日本アジア投資(JAIC)─VC投資の評判を9要素から徹底解説!投資先や実績など
「ベンチャーキャピタル」といっても、企業によって収益の構造であったり、取り組んでいる内容には大きな違いが生まれています。今回ご紹介する「日本アジア投資(JAIC)」は日本を代表する独立系ベンチャーキャピタルの一つで、東証1部に上場している大企業です。
名前に「アジア」という名称が付いているように、活動範囲は日本だけにとどまらず、中国や台湾を中心としたアジアの企業に対しても、投資を実行しています。また、企業への投資だけではなく、太陽光発電を主体とするメガソーラー事業も行っており、活動内容は多岐にわたります。
そこで、この記事では、日本アジア投資の会社概要やIPOを行った出資先だけではなく、有価証券報告書などをもとに、日本アジア投資の経営状況や方針まで分析していきます。ベンチャーキャピタルの方向性を把握することで、出資を受けたい経営者はどのようにアプローチしていくべきかを認識することが可能となるでしょう。
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目次
日本アジア投資の概要
日本アジア投資は、1981年設立、30年以上の歴史を持つ由緒正しいベンチャーキャピタルで、2008年から東証一部で株式を公開しています。
1988年からASEAN各国に拠点を構えるなど、「アジア」を非常に意識した経営を展開しています。日本アジア投資のグループパートナーが下記地域にあるため、グローバルな投資へとつなげることができているのです。
- 東京、大阪
- ソウル
- 北京、天津、蘇州、上海、香港
- バンコク、ホーチミン
- クアラルンプール
- シンガポール
- ジャカルタ
事業としてはベンチャーキャピタル投資を主軸にしながら、成長性の高い会社へ投資をする「グロース投資」、メガソーラー事業など「新規事業」など、新しい分野にも積極的に進出しています。
アジアという市場の成長可能性
アジアの市場というと中国ばかりに注目しがちですが、実は東南アジアも大きな可能性を秘めています。
インドネシアは人口約2億5,000万人と、中国、インド、アメリカに次ぐ世界第4位の人口を誇る大国です。ベトナムも人口約9,200万人と日本に引けを取らない人口があり、近年は経済成長が著しいことから多くの起業家の注目を集めています。
しかし、東南アジアの人々の商慣習や価値観は日本人とは大きく異なります。インドネシアは国民の多くがイスラム教徒で、ベトナムは社会主義国家です。日本と大きく異なる慣習の持ち主を相手に事業を進めるのは容易ではありません。
日本アジア投資は中華圏のみならず東南アジアにも事業パートナーがいるため、東南アジアの経済・文化・政治などについて大変詳しいです。
知識豊かなサポートを受けながら事業を進めれば、アジア圏での収益拡大に成功する可能性はぐんと高まります。アジア圏への進出を考えている企業は、一度日本アジア投資から投資を受けることを検討したほうが良いでしょう。
日本アジア投資の収益構造
日本アジア投資は、独立系のベンチャーキャピタルですが、現在はどのような収益構造で経営が行われているのでしょうか?日本アジア投資の経営状況は、毎年公表されている有価証券報告書から把握することができます。
日本アジア投資の売上高の軸は大きく2つに区分けすることができます。
①ファンド運営業務
「日本アジア投資」単体で企業に投資をするのではなく、複数の投資家から出資を募り、集めた資金を企業などへ投資をしていく業務です。出資者は銀行・信用金庫、公的機関、事業会社、その他金融機関とバランスがよく、適切なリスクヘッジがなされています。
日本アジア投資の2016年3Q現在の運用残高は355億円です。この運用残高は、2013年までは858億円付近で推移していたものの、次々とファンドの満期が到来していったため、運用残高は年々下降傾向となっております。
日本アジア投資では、ファンドの運用残高を増加させるために、国内ベンチャーキャピタル向けの25億円と、メガソーラー向けの32億円の2つのファンドを設立することを発表しています。
ファンド運営業務では、ファンドを運営・管理するために受け取る「管理報酬」と、ファンドの運用により値上がりした分の中から一定の割合の手数料を受け取る「成功報酬」の2つの売上に分けることができます。
中でも成功報酬は、ファンドが値下がりしても運営者が出資者に対してお金を支払う必要が無く、成功した時にはお金をもらうことができるため、ファンド運営でうまみがあるのは「成功報酬」と言われています。
日本アジア投資では、ファンド収入全体の内、約20%が成功報酬となっています。
日本アジア投資のようにベンチャーキャピタルで東証一部に上場している会社としてジャフコがありますが、ジャフコも2015年までは成功報酬が約15%の割合となっていました。
ただ、2016年はファンドの成功により約10倍の成功報酬を計上しています。ファンドの運営が成功すると、収益に対しても大きなインパクトを与える仕組みになっています。
②企業への投資
日本アジア投資が、設立当初から本業としてきた業務が、「企業への投資」です。
特に会社を創立してから間もないスタートアップ企業を中心に投資を行い、株式市場へのIPOから、バイアウトなど、幅広い選択肢の中で資金の回収を行っています。
企業への投資は、確実な将来に投資をするのではなく、成長性や将来性に投資を行うため、なかなか売上を一定にしていくことは難しい状況です。
日本アジア投資の投資業務も、年毎に大きく売り上げを伸ばす年もあれば、出資先が倒産してしまったり、倒産していなくても評価損を計上しなくてはならなかったりする年もあります。
◇日本アジア投資の投資業務実績
年 | 利益 |
---|---|
2011 | 2,157億円 |
2012 | △780億 |
2013 | △880億 |
2014 | 1,468億 |
2015 | 203億 |
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日本アジア投資の投資プログラム
日本アジア投資は初期投資が大きく、その後は安定した収益を上げられる事業を対象に投資を行っています。
たとえば、太陽光発電事業や飲食業などは一般的に初期投資が大きいですが、一度事業が軌道に乗ればその後は安定的な収益を生みます。
にもかかわらず初期投資の大きさを理由に事業を断念する方は少なくありません。日本アジア投資はそのような将来性のある事業を積極的に支援しています。
ベンチャーキャピタル投資
高い成長可能性があるベンチャーキャピタル向けの投資です。将来性豊かな企業に対して資金を投資します。
主には起業からそれほど時間が経過していないスタートアップ企業が中心となっています。
グロース投資
ベンチャーキャピタル投資よりも少し規模の大きい企業が対象です。
海外進出、新規事業展開など、さらに事業規模を大きくしたい、今後の成長性が見込まれる企業に対して投資を行います。
新規投資分野
初めにご紹介した通り、初期投資費用の大きいメガソーラー事業などに投資を行っています。
特にメガソーラー事業には力を入れており、メガソーラーを設置する場所の開拓を継続的に行っています。2018年以降から利益化につなげていく予定です。
世界で活躍する日本アジア投資
日本アジア投資はその名前の通り、日本のみならずアジア中で活動しています。
現在は中国の上海、蘇州、天津、瀋陽、香港、台北、上海の7か所に拠点を置き、地域の特性に応じた投資活動を行っています。また、東南アジアなどでも積極的な投資を行っています。
ベンチャー企業の中には将来的に海外への進出を視野に入れている企業も多いことでしょう。
海外に様々なコネクションを持つ日本アジア投資と連携することにより、海外進出もスムーズに進められます。
日本アジア投資の地域別における投資残高を見ても、アジアを中心に投資を行う姿勢を見て取ることができ、中華圏への投資残高は、全体の38.8%を占める73.4億円となっています。
日本アジア投資の投資方針
日本アジア投資は明確に、どんな業種へ投資を行うのか明示しています。投資重点業種としては下記の4種類です。
①環境・エネルギー
日本アジア投資は、メガソーラー関連に大きく力を入れています。ファンドの運営にも大きく関わる部分であり、日本アジア投資は「リニューアブル・ジャパン」に投資を行うことで、パートナー関係を結んでいます。
メガソーラー投資事業は全国各地で進んでいます。
メガソーラー事業は、大規模な土地に太陽光発電パネルを大量に設置することで電力を発電し、発電した電力を売却していく事業ですが、利益にはまだ繋がっておらず、2018年以降から利益化が見込まれています。
2016年3月には19.3メガワット、2年後の2018年3月には83.7メガワットの売電を見込んでいます。
②医療・介護・バイオ・ヘルスケア
新しい薬を創り出す創薬ベンチャーに対する出資実績が多数あります。
現在も「レグイミューン」という免疫やアレルギー疾患を治す薬を開発している会社に出資をしています。
③IT・インターネット関連
Webを使ったサービスを提供する会社や、ビックデータなどのIT技術を使った事業を展開する会社に向けて出資を行っています。
スタートアップの中でも、IT・インターネット関連の企業が多くなっており、このような業種に出資するベンチャーキャピタルも多くなっています。
現在は、「アオイゼミ」というインターネットを介して、授業を受けることができるサービスを展開する企業へ出資を行っています。
④ものづくり・新サービス
ものづくりの中でも、特殊な技術を持っている企業への出資を行っています。下記で紹介する「ナガオカ」という企業も、製造業の会社で特徴のある技術で事業を推し進めています。
現在の出資状況を見ると、下記のようになっており、健康関連とIT・インターネット関連への投資残高が高くなっています。
順位 | 業種 | 出資残高 |
---|---|---|
1位 | QOL(Quality Of Life)関連 | 49.6億円 |
2位 | IT・インターネット関連 | 46.6億円 |
3位 | 再生可能エネルギー | 23.9億円 |
4位 | 機械・自動車関連 | 22.3億円 |
5位 | サービス関連 | 16.1億円 |
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日本アジア投資の平均的な投資額
日本アジア投資が投資先企業へ出資する平均的な金額は、1億円程度となっております。
投資する段階も幅広く、シリーズAなどの初期の段階で投資をする場合もあれば、エルテスという企業への出資のように、シリーズBなど、数回目の第三者割当増資から参加する場合もあります。
日本アジア投資から投資を受けるにあたって
日本アジア投資から投資を受けるにあたり、まずは日本アジア投資が重視している業種に、あなたの会社が当てはまっているのか確認をしておきましょう。
日本アジア投資は、健康関連やIT・インターネット関連への投資を重視しています。この業種に当てはまっている場合は出資を受けることができるチャンスが大きいと言えるでしょう。
また、中華圏への投資も幅広く行っているため、あなたの会社のビジネスモデルが日本だけではなく、海外(特にアジア)にも広げていくことができると伝えることができれば、出資先として検討してもらう余地が大きくなることでしょう。
ただ、投資先の選定については慎重になっている可能性があるため、一度のコンタクトで出資が決まらずとも、長いスパンで粘り強く交渉を続けていきましょう。
日本アジア投資のIPO実績(2015年度1,2,3Q)
日本アジア投資が出資した企業の中で、2015年にIPOを行った企業をご紹介していきます。
技術に秀でた企業からITを活用した企業、そして創薬ベンチャーまで、IPOに成功した企業の業種は多様です。
会社名 | 上場市場 | 特徴 |
---|---|---|
ナガオカ | ジャスダック | 石油を作る時などに使う「スクリーン」技術に優れている会社であり、日本だけではなく、中国にも支店を構え経営を行っています。2015年3月には、経済産業省から、性別や国籍を超え多彩な人が活躍できる企業を表彰する「ダイバーシティ経営企業100選」に選定されています。 |
エスケーホーム | 福証Q-Board | 住宅や土地を販売する会社であり、「住宅展示場は環境の保護のために一切作らない」という信念で、インターネットでの住宅のWeb見積もりや土地の情報を検索できるように、ITを使った特徴的な施策を行っています。 |
ブライトパス・バイオ | マザーズ | 日本では珍しい創薬ベンチャーで、がんの免疫をつけることのできる薬の開発を行っています。がん免疫治療薬の開発を行っていますが、その治療は第4の治療法と言われ、大きな期待が寄せられています。 |
ロゼッタ | マザーズ | 人工知能を利用した自動翻訳機能を提供する会社であり、「言語の壁を自動翻訳でボーダーレスにする」ということをミッションとして掲げています。国内における翻訳通訳市場の2,577億円(2015年予測)を、現在の人を介するサービスから自動翻訳などの機械を使ったサービスへの置き換えを狙っています。 |
日本アジア投資の投資事例紹介
下記でご紹介するリンク先では、日本アジア投資が出資をした企業へのインタビューが掲載されています。
インタビューの中には、日本アジア投資と出会った経緯や、日本アジア投資が出資を決めた要因などが語られているため、どのようなポイントが出資の決め手になるのかを把握することができます。
イーピーミント
医療機関から臨床試験などの治験業務を一部受託するSMO事業を展開している企業です。
東北を拠点にしていた会社でしたが、日本アジア投資からの出資金などを元手に全国展開して、今やSMO業界のトップグループに君臨しています。
http://j-net21.smrj.go.jp/well/fund/jirei/entry/2012041104.html
スリー・ディー・マトリックス
「自己組織化ペプチド技術」という技術をもとに、商品開発を進めている企業です。
医療技術の製品化に対する強い経営陣の想いが、日本アジア投資からの出資を引き出したと語られています。
http://j-net21.smrj.go.jp/well/fund/jirei/entry/2012012302.html
カイオム・バイオサイエンス
「アドリブシステム」という抗体医薬品の基盤となる技術を実用化するために設立された企業です。
技術の優位性もさることながら、経営陣の実行力も投資をする要因になったと日本アジア投資は語っています。
http://j-net21.smrj.go.jp/well/fund/jirei/entry/2013032202.html
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日本アジア投資への問い合わせ方法
日本アジア投資への問い合わせは、公式ホームページから行うことができます。日
本アジア投資のトップページの右上に、黄色いアイコンで「お問い合わせ」というものがあります。まずは、そのアイコンをクリックします。
すると、「投資に関する問い合わせ」というリンクがありますのでクリックすると、問い合わせの際に必要となる事項の一覧や送付先のメールアドレスを確認することができます。
http://www.jaic-vc.co.jp/jreference/index.html#8
ここでのポイントは、「Web問い合わせフォームを利用せず、メールで問い合わせをする必要がある」ということです。
具体的に記入が必要な項目は以下の通りです。
- 1)お問合せの概要(例)投資検討依頼など
- 2)会社名(まだ設立されていない場合には”未設立”と入力してください)
- 3)設立年月日
- 4)会社住所
- 5)代表者名
- 6)代表者年齢
- 7)ホームページアドレス
- 8)ご記入者名
- 9)電話番号
- 10)FAX番号
- 11)E-mail
その他に、日本アジア投資が出資を検討する材料となる資料があれば、送付をしておくと強くアピールをすることが可能です。
検討材料には、下記のような書類が挙げられます。
- 貸借対照表や損益計算書などの財務諸表
- 事業計画書
- 会社案内のパンフレット
- サービスや商品案内のリーフレット
- 経営陣の経歴紹介
そして、メールの送付先は、会社の基盤を置いている国によって下記のように変わります。(注:@は1つに変換してください)
- 事業の基盤を日本に置く会社:bpt@@@jaic-vc.co.jp
- 事業の基盤を中華圏に置く会社:contact@@@jaic-cn.com
- 事業の基盤を東南アジアに置く会社:pe@@@jaic-vc.co.jp
件名は、「Business Plan」と入れてください。
問い合わせ内容に必須となっている項目の記入だけでは、あなたのビジネスモデルの何が優れているのかがわかりません。
ビジネスモデルの説明資料だけではなく、どんなメンバーで会社を運営していくのか、市場規模はどのくらいあるのかなど、出資をする時のイメージをしやすくなるような資料を、事前に提供するようにしましょう。
まとめ
日本アジア投資は、東証一部に上場する数少ないベンチャーキャピタルであり、毎年コンスタントにIPO企業を輩出しています。
また、投資資金を回収する方法も、IPOだけに特化するのではなく、バイアウトやM&Aなど、日本アジア投資にあるネットワークを活用して、無理に上場させるのではなく企業にあったエグジット方法を適用させています。
日本アジア投資は、シード段階での投資実績は少なく、シリーズA以降のある程度ビジネスモデルが固まった状態における投資が主となっています。
ただ、東証一部上場企業であるため、投資先には慎重になる可能性があるため、すぐに出資を受けられなかったとしても、継続的にコンタクトを取り、関係性を構築していきましょう。
そうすれば、企業が成長した段階で出資を受けることが可能となる場合もあります。
日本アジア投資が主に投資対象としている業種は、健康関連とIT・インターネット関連です。
あなたの企業が投資対象となっているのであれば、出資を受けるチャンスがありますので、積極的にコンタクトを取っていきましょう。
昨日は0人が事業資金の調達に成功しました。
今日は0人が事業資金の調達に成功しました。
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