2億円強の資金調達を実施。飲食店経営の理想を実現する予約・顧客管理システム「TableSolution」を運営する株式会社VESPER/代表取締役(CEO) 谷口優氏
谷口社長の自己紹介をお願いします。
営業や事業開発に携わる中で、インターネット上で情報を検索して、意思決定まで行いアクションに移す流れがEコマースだけじゃなく、ホテルの宿泊予約にも急速に普及していくタイミングでした。当時、ネット上で予約をすることは、ホテル側のデメリットがありました。それは、キャンセルポリシーを謳っていても請求する手立てがないことでした。この背景があることで機会損失になっていました。
その後、インターネット上でカード情報を入力して頂くことによって課金ができるようになり、ベンダーにとって利点が生まれました。ユーザー様にも、例えば、ホテルの退室手続きにお財布を出す手間がなくなり、ルームキーを返せば、ホテル利用時の飲食代が、予約をした時のカードに自動的に請求がされるスマートなチェックアウトができるようになったことで利便性が上がりました。それが、ホテルだけじゃなく他のビジネス(レストラン・美容室など)に必ず同じ仕組みが適用されるだろうと考えていました。
その後、English OK (現 ピクメディア株式会社) にて新規事業立ち上げとして日本初のフラッシュマーケティングに携わりました。しかしVCとの資本構成上、私の舵取りが出来なくなりました。本来やりたかったオンライン上のユーザーとリアルのビジネスを繋げる方向性からズレが生じた事から、株式会社VESPERを設立し、独立をしました。
サイバーソースからEnglish OKに移られたのは、事業モデルと経営のどちらに興味を持たれていたからですか?
どちらかでいうと事業モデルです。今後、オンライン上で「情報検索→意思決定→アクション」が完結する流れが必ず飲食にも移ると思っていたので、グループクーポンの展開だけでなく事業自体を工夫してあげる事で、大きなポテンシャルが出てくると思っていたからです。
VESPER設立時からの流れと資金調達先との関わりを教えてください。
立ち上げ当時のメンバーは入れ替わり、新たに優秀な人材が入っています。2012年の割当先としてニッセイ・キャピタルNVCや三生キャピタルから調達をしていますが、今は株主として、株式会社ベネフィット・ワン、株式会社ジャフコ、個人のエンジェル投資家(メルカリの山田進太郎氏等)など様々な方がいらっしゃいます。
さらに、ベネフィット・ワンとは業務提携もしていて、営業面での支援を頂いています。
他の方々からはクライアントの紹介や引合せなどのサポートを頂けることや、外部の目として、客観的にアドバイスを頂けているので非常に感謝しています。
人材の確保に尽力されていますが、どのような仕組みで集められましたか?
ただ、他社の製品を販売する中でも自社製品を作りたいと思っていました。プロダクトを作るために外注も試しましたが上手くいきませんでした。尚且つ、飲食店の空席状況は紙ベースで管理されているので、そこを何とかしなければOtoOの仕組みと結びつけようにないと思いました。
この状況に対応する管理台帳を作るためには、自社開発しなければ無理だと考え、思い切って開発メンバーを集めました。そして、エンジニアを統括できるジョン シールズ(現 CTO)と出会い、意気投合したことから、飲食店経営の理想を実現する予約・顧客管理システム「TableSolution」を製作し、独自の事業を始めることが出来ました。
彼自身が優秀なエンジニアなので、元同僚や応募してきた方々を厳密に面接し、採用をしました。やはり、優秀な人材が居る所に優秀な人材が入ってくる傾向はあると思います。
今回の2億円強の資金調達の資金使途と海外展開について教えてください。
資金は主に、人材採用の人件費など先行投資に当てています。
海外展開としては、日本と同じようにユーザー様がインターネットを利用し、レストランを探す行動パターンが増えつつありますので、同じように管理するニーズが海外のマーケットにもあると思います。
アメリカだと、他社のネット管理台帳が3万店舗程、普及していて国によってはデジタルで管理することが、半ば主流になっている所もありますが、まだまだアジアに関してはこれからだと思っているので、アジアをメインに普及をさせていきます。
他社のグルメサイトとの違いを教えて頂けますか。
私達は、有名なグルメ紹介サイトとはビジネスモデルが真逆です。他社は色々なお店の情報をユーザー様にフィードバックして様々なお店に行く機会を促すサイトです。一方、私達は来店したお客様の情報を店舗側にフィートバックしています。グルメ紹介サイトはユーザー側にメディアとして付加価値を付けている為、根底からは、多少なりとも店舗側との利害関係があります。
そのような有名なグルメ紹介サイトが、弊社と類似するプロダクトを作る場合でも、生命線でもある重要な顧客情報を預けるかと言うと、全く同じプロダクトであれば中立的な立場の当社が選択される傾向が強い場合もあります。
また、店舗でパソコンは持っている、タブレットだけはあるという色々な条件のお店がありますので、その時にどの環境でも使えるプロダクトであることは業務管理ツールとしては必須だと思います。もしパソコンに突然異常が起きた場合でも、あらゆるデバイスに対応している事で解決できます。
有名ホテルなどに御社製品を導入して貰えたアプローチ展開を教えてください。
弊社の従業員は、元々レストランにネットワークを持つ人材がいます。そこでご提案はできますが有名なホテルは、世の中にある類似サービスをしっかりと比較検討されています。その中でも、弊社製品の優位性を評価して頂き、導入して頂いております。
製品の満足度が高い為、社内で日本人が私ともう一人だけという状況がしばらく続いた中でも、導入店舗様から口コミでのご紹介があり、普及に大きく貢献して頂けました。
御社サービスの強み・特色を教えてください。
会社の特色は世界中から優秀なメンバーが集まっていることです。日本国内だけでなく日本発のグローバルで通用するサービスを作りたいという思いがあるので、今後も積極的に海外でチャレンジしていきたいと思います。
弊社のプロダクトは、店舗スタッフが操作する画面と、予約するお客様向けの画面があります。どちらの画面も他言語対応していて、日本で唯一8ヶ国語対応しています。さらに店舗の予約台帳と直結しているので、ユーザー様側に予約が可能か、即時に確認して頂ける仕組みになっています。さらに店舗の系列店もご案内できる表示画面になっています。
お店側がマーケティングをし易くなる仕組みもあり、お店自体でメニューを登録・更新、割引日の修正・登録などが簡単にできるようになっています。将来的にはこのような機能を拡充していきます。
店舗スタッフ側の管理画面では、業界で初めて外部の予約サイトの自動取込ができるようにしました。これにより、作業時間を短縮できることやミスの防止ができるようになりました。さらに機能面では圧倒的に処理速度が速いのが特徴で、スピード感のない業務ツールでは、忙しくしているお店の方々にはストレスになるので、意識して作り込んでいます。
様々な方面から考えた製品の使い勝手を評価して頂き、ユーザー様が他社製品に切り替えることが極端に少ないのも特長です。大手POSのNECと初めて連携したのも弊社で、開発のスピードを上げ、皆様のフィードバックをもとに日々進化をさせている点は、他社と比較すると優位性がある事だと思います。
5年後・10年後の展望を教えてください。
情報検索→意思決定→アクションの流れが日常に普及するので、オンライン台帳が有効に使われるようになると思います。元々、我々はOtoOのマッチングを効率的でより的確に行えることを目指しています。これにより、多様な検索の仕方が出てくると思います。情報のマッチングの効率化で、さらに正確な情報を配信していくことによって、豊かな生活ができると思っています。また、他言語対応していくことで国を超えて、海外のお客様にも予約をしてもらえる事に繋がると思います。
私達のゴールは、お店とユーザーをいかに効率良くマッチングしていくこと、さらに、来店して頂いたお客様に対してどのようにリピートをしてもらうか検討し、有効な施策をとれば良いのか、必要な情報をお店に還元していきたいと思っています。
貴重なお話、誠にありがとうございました。
株式会社VESPER | レストラン予約・顧客管理のクラウドシステムTableSolutionやBeautySolutionを運営
http://kkvesper.jp/
http://tablesolution.com/
昨日は0人が事業資金の調達に成功しました。
今日は0人が事業資金の調達に成功しました。
無料診断がされました。
無料診断がされました。
無料診断がされました。
無料診断がされました。
無料診断がされました。
c**g様が
1100万円を調達しました。s******o様が
800万円を調達しました。d******g様が
400万円を調達しました。a******m様が
600万円を調達しました。t**t様が
300万円を調達しました。
本日は残り10社限定なのでお早めに10秒診断を行ってください。