私は、メガバンクでの20年間の勤務の経験から、銀行の考え方や業務フローについて熟知しています。また、これまで色々な金融機関と様々な案件に取り組んできた実績がございます。
そして、事業会社の社長を務めた経験から、社長の皆様の立場や悩みについてよく理解させて頂くことができます。
当事務所を「社外CFO」としてご活用頂き、是非とも今後の貴社の飛躍にお役に立たせて頂きたいと存じます。
まずは自己紹介をお願い致します。

1961年10月香川県生まれ。1985年神戸大学経営学部卒業。
同年4月住友銀行入行。以来20年間にわたり融資営業を個人事業主・中小企業から上場企業までの幅広い顧客層に対して行う。2006年1月に独立し、金融・財務コンサルタント、行政書士業務を行う。
2015年に東証一部上場企業㈱ハウスドゥの子会社である㈱フィナンシャルドゥの立上げに参画し社長就任。4年半で不動産担保ローン100億円突破、リバースモーゲージ保証業務の開拓を行い、12金融機関との提携を行った。
2020年4月より再度「融資・資金繰り専門行政書士」として独立し、中小ベンチャー企業の事業支援を行う。
資金調達サポートを始めた理由を教えてください。

私は、20年間の銀行員生活でいかに中小零細企業・ベンチャー企業が資金調達に悩んでいるのか知りました。また、銀行との付き合い方をご存じない社長様がたくさんいらっしゃいました。
そして、事業者と銀行との間でうまくコミュニケーションができていないことが、スムーズに融資に至らない大きな原因であることに気が付き、その事業者と銀行との間に入って、双方にメリットがある方向に導いていくことが必要だと考えました。
日本の約99.7%が中小企業であります。この中小企業が日本の経済を支えているといっても過言ではありません。そして、この中小企業・ベンチャー企業を育て伸ばしていくことこそ、日本経済の成長・発展につながると思っています。私は、長年にわたり銀行員や金融コンサルをやっていましたので、この資金調達のサポートという仕事を通じて、是非日本経済の発展に少しでも寄与できたらと思います。来年60歳になりますが、最後の仕事として難しい仕事ではありますが、理想を持って取り組んでいこうと思っています。
御所の特徴や強みを教えて頂けますか?

当事務所は、代表が20年間銀行で勤務しており、銀行の考え方や業務フローを熟知しています。そのため、どのような書類が必要であるか、どのように資料を作成すれば良いか等、銀行の要求を満たす資料作成・提出ができるということです。
当事務所は行政書士事務所でありますので、書類作成のプロです。要点をしっかりと掴み、分かりやすく、数字の根拠を持って示した資料を作成致します。銀行とのコミュニケーションにおいても、銀行独特のテクニカルタームを理解してますので、スムーズに行うことができます。
また、事業会社の社長の経験もありますので、社長の立場や気持ちをしっかりと考えることができます。そして、その折にお付き合いしていた金融機関とのパイプもありますので、色々なタイプの金融機関との取引を開始することが可能です。
宅建および公認不動産コンサルティングマスターの資格を持っており、自ら宅建業も営んだ経験もあるので、不動産に関しても知識や実務について詳しいと思います。
最近手掛けた資金調達案件があれば教えてください。

1.美容関連の会社で保証協会利用のサポートを行い、その後業績順調であったため出店資金として地方銀行よりプロパー借入を数行行った。
2.不動産賃貸業者が複数行から借り入れ580百万円をしていたが、一本化したいとの要請があったので、不動産融資に強い信用組合で一本化し、毎月返済額を2百万円程度軽減した。
3.過去民事再生を行った会社が、再生債務を完済し業績も順調であったが、社長の保証協会の保証債務が残っていたため保証協会融資を会社が受けることができなかった。そこで、社長が会社宛てに貸付金があったのでこれを地銀プロパー融資で社長に返済し、社長は保証債務を返済。その後会社はその地銀より保証協会付融資80百万円実行。
4.歯科医院の設備投資資金について保証協会空き枠を利用して、新規の信用金庫にて保証協会付き融資20百万円を実行。
5.電気製品販売会社が新たなビジネスを展開するのに資金調達を希望。既存取引銀行の対応が悪かったので、新規の銀行で借入を支援した。資金繰り上長期の運転資金を希望であったが、不動産等担保はなく、保証協会枠もいっぱいであった。そこで、バランスシート上にあった入居保証金に目をつけ、この返還請求権に質権設定を行い担保とし、長期運転資金の融資実行となった。
資金繰りにお悩みの方へメッセージをお願いします。
資金調達といっても色々あります。銀行借入だけでなく、出資を募ったり、クラウドファンディングを利用したりする
こともできます。そして、どの調達方法でも大事なことは、「自分の事業の強みはなにか」ということをしっかりと自分で理解し、それを資金の出し手に伝えて理解してもらうことです。
そのためには、しっかりと自分の会社の会社案内や、事業計画を作成しなければなりません。口頭でペラペラ喋っても、金融機関の人間はその業界のプロではありませんので、理解できないことが多いと思います。それを理解してもらうために、分かりやすい書類の作成が必要だということです。
書類作成の重要ポイントは「数字」です。金融機関は数字を見ます。抽象的なことを言われても貸し出しの判断には使えません。売上や利益の数字を「根拠」を持って示すことが大切です。「この根拠なら確かにこうなるな!」と思ってもらわなければならないのです。
起業を成功させるためのアドバイスをいただけますか?

起業を志されている皆様ありがとうございます。日本には皆様のような人が必要なのです。日本は起業率が先進国の中で低く、将来の経済成長の面において危惧されています。私は、もっともっと起業しようという人が増えてもらいたいと思っています。
但し、そこにはお客様のニーズが必要です。いくら良い技術やアイデアであったも、お客様がいなければ商売にはなりません。世の中に必要であるけど、誰もそれをやっていないような事が商売になるのです。ですので、まず冷静に自分の独りよがりになっていないかを考えて下さい。そして、客観的にニーズがあるなと考えられるものを、商品やサービスにして欲しいと思います
次に、その商品やサービスを、5W1Hを使って、具体的にどのように売っていくかを考え、事業計画をざっと作成してみて欲しいです。その事業計画が完成して、数字が自分でしっくり納得いけば、さあ行動です。考えるだけでは進みません。「ACTION」です。