総額1億8,500万円の資金調達。ビジネスパーソン向け教育コンテンツおよび教育サービスの企画、制作、販売、運営 KIYOラーニング株式会社/代表取締役社長 綾部貴淑氏

綾部社長の自己紹介をお願い致します。

千葉県富津市生まれの現在45歳になります。もともとは社長になろうという思いはなく、学生時代は物理とか宇宙などを研究する人になりたいという漠然とした思いがありました。アインシュタインのように新しい法則を発見したいと思う少年でした。
既存のものというよりは新しいものをつくるのが凄く好きで、小学6年生の時にPCがまだ普及する前でしたが、友人から購入したりしていました。当時はPCというものが出だした頃で、一般の人はまだ持っていませんでした。
当時のPCで言うとNEC製のPC6001、PC8001が出始めた頃で、マウスがないPCでした。HDもほとんどなく、テープデバイスという録音するテープにプログラムを保存していました。このようなPCでしたのでホビーとして使っていました。
このPCの中にはBASICというプログラミング言語が入っていて、プログラミングができることがわかりました。そこでプログラムを色々と作ってみました。動作したらプログラムを変えてみようと手を加えるうちに、色々なプログラムを作れるようになり、ゲームを作ったりフライトシュミレーターを作ったりしていました。
そんなことをやっていた為、コンピューターというのは自然に親しんでいましたが、それを生業にしようとは思ってはいませんでした。
次に物理の研究がしたいと思い、東京工業大学に入りました。その時に気がついたのが、一生やっていくほど物理が好きじゃないと思いました。同級生の中で一番優秀な人であっても、世界に出たら理論の発展に寄与するような人にはなれないと思いました。このような人には、そうはなれないとわかったので、コンピューターを使う仕事に進もうと思いました。
そこで新卒で入社した会社が、日本オラクルという会社でした。

 

日本オラクルの次にコンサルティング会社に移られましたが、何かのキッカケがあったのでしょうか?

日本オラクルに入った後は、具体的に何かやりたいというイメージがなく、何か自分でプロダクトやサービスを作り出す仕事をしたいと思うようになりました。
その時に、何か事業を作っていくことをやっていきたいと思いだして、起業したいと思うようになったんです。しかし、起業ネタというのはそう簡単に思い浮かぶことではないし、浮かんだとしてもそれが事業として成り立ってお金が儲かるようになるイメージが湧きませんでした。そこで色々なことをやりました。
例えば、日本オラクルではエデュケーションという部署に入り、始めにエンジニア向けの教育プログラムを作ったりだとか、講師をやっていました。
これで事業化できるかというと違うなと思い、経営を学びたいと思うようになりマーケティングの部署に移りました。しかし、それでも独立できないなと思い、現場を見たいと決意したことで、企業向けのITサービスを開発するIAFコンサルティングに入社しました。
同社は企業向けのシステム開発が中心の会社です。その中でもコンサルティングのような仕事をしたいと思っていたので、社内で提案し導入コンサルティングの仕事に携わりました。それをメニュー化して、コンサルティングサービスという商品を立ち上げ、提案することで何社かお客様に利用して頂けました。
そうこうしている内に事業が大きくなっていき、本格的に事業化して私が運営する立場として何年かやってきました。
そこで、このコンサルティング事業を独立してやってもいいかなと思いました。しかし、私が好きな「新しいことに取り組み、生み出すこと」ではなく、面白みを感じませんでした。また、その事業をやるのであればIAFコンサルティングの中でやった方が良いと思いました。
そこで、全く新しいことをやろうと考えて、独立のために100個のビジネスプランをつくりました。
それに優先順位づけをしました。その基準が、まず自分がワクワクすること、後はそれが実際に事業化できるかどうか、最後にスケールできるか。その辺りが基本的な基準で、それをもとに各ビジネスプランに点数を付けていきました。その中で1番良いなと思った事業が、今のオンライン教育事業でした。

この3つの基準で言うと、人を成長させたり、その能力を引き出す行為はオンラインでは今までやっていないことだと気がついたので、新しい価値をつくっていくことができるなと思い非常にワクワクしました。
次に事業化してお金が入るかについてです。以前、私自身が中小企業診断士を取ろうと思い2社の通信教育講座に入会しましたが、勉強を断念した経験があります。なぜそれが事業化できることに繋がるかと言うと、まず私自身がお金を払った経験があり、お客様がいることは間違いないと思いました。
一方、オンラインで知識は無料で手に入る前提があり、オンライン教育は収益化しにくい部分がありました。なので、教育の中でもお金が入るところは何だろうと考えた時に、自分が払ったことがある資格だと思いました。そこで、教育の中でも資格をまず始めにやろうと決めました。
最後にスケールできるかで言うと、教育でも教室でやるような講座は、教室や先生がその分必要で、スケールしにくいと思いました。一方、掛け算的な世界でマルチプルな世界は何だろうと考えた時に、オンラインが必要だと思いました。
この部分が決まったので「通勤講座」の事業を始めました。

 

今回調達された総額1億8,500万円の資金使途を教えて頂けますか?

主に3つありまして、1つが「通勤講座」のコンテンツラインナップの拡充が目的です。今の通勤講座は15資格のコースがあります。毎月のようにコンテンツをリリースしていて、2019年を目処に100講座までラインナップを増やしていく計画で進めています。その目標に向けてコンテンツをどんどん開発してリリースしていくことに資金を使っています。
また割合としては、外部講師の方への業務委託費用が大きいです。講座は外部講師の先生と当社との共同開発なので、スタジオで講座の内容をしゃべって頂いてコンテンツ化したりだとか、後はテキストとか問題集を先生に作ってもらって当社のシステムに登録していくための費用が必要になります。
2つ目がIT開発です。当社は教育×ITのEdTech業界で、ITがベースとなっている会社です。今後もITの機能が差別化に繋がっていくし、強みになっていくと思いますので、より優秀な人材を採用して開発していきます。
具体的には、通勤講座をより学びやすく・分かりやすく・続けやすい学習サービスにするための各種の機能拡張をしていきます。例えばアプリを作ってよりサクサク学べるようにしたりだとか、そこにプッシュ配信機能を追加して毎朝学習すべき予定が送られてきて、その表示を押せば受講できるなど学習を続けやすくする仕組みを追加していきます。また、最適な学習プランの提案としてスケジュールを立てるなど、データを使ったレコメンデーションも提供していき、データ活用で学習効率を高めることに開発資金を使っていきます。
3つ目は新規事業の拡大に使用します。今回リリースするのはBtoBのAirCourseというサービスです。こちらは今開発中で、2017年7月下旬にオープンします。まずは無料でご提供します。その後、秋口を目処に有料版を出す形で進めていこうと思っています。
このサービスは社員教育をするためのクラウドサービスです。今まではBtoCのみでしたが、BtoB事業に向けて展開してくための、もろもろの投資をしていきます。

 

新規事業のAirCourse「エアコース」について教えてください。

コンセプトは0円から始められる中堅・中小企業向けの社員教育のクラウドサービスです。例えば会計系だとFreeeさんやマネーフォワードさん、人材系だとSmartHRさん、名刺管理だとSansanさんといったサービスの教育版というイメージを持って頂ければと思います。このような企業と同じように低価格であることから、小さい会社からでも使い始めることが出来ます。大手企業ではe-ラーニングが2000年ぐらいに流行ったので導入済みの企業もありますが、社員数2,000人以下の中堅・中小企業だとe-ラーニングがあまり導入されていないと当社では分析しています。背景としては「時間がなくて研修ができていない」、「お金がない」、社員教育のための定番メニューはあるが特殊な教育内容や、在宅社員などに伝える「教育メニューがない」などの問題点があります。
また、会社の中で特定のノウハウや経験が、特定の人に依存しているケースが多く見受けられます。そういった理由から残業が増えてしまうなどの問題に繋がっています。そこでAirCourseによりその問題を解決していきます。どのように解決していくかと言うと、まずコースのタイプを2通り用意していて、それぞれのコースが使えるようになっています。
標準コースとオリジナルコースがあり、標準コースはどの会社でも必要とされている教育メニューを学ぶことができます。この標準コースは最終的に100個以上のコンテンツを作っていく予定で、まずはニーズの高い研修として新人教育系、コンプライアンス教育系(情報セキュリティ、ハラスメントなど)、IT基礎教育(EXCEL、WORD、PowerPointなど)、ビジネススキル(ロジカルシンキング、プレゼンテーションなど)、語学(TOEIC、ビジネス英会話)などを提供していきます。AirCourseを導入して頂ければ、これらの標準学習をすぐ使い始められるようにしていきます。
次に会社の中のノウハウが共有されていない問題に対しては、オリジナルコースで解決していきます。これはオリジナルコンテンツが簡単に作れるソリューションになっています。オリジナルコースの機能を例えると、社員研修の様子を撮影しておいて、それを社内で共有することにより社員研修の様子が空いた時間で見れるので、全ての社員が同じように研修を受講できるようになります。さらに手軽に使うことも出来て、例えば会議中部長が話している言葉などをスマホで動画撮影することで、部内での共有や現場のスタッフに共有することも可能です。
この仕組みは当社のスタッフが実際に行っていることで、それをユーザーさん向けにもっと使いやすくして機能開示していく予定です。また、裏側のシステムは通勤講座の仕組みを改良して使っていますので、通勤講座の学びやすさや使いやすさを受け継いでいきます。その理由から動画を見るだけではなく、テキスト読解・問題解答などがスマホで使いやすくなります。また、先々は添削機能を加えるなど各種機能を加えていきます。
導入コストについては0円で提供し、フリーでお試しができます。有料版に関しては1IDあたり月間数百円程度で使えるようにしていこうと考えています。有料版は2017年度の秋ぐらいに検討しています。

 

全サービスを含めた御社の強みや特徴を教えて頂けますか?

当社は4つの強みがあります。この表のように4つの中核的な能力があると考えています。まずコンテンツを作っていくこと、システムの部分、マーケティングの部分とローコストでやれるというこの4点です。この強みを通勤講座の運営で培ってきたので、この4点を各々強化しつつ色々な事業を展開していきます。その一つが今回のAirCourseになります。
一つ目の「講座企画・開発力」について解説すると、オンライン講座はそれっぽいものであれば誰でも作れてしまいます。教室のようなところで先生に喋ってもらっている姿を動画で撮影し、YouTubeに投稿することでオンライン講座のようにはなるでしょう。ただその動画で学んで効果があるか、受講者の人が良い講座だと感じられるクオリティーになるかというと、なかなかそこまでの品質にするには難しいです。そういったクオリティーが望める動画コンテンツを作るには結構なお金が掛かるんです。なので、安定的にスマホで見て分かりやすく、クオリティーの高い講座を作っていくには細かいノウハウが沢山必要になります。例えば、黒板の前で先生がしゃべっている講座だとユーザーさんは飽きやすくなってしまいます。また、受講者の人がテキストを持っていないと講座の内容が理解できないなどの問題点があります。しかし当社の通勤講座は、「テキストがなくても電車の中で見ただけで分かる」というのがコンセプトなので、そういう講座にするためにはテレビの情報番組のような作り方にする必要があります。当社はこの作り方を目指し、拘って作ってきました。
後は練習問題の入れるタイミングをどこにするか、問題の難易度をどれぐらいに設定するかなど、色々なカリキュラムの作り方のコツがありまして、これは意外と真似出来るようで難しいところなんです。

次に「学習システムの企画・開発力」で言うと、IT企業である当社の基盤を指すのでこれからも新しい機能や学び方を提案していきます。具体的には改善を加えてUI/UXを変えることもありますし、機能追加も行っていきます。例えば、この一年で追加した機能で言うと、学習中わからない部分をメモできる機能や、どれぐらいいつ勉強したかを一目で分かる学習レポート機能を追加しました。それをシステムを使わないで通信教育でやろうとすると、個人的に日記を付けないといけないので現実的には困難でしょう。そういった問題の解決にはITの学習システムは効果的です。
次に「WEBマーケティング力」についてです。仮に他社が良い講座を作って、使いやすい学習システムを作ったとしても、購入までには繋がらないという、オンライン教育業界の共通の悩みがあります。逆にそこを突破できた会社が伸びるんだろうなと当社の中では思っています。そこで当社はコンテンツやサービスをしっかり作り込んで、それをいかに成約に繋げていくかを創業2008年から進めてきました。例えば、webではリスティング広告やSEO対策、アフィリエイトやSNSを使ったマーケティングも行ってきました。その結果多くの窓口からリーチを増やし、お試し登録のユーザーを増やすことが出来ました。このように段階的なプロセスを設計して、その各施策に対してPDCAサイクルを回しています。自社でダイレクトマーケティングが出来る力を付けながら進めてきたことで、成長に繋がってきたことが一つの強みとして挙げられます。
最後に「ローコスト」についてです。ITを使った基盤にすることで、ローコストでサービス提供ができることが特徴です。そうすることで競合よりも非常に安い価格で提供し続けることができます。

 

御社のビジョンを教えてください。

当社にはミッションとビジョンがあります。
ミッションは『誰もが持っている無限の力を引き出し、人々の夢を実現する。』ビジョンは『世界一「学びやすく、分かりやすく、続けやすい」学習手段を提供する。』です。
この背景にあるのが、世間を見渡すと自分の可能性をあまり引き出していない人が多いと思うんです。
多くの人が忙しい日常に埋もれてしまっています。例えば、3か月間死ぬ気で何かやれば凄いことができると思いますが、なかなかやらないじゃないですか。このことから、やはり時間とかお金が課題になっていることがわかります。
時間はいつでもできるとか、お金は安くしているだとか、効果的な学び方で学んでいくだとか、そういうところをサービスとして提供できればいいなと思っています。

 

5年先の展望を教えてください。

IT業界の10年先は大きく変わるため、5年先であれば想定できるイメージがあります。当社は2年後の2019年にマザーズ上場を目指しています。さらにその2年後に東証一部の市場替えを視野に入れています。その市場替えをした1年後の姿が当社の成長した姿ではないかと考えています。
次に事業の姿で言うと、イメージとしてはBtoC事業の通勤講座に関しては、これからもより多くのラインナップを増やしていきます。今では国家資格の会計や法律系の資格が中心なんですけど、例えば語学であったり実務に役立つ講座など多くのラインナップを増やしていって、ビジネスパーソンの方が学びたいと思ったら「通勤講座を見ればなんでもある」という世界を目指していきます。BtoB事業としてはAirCourseを2つ目の事業の柱として立ち上げていきたいと思っています。企業の中でほとんどの会社が導入しているサービスに出来れば良いなと思っています。
その後は、海外展開も検討していきます。まず先にAirCourseのサービスを海外展開していきたいと思っています。そして当社が社会人の自己実現を支援する会社として定義されるようにオンライン教育業界No.1の企業になっていきたいと思っています。

 

本日は貴重なお話を頂き、ありがとうございました。

KIYOラーニング株式会社 コーポレートサイト
https://kiyo-learning.com/
通勤講座ホームページ
https://manabiz.jp/
AirCourse紹介ページ
https://aircourse.com/
前回インタビュー記事
http://shikin-pro.com/news/5419

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