おまとめローンでクレジットカードが使えなくなる？利用するデメリットやおすすめの商品を紹介

結論から言うと、 おまとめローンを利用するとクレジットカードが買い物で使えなくなることはありません。

おまとめローンを使ったとしても、クレジットカードのショッピング枠に影響なく利用できる可能性が高いです。

ただし、キャッシング枠が利用できなくなる可能性がある点は注意しなければなりません。

今回の記事では、おまとめローンの利用でクレジットカードが使えなくなるのかやおまとめローンのメリットとデメリットなどを解説します。

おすすめのおまとめローンも3つ解説しているので、おまとめローンを検討されている方はぜひ参考にしてください。

おまとめローンでクレジットカードが使えなくなる?ショッピング枠は利用できる

結論として おまとめローンの利用により買い物でクレジットカードが使えなくなることはありません 。

おまとめローンを利用したとしても、クレジットカードのショッピング枠に影響はないため、これまでどおり支払いに使えます。

ただし、おまとめローンを利用する場合、ショッピング枠ではなくもうひとつの枠が使えなくなる可能性があることは知っておかなければなりません。

キャッシング枠が利用できなくなる可能性がある

おまとめローンを利用すると、クレジットカードのキャッシング枠が使えなくなる可能性があるため注意が必要です。

クレジットカードには、買い物に使うショッピング枠とお金を借りるために使うキャッシング枠があります。

クレジットカードのキャッシング枠を設定しておけば、急にお金が必要になったときでも速やかに借入が可能です。

おまとめローンには、他社のローンだけでなくクレジットカードのキャッシング枠の借入も含められるものがあります。

そして、 キャッシングで借り入れた金額をおまとめローンに含める場合は、キャッシング枠を解約しなければならない と決められているケースがあります。

おまとめローンでキャッシングの借入も一本化したいと考えている場合は、解約が必要かどうかをあらかじめ確認してください。

おまとめローンのメリット

おまとめローンでクレジットカードのショッピング枠の利用が制限されることはないので、不安に思っている方は安心してください。

また、おまとめローンには以下のようなメリットもあるため、それぞれ詳しく解説します。

返済額を減らせる可能性がある

おまとめローンを利用することで、返済額を減らせる 可能性があります。

これは、おまとめローンで複数の借入を一本化することで、より低い金利が設定されるからです。

ローンは基本的に、借り入れている元本が多いほど低い金利が設定されます。

そのため、A社とB社から10万円ずつ借りるよりも、おまとめローンを利用してA社から20万円ずつ借りる形にしたほうが、低い金利が設定される可能性があります。

返済管理が容易になる

おまとめローンのメリットとして、返済管理が容易になる点が挙げられます。

複数者からお金を借りている場合、それぞれの返済日や返済額を把握して毎月返済を行わなければなりません。

借入先が多ければ多いほど、返済を忘れたり支払う金額を間違えたりするミスも発生しやすくなります。

どのような理由であれ、返済が遅れてしまうと遅延損害金が発生するペナルティがあるので、出費がかさむリスクも高まります。

おまとめローンで借入を一本化すれば、返済日も返済額も1つに決まるため、容易に管理することが可能 です。

おまとめローンのデメリット

おまとめローンを利用することで借入の負担を抑えられる可能性があるのは、大きなメリットです。

しかし、おまとめローンにはデメリットも存在するので、利用前によく確認してください。

銀行カードローンやフリーローンは金利が高くなる可能性

銀行が提供しているカードローンやフリーローンをおまとめローンとして利用する場合、金利に注意しなければなりません。

貸金業法では消費者金融などが提供するおまとめローンでは、借入後は借入前よりも金利が上回ってはいけないというルールがあります。

総量規制の「例外貸付け」に該当する「借換え」であるための条件
（一部・概要）
（1）借換えの対象となる債務は、貸金業者からの借入債務全般。銀行からの借入債務や、親族・知人などからの借入債務は対象になりません。
（2）「借換え後」の金利が、借換え前の金利を上回らない。
（3）返済方法は、約定に基づく返済により段階的に残高を減らしていくことを要件とする。
（4）１か月の負担額について、借換え後の負担額が、借換え前の負担額を上回らない。
（5）担保・保証に係る要件について、借換え後の条件が、借換え前の条件より厳しくならない。

引用：総量規制が適用されない場合について｜日本貸金業協会

しかし、銀行カードローンは貸金業法ではないため上記のルールは適用外になります。

銀行カードローンをおまとめローンとして利用しても、金利が低くなる保証はありません。

現在の借入先よりも高い金利のおまとめローンと契約すると、必然的に利息の支払総額も増えてしまいます。

月々の返済が減ることで総支払額が増える可能性

おまとめローンは月々の返済負担を軽減できるメリットがありますが、一方で返済期間が長期化となり支払総額が増えるデメリットもあります。

返済期間が長期化するとその分利息も膨らんでいくため、結果的に返済負担が大きくなるリスクが考えられます。

それでは低金利のおまとめローンを利用する意味がありません。

おまとめローンを利用する際は返済回数にも注目して利用していってください。

返済目的のため、多めに借りることはできない

おまとめローンは複数のローンを一本化して返済することを目的とした金融商品のため、多めに借りることはできません。

あくまでも返済に特化したローンなので、使用用途が自由な通常のカードローンとは異なります。

例えば、通常のカードローンで利用枠300万円を利用して50万円返済した場合、50万円分の利用枠が空くため追加借入が可能です。

しかしながら、おまとめローンの場合は返済を続けても利用枠が空くことはありません。

審査が厳しくなることも

おまとめローンは、通常のローンに比べて審査が厳しくなることがあります。

おまとめローンでは、複数社の借入をまとめることから借入金額が大きくなりやすいです。

そのため、 金融機関は貸し倒れのリスクを背負わなければなりません 。

申込者が多額のお金を貸しても問題なく返済してくれるかどうかをよく確認することから、おまとめローンの審査は厳しくなる傾向があります。

おまとめローンを取り扱っていない金融機関も存在する

おまとめローンのデメリットとして、どの金融機関でも利用できるわけではない点が挙げられます。

おまとめローンを取り扱っていない金融機関では、複数社の借入をまとめられないケースもあるため、事前に確認しなければなりません。

ただし、 おまとめローンという名称でなくても、借入の一本化に使えるローン を提供している金融機関はあります。

一般的なカードローンやフリーローンで複数社の借入を一本化できるケースもあるので、商品説明をよく確認してください。

おまとめローンの注意点

おまとめローンは借金を一本化できる便利な商品ですが、利用する際はいくつかの注意点を押さえなければなりません。

申し込む前に、以下のポイントを確認してください。

違法業者を利用しないようにする

おまとめローンを利用したいと考えていても、違法業者は利用しない ようにしてください。

正規の貸金業者は貸金業法を守って営業しているので、きちんと審査を行い法律で決められた範囲内で金利を設定し、融資を行います。

一方、営業所の所在地を管轄する財務局長または都道府県知事の登録を受けていない違法業者は、貸金業法を守らずに営業します。

審査なしでおまとめローンを利用できると謳い、法外な高金利を設定して無理な取り立てを行うケースもめずらしくありません。

正規の貸金業者のおまとめローンは、審査なしでは利用できません。

審査が不安だからといって、審査なしという文言で勧誘する違法業者を利用しないよう注意してください。

金融庁のホームページでは違法業者を公表しているため、確認するのがおすすめです。

また、気になっている借入先が登録業者であるかを調べたいときには、金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」を利用してみてください。

金利をチェックする

おまとめローンを利用するときは、 適用される金利をきちんとチェックする ことが大切です。

おまとめローンは銀行や消費者金融など各社から提供されていますが、金利や借入限度額はそれぞれ異なります。

どのおまとめローンを利用するかは、金利や借入限度額などを比較検討したうえで決めてください。

また、借り入れる金額が同じであっても、金融機関の審査によって適用される金利が異なる場合があります。

適用されると考えられる金利を確認するとともに、各社がWeb上で公開しているシミュレーションなどを利用して返済額を確かめることも重要です。

クレジットカード(ショッピングリボ払い)も対象のおすすめおまとめローン3選

クレジットカードも対象のおまとめローン3社を紹介します。

※1：お申込の状況によってはご希望にそえない場合がございます。
※2：利用限度額50万円超、または他社を含めた借り入れ金額が100万円超の場合は源泉徴収票など収入を証明するものが必要

クレジットカードも含めて一本化できるおまとめローンは限られています。

基本情報からおすすめな人の特徴、ペナルティに関することまで解説するので、3社を比較した上で自分に合うおまとめローンを見つけるために参考にしてくださいね。

アイフルおまとめローン

※1：お申込の状況によってはご希望にそえない場合がございます。
※2：利用限度額50万円超、または他社を含めた借り入れ金額が100万円超の場合は源泉徴収票など収入を証明するものが必要

アイフル(おまとめMAX・かりかえMAX)は、アイフルが提供しているおまとめローンです。

「おまとめMAX」と「かりかえMAX」の違いはすでにアイフルを利用しているかどうかになります。

現在アイフルを利用しているかどうかの違いなので、金融商品の内容としてはほとんど一緒です。

アイフルのおまとめローンの特徴は、申込条件の契約内容も自由度が高いため申し込みまでのハードルが低い点と言えます。

アイフルのおまとめローンにはペナルティがあり、以下が原因で一括請求される可能性があるため注意が必要です。

「おまとめローンを利用する＝多額の借金がある状態」の人も多いと考えられるため、一括請求されてしまっては返済困難になりかねません。

上記の4つには注意しつつアイフルのおまとめローンを利用してくださいね。

▼ 貸金業者以外の借金もまとめられる！ ▼

ORIX MONEY おまとめローン

ORIX MONEY おまとめローンはオリックス・クレジット株式会社が提供しており、消費者金融やクレジットカードのキャッシング枠を一本化できる金融商品です。

限度額は50万円～800万円なので、50万円以上の借入額をまとめて返済したい人向けになります。

また、 最短翌営業日には審査結果がわかるため「審査結果だけは早く知りたい」という人にも最適です。

ORIX MONEY おまとめローンでは規約に反する行為が発覚した場合に、一括請求を求められることがあります。

2．会員に次の各号のいずれかに該当する事由が生じたとき、会員は当社の請求により、基本契約に基づく一切の債務について期限の利益を失い、債務の全額を直ちに支払うものとします。
(1)届出事項の変更を届け出なかった場合で、それが重大なものであったとき。
(2)当社に差し入れた書面に虚偽の記載があったとき、または収入、支出等について虚偽の申告があったとき。
(3)退職、休職、転職等により会員の信用状態が悪化し、当社が債権を保全するために必要と認めたとき。
(4)利用状況が適当でない、または不審であると当社が判断したとき。
(5)その他本規約の義務に違反し、当社が債権を保全するために必要と認めたとき。

引用：ORIX MONEY おまとめローン会員規約〔一般条項〕｜ORIX MONEY おまとめローン

届出事項の変更があった場合の提出や、滞りなく返済を続けていればペナルティを課せられることはありません。

東京スター銀行 乗り換えローン

東京スター銀行では、複数の借入を一本化できる乗り換えローンを提供しています。

限度額は30万円～1,000万円と幅広く、多額のローンをまとめたい人に適した金融商品と言えます。

東京スター銀行では口座開設必須なので、自宅にキャッシュカードが届くため郵送物なしの契約はできません。

また、東京スター銀行の乗り換えローンでは申込条件が細かく記載されており、以下に該当する人のみ利用可能です。

【ご利用いただける方】
以下の条件をすべて満たしている方がご利用いただけます。

・お申込時の年齢が満20歳以上65歳未満の方
・前年度の税込年収が200万円以上の方
・給与所得者の方で、正社員・契約社員・派遣社員の方
・現在のご勤務先の収入を確認できる書類（源泉徴収票・給与明細等）が提出できる方
・過去に債務整理や自己破産をされていない方
・現在ご利用中のローンを延滞されていない方
・過去（6ヵ月以内）に当行ローンの審査で否決されていない方
・お借入申込の金額が、30万円以上1,000万円以下の方

引用：おまとめローン(スターワン乗り換えローン)｜東京スター銀行

他のおまとめローンと異なる点は、申込対象者が「正社員」「契約社員」「派遣社員」に限定されていることです。

パート・アルバイトの人は申し込みはできないため、他社のおまとめローンや借入先を探さなければなりません。

さらに、東京スター銀行でも返済の滞納や届出事項の変更せずに放置していると、ペナルティとして一括請求を求められる可能性があります。

東京スター銀行に限った話ではありませんが、おまとめローンを利用する際は契約違反にならないように気をつけて利用してくださいね。

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おまとめローンでクレジットカードが使えなくなる？のまとめ

おまとめローンの利用により、 クレジットカードのショッピング枠が使えなくなることはありません 。

ただし、キャッシング枠は使えなくなるケースがあるので、おまとめローンの契約前に規約の確認が必要です。

おまとめローンを利用することで、返済額を減らしたり返済管理が容易になったりするメリットがあります。

その一方で、多めに借りられない、審査が厳しいなどのデメリットも存在するので、利用するかどうかは慎重に判断することが大切です。

借入先をまとめるメリットが大きいと感じたら、おまとめローンの利用を検討してみてください。