「工場デジタル化」でRinkak3Dプリントが7.5億円の資金調達に成功
カブクは、今年度8月にグローバル・ブレイン株式会社に対する第三者増資割当による資金調達を4億円実施済みでしたが、11月25日に今回のシリーズAラウンドとして電通デジタル・ホールディングス、三井住友海上キャピタルも新たに第三者増資割当先として向かえ、総額7.5億円の資金調達をクローズしたことを発表しました。
代表取締役社長CEOの稲田氏は東大大学院修了後、博報堂にて新規事業開発に携わり、カンヌライオンズをはじめ受賞歴を多数持つ方です。その後、株式会社カブクを設立、代表取締役に就任されます。
これまでフジ・スタートアップ、サイバーエージェントから2014年6月に2億円を調達するなど、エンジェル投資によるシードも含めると総額約10億円の資金を調達していることになります。
カブクの大型資金調達の背景
CEOの稲田氏によれば、Rinkak 3D Printing MMSは『デジタル工場向けのセールスフォースのようなもの』で、製造業におけるサプライ・チェーン・マネジメントに相当する部分を担うシステム一式をクラウドで提供している。とTech Crunchで話しています。
2014年に産業3Dプリンター関連の特許が切れて、リコーやキャノンが産業プリンターに参入し始めたことで転回点を迎えている市場で、紫外線で硬化させる・レーザーで溶かすといった方式により、Rinkakでも最終製品を作れる段階になってきているそうです。これにより、素人目には従来のような金型や削りだしによって製作されたパーツなのか3Dプリンターにより精製された部品なのか区別が付かないレベルになっています。
素材価格の低下と、3Dプリンターが適する領域が『プロトタイピング→大量生産』と徐々に広がってきている背景があり、3Dプリンターを製造の本番に使おうという「マス・カスタマイゼーション」は、最近「インダストリー4.0」と言われ始めたトレンドにおける重要な1つの考え方になっていることに着目しているそうです。
デジタル工場向けソリューションの戦略と伸びしろ
3Dデータを扱う工場で、これまで利用されていたパッケージが、年間ライセンスだけで数千万円の費用がかかっていた上に、稼働させるPCが高スペックである必要があったことが問題視されていました。そこでRinkak 3D Printing MMSは、既存の専門パッケージソフトの領域をクラウドで置き換え低価格を狙うそうです。
このパッケージソフトの役割は、3Dデータの整合性チェック・営業案件の管理・製造装置の運用管理・梱包作業・後工程の処理といった一連の業務を管理する統合システムになっているそうです。「3Dデータのチェック」に関しては、クラウドによる分散処理を活用したことで、主力米国スタートアップ企業のShapewaysにも負けていないと稲田氏はTech Crunchで語っています。
現在日本では、工場の生産管理がデジタル化されていないことが多く、紙のメモを使っている工場などもまだまだある状況です。それでいても、現在Rinkak 3D Printing MMSの顧客工場数で月間30%ずつ伸びていますが、このうち8割は欧米顧客になります。オリンパスやトヨタなど大企業の取り組みを横目に、少しずつ製造業の心構えが変わりつつあるのが現状だと、CEOの稲田氏は伸びしろとして見ています。
今後の展開
カブクでは工場側を(サプライ・サイド)、法人・個人を問わず製作依頼を発注する側を(デマンド・サイド)と定義していて、この両者が集まるエコシステムを作っていくことで『モノづくりの民主化』を目指すという大きなビジョンを持っています。
証券取引所をモデルにしたAdTechが興隆したように、デジタルモノづくりも大きなエコシステムとなることを予想していて、もしマーケットとなって世界中の工場を繋がれば、データだけをやり取りして『現地・現場生産』することで物流も最適化できるだろうと、今後の展望をTech Crunchで話しています。
株式会社カブク | 時代を超えて愛されるものを作る・育てる社会をめざします。
http://www.kabuku.co.jp/
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