1015 動画マーケティング支援 LOCUS 1.8億円

■資金調達概要
10月15日　動画広告の制作を軸に企業広告などさまざまな映像制作を手がける、株式会社LOCUS（以下：LOCUS）が、ベンチャーキャピタル2社に対し第三者割当増資を実施、総額1.8億円の資金調達が行われました。

今回の投資を受け調達した資金は、営業人材の獲得による運営体制の強化、並びに動画制作の負担を減らし効率化を進めシステム開発を行います。

今回投資を行ったベンチャーキャピタルは次の2社です。

ニッセイ・キャピタル株式会社
みずほキャピタル株式会社

プレスリリース：http://www.locus-inc.co.jp/company/release/20141015.html

■ライターの視点
動画配信による企業広告がとにかく増えたな、と感じるのは、おそらく私だけではないのでしょうか？

2014年は、動画広告元年とも呼べるくらい、さまざまなところで動画広告を見るようになりましたが、2015年以降は、更に増えていくと予想されています。
YOUTUBEなどを見ても、動画開始前に1分程度の広告動画が配信されることが増えましたね。

しかし、あの広告動画には見入ってしまうくらい、優れた映像やストーリーのあるものが多く、スキップしないで最後まで見てしまうこともあるのではないでしょうか？
そうした、ちょっとしたショートストーリーによるドラマ仕立ての広告から、アニメーション動画まで、あらゆる動画広告に精通しているのがLOCUSです。

LOCUSは今までも動画制作の現場でも、ベンチャーとしての能力を発揮しています。
フリーランスクリエーターをネットワークでつないで制作を行う「クラウドソーシング機能」と一定の管理の下で制作を行う「受託制作機能」の2つを併せてハイブリッドモデルによって制作が行われています。
それにより、高品質でありながら価格を抑え、かつ従来通り同様の責任を担保した制作を行っているそうです。

今回の資金調達によって、今後は「動画をもっと手軽に、動画クリエイターをもっと身近に」を実現のために、クリエイターには、さらに制作に注力してもらうために、顧客の要望や課題の解決のために営業人材を配置して制作現場の体制強化を行い、よりレベルの高い広告動画を提供するようです。

動画制作時には、時としてクライアントとクリエイターの間でコミュニケーションが滞ってしまうため、製作の遅れなどにつながり、双方にとってマイナスが生じていました。
こうした問題点を補うシステム開発を急ぎ、制作フローの効率化を図り価格の抑制が実現されます。

動画の需要は、今後4、5年の間、急速に伸びることが予想されています。
さらに端末の多様化も進むので、今後生まれるアイディアや新規事業を実現するべく、Videoコマース、動画クリエイターの育成事業なども視野に「動画」を軸に検討がおこなわれます。
東京でオリンピックが開催される前の年となる、2019年の株式上場を目指して行くことが、今回のプレスリリースで宣言されています。

2010年に代表の滝氏を中心に設立されたLOCUSですが、10周年を迎える前に上場を目指すとのことですが、この目標は十分達成可能なことだと思います。
まず、LOCUSは、開設当初より代理店を通さない直接取引による、広告動画制作を請け負っていましたので、名だたる企業が直接のクライアントとして名を連ねています。

今回も出資を行ったVCは、ニッセイ・キャピタルとみずほキャピタルという、国内トップクラスの超一流VCが、支援をおこなっています。
つまり、上場はすでに約束されており、通過点にすぎないのではないかと勘ぐってしまいます。

いずれにせよ、2015年は、潤沢な資金を活用してさらに前進することが望まれる1年になるでしょう。
この1年で、さらに端末のディスプレイは、高精細なものが多用されるようになるでしょうから、映像にもさらに美しさなどが要求される事にもなります。

これからがLOCUSの本領発揮と言ったところでしょうか？

■会社概要
株式会社LOCUSは、動画マーケティングコンサルティングと動画広告代理業を中心に行っている映像制作会社です。

会社名／株式会社LOCUS
代表者／瀧 良太
設立／2010年4月2日
資本金／約1億9千80万円(資本準備金含む)
住所／東京都渋谷区道玄坂2-10-7