとしても「安定して継続した収入がない」ことが理由で審査で否決される可能性は十分にあります。

高齢者をターゲットにした闇金業者に注意

高齢者をターゲットにした闇金業者にも注意が必要です。

そもそも高齢者は収入が少ないことが多く、お金を借りようとしても審査に通りづらい部分があります。

そこに漬け込み、「高齢でも借りられます」などの誘い文句を使って接触してくる闇金業者もいるため注意しなくてはいけません。

年金を担保にした融資を行うとして、年金証書・振込通帳・印鑑などを取り上げて無理やりお金を貸し付ける闇金業者もいます。

上限年齢に到達すると追加融資不可

カードローンに申し込みをし、審査に通ってお金を借りたものの、取引中に上限年齢に達した場合、それ以降の追加融資は受けられません。

例えばアイフルの場合、取引中に満70歳を迎えた場合、それ以降の追加融資は行われない仕組みになっています。

具体的な扱いは金融機関が発行するカードローンの商品概要に書かれている ので、事前に確認してください。

わからなければ店頭やコールセンターなどに連絡して聞いてみるのをおすすめいたします。

申し込みや審査時に虚偽の申告をしない

高齢者に限らず、カードローンの申し込みや審査時に虚偽の申告をするのは禁物です。

審査に通りたいからと年収を高めに書いたとしても、年齢や勤務先など他のデータをチェックした際に、矛盾点が生じるので、いずれは発覚します。

また、故意に虚偽の申告をしたわけではなくても、間違えて書いてしまったことが原因で審査に落ちることもあるので注意が必要です。

金融機関によっては完済時の年齢を設定しているケースもある

金融機関によっては、カードローンの申し込みにあたって完済時の年齢を条件として設置しているケースがあります。

申込上限年齢と同様、商品概要書に記載されています。

カードローンの利用者と年齢層

高齢になるとカードローンは使いづらくなります。

また、実際のところどれだけの人が、また、何歳くらいの人がカードローンを使っているのかが気になる人もいるはずです。

関連する論点として、カードローンの利用者と年齢層について、公的なデータを用いて検証してみます。

カードローン利用者は1,000万人超え

民間調査会社・バルクが金融庁からの委託により行った「貸金業利用者に関する調査・研究」によれば、 調査参加者6,241人中「3年以内の借入経験者」に該当するのは2,452人 となりました。

また、信用情報機関のCICによれば、2023年12月20日時点での残高がある者の借入件数ごとの登録状況は以下のようになっていました。

引用：貸金統計データ｜株式会社シー・アイ・シー

「借入残高がある利用者」をカードローン利用者と考えるなら、1,000万人を超えていると言って問題ありません。

カードローン利用者の年齢層は40代～60代が多い

次に、カードローン利用者の年齢層について解説します。

一般財団法人全銀行協会が行った「銀行カードローンに関する消費者意識調査」によれば、調査参加者の年齢層ごとの各種カードローンの利用状況は次のように分布していました。

引用：銀行カードローンに関する消費者意識調査｜一般社団法人 全国銀行協会

全体的な傾向として、年齢が上がるほど利用率は増える傾向にあります。

収入も増えていくことが多く、返済能力の面からも審査に通りやすい 可能性があるためです。

一方、無登録業者を使っているのは20代、30代が圧倒的に多くなっています。

消費者金融の年齢制限なし まとめ

カードローンの利用は法律上、金銭消費貸借契約にあたる以上、民法の規定に則り18歳以上でないと難しいのが事実です。

また、年金以外の定期的な収入や返済能力がないという意味でも、70代以上でカードローンを使うのはかなり難しくなっています。

ただし、 一部のカードローンは70代以上でも条件付きで利用できる のでいざという場合に利用を検討するのをおすすめいたします。

その際、いつになったら新規融資ができないのか、完済までの年齢制限はあるのかなども確認しておくとさらにスムーズです。

なお、無登録業者の利用はどの年代であっても絶対にしてはいけません。

万が一、知らずに使ってしまった場合は、経緯を控えたうえですぐに弁護士に相談し、被害届の提出など法的措置を見据えて動いてください。

▼ 審査が不安な人におすすめカードローン ▼

【アイフルの貸付条件】
■商号：アイフル株式会社■登録番号：近畿財務局長(14)第00218号■貸付利率：3.0%～18.0%(実質年率)■遅延損害金：20.0％(実質年率)■契約限度額または貸付金額：800万円以内(要審査)■返済方式：借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式■返済期間・回数：借入直後最長14年6ヶ月(1～151回)■担保・連帯保証人：不要