5年間で20件の助成金総額5,000万円、融資2,500万円!発達障害児の早期療育施設「こころとことばの教室 こっこ」で顧客満足度の高い療育を提供するNPO法人「発達わんぱく会」/小田知宏理事長

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まずは療育に携わるようになったきっかけと起業までの道のりをお話しください。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAかつてコムスンという世間をお騒がせした福祉介護会社がありましたが、僕はその会社で障がい者雇用に関わっていまして、成人就労支援をするなかで発達障害の方に出会う機会がありました。発達障害とは自閉症やアスペルガー症などの広汎性発達障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などを指します。発達障害は発達でこぼことも言い換えられるように、できることとできないことの差が大きいのが特徴です。世の中の天才の多くは発達障害とも言われ、じっさい僕が関わった中にも天才的な方はいましたが、社会に適応できなくて苦労している現状を見て、自分は何もお役に立てないという無力感にとらわれていました。
そこで発達障害について勉強してみると、もし早期に療育を受けていたらその方たちの人生も違ったものになったかもしれない、と。で実際コムスンで幼児に療育を提供する施設を開設し、2年ほどやったのですが、結果から言うとこれは失敗でした。制度上は預かりも療育もできる児童デイサービスの施設だったのですが、療育より預かりのニーズが顕在化しやすく、始めてみたら長時間預かって下さい、というお母さんばかりだったのです。スタッフとしては当然、安全にお預かりすることが最優先なので、療育に時間が割けません。療育というのは事前の準備や事後の評価など、やることがたくさんあって大変に手間暇のかかるもので、預かりと療育との両立は無理だということがわかりました。
コムスンがつぶれた時、僕は33歳。実は中学の頃からいつかは社長にとイメージしていて、大学時代は2期上の先輩が立ち上げた「東大家庭教師友の会」という会社の2代目社長をやっていたこともあります。コムスンの後、どの業界でも良いので経営を学べるところを探し、スターティアというオフィス環境を用意する上場企業で2年間、社長室長をやりました。スターティアに入ったのは創業社長の本郷秀之さんという方が本当に素晴らしい方だったためです。本郷社長のもとでビジネス経験を積みながら、当初は何をやっても社長業は社長業、ビジネスはビジネスと思っていたのですが、やがて僕にとってはやはり福祉サービスこそ価値があり、やっていて楽しいことだったと気づき、結局その世界に戻ることにします。ちなみに本郷さんには「発達わんぱく会」の理事をお願いして、今もお世話になっています。
コムスンでの失敗体験から、今度は自分で療育事業をやると決め、1年間、筑波大で学びながら浦安市子ども発達センターという施設で実習して療育について学び、同時に資金調達と顧客獲得のために動きました。具体的には2010年4月に法人設立準備を開始、12月にNPO法人「発達わんぱく会」を設立、翌11年3月に第1号教室として「こころとことばの教室 こっこ東野校」を開校します。

 

開校に先立つ資金調達について、お話し願えますか?

まず家族を説得して、自己資金として1千万を用意しました。また2010年12月にNPO法人ETICから、ソーシャル・サービスの起業支援を目的とした助成金300万を受けることができました。そこから現在まで、日本財団、SVP東京、県の障害福祉系、市の補助金など、この5年間で20の助成金・補助金を受け、総額で約5,000万になります。額の大きなところでは、浦安市協働提案事業から500万の助成を、2011年と12年の2回受けています。浦安市は市長の方針で障害福祉に力を入れていることもあって、うちのような事業は助成が受けやすいということがあるかもしれません。
融資は2011年3月に日本政策金融公庫から事業立ち上げのための制度融資を300万、受けました。現在、日本政策金融公庫、独立行政法人福祉医療機構、西武信金などから総額約2,500万の融資を受けています。

 

資金調達の一覧を拝見して、その数と総額の多さに驚かされますが、全てご自分で手続きされたのでしょうか。調達のコツなどあればお聞かせ下さい。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA資金調達については前々から本などで勉強し、情報を集めていました。申請は自分でやっていますが、慣れればそれほど大変ではありません。実際に申請した数は、おそらくこの5倍くらいになると思います。最近では、助成金申請は10戦9敗くらいです(笑)。
資金調達をやっていて思うのは、できるだけ多くのところに、できるだけ早くから取り組むのが大切ということです。申請して大丈夫と思っていてもどんでん返しもあり得ますから、1千万必要なら2千万集めるつもりで、可能性があるところは全部並行して、一緒に話を始めます。足りなくなってからでは絶対遅いからです。
また、書類審査だけのところもありますが、人間関係を築いてこまめに足を運ぶからこそうまくいくところもあります。ウェブで得た情報だけでなく足で稼いだ情報は貴重ですし、営業をする感覚でこちらから担当者にしっかり伝えることも大事です。2012年に浦安市地域支え合い体制づくり事業の助成金を321万受けましたが、これは行政に毎日通うことで助成情報を獲得できたおかげでした。また後でお話ししますが、この4月に日本財団からコンサル事業への助成として1000万の助成金を受けることができたのですが、ここは大きい組織でいろいろな部署と関わっていて、担当者も3、4人いますので、かなりまめに連絡をとっています。
よく、あちらこちらから法人立ち上げや資金調達について話をして下さいと言われるので、NPOとしては資金調達に成功している方かもしれませんが、これだけ助成金を頂いても、まだまだ十分なことができません。療育というのは、ていねいにやろうとすれば際限なくお金のかかることなのだな、と思います。
融資に関して言えば、ちょうど今、NPO法人にとっては状況が変わりつつあるところです。NPOは今まで信用保証協会の保証の対象外だったので、一般の金融機関から融資を受けることは非常に難しかったのですが、この春、法律が変わって中小企業信用保険の対象に一定のNPO法人が追加されることになりました。うちはTKCの会計ソフトを使ってちゃんと税理士さんに見てもらっているので、その税理士さんのお墨付きがあって、しかも信用保証制度を使えるようになれば、今までよりずっと融資は受けやすくなります。金利も、今までは融資を受けられるのだったら4%でも5%でもお願いしますという感じでしたが、今後はふつうの中小企業のように2~3%でいけるかな、と思います。

 

株式会社ではなく、融資の受けにくいNPO法人という形態を選んだ理由は何ですか?

うちの理念は「発達障害のある子どもが、コミュニケーションの力を身につけ、長所を伸ばし、地域のなかで自分らしく生きていけるよう、家族、地域、行政のみんなで支援する」ということです。僕たち全員が主体的に、地域や行政と連携をとって事業を進めるのに会社ではやりにくい、ということをコムスンの時に経験しているので、NPOにしました。
また、事業の目的は子どものため?それとも利益を稼ぐため?と聞かれたら、子どものためと即答できます。利益はすごく重要で、それがなければ質の良い療育を提供することはできませんが、二者択一をといわれたら間違いなく子どもを選べるという意味で、NPOはすごくやりやすいのです。これもコムスンの時に株主への説明責任があって大変だったという経験があったからわかることです。
先ほどちょっと触れましたが、うちでは今、同じような事業所の開設までをお手伝いするコンサルティング業務もやっています。目的は全国の発達障害をもつ子どもたちが、質の高い療育を受けられるようにすることです。自分たちで事業展開するだけでは当然、限界がありますから、僕たちのノウハウをどんどん外へ伝えているわけです。会社組織なら、ノウハウを外部に流出させている、といわれるかもしれない。それに目先の利益を考えれば、競合の事業所が近所にできたらどうするんだ、ということにもなる。NPO法人はそういうことを考えずに、まっすぐ理念を追求できます。

 

では、そのコンサル事業も含めて、「発達わんぱく会」の事業内容をお話しいただけますか。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA主な事業は、発達障害のある子どもの早期療育です。療育の教室は浦安市内に3箇所、江戸川区に1箇所の4箇所。合わせて240名の就学前の子どもがいます。スタッフは50名、うち半分の25名が常勤で、ほとんどが臨床心理士、臨床発達心理士、音楽療法士、保育士、作業療法士、言語聴覚士、看護師など何らかの専門家です。
先ほどご紹介した僕たちの理念にもある通り、コミュニケーションの力をつけることと、長所を伸ばすことは本当に大切です。自閉症のお子さんでも、1歳とか2歳とか、早くから適切な療育を行うことで、必ずコミュニケーション能力は育ちます。また長所を伸ばすことは自己肯定感を失わせないためにも非常に重要で、僕たちは「その子のもっている、今一番成長できる能力」を伸ばしてあげたいといつも意識しています。コミュニケーションの力と長所を伸ばすことの2つは、早期療育によって必ず効果があらわれます。
顧客効果実感度アンケートというのをこの3~4月に行って、カテゴリ別に分析しましたが、療育サービスに対する総合的な評価は「とても満足」と「満足」を合わせて9割に上りました。また今、待機児童が80名ほどいますが、ほとんどがクチコミ、つまりここに通っているお母さんから聞きました、あるいはクリニックで聞きましたということなので、実際、お母さんたちの満足度は高いのだろうと思います。
療育のほか、早期発見事業や地域市民の理解促進事業もやっています。具体的には、東京都の江戸川区、中央区と委託契約を結んで、保育園や幼稚園を巡回して先生たちに療育的な視点をもってもらうための支援を行ったり、お母さんを対象とした勉強会を開いたりしています。
コンサルに関しては、事業所開設までの準備を段階別に細かく指導したり、職員のための講座とOJT合わせて80時間の研修を行うといった事業を半年前から始めて、今、3社と契約しています。これが日本財団に評価されまして、4月に1,000万の助成を受けることができたわけです。
というのも、この数年で障害のある小・中・高校生を預かる放課後等デイサービスの事業所がすごく増えたのですが、全般に質が低いと言われ、厚労省も危惧しているという背景があります。僕たちがやっているのはこれとは別の、未就学児を対象とした児童発達支援ですが、こちらの事業所はまだあまり増えていません。これから増やすにあたって、放課後等デイサービスのようにただ数を増やすだけでなく、最初から質の高い事業所を増やさなくてはならないと認識されるなかで、僕たちの取り組みが社会的な要請にうまくはまったようです。
以上、4教室での療育、巡回指導とコンサルティングが、収益のある事業です。

 

では「発達わんぱく会」の今後の展開についてお聞かせ下さい。

今後は、とにかく人を育てるということに尽きます。今、全国に30万人いると思われる発達障害の幼児の10%しか療育を受けられていないのですが、僕たちが目指すのは残り90%も、つまり全員が早期療育を受けられる社会です。
そのために僕たちに何ができるかと考えると、療育者を比較的短い時間で育てることがまず一つ。そしてたとえば3年目で一人前というわけにはいかないけれど、チームの一員としてなら良い仕事ができるはずだから、チームによる療育をシステム化する。この2つです。
今はまだ4つの教室が独自にやっていることもあるのですが、今後はそれぞれの良いところを組み合わせて、質の高い療育を仕組み化・マニュアル化していきます。また並行してそれを、コンサルティングを通じてこれから開設する事業所に伝え、あるいは保育園・幼稚園の巡回を通じて先生たちにわかりやすく伝えていきたいと考えています。
いずれ僕たちが蓄積しつつあるノウハウすべてをシステム化し、事業モデルを全国のNPO等に移植して、日本の発達障害児者の幸せに寄与したいというのが、大きな願いです。

 

小田理事長、本日はお忙しいところを本当にありがとうございました。

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NPO法人 発達わんぱく会 こころとことばの教室 こっこ
http://www.wanpaku.org/

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