クラウドファンディングで260万円以上の資金調達を達成。NYと日本で活動を行うクラウドファンディングの第一人者、Global Labo/代表 板越ジョージ氏
まずは板越さんの自己紹介、生い立ちについてお話しいただけますか?
1988年に単身アメリカに渡り、大学卒業後は1年間NYの出版社で広告営業として働いていました。その後、1995年に起業を決意し、手元にあった100万円で会社を起こしたんです。1995年というのはアマゾンやヤフーの設立した年で、インターネット始まりの年とも言われています。それまでアメリカは不景気が続いていて、そんな中インターネットで世の中が変わるというようなことが世間では囁かれていました。私が住んでいたNYでも当時起業ブームが起きており、インターネットで広告代理店みたいなものをやりたいと考え、ちょうどそのころ会社を設立したんです。その後も、NYを拠点に今まで誰もやっていないようなことを仕事としてやってきました。1999年には日本のアニメやマンガなどのポップカルチャーに目をつけてアニメ・キャラクターグッズ販売事業の会社を設立しました。
その後、同時多発テロの影響などで資金調達の怖さを実感されたそうですね?
当時、そのアニメ・キャラクターグッズ販売事業の会社は多くの投資を集めており、アメリカで日本人最年少株式公開まであと一歩というところまで漕ぎ着けていました。しかし、2000年にネットバブル崩壊、翌年には同時多発テロが起き、その影響で事業は失敗、多額の借金を背負うことになりました。その後、長い間こういった取材を受けることもなく、生きているのか死んでいるのかわからないような抜け殻状態になってしまいました。でも、NYにはたくさんの夢を求めてやってくる日本人がいて、自分はアメリカで成功も失敗もしているから彼らは私のところに話を聞きに来てくれるんですね。その頃からそういう人たちを応援するために起業などを支援するコンサルタント業務を始めました。
今回設立されたグローバルラボもそういった想いが形になったものなのでしょうか?
同時多発テロが起きた時に日本人のコミュニティというものがNYにはありませんでした。だから、現地の日本人を支援するコミュニティを作るため、2002年からNY異業種交流会という活動を開始したんです。2011年にはNYの5番街にJaNet会館という現地の日本人が交流できる場所を作りましたが、昨年の10月にビルの取り壊しが決まってしまいました。だから別の場所として今回グローバルラボの設立をクラウドファンディングサイト「makuake」で呼びかけたんです。JaNet会館は現地の日本人を支援する場所という位置付けでしたが、グローバルラボは『海外進出に挑戦する人達のための活動拠点をニューヨークに作る!』というコンセプトでプロジェクトを立ち上げています。最近は若い人を中心に起業家・学生・アーティスト・パフォーマーなど日本からアメリカを目指して来る人がすごく増えているんです。私はグローバルラボを通じて本気で海外進出をする人々を支援したいと考えています。
クラウドファンディングの結果、グローバルラボの調達金額は目標の500,000円を大きく上回る2,616,400円が集まりましたね。板越さんはクラウドファンディングに関して講演会や本の出版を通じて日本にクラウドファンディングを広める活動をされていますが、従来の資金調達の方法とクラウドファウンディングの違いを教えて頂けますでしょうか?
クラウドファウンディングの特長は大きく2点あります。1点目は事業が始まってから揉めるリスクが低いということ、2点目はクラウドファンディングは単なる資金集めの方法ではないということです。1点目のリスクの話から説明します。私の今までの経験上、資金が必要という安易な気持ちで資金調達を行うと、失敗した時に投資家の方々に大変な迷惑をかけるケースが多く見られます。だから、私が資金調達の相談を受ける際も、その人に経営者として十分な素質があるかを判断して支援するかどうかを決めています。また、その事業自体が資金調達をした後にしっかり機能していくかどうかというのも見極めなければなりません。クラウドファウンディングがない時代はそうやって人や事業の見極めをして資金調達の支援を行っていました。でも、やはり怖いんですよね。計画通りに事業が立ち上がらなかったり、事業が軌道に乗っていかないと投資家の方々と揉める原因になります。そんな中、2008年にアメリカでクラウドファンディングという言葉が初めて世に出ました。いわゆるオーソドックスな購入型クラウドファンデイングは投資をしてもらったらリターンを渡すというものなので、寄付サイトでもないし金融サイトでもありません。これだったらお互いの了解の上で支援関係が築けるので安心できます。またクラウドファンディングの投資額は少額なので投資というより応援という形で大勢の支援者が参加できます。そのため、従来型の大口投資より揉めるリスクが低いというわけです。
2点目のクラウドファンディングは単なる資金集めの方法ではないというのはどういうことでしょうか。
クラウドファンディングには資金調達以外にも様々なメリットがあります。例えば、宣伝機能。自分でお店を出す、新製品を出す、CDを出す際に、企画の段階で人に知らせられるのはクラウドファンディングの強みです。また、投資のリターンを「会員権」などにすれば事業開始前に見込み客を取り入れることもできます。他にも新製品の立ち上げプロジェクトであればクラウドファンディングでの資金の集まり具合がそのままマーケティング市場調査になる、クラウドファンディングでの資金調達自体が透明性が高いため社会的信用度のアップにつながる、など従来の資金調達では得られないような効果があることもクラウドファンディングの魅力ですね。
では、クラウドファンディングでプロジェクトを成功させるポイントとは何でしょうか?
クラウドファンディングで成功するプロジェクトというのはそのプロジェクトに「共感」があるかどうか、「リターン」が魅力的かどうか、この2点が大きなポイントです。共感があって、リターンが魅力的であれば支援者も納得した上で出資できるのでお互いwin-winの関係になれる可能性が高いです。
最後にメッセージと板越社長の今後の活動をについて教えて下さい。
クラウドファンディングで起業家やアーティストを支援していく中で自分の中でノウハウが溜まっていき、同時に日本にはクラウドファンディングの教科書みたいな本が無いことに気付きました。そこで、2014年12月に「クラウドファンディングで夢をかなえる本」という本をダイヤモンド社から出版しました。その本を読んでもらえればクラウドファンディングについて全体像が掴めます。もし本を読んだ後、クラウドファンディングが自分に合っていると思ったらプロジェクトを企画してみるのもいいと思います。今年はもっと世の中のたくさんの人にクラウドファンディングを知ってもらいたいと思っていて、全国でそういったイベントを開催しております。クラウドファンディングはただ資金を集める方法でも、登録すればお金が集まる魔法のサイトでもありません。戦略的に自分の夢を実現するための方法なのです。そういった夢を追いかける人のお手伝いをしていきたいと思っています。
板越代表、本日はどうもありがとうございました。
Global Labo | グローバルラボ=場 X 仲間 X 学び
http://glabony.com/
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