大手ベンチャーキャピタルを種類ごとにランキングで紹介!それぞれの企業の特徴について解説

資金調達プロ編集部
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更新日2025/9/29
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日本の大手ベンチャーキャピタル企業はどこ?

ベンチャーキャピタルとはそもそも何か?

ベンチャーキャピタルは、 成長過程にあるスタートアップ企業に出資して、株式を手に入れる投資会社 です。

投資するだけではなく、経営支援や組織作りを行い、企業価値を高めるためのサポートも行います。

今回は、 大手ベンチャーキャピタル企業を種類ごとにランキングで紹介 します。

記事を読むことで、どのベンチャーキャピタルを選べば良いかがわかりますので、投資をしてもらいたいと考えているスタートアップの経営者の方はぜひ参考にしてください。

ベンチャーキャピタルとは

ベンチャーキャピタル(VC)とは、 まだ株式市場に上場していない成長途上のスタートアップに出資して、その企業の株式を手に入れる投資会社やファンドのこと です。

出資と同時に、事業戦略の立案や組織づくり、資金計画といった経営サポートを受けられることが多く、企業価値を高めることを目指します。

日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)によると2024年4月時点でVC会員企業160社が登録されています。

そして、ベンチャーキャピタルは、 金融機関のグループ会社や産学連携を強みにした団体や地域密着型の企業など様々な種類 があります。

ベンチャーキャピタルの種類

ベンチャーキャピタルの種類は、金融機関の関連会社から大学や政府から派生したものまで様々な種類があります。

ベンチャーキャピタルの種類

  • 金融機関系:投資金額が大きく、金融グループによる包括的な支援を受けられるのが特徴
  • 大学系:大学が直接出資して人的資源を活用したイノベーションや産業創出に投資するのが特徴
  • 政府系:国と地方自治体が主体となり、国内産業の技術確保・維持に投資しているのが特徴
  • 地域特化系:特定地域の産業やネットワークに深く関与し、地域企業へ資金・経営支援や創業支援、地域課題解決で高いシナジーを発揮する特徴がある
  • 独立系:親会社に属さない、投資リターンを重視しており、意思決定の柔軟さや専門性・ハンズオン支援が強み
  • 外資系:外資系企業が親会社であることが多い。国内系のベンチャーキャピタルに比べると投資金額が大きく、客観的な経済合理性を優先する傾向がある。

ベンチャーキャピタルは、投資をメインにする企業もあれば、投資だけでなく企業の戦略や組織改革までを行う企業もあります。

資金調達の金額だけでなく、 事業フェーズ・資本政策・意思決定スピード・ハンズオン度の観点でベンチャーキャピタルを選ぶ企業 が多いです。

事業フェーズとは
事業の創業から事業売却や上場までの過程を指す。
創業:シード(構想〜試作)成長期:アーリー/シリーズA(市場検証・初期成長)事業拡大:グロース/シリーズB以降 事業売却もしくは上場:レイター/イグジット(上場・M&A)

気になるベンチャーキャピタルがあれば、自社の状況や支援して欲しい課題を明確にすることをおすすめします。

金融機関系の大手ベンチャーキャピタル企業ランキング5選

ここでは、金融機関系の大手ベンチャーキャピタル企業ランキング5選を紹介します。

今回のランキングは、 2025年8月時点でIPOに導いた順番にランク付けをしております。

金融機関系の大手ベンチャーキャピタル企業ランキング
  • 1位 三菱UFJキャピタル
  • 2位みずほキャピタル
  • 3位 ニッセイキャピタル
  • 4位SBIインベストメント
  • 5位SMBCベンチャーキャピタル

1位 三菱UFJキャピタル

三菱UFJキャピタルは、2025年のIPO上場数が935社と、金融機関系大手ベンチャーキャピタルの中でもトップクラスの実績です。

国内外に広範なネットワークを有しており、個人・法人向けの幅広い金融サービスを提供しています。

また、 巨大なグループ力を活かして、スタートアップ企業に対して資金提供にとどまらず、事業連携や経営支援など多角的なサポートを行っている と考えられます。

さらに、米国のモルガン・スタンレーとの資本提携を通じてグローバルな金融展開を加速しており、ベンチャー投資においても国内外の有望なスタートアップへの投資機会を探っています。

2位 みずほキャピタル

みずほキャピタルは、2025年のIPO上場数が902社と多くのベンチャー起業の上場実績があります。

特徴は、 成長支援ファンド、ライフサイエンスファンド、グロースファンド、FinTechファンド、事業承継ファンドと投資対象ごとにファンドを運営しています。

さらに、みずほフィナンシャルグループと連携して、上場へのサポートやコンサルティングを提供しています。

3位 ニッセイキャピタル

ニッセイキャピタルは、 日本生命グループのベンチャーキャピタル企業で創業間もない企業から、IPO上場の企業まで幅広く投資を行っています。

2025年は、276社の企業がIPO上場へ導きました。

主にIT、製造業、医療・バイオ、流通・小売など、成長性と競争力に優れた幅広い業種の企業に投資しています。

さらに、大学発の高い技術力を持つベンチャー企業への出資にも積極的に取り組んでいます。

4位 SBIインベストメント

SBIインベストメントは、 SBIグループのベンチャーキャピタル企業で将来性豊かなベンチャー企業 を応援しています。

主な投資先は、ITやAI、ブロックチェーン、フィンテック、I T 、バイオ・ライフサイエンス・ヘルスケア、環境エネルギーといった成長分野を中心に投資をしています。

これまでの実績としては、累計で1,314社もの企業へ投資を行い、国内外約60社のIPO上場を行っています。

5位 SMBCベンチャーキャピタル

SMBCベンチャーキャピタルは、ベンチャー投資を 20年以上に渡って続けてきた老舗ベンチャーキャピタル です。

未上場企業を対象とした基幹ファンドだけでなく、 産学連携やNECグループと共同運営しているテクノロジー分野に特化したファンドも提供しています。

投資後は、投資先企業と一体となって、販路拡大、アライアンス等企業価値向上にも積極的に支援するなどの取り組みも行っています。

独立系の大手ベンチャーキャピタル企業ランキング5選

ここでは、大手ベンチャーキャピタル企業ランキング5選を紹介します。

今回ランキング選定条件について
2025年8月時点でIPOに導いた順番にランキング付けしています。
独立系の大手ベンチャーキャピタル企業ランキング5選
  • 1位 ジャフコ
  • 2位 JAIC(日本アジア投資)
  • 3位Wil
  • 4位 グローバルブレイン
  • 5位 グロービスキャピタルパートナーズ

1位 ジャフコ

ジャフコは、かつて野村グループ系列のベンチャーキャピタル(VC)として活動していましたが、2017年11月に完全自立を公式に発表し、現在は独立系VCとして位置づけられています。

累計投資社数4,064社、累計投資先上場社数1,040社と国内において最大規模のIPO上場を行っており、2025年は10社のIPO上場数を果たしています。

2位 JAIC(日本アジア投資)

日本アジア投資は、 1981年設立と創業40年の歴史があり、中国への投資ファンドも運営しています。

これまで日本でのIPO上場実績は317社と多数のベンチャー企業の支援を行ってきました。

日系とアジア拠点を横断した投資機会を扱い、現地の市場知識とネットワークを活かして企業価値の最大化を目指しています。

3位 Wil

Wilは東京とシリコンバレーに拠点を構え、 日米の成長期を迎えたテクノロジーベンチャー企業への投資と、大手企業とスタートアップのオープンイノベーション支援を行う ベンチャーキャピタルです。

運用総額は2500億円を超え、メルカリやラクスルなど多くの国内外ユニコーン企業を輩出している実績があります。

日米間のネットワークを最大限に活用して、ベンチャー企業の海外進出したい企業を積極的にサポートしています。

4位 グローバルブレイン

グローバルブレインは1996年に創業し、 スタートアップへの徹底したハンズオン支援と大手企業とのオープンイノベーションを強みとする ベンチャーキャピタルです。

ハンズオン支援とは
専門家が伴走し、戦略立案から実務実行まで徹底支援する実践型サービス

運用総額は約3470億円、投資金額1890億円の実績があり、2025年のIPO上場数は3社です。

投資領域は、IT、AI、ブロックチェーン、ディープテック、気候変動、エネルギー、ヘルスケア、ロボティクスなど幅広い分野の投資をしています。

5位 グロービスキャピタルパートナーズ

グロービスキャピタルパートナーズは、日本初のハンズオン支援型のベンチャーキャピタルです。

グロービスグループの長年の経験で培われた経営ノウハウや強固なネットワークを活かした支援が特徴 です。

累計投資総額1,800億円超、投資先社数150社超の実績があり、メルカリ、ヤプリ、クリーマ、ランサーズなど、数々の成功したスタートアップ企業への投資実績があります。

大学系・政府系の大手ベンチャーキャピタル企業ランキング5選

大学系・政府系の大学系・政府系の大手ベンチャーキャピタル企業ランキング5選を紹介します。

ランキング選定条件について
  • 2025年8月時点でIPO上場している順番にランキング付けをしています。
  • 4位のINCJと5位の地域経済活性化支援機構はIPO数が不明なため、イグジット実績があるINCJを4位にしています。
大学系・政府系の大手ベンチャーキャピタル企業ランキング5選
  • 1位DBJキャピタル
  • リストテキスト2
  • リストテキスト3

1位 DBJキャピタル

DBJキャピタル株式会社は 日本政策投資銀行の100%出資会社のベンチャーキャピタル です。

1996年の設立以来、これまでに120億円以上を様々な企業に投資し、2024年のIPO実績は3社の上場実績があります。

投資対象は、事業が始まったばかりのシード期や事業拡大初期のアーリー期の企業ですが、すでに成長軌道に乗っているミドル期やレイター期の企業にも積極的に追加投資を行っているのが大きな特徴です。

2位 東京大学エッジキャピタル

東京大学エッジキャピタル(UTEC)は、2004年に設立され、 大学・研究機関発の優れた知的財産や人材を活用するベンチャーに投資するベンチャーキャピタル です。

これまで、累積投資額は約900億円、150社以上へ投資を行い、20社のIPOと22件のM&Aを実現しています。

大学や研究機関との強い結びつきを活かし、技術力を核とする企業をしているのが特徴です。

3位 大阪大学ベンチャーキャピタル

大阪大学ベンチャーキャピタル(OUVC)は、2014年に設立された大学発ベンチャーキャピタルです。

累計投資額は約231億円で、現在2本のファンドを運用し、4社のIPO上場実績があります。

主に 大阪大学発のベンチャーの他にも起業支援やハンズオン支援も行っており、研究成果の社会実装化を目指しています。

4位 INCJ

INCJは、2018年9月に 株式会社産業革新機構(官民ファンド)から新設分割の形で発足したベンチャーキャピタル です。

これまでに144社の投資実績と117件のイグジットを行いました。

日本の産業構造が転換する局面で中長期のリスクマネーが不足している課題に対応するため、民間ファンドでは取りにくいリスクを引き受ける機能を持つ点が特徴です。

5位 地域経済活性化支援機構

地域経済活性化支援機構(REVIC)は、 2008年秋以降の急速な金融・経済環境の悪化を受け、地域経済の再建を目的に設立されたベンチャーキャピタル です。

地域産業や災害復興など多面的なテーマに応じた5種類のファンドを運用している点が特徴です。

地域系・事業会社系の大手ベンチャーキャピタル企業ランキング5選

地域系・事業会社系の大手ベンチャーキャピタル企業ランキング5選を紹介します。

ランキング選定条件について
  • 2025年8月時点でIPOに導いた数や投資実績を順番にランキング付けしています。
  • 2位〜5位はIPO実績数がないため、投資実績でランキングしています。
地域系・事業会社系の大手ベンチャーキャピタル企業ランキング5選
  • 1位北海道ベンチャーキャピタル
  • 2位Z Venture Capital
  • 3位 電通イノベーションパートナーズ
  • 4位 STRIVE
  • 5位 新潟ベンチャーキャピタル

1位 北海道ベンチャーキャピタル

北海道ベンチャーキャピタルは6本のファンドを運用し、 北海道の未上場企業に投資しているベンチャーキャピタル です。

アインファーマシーズや北海道銀行などが出資しており、これまでに17社のIPO上場実績があります。

投資だけでなく、事業承継、事業再構築、特許戦略等の経営課題の解決も行っています。

2位 Z Venture Capital

Z Venture Capitalは Zホールディングス(現:LINEヤフー株式会社)のコーポレートベンチャーキャピタル です。

2021年3月に日本国内投資および、韓国・米国・中国・東南アジアなどのグローバル投資ファンドを約1850億円を運用しています。

日本・韓国・東南アジア・アメリカを中心としたグローバル市場でオールステージ投資を行っています。

主な投資先は、メディア、コマース、フィンテック、AI、宇宙技術など多岐にわたるスタートアップ企業が多いです。

3位 電通イノベーションパートナーズ

電通イノベーションパートナーズは、 電通の100%子会社で100億円規模のファンドを運用するベンチャーキャピタルです。

7つのCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)ファンドなどを組成・運用し、 国内外の成長著しい新興企業への出資 をしています。

CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)ファンドとは
企業が戦略的関心を持つスタートアップへ投資する戦略投資ファンド。ベンチャーキャピタルが投資対象を問わず利益を追求するのに対し、CVCは自社の本業との関連性を重視する。

代表的な投資先は、note、ストアーズ、Viibar、Kyash、マネーフォワードなど、テック業界で有名なスタートアップに多数投資しています。

4位 STRIVE

STRIVEは GREE系列のベンチャーキャピタルで、日本および東南アジア、インドのインターネット企業に幅広く投資しています。

ハンズオン支援を主流とし、 パートナー企業・サービスなどを柔軟に組み合わせて強力なサポート体制を行っているのが特徴 です。

これまでゲーム事業で培ってきた収益を活かし、ベンチャー企業への投資にも大変力を入れており、GREEの新たな事業の柱になっています。

5位 新潟ベンチャーキャピタル

新潟ベンチャーキャピタルは、日本のシリコンバレーと呼ばれる 「新潟」の創出を目指す、ユニークなベンチャーキャピタル です。

原則として新潟県内の企業への投資を実行していますが、note株式会社のような知名企業にも投資実績があります。

投資家へのリターンを重視する一方で、 資金源の中心を新潟県の資金に置くことで地域活性 を行っています。

外資系の大手ベンチャーキャピタル企業

ベンチャーキャピタルは日本だけでなく、外資系ベンチャーキャピタルも存在しています。

今回は、 日本で代表的な外資系大手ベンチャーキャピタル企業 を紹介します。

外資系の大手ベンチャーキャピタル企業
  • セコイア・キャピタル
  • アンドリーセン・ホロウィッツ

セコイア・キャピタル

セコイア・キャピタルは、 シリコンバレーを拠点に世界を牽引するベンチャーキャピタル です。

Apple・Google・Airbnbといった大手企業を初期段階から支援してきた実績があります。

特に経営支援とスケール戦略の分野で高く評価されており、単なる資金提供にとどまらず伴走型の支援を重視する姿勢が特徴です。

グローバルな視点と強力なネットワークを活かし、有望な企業を見抜く力 に優れています。

アンドリーセン・ホロウィッツ

アンドリーセン・ホロウィッツは、 テクノロジー分野に卓越した知見を持つ米国発のベンチャーキャピタル です。

Web3、AI、バイオテックといった最先端領域への投資を積極的に展開しています。

エンジニア出身のパートナーが多く、技術的理解を軸に投資判断を行うのが強みです。

さらに、マーケティング・人事・法務といった社内機能を備え、投資先企業を多角的に支える体制が整っています。

大手ベンチャーキャピタル企業のまとめ

ベンチャーキャピタルは、 まだ株式市場で上場していない成長途上のスタートアップ企業に資金を提供し、その株式を取得することを目的とする投資会社 です。

投資を主な業務とする企業もあれば、出資だけでなく戦略の立案や組織改革といった支援を行う企業もあります。

また、大手のベンチャーキャピタルは資金提供にとどまらず、戦略的・組織的な支援を行うケースが多く見られます。

投資を検討する際には、 資金面だけでなく、出資先企業の強み・得意分野・支援の範囲を詳しく確認することが成長を実現する鍵となります。

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