即戦力人材の会員制転職サイト「ビズリーチ」が37.3億円を資金調達|クラウド型事業を本格化に目指す
調達した資金は2015年5月にリリースしたスタンバイをはじめとするオンライン求人・採用管理関連の事業の拡大に使用するとのことです。また、同社はこの発表と同時に、今年度5月からクラウド型の採用管理システム『HRMOS(ハーモス)』の提供を予定していることも公表しています。
ビズリーチが歩んできた道
すでにビズリーチ事業は単月黒字化していて、経常利益や子会社であった共同購入型クーポンサイト「ルクサ」のKDDIへの売却益などをもとに、新規サービスへの投資を進めてきたそうです。
リリースしたばかりのスタンバイは、派遣社員やスタッフレベルの社員、フリーターといった人材を中心に400万件以上の求人を掲載できた事もあり、サービスの開発を本格化する時期に突入することになったそうです。
上記のように資本政策面の状況を考えれば、このままプライベートカンパニーとして事業継続することを選択できます。
ではなぜ、このタイミングで大きく打って出たのかについてTechCrunchの取材では、「今まで人材サービスは『採用したら終わり』というものがほとんどだった。人をモノのようにするつもりはないが、採用者のパフォーマンスデータを見て、PDCAを回すということもできれば」と南氏は語っています。
この採用データを分析する必要がある事については、竹内氏らが手掛けるスタンバイに秘密が隠されているのだそうです。
同社が資金調達した理由を公開
同社では、スタンバイの利用企業に対して、求人情報の作成・公開・管理が可能なプロモーションツールを提供しています。マネタイズは掲載無料の仕組みを用いていますが、検索連動広告で収益を得ています。
この仕組みについて南氏は、「スタンバイがきっかけなんです。新しい時代の求人サービスになるんじゃないかなとワクワクしてるんです。これまでのビズリーチ、キャリアトレックに加えた三つ目の事業の柱を成功に導くためには、外部からの資本を受け入れて勝負したいというのがありました。」とTHE BRIDGEの取材で語っています。
また「世の中の働き方や個人の生産性をどう変えるか。ここに私は意義を感じてるし、こうやって応援してくださる人たちがいる以上、もうとことんやろうよと、そう思ったんですね。今回調達をした一番のメッセージはそこにあります。」と合わせて答えています。
採用費0円革命と謳いローンチしたスタンバイ。さらに今後展開する、スタンバイをベースとしたクラウド型の採用管理システムHRMOSを持って、ビジネス関連事業に大きく乗り出していきます。
株式会社ビズリーチ(BizReach)
http://www.bizreach.co.jp/
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