2013年に5億円、翌年には15億円の資金調達に成功した株式会社マネーフォワード/代表取締役社長CEO 辻庸介氏

資金調達プロ 運営事務局
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まずは辻社長の自己紹介、生い立ちについてお話いただけますか。

辻庸介氏大阪の普通のサラリーマンの家で生まれました。ただ祖父が会社を経営しておりまして、何となくですが子どものころから経営者の厳しさというのを感じておりました。中学高校と普通に進学し、大学でバイオテクノロジーを学びたかったので農学部に入学しました。そして在学中に先輩に誘われて大学進学塾を起業することになり、ビジネスの面白さを知りました。研究者としての道も考えたのですが研究者としての出来が悪かったこともあり(笑)、文系就職を選びソニーに就職しました。ソニーではネットビジネスをやりたかったのですが、理系だということで経理部に配属になりました。2,3年ほど経理の仕事をしたのですが、やはり事業をやってみたいという気持ちは変わらなかったので、当時募集していたマネックス証券への出向を希望しました。マネックス証券ではCEO室という部署で松本社長の下で働きました。出向当時社員は40人で、その後転籍して1000人規模になるまで8年ほどマネックス証券で働いたのですが、小さな組織が成長していく様子を経営者の下で間近に見られたことは非常にいい経験でしたね。

 

その後起業されるわけですが、きっかけを教えてもらえますか。

辻庸介氏当初は起業するつもりはなかったんです。海外留学もさせてもらいましたし、帰国後もマーケティングの責任者で仕事もやりがいがあり面白かったですし、給料も十分いただいていましたし、仲間にも恵まれていましたから。社内で新規事業をやりたかったのですが、当時は株式市場も右肩下がりで景気も良くなく、会社としてもやるべきタイミングではありませんでした。しかしどうしてもこの事業がやりたかったので、起業するという形になりました。
事業を考えたきっかけは、マネックス証券にいたとき損をしているユーザーさんが常にいらっしゃったということです。インターネットによって売買手数料が大幅に安くなり、商品も増え、情報も入手しやすくなりました。にもかかわらず、相場なので致し方ない面も多々ありますが、損しているユーザーが多いわけです。何がよくないのかと考えたところ、ユーザーの立場に立った知識や知恵を入手できないことだと思いました。通常はお金のことで相談しようと思ったら金融機関に行きますよね。でも金融機関のほうは商品を売りたいわけなので、一部どうしても利益相反が起こってしまう。これではユーザーの立場の情報は入らないですよね。ちょうどその頃に食べログやクックパッドなどCGM(Consumer Generated Media:インターネットなどを活用して消費者が内容を生成していくメディア)の人気が出ていましたので、お金でも同様のサービスができるのではないかと考えました。日本ではお金に関する教育は不十分で情報にも疎いのでこのようなサービスはチャンスがあるし、さらにお金の不安は誰でもあるものなのでこういった課題を解決できるサービスは社会のためにもなると。結婚できない、進学できないといったように、お金がないことで人生の可能性が狭められるので、お金に関する知識は非常に大事です。今の若い人はお金の知識と英語とプログラミングを身につけておけば食いっぱぐれはしないと思います。

 

資金調達についてお伺いしますが、最初の創業資金はどうされたのでしょうか?

2012年5月に創業し、そのときのメンバーが6人いたのですが、最初は自分たちで出しました。その年の12月にマネックスさんから、翌年の3月に個人投資家等から1億円出資してもらいました。

 

その後5億円、15億円といった大きな資金調達をされますが、やはり最初の資金調達が一番大変でしたか?

辻庸介氏そうですね、資金調達の経験もなく何もわからなかったですからね。経験だけでなく、サービスもなく人材もいないわけで、磯崎さんの本(「起業のファイナンス」磯崎哲也著、2010年に発売されベンチャー関係者のバイブルとなった)を読んだり先輩の起業家に相談したりして頑張っていました。このように何もない中で投資家の方に信じていただくために、創業の想いやこれまでのビジネス経験を必死に伝えました。最終的には、やはり想いが非常に大切だと思いました。
マネックスさんから投資いただいた後、個人投資家の方を中心に投資いただきました。すでにマネーフォワードのサービスはリリースしていたタイミングで、昔から僕のことをよく知っている方たちが応援してくれて10人ほどの方が投資してくれました。

 

次はジャフコさんから5億円の資金調達に成功されたんですよね。

はい、2013年10月に実施し、初めてのベンチャーキャピタル(VC)からの出資でした。当時はサービスも比較的順調に伸びており、資金調達も何度か実施して事業計画の書き方もわかってきていました。さらに人材も集まってきていましたので、いけるという感じはしていました。起業コンテストなどで優勝して実績ができたり、起業家仲間も増えてきてVCや担当者の情報なども収集できたりしましたから。でも5億円という大きな金額なので、実際に出資していただいた後に銀行の通帳を見るとドキドキしました(笑)。責任重大だな、増やさないとな、しっかり恩を返さないとな、と感じたことをよく覚えています。その後に同じラウンドですが、TBSさんと三菱UFJキャピタルさんからも出資いただきました。

 

約1年後に今度は15億円調達しました。すごいですね。

辻庸介氏2014年12月に調達しました。この時は会社のステージも上がりサービスも伸びていたので、本業であるビジネスのシナジーがある事業会社に出資していただきたいと考えておりました。結果として、ジャフコさんと、事業会社ではクレディセゾンさん、GMOさん、電通さん、ソースネクストさん、三井住友海上さんから出資いただけました。ソースネクストさんは量販店、中でもヨドバシカメラさんでの販売に多大な協力をいただいておりますし、クレディセゾンさんとは以前から業務提携をしており引き続き連携を強めております。GMOさんにはB2Bのマーケティングで助けていただいておりますし、電通さんは広告モデルの点でお世話になっています。このようにシナジーがある各業界のリーディングカンパニーと一緒に進めさせてもらうという戦略で資金を集めました。
今回も前回の5億円の時も資金的な危機はなく余裕はあったのですが、今後の成長、拡大のために調達いたしました。僕らの目標はB2BでもB2Cでも日本でナンバー1になって海外に進出することです。そのためにサービス基盤、顧客基盤、社内の人員などをしっかりと固めるため先行投資を行っていきます。

 

何度も大型の資金調達を実施されていますが、成功の秘訣といったものがあればおしえてください。

大きな金額を投資する方は、計画通りにいくにはどのKPIのどのドライバーを伸ばせばいいのか確信を持てないと怖くて投資できないと思います。ある程度の実績がありデータが溜まっていくと重要なKPIやドライバーがわかって今後の予測ができるようになり、比較的安心して投資できるような説明をすることできるようになります。具体的にはビジョン、ロジック、ロジックを裏付ける数字があればこのような説明はできると思います。もちろん全ての数字がわかっているわけではないので、その段階で確定ができない数字はx,y,zといった変数にしておき、この変数の数をできるだけ少なくしていくのが大事かなと。

 

非常に興味深い資金調達のお話をありがとうございました。では次に貴社のサービスの内容や特長、今後の展望などを教えてください。

辻庸介氏B2CとB2Bを両方やっており、FinTech(FinanceとTechnologyを組み合わせた造語、金融とIT技術の融合によるイノベーションを指す)分野で圧倒的ナンバー1になりたい、そしてなれると思っています。我々にはテクノロジーの力でお金の課題を解決したいというビジョンがあります。そういったサービスをひたすら創っていくことがミッションで、これまでにB2Cではアプリで簡単に資産管理ができるようになりましたし、B2Bではクラウドを活用して会計や給与計算や請求書作成がこれまでより格段に早く安くできるようになりました。
将来的にはソニー、トヨタ、ホンダのようなグローバルに通用するグローバルベンチャー企業に成長していきたいと考えています。そのためには優秀な仲間が必要で、優秀な仲間が集まればいいプロダクトができ、お金も集まってきます。結局のところ資金調達というのは、お金が先なのではなく中身がないと集まらないものだと思います。ビジョンがあって、人が集まって、いいサービスを作ると、お金がついてくる、こういった流れなのだと思います。金は天下の回りものと言われますが、お金は必要なところに集まるので、いいメンバーを集めていいプロダクトをつくっていきたいと思います。

 

最後に資金調達を目指す経営者にメッセージをいただけますか。

以前と比べて、今は未上場のマーケットで資金調達をしやすい環境だと思います。世の中の課題を解決したいという想いがあって、その想いを発信すると共感する仲間が集まってきて一人ではできないことができるようになると思います。そしてお金も集まってくるという流れになってくるような以前とは比べると非常に恵まれた環境になっているかと思います。資金調達の小手先の方法論に走らずに、その事業は一生かけてやりたいことなんだという想いが大事なことだと思います。

 

辻社長、お忙しい中、本日はどうもありがとうございました。

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