都内でテイクアウト専門店を新出店する飲食・製造販売業者必見!上限300万円の助成金申請がスタート

川端 真弓
川端 真弓
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この画像はイメージです。

【この記事の要約】

☑ テイクアウト専門店の新規出店に東京都が2億円の予算を確保

☑ 助成額は最大300万円、店舗改装や設備備品費などが対象

☑ 事前着手の届出で10月13日(水)から使った経費も対象に

☑ 申請には事前エントリーが必要!申込みは11月12日(金)17時まで

 

新型コロナワクチンの接種が進み、10月下旬からは全国の1日の新規感染者数が200人台にまで下がってきました。

 

コロナで一番影響を受けた業種が飲食業ですが、売上が大きく落ち込んでいる都内の中小飲食事業者に向け、新たな事業展開を支援する助成金として「テイクアウト専門店出店支援」の申請が11月1日(月)よりスタートしました。

 

中小・零細事業者がATM等の跡地などを活用したテイクアウト専門店を出店する際の経費の一部を助成する「テイクアウト専門店出店支援」を実施し、都内中小企業が取り組む新たな事業展開を支援します。

引用:東京都中小企業振興公社|テイクアウト専門店出店支援 

 

コロナ渦でも売上を増やした飲食事業者は少なくありませんが、そのひとつが日本マクドナルドホールディングスです。

 

店内での飲食は苦戦しているものの、テイクアウトやドライブスルーなどが好調で、2021年1~6月期には172億円という、過去最高の営業利益を上げています。

 

また、『丸亀製麺』で知られるトリドールホールディングスは、4月からスタートした「丸亀うどん弁当」が900万食を売り上げるヒット商品となり、テイクアウトの強化により売上はコロナ前の状態まで回復。

 

2020年4~6月期は35億円の赤字でしたが、2021年の同期は47億円の黒字に転換しています。

 

コロナの収束が見えてきたかのようにも思えますが、さらなる長期化も視野に入れテイクアウト・デリバリーの体制を作る一助として、この助成金を活用してみてはいかがでしょう。

 

出典: Foodist Media by 飲食店.COM|外食大手の4~6月期決算、「テイクアウト」で業績に明暗。コロナ禍に強い飲食店は?

 

改装費・設備費・販促費に300万円を助成

今回の助成金では、コロナ収束に向け、打撃を受けた経営基盤を強化させるための厨房機器等の購入費や広告宣伝費、マーケティング調査費などの経費の2/3以内、上限300万円が支援されます。

 

助成対象者 東京都内の中小事業者(個人事業主を含む)で以下のいずれかに該当していること。

 

  • 都内で飲食業を営んでいること
  • 自社で製造・加工した食品を販売していること
助成対象経費 新たにテイクアウト専門店を出店する際に掛かる以下の費用が対象となります。

 

  • 店舗改装費(改装工事費)
  • 設備備品費(調理設備・什器等の購入費)
  • 販売促進費(宣伝用の印刷物・HP制作費など)
支援内容 【助成限度額】 300万円(申請下限額30万円)

【助 成 率】 助成対象経費の3分の2以内

支援期間 交付決定日から6か月以内

※表幅が画面に収まらない場合はスライドできます。

 

今回の助成金の【テイクアウト専門店】の定義は以下のとおりです。

 

  • 飲食料品の持ち帰り専門店であること
  • 店舗の内外にイートインスペースやテラスのような、飲食のためのスペースがないこと
  • 既存店舗で販売・提供していない新たな商品をテイクアウトとすること
  • 単に既存店舗の2店舗目の出店というのではNG

 

助成金では珍しく事前着手が可能

助成金や補助金は、基本的に後払いです。

 

交付決定後に事業を実施し、先に経費を支払い実績報告を行って、申請内容と相違がないなどの確認(検査)でOKが出ると助成金や補助金が振込まれます。

 

ところが、今回の助成金は申請の際に「事前着手」の届けを提出することで、交付決定前の令和3年10月13日(水)以降の経費も対象となります。

 

ただし、事前着手の場合も助成対象期間は着手日から6か月です。

 

例えば、令和3年10月13日に着手した場合、対象期間は令和4年4月12日までとなります。

 

事前着手を希望する場合は、必ず申請時の提出を忘れないよう気を付けてください。

 

事前着手
  • 交付申請の際に届け出る
  • 令和3年10月13日(水)以降の経費も対象になる
  • 対象期間は事前着手日から6か月
  • 審査の結果、助成対象とならないこともある

※表幅が画面に収まらない場合はスライドできます。

 

申請の際の注意事項

この助成金を申請するにあたり、いくつか注意事項がありますのでまとめておきます。

 

  • 申請の段階で出店場所が確定していない場合、候補地を仮の所在地として申請可能です。
  • フランチャイズの場合、本部の施策の中で実施するものについては対象外となります。
  • テイクアウト専門事業に付随してデリバリー等の宅配を行う場合、申請は可能ですが助成対象となるのはテイクアウトに係わる経費のみです。
  • 申請できるのは1事業者1申請かつ1店舗分となります。
  • 交付決定後、職員がテイクアウト専門店の所在地を訪問し、申請内容と異なる事実が判明した場合は交付を取り消される場合があります。
  • 1社からの見積額が税抜100万円以上の場合、2社以上の相見積書の提出が必要となり、最安値の金額が助成対象経費の上限となります。
  • 中古の設備備品を購入する場合、生業かつ主要業務とする業者からの購入とします。

 

まずは事前エントリーを!

今回の助成金は、申請の前にエントリーが必要です。

 

11月1日(月)14時から受付が始まっていますが、現在、多数の申請があり事前エントリーをしてもすぐに申請手続きを行えない状況となっています。

 

申請から入金までの流れは以下のとおりです。

 

流れ 備考
1.事前エントリー
2.申請 郵送のみ
3.交付決定 12月中旬にメール送付予定
4.現地確認 テイクアウト専門店の所在地が決まり次第、職員が現地確認
5.助成事業の実施
6.実績報告 対象経費の支払完了報告として実績報告書を提出
7.完了検査 実績報告に基づく調整の上で決定
8.助成金額確定
9.助成金請求
10.助成金支払

※表幅が画面に収まらない場合はスライドできます。

 

申請は、あくまでも事前エントリー期間内にエントリーすることで整理番号が発行され、申請要件を満たしている事業者へは申請書がダウンロードできるURLなどが記載されたメールが送られてきます。

 

エントリーしたからと言って必ず申請できるわけではありませんが、テイクアウト専門店を新たに出店したいと考えているのであれば、早めに事前エントリーを行いましょう!

 

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