日本政策金融公庫から200万円の融資。Eコマースを利用し全世界に向けて日本の美徳を発信する株式会社Beautiful People/代表取締役 成岡勝也氏
成岡社長の自己紹介をお願いします。
20歳まで役者を続け、そこから転機があり約1年間程度、「芸人としてコンビを組まないか」という誘いがありました。喋ることも好きで芸人の世界が面白いと感じていたため、その相方と芸人になることを決意しました。そこから芸人としての活動を25歳まで続けました。
25歳までやっていると周りでは、立派な企業に勤めたサラリーマンの友人が、車や家を購入し始めました。その姿を見て僕も働かなければと思い、働き始めたことが芸人を辞めたキッカケになりました。
どこかに就職して周りの人を抜くことは中々できないと気が付いて、サラリーマンになったタイミングで、いつの日か自分で事業を始めようと思っていました。
そうでなければ、「大企業に勤めた人を追い抜けない」と思ったことが起業した根底にあると思っています。
当時サラリーマンになった私は何やればいいのかわからなかったので、まずはしっかりと人並みの生活をすることから始めました。「いつの日か、やりたいことが見つかるはず」と信じて、仕事に励みました。
最初の事業を始めるキッカケを教えて頂けますか?
前職は家電量販店の営業及び広告代理店業務の会社で働いていました。イベントの備品・道具提供や企画・運営などを行う会社で、本来はこの仕事にやり甲斐を感じ入社しましたが、家電量販店の人材派遣の営業が大半を占めていた為、営業職として勤めていました。
その時の部下が副業でヤフーオークション(以下ヤフオク)を使い販売をしていました。まだ私が26、27歳の当時は、ヤフオク自体有名でしたが、今ほど認知はされていませんでした。その当時の部下は、給料よりヤフオクでの収入の方が多く、そんなことができるのかと驚き、その人に教わったことが現在のインターネットを使った小売業に大きな影響を与えています。
当時はeBayからブランド物・DJ機器などを輸入して、ヤフオクで販売していました。給料以外の資金が入ることが楽しみの一つでした。
事業を始めるキッカケがあっても前に進めない事が多いと思いますが、一歩進み出せた理由を教えてください。
やってみないとわからないから、やることです。考えていても何にもならないですし、最初は失敗することは当たり前だと思います。そこで大事なことは1回や2回の失敗では挫けないことです。
成岡社長が事業を始める前に、前に進むために実行した経験談があれば教えて頂けますか?
小学3年生の時に、あるテレビドラマを見て衝撃を受けました。そこから役者になると決め、親に劇団に入りたいと伝えました。しかし、劇団に入るためには30〜40万円が必要で用意をすることができませんでした。この金額を手にできるのはアルバイトが始められる高校生からでした。
そこで、直ぐにアルバイトを始めたことでアルバイトを始めた4か月後には、目標であった役者になることができました。
副業で始めた事業での、障害と乗り越えた方法を教えてください。
まずヤフオクで販売するためには、既に日本国内で需要のあるものをリサーチする必要があります。リサーチをもとにeBayでも全く同じ商品を見つけて、いざ仕入れてみると偽物ということがあり失敗をしました。
この経験から「評価の高いレビューを持つセラーさんから購入しないといけない」ことを学びました。
大きな失敗をせず、小さい失敗をすることは自分のやりたいことをするための架け橋になると思います。
現在のEコマースを始めたキッカケを教えてください。
Qoo10で運営している理由は、2014年頃にダイエットスムージーが爆発的に流行したことがあり、その時に後輩から「自社で製造しているダイエットスムージーがあるから販売してみないか」と誘いがあり、国内で初めての仕入れをする販路となったのがキッカケです。
その時から、日本で認められた「美」を世界に輸出していける会社にしたいという思いで運営しています。日本の女性は身なり・健康など細部まで自分を美しくすることに努力されているので、そこで認められている商品は世界でも認められるであろうと思っています。
海外のマーケットに挑戦する理由はありますか?
私の予測として日本国内は、2020年の東京オリンピックまでの期間は成長しているように見えますが、その後は現状より購買意欲や消費活動が悪くなると思います。
一方、現在では来日外国人が増え、日本の食は人気があることが伺えます。そこで日本のものは食だけでなく、made in japanの商品は海外で通用すると思い挑戦を続けています。
さらにインターネットを利用した販売は、より広がっていくことに間違いないと思います。Eコマースを利用し全世界に向けて、日本の商品を提供し続けることができたら世界に日本の美徳を発信することが出来ると思っているので、これをやり抜きたいと思います。
直近の展望を教えてください。
弊社は日本の抹茶をシンガポールに販売します。世間を賑わしているココナッツオイルなどの健康食品は海外で製造後、日本に輸入されたことで流行りました。これと同様に、日本にも同じようなものがあり、それが抹茶だと思います。
海外の方のシェア率が高いpowdered green teaを流通させていきたいと思います。この商品をもとに、日本の製造品を知って貰うことは面白いと思っています。
資金調達ができた理由を教えて頂けますか?
日本政策金融公庫から2014年の9月に200万円の融資を借り入れることができました。借入ができた理由は、個人で運営していた時に既にしっかりとした売り上げがあった事、入金がある証拠があったからだと思います。
会社をやり始めてから通帳の記帳が大事な事だと学びました。そして、良かった事は個人の時に申告関係、税金の支払いを通して、滞納をしていない証明書の発行などをきっちりとできていた事です。
今後、融資を受けて自身の事業をスピードアップしていきたいと思っているのであれば、しっかりと抑えるべき条件だと思います。
現在も千葉信用金庫に300万円の借入申請をしています。
200万円の資金使途について内訳を教えて頂けますか?
全て仕入れ資金です。ライバルはいるけれど、ニーズがある商品を購入したいという具体的な理由がありました。
一方、自己資金として他の貸付を含め最大で500万円ありました。資金が0ではなくても、資金が全くないのは事業を運営する上で危険ですので、資金は手元にあるようにしたいと思いました。
融資を受けることが怖いと感じる人がいると思いますが、実際は怖くはないと思います。それは、銀行から借りるといくら利息が付くのかわかっていないからではないでしょうか?
私が借入をしている日本政策金融公庫は年利で2.1%です。この条件で200万円の借入を3年間で返済する計画があります。
利息が3年間で付くのが元利均等返済と元金均等返済で違いますが、ここを抜いて概算すると、利息は12万6,000円です。3年間でこの金額を生み出せないのであれば、借入して事業を始めることは止めておいた方が良いと思います。
御社の強みや特徴を教えてください。
例えば、スムージーでダイエットしてみようと思った時に、始めが3,000円では高いと思います。そこで300gがスタンダードのスムージーを全て100gに小分けしています。その分金額も安価にして、購入しやすくしています。
さらに、女性は選べることが重要な点で、選べる楽しみがあるように徹底しています。さらに、機能性が高い成分重視の商品にしています。
5年後・10年後の展望を教えてください。
個人としては5年後に住宅を購入します。法人としては、5年後の年商は5億円に近い数字にする計画です。その時には、売上の大半は海外が占めることになると思います。
そのため、私自身が販売先にしていくシンガポールとベトナムの事をより知っていかないといけないと思います。
現在Qoo10はシンガポール国内では、Eコマースサイトの一強になります。この土壌を使って販売を実際にしていますので、今後も日本の良い商品を発信していきたいと思います。
成岡社長、本日は貴重なお話をありがとうございました。
株式会社Beautiful People
昨日は0人が事業資金の調達に成功しました。
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