2015年3月に1億円以上の資金調達を公表した国内ベンチャー企業15社

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前回に引き続き、2015年に入ってから1億円以上の資金調達を実施した国内ベンチャー企業のまとめです。今回は3月に資金調達した企業15社です。なお資金調達状況についての記載は、公表されている情報を元にまとめましたので、全ての情報が含まれているとは限りません。ご了承ください。

 

株式会社サイフューズ

Cyfuse-Biomedical-K.K.---株式会社サイフューズhttp://www.cyfusebio.com/

株式会社サイフューズは再生医療ベンチャー企業で、バイオ3Dプリンターの販売、立体組織製品の研究開発、立体組織の製造受注を事業内容としています。バイオ3Dプリンターとは、様々な細胞を三次元に造形して皮膚、血管、臓器などの人体組織をつくることができる装置です。
代表の口石氏は慶應義塾大学卒業後、松下通信工業(現パナソニックモバイル)、RYUKA国際特許事務所、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て2009年にサイフューズを設立しました。
今回の資金調達額は約14億円で、下記12社に対する第三者割当増資によるものです。資金使途としては、バイオ3Dプリンターの海外販売および再生医療・細胞立体化基盤技術の実用化の加速とのことです。
ここ数年で3Dプリンターは普及しつつありますが、人体組織も3Dプリンターでつくれる技術が既にあるということに驚きました。再生医療は、iPS細胞の生みの親である山中伸弥教授の活躍により日本でも非常に期待されている分野です。サイフューズの今後の成長に期待します。

資金調達状況(公表年月、調達金額、調達先)

2013年1月 4億2,000万円 東京大学エッジキャピタル、ニッセイ・キャピタル、日本ベンチャーキャピタル、経営共創基盤
2013年5月 1億5,000万円 ジャフコ
2015年3月 約14億円 エムスリー、科学技術振興機構、日本ベンチャーキャピタル、CYBERDYNE、JTファイナンシャルサービス、澁谷工業、ジャフコ、大和企業投資、DBJキャピタル、ニッセイ・キャピタル、三菱UFJキャピタル、東京大学エッジキャピタル

公表日 3月2日
調達金額 約14億円
資本金 19億8,060万円(資本準備金含む)
設立 2010年8月
代表者 代表取締役社長 口石幸治
本社 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学アントレプレナープラザ
事業内容 再生医療製品の研究・開発・製造・販売

 

クラウドクレジット株式会社

クラウドクレジット-Crowdcredit|世界-南米ペルーとつながる投資プラットフォームhttps://crowdcredit.jp/

クラウドクレジット株式会社は、ソーシャルレンディングといわれる融資の仲介サービスを提供しています。現時点で提供している具体的なサービスとしては、日本で主に個人からお金を集めて南米ペルーで融資を行い、販売手数料および運用手数料を受け取っています(受け取らない商品もあり)。
代表の杉山氏は、東京大学卒業後に大和証券SMBCに入社、その後英国ロイズTSB銀行東京支店に入行し運用を担当しました。そこで日本では資金はあるのに運用先がなく、英国では逆に資金需要は高いのに資金が集まらないという状況を知り、国際間でマッチングを行えば問題は解決するということでクラウドクレジットを設立しました。
今回の資金調達額は2億円で、伊藤忠商事に対する第三者割当増資によるものです。資金使途は、財務体質の強化、人材の採用、システムへの追加開発、新規事業への投資などです。また伊藤忠商事との協業も考えているとのことです。
国内のソーシャルレンディングというとmaneoが比較的有名ですが、一般的にはそれほど知名度が高いとはいえません。一方米国ではLending Club社が2014年12月にニューヨーク取引市場で上場し、時価総額は1兆円規模です。クラウドファンディングも少しずつ浸透してきており、日本でもこの市場は拡大していくでしょう。

資金調達状況(公表年月、調達金額、調達先)

2013年1月 非公表 フェムトスタートアップ
2014年7月 非公表 マネックスベンチャーズ、GCIキャピタル、フェムトスタートアップ
2015年3月 2億円 伊藤忠商事

公表日 3月2日
調達金額 2億円
資本金 非公表
設立 2013年1月
代表者 代表取締役 杉山智行
本社 東京都千代田区有楽町2-7-1有楽町イトシア12階
事業内容 金融業

 

Connehito株式会社

Connehito株式会社http://connehito.com/

Connehito株式会社は、妊娠・出産・子育ての疑問を解決する女性のための生活応援サイト「ママリ[mamari]」および匿名で何でも質問できる女性限定Q&Aアプリ「ママリQ[mamariQ]」の開発と運営を行っています。
代表の大湯氏は、慶應義塾大学在学中に米国カリフォルニア大学に留学、帰国して卒業後にコンサルティング会社に入社、2012年にConnehitoを設立しました。設立時は、クリエイター向けに簡単に自分の作品集を作れるオンラインギャラリーサービス「Creatty(クリエッティ)」を運営していましたが、ターゲット層が限られていることもあり十分な成長はできませんでした。そこで2014年に健康全般の情報提供サイトに方向転換していますが、このサイトも波に乗れずにいました。ただ約400本の記事のうち唯一よく読まれていたのが、妊婦が陣痛の際に病院まで送ってもらえる陣痛タクシーサービスの記事でした。この発見で女性の課題を解決するためのサイトにすることを決断し、現在の「ママリ」のサービスを運営するようになりました。大湯社長自身も子どもがいて育児の経験をしていたことも、この決断に影響を与えています。
今回の資金調達額は1億5,000万円で、B Dash Ventures、プライマルキャピタルが運営するファンドに対する第三者割当増資によるものです。資金使途としては、主に「ママリ」および「ママリQ」のサービス改善とのことです。
ママをターゲットとしたウェブサイトはベネッセコーポレーションが運営する「ウィメンズパーク」が非常に有名ですが、「ママリ」が今後どこまでウィメンズパークに迫れるか注目していきたいです。

資金調達状況(公表年月、調達金額、調達先)

非公表 非公表 ANRI、Genuine Startups、個人投資家
2015年3月 1億5,000万円 B Dash Ventures、プライマルキャピタル

公表日 3月3日
調達金額 1億5,000万円
資本金 非公表
設立 2012年1月
代表者 代表取締役社長 大湯俊介
本社 東京都港区三田1-2-17 MSビル4階
事業内容 女性のための生活応援サイト「ママリ[mamari]」およびQ&Aアプリ「ママリQ[mamariQ]」の開発と運営

 

テックビューロ株式会社

テックビューロ株式会社http://techbureau.jp/

テックビューロ株式会社は技術ライセンスの提供、技術研究開発、技術コンサルティングの3つのサービスを提供しています。また今回の資金調達のプレスリリースでビットコイン取引所の「etwings」を買収し「Zaif Exchange」として運営することを発表しました。
代表の朝山氏は、関西学院大学在学中に有限会社あさやまかんぱにぃ(現株式会社Overtex)を起業し、インターネット通販、ウェブデザインサービス、アフィリエイトシステムの開発とライセンス販売、コミュニティ運営、クレジットカード決済サービス、電子書籍アプリケーションの開発販売など多くの事業の立ち上げ、運営および売却を行ってきました。そして2014年に先端技術を研究開発するためにテックビューロを設立しました。
今回の資金調達額は1億円で、日本テクノロジーベンチャーパートナーズが運営するファンドに対する第三者割当増資によるものです。資金使途としては、人員の強化および「Zaif Exchange」のサービスの開発体制強化とのことです。
「Zaif Exchange」では2015年4月1日から30日までの期間、取引手数料がマイナス0.1%ということで、取引を行うと取引の0.1%が受け取れます(制限や金額の上限があります)。ビットコインに興味がある方は取引を始めるチャンスかもしれません(ただし自己責任でお願いいたします。本文は読者に対しサービスの登録を勧誘するものではありません)。

資金調達状況(公表年月、調達金額、調達先)

2015年3月 1億円 日本テクノロジーベンチャーパートナーズ

公表日 3月5日
調達金額 1億円
資本金 1億1,000万円
設立 2014年6月
代表者 代表取締役 朝山貴生
本社 大阪府大阪市西区西本町1-4-1 オリックス本町ビル4F
事業内容 テクノロジーに関するライセンス供与、研究開発並びに輸出入

 

株式会社エストコーポレーション

株式会社エストコーポレーション---医療・福祉業界に「BEST」なサービスを提供し続けるhttp://est-corporation.jp/

株式会社エストコーポレーションは主に3つの事業を柱としています。1つはヘルスケア事業で、2008年に特定検診電子化報告が義務化されたことに伴い、医療機関向けに健診結果の電子化をサポートしています。2つ目はシニアサポート事業で、自治体向けに二次予防事業対象者把握業務委託サービスを行っています。二次予防事業とは、介護が必要な状態にならないように高齢者に基本チェックリストを回答してもらい早期に発見、対処するサービスです。これらの対象者を自治体が把握するため、高齢者への調査票の送付や結果表の作成業務などを一括して受託するサービスです。3つ目は日本最大級の医療機関検索予約サイト「エストドック」を運営しています。
代表の清水氏は神戸商科大学を卒業後、2007年にエストコーポレーションを設立しました。
父親がガンで闘病生活を送っていたため生活が貧しかったこと、余命半年と宣告された父親が独自にアメリカから輸入した薬で3年半生きながらえたことで日本の医療にもまだチャンスがあると認識したことがきっかけでした。会社設立後から電子化サポート事業の営業を行うも医師とのアポイントすら取れずに非常に苦労しましたが、医師会を通して営業を行ったことが転機になり、その後は順調に拡大していきました。
今回の資金調達額は約5億円で、ニッセイ・キャピタル、日本ベンチャーキャピタルがそれぞれ運営するファンドおよび、じげんに対する第三者割当増資によるものです。資金使途としては、医療および福祉分野における新規事業の展開とのことです。
エストコーポレーションのウェブサイトによると、特殊な業種なので営業が難しい医療機関において、8,000を超える医療機関と契約を取っているのは大きな強みです。今後アベノミクスの成長戦略でも掲げられている「医療・福祉」の分野なので、さらなる成長が期待できるのではないでしょうか。

資金調達状況(公表年月、調達金額、調達先)

2015年3月 約5億円 じげん、ニッセイ・キャピタル、日本ベンチャーキャピタル

公表日 3月6日
調達金額 約5億円
資本金 5億498万円(資本準備金含む)
設立 2007年7月
代表者 代表取締役 清水史浩
本社 東京都千代田区五番町1-9 MG市ヶ谷ビルディング8F
事業内容 医療情報電子化サービス、高齢者マーケティング調査、診療予約サイト「エストドック」の運営

 

スペクトロニクス株式会社

光・レーザ技術で新しい価値を創造する-スペクトロニクス株式会社-レーザ微細加工、検査・計測、研究・開発用途のレーザ発振器、光学応用機器の開発・製造・販売http://www.spectronix.co.jp/

スペクトロニクス株式会社は、レーザー発振器および光学応用機器の開発・製造・販売事業、レーザー応用事業および代理店事業、レーザーおよび光学応用機器の受託開発・生産事業の3事業を展開しています。
代表の岡田氏は幼少時から飛行機が好きでエンジニアを目指すも、大学時代の通訳のアルバイトをした際にビジネスへの興味を持ち、悩んだ末に将来独立することを決意しました。
独立するにあたって、会社全体が見えるよう企業規模が大きくなく利益率が高い企業で経験を積むということで、九州工業大学修士課程修了後にキーエンスに入社しました。そしてキーエンスでレーザーと出会いました。入社してから10年後の2004年にスペクトロニクスを設立しました。
今回の資金調達額は6億5,000万円で、産業革新機構ならびに大和企業投資、三菱UFJキャピタルおよび池田泉州キャピタルがそれぞれ運営するファンドに対する第三者割当増資によるものです。資金使途としては、自社開発のレーザー加工機の製造販売および開発生産体制を整備、海外への進出とのことです。これまでは加工機の試作やOEMが中心でしたが自社ブランド製品を立ち上げるとのことです。
レーザーは元々軍事技術なのでアメリカなど軍事費が大きい国が先行していますが、スマートフォンやデジタル家電など部品が小さな製品を製造するにはレーザー加工技術が必須で、これからの日本にとっても必須の技術です。国内初のベンチャー企業ということで応援していきたいです。

資金調達状況(公表年月、調達金額、調達先)

2015年3月 6億5,000万円 産業革新機構、大和企業投資、三菱UFJキャピタル、池田泉州キャピタル

公表日 3月9日
調達金額 約6億5,000万円
資本金 4億7,500万円
設立 2004年4月
代表者 代表取締役 岡田穣治
本社 大阪府茨木市永代町8-8 国里ビル5F
事業内容 レーザー発振器/光学応用機器の開発・製造・販売、レーザー応用事業及び代理店業務、レーザー/光学応用機器の受託開発・設計

 

株式会社iPSポータル

ホーム|株式会社iPSポータルhttp://www.ipsportal.com/

株式会社iPSポータルはiPSアカデミアジャパンにおけるiPS細胞の特許関連以外の業務を譲渡されて設立された企業です。京都大学山中伸弥教授のiPS細胞に関する特許を活用して技術を普及させることを目的とし、具体的にはiPS細胞の共同研究・開発、企業への提供、事業化の支援などを事業内容としています。これらの事業は元々iPSアカデミアジャパンが行っていましたが、一般的な事業リスクから特許関連事業を分けることを目的にiPSポータルを設立して特許関連以外の事業を行うこととしました。
代表の村山氏は、同志社大学経済学部を卒業後、日本銀行高松支店長、帝國製薬代表取締役社長、iPSアカデミアジャパン代表取締役社長を経て、iPSポータルの代表取締役社長に就任しています。
今回の資金調達額は14億2,000万円で、上記13社に対する第三者割当増資によるものです。資金使途としては、研究者の増員および研究者の支援体制の大幅な強化とのことです。
2012年に山中教授がノーベル生理学・医学賞を受賞しているように、iPS細胞の基礎研究の分野において日本はリードしていますが、事業の分野でもリードしていってほしいと思います。今後のiPSポータルの活躍を期待します。

資金調達状況(公表年月、調達金額、調達先)

2015年3月 14億2,000万円 島津製作所(3億円)、エーザイ、味の素、シスメックス、新日本科学、SCREENホールディングス、東邦ホールディングス、中外製薬、堀場製作所、第一実業、三井住友銀行、SMBCベンチャーキャピタル、大和証券グループ本社

公表日 3月9日
調達金額 14億2,000万円
資本金 7億9,960万円
設立 2014年7月
代表者 代表取締役社長 村山昇作
本社 京都府京都市上京区河原町通今出川下る梶井町448番地5 クリエイション・コア京都御車内
事業内容 iPS細胞由来分化誘導細胞の販売、iPS細胞社会インフラサービスの提供、iPS細胞関連の共同研究・開発、iPS細胞関連の製品の販売・共同開発・マーケット支援

 

Retty株式会社

Retty株式会社---コーポレートサイトhttp://corp.retty.me/

(資金調達ニュースでのインタビュー https://shikin-pro.com/news/2855 )
Retty株式会社は、実名ユーザーによるグルメ情報の口コミサイト「Retty」を運営しています。グルメ情報サイトというとぐるなびと食べログが2大サイトと言っていいと思いますが、ぐるなびはお店の紹介が中心、食べログは口コミランキング評価が中心です。「Retty」はグルメな人からの口コミを頼りに探すというのが特長です。
代表の武田氏は、事業を営む家で育ち子どものころから将来起業することを考えていました。青山学院大学在学中よりお世話になっていた人材派遣会社でEC事業を立ち上げ、卒業後はそのまま人材派遣会社に入社するもその会社が倒産してしまいます。その後ネットエイジに入社し3年後起業するために退社。1年間アメリカで徹底的にリサーチを行い、2010年に会社を設立し、翌年「Retty」のサービスを開始しました。
今回の資金調達額は10億円で、Fidelity Growth Partners Japan、グリーベンチャーズ、みずほキャピタルがそれぞれ運営するファンドに対する第三者割当増資によるものです。資金使途としては、組織体制の強化およびマーケティング費用とのことです。
「Retty」の月間ユニークユーザー数は700万を突破したとのことですが、ぐるなびは月間5,200万ユニークユーザー(同社2015年3月期第三四半期決算説明資料より)、食べログの月間利用数は総数6,300万人(同社2015年3月期第三四半期決算説明資料より)で、まだ水をあけられています。ただ「Retty」のユニークユーザーは1か月で100万人以上増えていて、これからもさらに加速する勢いです。どこまで2大グルメサイトに迫れるのか、今後も注目していきたいです。

資金調達状況(公表年月、調達金額、調達先)

2011年8月 2,200万円 サイバーエージェント・ベンチャーズ、個人投資家
2012年10月 約1億円 グリーベンチャーズ、NTTドコモ・ベンチャーズ、三菱UFJキャピタル
2013年12月 3億3,000万円 伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、みずほキャピタル、サイバーエージェント・ベンチャーズ、三菱UFJキャピタル、グリーベンチャーズ
2015年3月 10億円 Fidelity Growth Partners Japan、グリーベンチャーズ、みずほキャピタル

公表日 3月16日
調達金額 10億円
資本金 14億5,124万円(資本準備金を含む)
設立 2010年11月
代表者 代表取締役 武田和也
本社 東京都品川区東五反田3丁目20-14 住友不動産高輪パークタワー
事業内容 グルメサービス「Retty」の運営

 

株式会社GRAアグリプラットフォーム(親会社GRA)

農業生産法人-株式会社GRA/GRA-Inc.http://www.gra-inc.jp/

株式会社GRAアグリプラットフォームは、親会社である株式会社GRAの新規事業である「新規就農者支援事業」を行うために設立されました。GRAは2011年3月に発生した東日本大震災の被災地の一つである宮城県山元町で、名産物のイチゴの復興支援を行うために創業されました。ミガキイチゴというブランドのイチゴを生み出し、イチゴの加工商品なども開発・販売しています。「10年100社10,000人の雇用機会を創出します」をミッションとしていて、GRAアグリプラットフォームではこのミッションを実現すべく、新規就農者や企業に対して、参入の検討からイチゴの栽培設備の設計・導入、栽培、収穫物の買い取りまでの包括的な営農支援サービスを提供します。最先端の農業技術とICT技術を組み合わせたノウハウを提供して新規就農者や企業の参入を促進し、新たな雇用、産業の創出を目指しています。
代表の岩佐氏は宮城県山元町で生まれ育ち、24歳のときに東京でITコンサルティングの株式会社ズノウを設立しました。2011年の東日本大震災を機に、生まれ故郷の復興を行うためにGRAを設立しました。なお働く時間のほぼすべてをGRAに費やしていて、ズノウの経営はナンバー2に任せているとのことです。
今回の資金調達額は5億2,000万円(上限)で、産業革新機構、日本電気、JA三井リース、GRAに対する第三者割当増資によるものです。資金使途としては、新規就農者の支援事業の展開、システム開発とのことです。
東日本大震災で山元町は700名もの貴い命を失いました。人口の割合としては4%を超え、5番目の高さです。震災によって新たな使命感を燃やし立ち上がった人は大勢いますが、岩佐氏もその一人です。変わり果てた生まれ故郷を見て復興支援を決意したとのことでした。今後も応援していきたいものです。

資金調達状況(公表年月、調達金額、調達先)

2015年3月 上限5億2,000万円 産業革新機構、日本電気、JA三井リース、GRA

公表日 3月16日
調達金額 上限5億2,000万円
資本金 非公表
設立 2014年3月
代表者 代表 岩佐大輝
本社 宮城県亘理郡山元町山寺字桜堤47
事業内容 イチゴの営農支援パッケージの開発・生産・販売・保守サービス

 

株式会社アルテックジャパン

販促管理はクラウドへ|アルテックジャパンhttp://www.artec-japan.co.jp/

株式会社アルテックジャパンは、主に多店舗展開している企業に対してクラウドコンピューティングの技術を使い販売促進に関する総合的な管理プラットフォーム「SPinno」を提供しています。具体的には、販促物の発注管理やデザイン管理、さらには景品表示法などの法令遵守や禁止文言のチェックといった、コンプライアンス管理も可能です。
代表の松原氏は高校卒業後に語学専門学校に入学し中国語を学びました。卒業後は貿易商社に入社、4年ほど勤務した後に印刷会社に転職しました。そして34歳のときに有限会社アルテック(現アルテックジャパン)を設立し、印刷会社で経験を積んだセールスプロモーションの会社としてスタートしました。当初は店頭に並べるポップやのぼりの製作・販売を行ってきましたが、2013年にクラウドプラットフォーム事業を開始してベンチャーキャピタルから資金調達を行い、一気に成長を加速させる計画です。
今回の資金調達額は3億5,000万円で、グロービス・キャピタル・パートナーズおよび大和企業投資がそれぞれ運営するファンドに対する第三者割当増資によるものです。資金使途としては、経営基盤の強化、クラウドプラットフォーム事業の強化とのことです。
これまで紹介してきた企業の経営者は若い年齢層が多く、社歴も短い企業が多かったですが、松原氏は51歳と比較的年齢が高く、創業から15年経っています。ベテラン経営者ということで応援していきたいです。

資金調達状況(公表年月、調達金額、調達先)

2015年3月 3億5,000万円 グロービス・キャピタル・パートナーズ、大和企業投資

公表日 3月17日
調達金額 3億5,000万円
資本金 2億958万円
設立 2009年4月(創業2001年1月)
代表者 代表取締役CEO 松原秀樹
本社 東京都台東区松が谷1-3-5JPR上野イーストビルG1F
事業内容 クラウドプラットフォーム事業、プロモーショナルマーケティング事業、デジタルマーケティング事業

 

Spiber株式会社

Spiber-Inc.http://www.spiber.jp/

Spiber株式会社は人工のクモの糸を開発・研究し、量産化の基盤技術を確立したバイオベンチャー企業です。クモの糸は軽いのに非常に強くてさらに伸縮性もあり、実用化すれば多方面の業界において非常に大きな影響がありその用途は無限の可能性があると考えられています。クモの糸は昔から実用化が研究されていましたが、クモは肉食で縄張り意識が高く共食いをしてしまうため狭い場所での大量飼育が非常に難しく、カイコのように家畜化することはこれまでにできていません。そこで遺伝子情報の解読が始まった1990年頃から世界中でクモ糸の人工合成の研究が進められました。
代表の関山氏は慶應義塾大学環境情報学部に入学し、2004年からクモ糸人工合成の研究を行いました。この研究を事業化するために大学院に進学し、2007年9月にスパイバー株式会社(現Spiber株式会社)を設立しました。6年後の2013年には、微生物を使って遺伝子を組み替え、クモの糸の成分を作り出して、化学繊維のように紡糸するという基盤技術を世界で初めて確立しました。
今回の資金調達額は9億5,850万円で、地域の協力企業等に対する第三者割当増資によるものです。具体的な企業名は公表されていません。資金使途としては、設備投資および研究開発投資とのことです。
Spiberのウェブサイトに掲載されている第8期の決算公告によると、今回の増資後の企業価値は約200億円と算出でき、未上場企業としてはかなり高くなっています。今後日本発のメガバイオベンチャーへさらなる成長を期待したいです。

資金調達状況(公表年月、調達金額、調達先)

2008年6月 1,000万円 非公表
2008年12月 1,000万円 非公表
2009年5月 1,000万円 非公表
2009年8月 2億5,000万円 ジャフコ
2009年12月 5,010万円 ニッセイ・キャピタル
2011年12月 4億1,056万円 非公表
2013年4月 8億円 野村リサーチ・アンド・アドバイザリー、荘内銀行、KISCO、他1社
2014年10月 25億5,000万円、東北イノベーションキャピタル、荘内銀行、野村リサーチ・アンド・アドバイザリー、きらやかキャピタル、新生銀行
2015年3月 9億5,850万円 非公表

公表日 3月19日
調達金額 9億5,850万円
資本金 25億3,458万円
設立 2007年9月
代表者 取締役兼代表執行役 関山和秀
本社 山形県鶴岡市覚岸寺字水上234番地1
事業内容 石油に頼らない超高性能クモ糸繊維の開発、超高機能フィブロインファイバーの実用化開発 、フィブロインファイバーによる天然ガス用高圧タンクの実用化開発

 

株式会社メガカリオン

株式会社メガカリオンhttp://www.megakaryon.com/

株式会社メガカリオンは、iPS細胞株から高品質の血小板および赤血球を作り出し、献血に依存せずに計画的安定供給が可能で、安全性が高く、医療コストの低い血液製剤(ヒトの血液を原料として製造される医薬品の総称)を開発する技術を持つバイオベンチャー企業です。血小板は止血する役割を担っていて、手術の際には大量に必要になります。しかし冷凍すると機能が失われるので常温で4日程度しか保存できません。東京大学中内研究室と京都大学江藤研究室がiPS細胞から血小板を産生する技術の開発に成功し、さらに産生する過程で3種の遺伝子を導入することで冷凍保存ができる技術も開発し、血小板の安定供給と大量培養を可能にしました。メガカリオンはこれらの研究成果を事業化するために設立され、技術に関する特許を独占的に使用できる契約を締結しております。
代表の三輪氏は東京大学経済学部を卒業後、三菱油化(現三菱化学)に入社しました。その後ハーバード大学大学院にてMBAを取得、米国コンサルティング会社を経てベンチャーキャピタルのセント・トーマス・アソシエイツ・インクを創業しました。その後iPS細胞関係の特許管理会社であるiCellを設立、2011年にメガカリオンを設立しました。
今回の資金調達額は約24億4,000万円で、SMBCベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタル、みずほキャピタル、日本アジア投資、DBJキャピタル、ニッセイ・キャピタル、ケイエスピー、みやこキャピタルがそれぞれ運営するファンドおよび産業革新機構に対する第三者割当増資によるものです。資金使途としては、臨床試験入りまでの開発資金とのことです。
日本はiPS細胞の基礎研究の分野でリードしていますので、先に紹介したiPSポータルと共に事業の分野でもリードしていってほしいです。今後の活躍に期待します。

資金調達状況(公表年月、調達金額、調達先)

2013年8月 11億6,000万円 産業革新機構、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタル、三菱UFJキャピタル
2015年3月 約25億4,000万円 産業革新機構、SMBCベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタル、みずほキャピタル、日本アジア投資、DBJキャピタル、ニッセイ・キャピタル、ケイエスピー、みやこキャピタル

公表日 3月19日
調達金額 約25億4,000万円
資本金 37億1,075万円(資本準備金含む)
設立 2011年9月
代表者 代表取締役社長 三輪玄二郎
本社 京都市左京区吉田河原町14京都技術科学センター
事業内容 iPS細胞株からの血液製剤の開発、製造および販売

 

メディアアクティブ株式会社

ホームページで成果を出すなら成果重視のメディアアクティブ株式会社へお任せ下さい!http://www.media-active.co.jp/

メディアアクティブ株式会社は、スマートフォン向けの子育てサポートアプリ「鬼から電話」を開発・運営をしています。「鬼から電話」は、親のいうことを聞かない幼い子どもに怖い赤鬼から仮想の電話がかかってくるというもので、シリーズ累計850万ダウンロードという大ヒットアプリです。
今回の資金調達額は2億円で、ジャフコが運営するファンドに対する第三者割当増資によるものです。資金使途としては、経営基盤の強化、教育分野やiBeaconの位置情報を活用したアプリケーションの開発の加速、拡充とのことです。
「鬼から電話」は、秋田県のなまはげをヒントに作成したとのことで、3歳から5歳くらいの子どもには効果てきめんのようです。ただあまりの恐さに震えながらいうことを聞くという子どももいるようでトラウマにならないか少し心配です。今後もおもしろいアプリのリリースを期待します。

資金調達状況(公表年月、調達金額、調達先)

2015年3月 2億円 ジャフコ

公表日 3月30日
調達金額 2億円
資本金 2億1,116万円(資本準備金含む)
設立 2006年7月
代表者 代表取締役 佐々木孝樹
本社 東京都大田区山王2丁目1-2 大森ステーションボックス7階
事業内容 WEBクリエイティブ事業、スマートフォンアプリ事業、WEBプロモーション事業

 

スマートニュース株式会社

スマートニュース株式会社---SmartNews-Inc.http://about.smartnews.com/ja/

スマートニュース株式会社は、スマートフォン向けニュースアプリ「SmartNews」を開発・運用しています。「SmartNews」は2015年2月にダウンロード数が1,000万を超えた人気の高いアプリです。
代表の鈴木氏は1998年に慶應義塾大学理工学部を卒業、2009年に東京大学大学院総合文化研究科博士課程を修了し、東京財団、国際大学にて研究員等を歴任、現在は東京大学の特任研究員です。共同創業者の浜本氏とは6年ほど前に出会い、その後何かおもしろいことをやろうということで、「SmartNews」の元となる「Crowsnest(クロウズネスト)」というソーシャルニュースリーダーを開発しました。しかしこれはうまくいかなかったのでピボット(事業の方向転換)して生まれたのが「SmartNews」でした。2012年6月に株式会社ゴクロ(現スマートニュース)を設立し、12月に「SmartNews」のアプリをリリースしました。
今回の資金調達額は12億円で、グロービス・キャピタル・パートナーズ、Atomicoがそれぞれ運営するファンドおよびグリー、ミクシィ、個人投資家に対する第三者割当増資によるものです。資金使途としては、グローバル事業のさらなる拡大に向けた人材採用、プロダクト開発およびマーケティングの強化とのことです。
「SmartNews」と同様のアプリというと「Gunosy」がありますが、「SmartNews」は電波が圏外でもスマートフォンでニュースが読める、「Gunosy」は興味がありそうなニュースを自動的に選んで表示される、という点が大きな違いです。2015年4月に「Gunosy」は一足先に上場しましたが、おそらくスマートニュースも1,2年以内には上場すると思いますので期待しています。

資金調達状況(公表年月、調達金額、調達先)

2013年8月 4億2,000万円 グロービス・キャピタル・パートナーズ
2014年8月 約36億円 Atomico、グリー、ミクシィ、グロービス・キャピタル・パートナーズ、個人投資家他
2015年3月 12億円 グリー、グロービス・キャピタル・パートナーズ、Atomico、ミクシィ、個人投資家

公表日 3月31日
調達金額 12億円
資本金 52億円(資本準備金含む)
設立 2012年6月
代表者 代表取締役会長共同CEO 鈴木健、代表取締役社長共同CEO 浜本階生
本社 東京都渋谷区神宮前6-25-16 神宮前第23ビル3F
事業内容 スマートフォンアプリケーションの開発・運営、インターネットサービスの開発・運営

 

株式会社ジェネックスソリューションズ

株式会社ジェネックスソリューションズhttp://genexsolutions.co.jp/

株式会社ジェネリックソリューションズは、多店舗展開している企業に対して動画によるスタッフ教育のプラットフォーム「ClipLine」の開発・運営を行っています。
代表の高橋氏は、京都大学理学部を卒業、京都大学大学院理学研究科を修了した後、アクセンチュアに入社しました。ジェネックスパートナーズに転職し外食、アミューズメント、ヘルスケア等の業界の経営コンサルティングを行った後、2013年7月にジェネックスソリューションズを設立しました。
今回の資金調達額は約1億3,000万円で、インキュベイトファンドが運営するファンドに対する第三者割当増資によるものです。資金使途としては、主力商品である「ClipLine」の開発・機能強化、営業・マーケティング活動の拡大、組織体制強化とのことです。
これまでは飲食店のアルバイトの教育には紙のマニュアルを使用することが多かったですが、具体的な動きまで伝えるのは難しかったと思います。動画だと一目瞭然だし、お手本の動画を1つ撮影するだけで全店舗に簡単に共有でき、さらにアルバイトの動きも撮影してチェックできるので、非常に便利なサービスだと思いました。今は外食業界を中心に事業展開をしているとのことですが、他業界でも使える場面はとても多いので、今後の成長が期待されます。

資金調達状況(公表年月、調達金額、調達先)

2015年3月 約1億3,000万円 インキュベイトファンド

公表日 3月31日
調達金額 約1億3,000万円
資本金 1億5,470万円(資本準備金含む)
設立 2013年7月
代表者 代表取締役 高橋勇人
本社 東京都港区白金1-27-6 白金高輪ステーションビル3階
事業内容 経営コンサルティング事業、デジタルソリューション事業「ClipLine(クリップライン)」の開発・運営
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