ミュージシャンから一転、「ベジタリアン・アレルギー・ハラルの専門家」へ!NPO法人で200万円の融資、さらに200万円の創業補助金を受けて積極的なビジネス展開をめざす株式会社みんなのごはん/岩溪寛司社長

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はじめに、みんなのごはんが提唱する特別食「スペシャルミール」について教えて下さい。

岩溪寛司氏ベジタリアンの外国人の来日総数は年ごとに急増しており、平成25年に来日した観光客約1200万人のうちの6.5%、約80万人がベジタリアンという統計もあります。またイスラム圏からの来日者も増えており、イスラム教徒の方が必要とするハラル食の需要は増す一方です。ベジタリアンやイスラム教徒の方たちの食事、そしてアレルギーをお持ちの方のための特別食を、私たちはスペシャルミールとよんでいます。

 

岩溪社長がスペシャルミールと関わるようになったきっかけは?

私は京都出身で、音楽をやるために2007年に上京しました。ミュージシャンを目指して東京で暮らすなかで、慢性的に疲れていたり、寝付きが悪かったり、朝起きられなかったりと体調が良くないことがあって、何とかしたいと思っていたのですが、ある時ふと、ラーメンとか焼き肉を食べた後は特に体調が悪いことに気付いたのです。当時はジャンキーな食生活でしたが、意識してそういうものを1週間食べないでいると体調が良くなる、もとの食生活に戻るとまた悪くなる、ということを繰り返し、そのうちに自分には肉などが合っていないのかと気付いていわゆるベジタリアンライフスタイルを採り入れてみたのがきっかけです。

当時、バンドのメンバー4人で共同生活をしていたのですが、海外のミュージシャンやアーティストにはベジタリアンが多くて、彼らに近付けるかもなどという思いもあって、全員が野菜だけのライフスタイルをとることに。それがちょっと面白いなということで、音楽活動のかたわら野菜中心のライフスタイルを広める活動もやろうということになりました。THINK AGAINと名付けたその活動が、NPO法人の前身です。
その頃は具体的には音楽イベントを主催して、ベジタリアンのレストラン、多いときは10店舗くらいにケータリングをしてもらい、関連のNPOやNGOにも参加していただき、ちょっとしたフォーラムのようなことをやっていました。それが盛り上がってきて、私たちの音楽よりそちらの方がフォーカスされるようになってきたので、サステナブルな活動にしようということで、THINK AGAINの名称はそのままに、2010年にNPO法人を立ち上げたわけです。その後、音楽活動はやめて法人の活動を生業にしようということで、メンバーは一部入れ替わり、2015年2月に名称もNPO法人ベジライフ協会と変更しながら、今へと流れが続いています。

 

NPO運営の資金調達はどのように?

運転資金がないので銀行を紹介してもらってお話しに行きましたが、基本的にはNPOに銀行は融資をしてくれません。ただ運が良いことに私は、西武信用金庫が日本財団と連携して行うCHANGE<チェンジ>という融資プログラムを受けることができました。それは社会性の高いベンチャーの起業家に融資しようというもので、NPOでもOKでした。ハーブやアロマを扱って成功を収めている方のご紹介で、西武信用金庫さんに3月くらいから相談に行くなかで、CHANGE第1期の話が出てきて、7月にリリースされるので応募しませんかといわれ、初めは7月まで待たなくてはいけないのかとも思いましたが、けっこう準備もあったので結果的にちょうどよいタイミングとなりました。いろいろな方からの推薦もあって幸い審査に通り、200万円お借りすることができたのです。

ちなみにNPO立ち上げの2010年から融資を受けるまでは、バンドのメンバーでボランタリーに運営していました。バンドをやめてNPOを自分たちの仕事にしていこうというときに、お陰様で融資を受けることができたわけです。

 

CHANGEの審査のために準備されたことは?

ベジタリアン云々という社会性が評価されたのは確かでしょうが、ベジタリアンの啓蒙活動というだけでは、おそらく審査には通らなかったと思います。プレゼンテーションとしてはもっと具体的なビジネスの計画を前面に出す必要がありました。事業計画書には、植物性のハンバーガーの商品開発という当時実際に着手していた事業をメインに、将来予測される収益まで書き込みました。この開発は現在も進行中です。
あと、CHANGEはソーシャルビジネスやNPOにも開かれているという意味で私たちのような事業者にとっては本当にありがたい制度ですが、西武信用金庫の管轄エリア内に限るという地域的な条件があるんです。私たちが当時住んでいた世田谷は西武信用金庫のエリア外だったので、申請のために住所を渋谷に異動しました。
なお、西武信用金庫さんにはその後も、全国商工会連合の助成金である「新商品・新サービスの開発支援事業」に同様の事業計画で採択され、200万円の助成金を得られた際にも繋ぎ融資という形でお世話になりました。

 

その後、NPOとは別に株式会社みんなのごはんを設立するのですね?

融資を受けてから私ともう1人がお給料をもらって1年間事業に専念するうちに、ある大手航空会社とのご縁ができました。航空会社は機内食にベジタリアンミールを用意しているのですが、かねてからその評判が良くなかったらしい。ベジタリアンミールのために私たちがレシピと食材を提供しますというプレゼンをして、話が動き始めたのが2014年の2月。そして提案が受け入れられたので、これはNPOより会社として仕事を受けた方が良いのではないかということで7月に会社を作ったのです。
そのときに、今度は中小機構の創業促進補助金を申請して採択されました。
これは1年間に実際に使った経費の3分の2を、上限200万円まで補助してもらえる制度なんですが、逆にいうと8月の清算時までに300万使っていなければ200万はもらえない。けれどもその300万が手元にないのが問題で、今、銀行と日本政策金融公庫に融資していただけるようお話をしているところです。もうじき大手航空会社の機内食として私たちのスペシャルミールが提供されることは確実で、ビジネスとして大きく動き始めているのだけれど、資金繰りの最中でもある、というのが現状です。
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岩溪さんは融資プログラムCHANGE<チェンジ>の第1期生としてメディアでも紹介されるなど、まさに今、注目の経営者のお一人ですが、資金調達の苦労は現在進行形というわけですね。では次に、貴社のサービスの内容や特長、今後の展望についてお話いただけますか。

みんなのごはんはベジタリアン、ハラル、アレルギーなど特別な対応を必要とする方のための食事、スペシャルミールの手配をします。今、外国から来られたベジタリアンの方は、ベジー専門のレストランを探すなど、外食でかなり苦労しています。東京オリンピック・パラリンピックの2020年までに、たとえばファミリーレストランでも、スペシャルミールが1品注文できるような社会を目指すというのが私たちの理念です。

具体的には機内食の例でいえば、レシピの立案を代行し、食材提供、オペレーションのアドヴァイスまで行います、というのが一つのモデルです。
飲食店さんにとっては、スペシャルミールはお金をかけてレシピを開発しても利益が出るものではないので、なかなか手が付けられない、コストをかけられない。航空会社さんの場合も同じでした。そこで私たちがレシピを開発しましょう、というわけです。
また飲食店さんの場合、ふだん研究も準備もできていないと、お客様の求めにいざ応じようと思っても良いものが提供できません。当然お客様の満足度は低く、お店のイメージも低下します。私たちは野菜だけで作ったハンバーグなど、提携の工場で生産される加工食品、冷凍食品をすでに持っていますから、お店ではそれをストックしておいて、必要な時に私たちの提供するレシピ通り調理してもらえれば、味も見た目もボリュームも手の込んだ一品のようで、お客様にご満足いただけるはずです。

私たちのサービスが受け入れられる潜在的なマーケットはありますが、日本ではそのことがまだ認知されていないと思います。確実にそれを必要としている人はいるのに、他に誰も手を付けていないいわゆるブルーオーシャンです。
それは同時にニーズがまだ顕在化されていないということでもあり、ジレンマでもあります。でもじっさいに困っている外国人観光客は大勢いますから、私たちは啓蒙しながら、つまり飲食店さんに「こういうニーズがあるんですよ」ということを伝えながら事業を展開していかなければならないと思っています。
それからスペシャルミールというと、あれが食べられない、これが使えないなどと、引き算されたようなネガティヴな感覚がどうしてもつきまとうと思いますが、そうではなくて、「ああ、こんなに美味しくてボリュームもあるのなら、これでいいよね」と思って頂ける食事を私たちは提供できる、そういう自負はあります。引き算ではなくてむしろ足し算したポジティヴなイメージの、満足度の高いスペシャルミールの提案をできるのは私たちだけ、というのが、強みです。
岩溪寛司氏

 

最後に、これから資金調達される方へひと言お願いします。

私も今、その最中ですが、資金調達には苦労しますよね。お話ししたのは成功例だけですが、失敗ももちろんありました。
資金調達のためには事業計画書を書かなければなりませんが、それを書くというのは、自己資金で個人事業をやるのと違い、自分の枠を出ていって、自分がどういうことをしようとしているのかを外の人に説明する作業です。
資金調達をしなければいけないというステージでは、とにかくその事業計画を作ることが大事で、失敗してもいいから書いて、お金を出してくれる可能性のあるところに行って見てもらう。突っ返されたら説得力がないということなので謙虚に持ち帰り、突っ込まれるということはまだグレーなんだな、と受け止めそこを反映させて何度でも書き直すうちに、計画がブラッシュアップされていき、同時にビジネスセンスが磨かれていきます。
資金調達を手伝ってくれた知人に教わったことですが、資金調達をするという目標を立てて事業計画を練ると、いろいろなことが整理できてくるという恩恵があります。ダメでもともと、とにかく申請書のフォーマットを埋めてみる。そして何度でも書き直すというプロセスに、大きな意味があると思います。私もまだまだですが、今後も別のステージでさらに融資を受けたい時に、事業計画を書くことを通じて得られるものを大事にしたいと思います。

あともう一つ、CHANGEの報告会で私も含めた第1期生が登壇してお話しさせて頂く機会がありましたが、その時に皆さんが口々に言っていたのは、融資や投資、助成金を受けたということは会社の信用になる、ということです。銀行の方や日本財団の方も同じように、融資を受けているというのは、ちゃんと事業計画が書けて金融機関を説得できたという意味で評価に値することなので、どんどん外に向けて積極的に言った方がいいとおっしゃっていました。
融資や助成金はハードルが高い分、認められれば勲章、ということです。

 

岩溪社長、お忙しいなか、本日はどうもありがとうございました。

すべての食を自由にする|株式会社みんなのごはん
http://minnanogohan.com/
NPO法人ベジライフ協会
http://vege-life.jp/

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