走る銀行、地方銀行など地域金融機関で導入が進む移動金融車

中出 眞澄
中出 眞澄
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JA静岡市 オクシズ号

画像出典:JA静岡市 オクシズ号

【この記事の内容】

☑ キッカケは東日本大震

☑ 全国規模で導入を進めるJAバンク

☑ 支店の統廃合が導入を後押し

☑ ネットバンクも災害対応やイベントなどで活用

 

ATMと窓口を備え「走る銀行」とも呼ばれる移動金融車。

2011年の東日本大震災を機に脚光を浴びましたが、その後もJAバンクが全国規模で配置を進めるなど、地域に密着した金融機関の間で導入する動きが続いています。

 

JA静岡市では中山間地の組合員・地域住民の皆さまへのよりよい金融サービスを提供するため、10月1日から移動金融車「オクシズ号」を運行することとなりました。また、災害発生時には被災地域に派遣し、金融機能を提供していきます。
引用:2021年9月24日報道資料|JA静岡市

 

災害への対応だけでなく、支店の統廃合が進む中、顧客の利便性を損なわない手段としても見直されているためで、イベントなどでも臨時支店として存在感を示しています。

 

キッカケは東日本大震災

2011年3月11日、東北地方を襲った東日本大震災。

東北銀行(盛岡市)では8店舗が被災し、休業に追い込まれました。

 

5月下旬に7店舗が営業を再開したものの、陸前高田市の高田支店は被害が大きく、新店舗の建設も都市計画の関係ですぐには無理な状況でした。

 

この対応策として8月下旬、トラック車両を改造。

銀行窓口端末1台・ATM 端末1台を搭載した移動店舗を開設しました。

 

この移動店舗はオリックス自動車がレンタル用で所有していたトラックを改造したもので、同社では初めて手がける銀行店舗でした。

 

これを機に同社は「移動×サービス」をコンセプトに2016年にはオフィスカー(移動事務所車)のレンタルも開始。

 

移動金融車ではトップシェアを占め、納入は2021年3月までに約160台に達しています。

 

参考:東北銀行 オリックス自動車

 

全国規模で導入を進めるJAバンク

JAバンクは2016年8月から、農林中金のバックアップで移動金融車の導入を全国的な規模で開始。

JAバンク自己改革の集中取組期間(平成28~30年度)中に、全国で100台程度の計画を進め、2021年度末には126台になる見通しです。

 

参考:農林中金 ニュースリリース

 

自家発電装置を備える移動金融車が普及した結果、ここ数年の災害時にはJAバンク同士が助け合い、移動金融車を派遣するケースが増えています。

JAバンク以外でも同様で、応援を受けた金融機関がその後、移動金融車を購入する例も目立っています。

 

今年2月に運用を始めた千葉銀行は、2019年9月の房総半島台風(15号)で鋸南支店が被災し、東邦銀行(福島市)から移動金融車の派遣を受けています。

 

・2018年7月の西日本豪雨で、JA岡山とJA安芸に近畿のJAが派遣
・2019年10月の台風19号で、JAみやぎ仙南にJA山形が「ふれあい号」を派遣
・2020年7月の山形豪雨で、JAおいしいもがみ大蔵支店にJA山形が派遣

 

進む支店の統廃合なども導入の背景

移動金融車の導入は、災害対応だけではなく、過疎化に伴い支店・営業所など店舗の統廃合が進んだことも背景にあります。

 

JAバンクを例に取ると、合併が急ピッチで進んだ結果、2000年代後半に1万の大台を割った店舗数は2021年3月末には7,130にまで減っています。

 

JAバンク店舗数

2018年3月 7,729
2019年3月 7,594 -135
2020年3月 7,269 -325
2021年3月 7,130 -139

出典:JAバンク 農林中央金庫

 

高齢者にとっては歩いて行ける移動店舗の巡回はありがたい存在で、高齢者でなくとも農繁期には遠くの店舗には行きづらいものです。

 

日用品などの購買型店舗を併設した移動店舗の場合、地域の交流の場としての機能も果たしています。

 

例えば、今月運用を始めたJA静岡市のオクシズ号は葵区の大河内、梅ヶ島、玉川、大川、清沢地区を毎週各2回巡回し、金融業務のほか野菜の種や食品などの販売も行っています。

 

ネットバンクも導入、イベントでも活用

店舗にATMは配置していても通常の銀行のような店舗網を持っていないスーパーやコンビニ系のネットバンクでも、移動金融車を導入しています。

 

全国のセブンイレブン2万店舗に2万4000台のATMを設けているセブン銀行。

2011年3月の東日本大震災時に3台を派遣して被災地を支援しましたが、2015年3月、寄せられた意見を反映した新しい移動ATM車両を導入し、仙台市で開催された「第3回国連防災会議」で披露しました。

 

「ATMスライドシステム」により、ATMを車両の外に設置できるバリアフリー機能を備えているのが特徴で、雨天時は車内での利用も可能です。

 

同社では、いざという時のための訓練を兼ねてライブ会場などイベントにも派遣しており、その目立つ車両が話題になっています。

出展者から入会申し込みのニーズというメリットも生まれているそうです。

 

イオン銀行は「災害があって店舗やATMに行けない」という顧客からの声に応えるため、2016年4月に移動ATM車を導入。

熊本城が大きな被害を受けた熊本地震の発生直後に現地に派遣しています。

 

参考:セブン銀行 NEWS RELEASE

参考:イオン銀行「お客さまの声からの改善事例」

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