プログライズ総合会計事務所
銀行と上手く付き合っていくためには、銀行に選ばれるのではなく、こちらが銀行を選べるような自社のブランディングと、金利や借入期間、担保等、今回だけでなく、次回以降の借入時にも有利に運べるような融資交渉が必要となります。
名前 | プログライズ総合会計事務所 |
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住所 | 東京都渋谷区渋谷1-17-1 TOC第二ビル401 |
電話 | 03-6712-6597 |
URL | http://www.progrise.jp/ |
事業内容 | 月次決算 確定申告 キャッシュ・フローマネジメント 予実管理 会社設立 創業融資 補助金、助成金申請 事業計画策定 銀行融資交渉 財務戦略構築 株式公開 資本政策 相続税対策 自社株評価 M&A 不動産管理 |
対応エリア | 東京都、周辺 |
地図 |
まずは自己紹介をお願いします。
千葉県浦安市出身、昭和52年1月生まれで青山学院大学卒業です。最初にベンチャーキャピタルに就職し、ベンチャー投資、株式公開支援業務を担当。今までは、決算書を利用する側でしたが、「今度は決算書を作る側に回ってみたい」「より経営者に近い立場で長い期間、経営支援をしていきたい」と考え、税理士を目指しました。税理士法人へ勤務しながら、税理士試験に合格。10年ほどの実務経験を経て、独立しました。
なぜ資金調達サポートを始めようと思ったのですか?
税理士法人勤務時代は、事業再生を担当していました。財務体質が弱っている、銀行から借りづらい企業様の事業計画を立てたり、銀行と交渉してリスケしてもらったりなど、対銀行の交渉のスタンスを学びました。
今でもそういった後向きの業務もやっていますし、前向きな資金調達もやっています。資金調達のサポートは、通常業務の一環として行っています。会計事務所として、製造業的なものだけでなく、資金繰りサポートも自然な流れで始めました。
業務のウエイトとしては、顧問契約で資金調達のサポートは全て付けています。記帳業務がいくら、と分けているわけではなく、お金周りは、100パーセントと全て行っています。扱われているのは、事業ですが、もしお医者さんへ行く場合を考えていただくとよくわかります。「ここを直して」と来た患者さんが、専門家から見ると、ほかにも弱っているところがある場合や、問題は患者さんが認識していないところにあったりします。そこを直していくようにお勧めしたり、コンサルもしますよね。それと同じことだと考えます。
新規の起業の方は、創業融資、日本政策金融公庫融資のための事業計画書を一緒に作り、銀行へ同行して訪問します。銀行によっても対応が違うこともありますので。
こういった仕事をしていると、自然と各支店の銀行員の知り合いも増えてきています。銀行の担当者の方もいろいろなので、対応のいい担当の方を紹介できるところが強みですね。銀行はカラー、文化、土壌に違いがあります。某信金はアグレッシブだ、とか。この銀行には、今行っても仕方ないとか。外からではわからない状況をなるべくお伝えして、その時の最善の資金調達をご支援したいと思います。
御社の特徴や強みを教えてください
目に見える派手な手法はありませんが、距離感が近いところが強みと言えるかもしれません。気軽に相談できるような関係性を構築したいと思っています。「このサービスはここまでで、他はやりません」ではありません。売上高に応じて顧問料金を設定させて頂いておりますが、ご支援の内容はお客様に応じてオーダーメードで提供させて頂いております。
最近手がけた案件の事例があれば差し支えない範囲でお知らせください。
新規で起業された方です。22歳くらいの男性で、当初ご自身で作成された事業計画書は、数字への落とし込みが甘いものでした。典型的な、文章で書いた事業計画書になっていて、やる気とか、希望等が大半を占めていた事業計画書です。勿論、事業にかける熱い想いや熱意は最も大切なものですが、結局、銀行は数字の世界なので、「お客さんの言っている事業を行うには、最低でも売り上げはこのくらい、利益はこのくらい必要ですね」「原価率は業界標準ではこれぐらいなので」といったように、数字の世界への落とし込みをやりました。
するとご本人も、甘かった……と気付いたりして。また作り直して、一緒に銀行に当たり、融資が下りたことがありました。事業計画は、少し縮小した形になりましたが、最初は壮大な計画でしたから、より現実的な形で始めてみようということになりました。
その時実際の金額は、公庫と保証協会の協調融資で、合わせて1,600万円ぐらい出ました。資本金は300万円で、実家で家業を手伝っていて、学生時代もアルバイトをしてこつこつ貯めたそうです。親は一切出さなかったらしい。つい応援してしまいました。事業は、ECサイトで、アパレルのレディースメイン、仕入れ部門も業界でバイヤーをやっていた男性を雇って一緒に始めました。競争が激しい業界なので、特異性を出そうとして、楽天やヤフーなどでなく、独自サイトを作りたいと思っていたようです。しかし、最初にかなりの投資が必要なので、まずは楽天やヤフー等のECモールへの出店から。その数字を、現実味ある数字に落とし込み、引きなおして等身大にしたのが良かったのかもしれません。万人受けするような価格帯です。
社長さんの思い描いている“やりたい”という世界と、現実とのギャップを通訳して、数字に落とし込んでいくこと。フォーカスするのが大事だと考えます。銀行員は保守的な方が多いので、より現実的な数字の裏付けがあると好印象です。そもそも、やる気のない人は借りにこないので、事業計画書上の定性的な文章でのアピールは、日本語がちゃんとしていれば良い程度と思います。
リスケの例では、弱っている会社が、返済ピッチを早くして借りていました。金利が高い時に借りたままにしていたので、毎月の返済額が重くなっていました。金利が高い状態は、ほっておけば、銀行は何も言ってこない。こちらから、設計しなおして、銀行と交渉し、巻き直してもらいました。返済期間を長くし、昨今の低金利も相まって、毎月のキャッシュフローはかなり改善しました。
銀行にお願いしてはいけない、と思っている人が多いと思いますが、交渉次第なので、相談してほしいですね。返済期間5年くらいを15年に、保証協会を付けていたのをプロパーで借り直したり、その逆もあったり、いろいろなケースがあります。借主、貸主間の直のやりとりだと角が立つことがあるところを、僕が間に入ることによって、通訳して何とか通してきました。
資金調達を検討されているお客様へのメッセージ
財務状況はそれぞれ違うし、銀行も時期によって状況がどんどん変わり、貸し出しキャンペーンをやったり、急に貸し剥がししたり。状況次第で、どんどん変わるので、確たる方程式があるわけではないですね。保証協会、プロパー、政策公庫とか、フレキシブルに当たった方がいいと思います。
よくみなさんは金利の安いところばかり探しますが、金利以外を考えなければならないことがあります。事業を拡大していくと、2回、3回と融資をお願いして、長いおつきあいをすることになります。一回限り借りるだけならいいが、2回目以降も借りるなら、1回目の金利は多少高いが、2回目以降にプロバーで貸してくれる所の方がいいですよね。ネット銀行などは金利が安いかも知れないけれど、2回目3回目にどんどん取引が膨らんでいくことは期待できないですよね。事業を拡大していくのであれば、わずか数万円の違いだったら、それをケチってチャンスを逃すのはもったいないと。僕に相談してほしいです。「雨の日に傘を貸さない」という特性や、文化を理解・利用していくことが大事ですよ。財務面のみのコンサルも受けたりしますが、できるなら税理士顧問契約とセットで、決算書作成業務から全体を見せてもらった方が、今後の広がりをサポートできると思います。
起業を成功させるためのアドバイスがあれば、お願いします。
固く計画を見積もることですかね。資金調達のことで言えば、運転資金を多めに借りておく。設備投資だけの融資でいくと、回らなくなってしまいます。手元現金預金残高は、常に、売上高もしくは固定費の3ヶ月分をお勧めしています。そうすれば仮に3ヶ月間売り上げはゼロでもやっていけて、その後につないでいけますからね。ちょっとしたことですが、大きな違いになると思うので。この辺りの経営豆知識も数多くございますので、お気軽に相談ください。
昨日は0人が事業資金の調達に成功しました。
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