プロパー融資のメリットを銀行員が解説!ネットにある情報は真実か?
あなたがイメージするプロパー融資のメリットは根拠があるものでしょうか?
根拠や理由がよくわからないけど、ネット記事に書いてあるメリットを鵜吞みにしているだけではありませんか?
私は勤続30年以上の銀行員で、融資担当として数多くのお客様に接してきました。プロパー融資に関するネット記事は数多くありますが、目を通してみると、正直「そうとは言い切れない」と思うこともあります。
この記事は「銀行の中の人」が損得抜きで書いた真実です。自分の勤務する銀行や取り扱う商品への誘導は一切ありません。公平な立場で、また少しでも役にたつ情報を提供したいと思い書きました。
さいごまで読んでいただければ、銀行と取引中の人は自分に有利な情報を使えますし、これから銀行融資を検討している人は、プロパー融資の要諦を掴めると自負しています。
本記事のメインテーマである「プロパー融資のメリット」については、具体的にわかりやすく誰にどんなメリットがあるのか解説していきます。読み終えたころには人におすすめできるほど理解が深まるでしょう。
なお、後半部分で「プロパー融資とは?」などプロパー融資の基本事項、おさらいの解説もしています。
まずプロパー融資を深く知りたい人は、そちらから読み進めてもいいでしょう。
ぜひ参考にしてください。
法人・個人事業主の方で今すぐ「事業資金が必要だ」という方には、当サイトに登録されている1,300人の専門家がおすすめの調達方法を紹介しています。500万円くらいの資金であれば『最短1日』で資金調達が可能。お急ぎの場合はすぐに以下の記事をどうぞ。
参考記事:今すぐ借りたい!法人向けビジネスローンおすすめランキング【2022年最新版】
また、毎月200万円以上の安定した売掛金が発生するBtoBの事業をしている方は、ファクタリング(売掛金を売却して資金調達する方法)もオススメです。
※ 資金調達の成功を確実にしたい場合は、どちらかの審査に落ちても大丈夫なように、ファクタリングとビジネスローンの両方に今から申し込んでおいて下さい。両方申し込んでおくことで資金ショートを確実に回避出来ます。
銀行員が本気で思うプロパー融資の3大メリット
ネット記事でもプロパー融資のメリットは千差万別ですが、ここでは銀行員が実体験から本当にメリットと思える以下の3つについて解説します。
【プロパー融資3つのメリット】
- 銀行との距離がぐっと縮まる
- 保証料が不要
- 審査のスピードがはやい
この3つのメリットが具体的にどういった利益をあなたへ与えるか、解説してきましょう。
メリット1.銀行との距離がぐっと縮まる
結論から言うと、一度プロパー融資を受けることができれば次回から審査のスピードが早くなったたり借入れ額を多くできたりすることが可能です。
なぜなら、一度プロパー融資を受けられたあなたは銀行との間に信頼関係ができているからです。
プロパー融資では、直接融資(※)の名前通り、銀行もそれ相応に、あなたと運命共同体となる意識で融資対応します。
(※)プロパー融資は保証協会などの保証を介さない点から「直接融資」とも呼ばれます。保証付き融資は「間接融資」と言われます。詳しくは後述しています。
いっぽうの保証協会融資では、万一返済できなかった時には保証協会がカバーして払ってくれます(これを代位弁済と言います)が、これを言い換えれば、保証がついているうちは、あなたのことを100%信じてくれていない状態ともとれます。
こうした点から、一般的に保証協会融資よりプロパー融資のほうが審査は厳しくなりますが、そのハードルを乗り越えられることができれば、銀行との距離はぐっと縮まるのです。
「距離が縮まる」とは、銀行との取引面や銀行員との人間関係などのパイプがつながり、あるいはつながったパイプが太くなることを意味しています。
そのため、一度プロパー融資が実現できれば、2回目、3回目と繰り返していくほど審査のスピードは早くなり、かつより多く借入れすることも可能になります。
もちろんそういった良好な関係を構築するには、銀行から信用されることが不可欠。
特に融資の返済は何があっても遅れることがないように注意が必要です。
毎回返済をきちんと続けていくことが、銀行からの信頼を得る最も近道ですので、多少大変でも返済をしっかり続けることは決して無駄な努力ではありません。
メリット2.保証料が不要
プロパー融資では信用保証協会を利用しないので、保証料(信用保証料)が不要です。
たとえば、信用保証協会融資の場合、1,200万円を2年分割返済で借りたときの保証料は165,600円になります。
東京信用保証協会の例を下記に引用します。
信用保証料の計算方法
【中略】
(2)返済方法が均等分割返済の場合
貸付金額×信用保証料率×保証期間(月数)/12×分割係数(円未満切捨て)
【計算例】
貸付金額1,200万円,信用保証料率 年1.15%,保証期間24ヶ月,分割係数0.60の場合
信用保証料=12,000,000円×1.15%×24/12×0.60=165,600円
(*筆者注 信用保証料は一定ではなく、利用者の業況、規模、融資額、返済年数などで変わりますのでご注意ください)
プロパー融資は当然ながら保証料がかかりませんので、上記の例なら約16万円経費が節約できるのです。
保証料が不要なところが、プロパー融資の大きなメリットのひとつです。
メリット3. 審査のスピードが早い
銀行だけで審査が完結するので、結論は早く出ます。
ただし、融資金額が大きくなる場合など、銀行の本社稟議になる可能性もあります。そのため、一概に全て早いとは言い切れません。あくまでケースバイケースです。
一般的にプロパー融資は信用保証協会融資(信用保証協会でも審査がある)より回答は早くもらえます。
また、早い返事が一概にいいものとは限りません。
一般的に審査スピードが早いのは確かだが、悪い返事ほど回答が早い
プロパー融資の審査スピードは悪い返事ほど早いので、注意が必要です。
信用保証協会融資でも、そしてプロパー融資でも、おおむね2週間から1か月程度で回答はもらえます。
そして、プロパー融資に限って言えば、銀行だけで審査が完結するので、ダメなものはだめで、「NO」の返事ほど早いのが実情です。
長期化しても前向きに検討してもらえる場合は、銀行から「もう少し待って」などと連絡が来ます。こういったケースなら期待してもいいでしょう。
ただし、待った挙句に断られる可能性もあります。
資金調達できるか?その回答は迅速に越したことはないのですが、ダメという回答が早い点をメリットと捉えられるかどうかはあなた次第です。
急ぎで資金調達したい方にとってはダメという返事でも早いほうがいいでしょう。すぐにほかの資金調達方法に切り替えられます。
「プロパー融資は審査が早い」というのは、いろんなネット記事でメリットとして紹介されているのを見ました。
でも、実際はここで説明した通りメリットと捉えられるかどうかは人によって異なることもあります。
では、ネット記事で取り上げられているそのほかのメリットは真実なのでしょうか?次の章で解説していきます。
ネット記事の「プロパー融資のメリット」について〜銀行員はこう思います
前章でプロパー融資のメリットを解説してきましたが、ここではネットの記事でプロパー融資のメリットとして紹介されている内容に、銀行員として触れてみたいと思います。
ここでは筆者が「プロパー融資 メリット」で検索して上位にヒットした記事の中から、大きくうなづいて賛同できなかった内容を2つを選びました。
- プロパー融資のメリットは融資限度がないところ
- プロパー融資のメリットは低金利なところ
1. ネット記事「プロパー融資には融資限度がありません!」銀行員「借りるひと(会社)によりますし限度は非公開です」
ネット記事の中にはプロパー融資のメリットとして「融資限度がない」「プロパー融資には限度がありませんので、いくらでも借入できます!」といった表現がありました。ですが、これには銀行員として賛同できません。
「限度がない」というのは、信用保証協会融資における融資制度ごとの利用限度額が、プロパー融資では存在しないという意味です。
ネット記事では「融資限度がない!」と書いたあとで、その内容は拍子抜けのものが見受けられます。
そもそも銀行の融資では、一人(一社)に対してこれ以上貸してはいけないといった融資の上限は存在しません。その特徴だけを見れば限度額がないように見えます。
しかし、売上や利益、今後の見通しなどからそれぞれに対する限度は決められています。そして、その上限額や、限度を決める根拠などは極秘事項で絶対に公表しません。
限度がないイコール上限がない、いくらでも借入れができる意味ではありません。
こうした記述は次項、金利が決まる根拠と合わせ、銀行員の私には信じることができませんでした。
2. ネット記事「プロパー融資は低金利です!」銀行員「借りるひとによりますし金利が決まる根拠も非公開です」
信用保証協会融資は、返済できなくなると代位弁済で銀行はある程度融資が回収できます。
これに対しプロパー融資はそういった押さえがないので、原則として保証付き融資より金利は高くなりますが、これは「保全」という銀行の考え方に基づくものです。
保全とは「保護して安全を保つこと」といった意味で、この場合の安全とは融資したお金の安全を意味します。
返済不能になった際、代位弁済がある保証付き融資はプロパー融資より融資金が回収できる可能性は高くなります。
この場合「信用保証協会融資はプロパー融資より保全がいい(保全度が高い)」と表現できます。
つまり貸し手である銀行にとって「取りっぱぐれる」リスクが低いほど安全なわけです。
原則として金利はリスクの高さに比例しますので、保全度が低い(リスクが高い)プロパー融資のほうが、保証協会融資より金利は高くなる、という原則があります。
ネット記事の一部は、保証付き融資の信用保証料を金利とみなし、プロパー融資のほうが低金利だと説明しているものもあります。
もちろん保証協会融資なら、コストは保証料込みで考えるべきですが、大事なのはオールインコストで考える必要があるという点です。
たとえば、信用保証協会融資でも一部の制度融資では金利も保証料も低水準なものがありますし、プロパー融資にも「融資手数料」といった名目で費用が発生する場合もあります。
プロパー融資は必ずしも低金利ではありません。
こうした理由から、「プロパー融資は低金利な点がメリットです」といった内容には賛同できませんでした。
次の章では、プロパー融資の基本をおさらいし、より理解を深められるよう解説していきます。
プロパー融資のメリットと合わせて覚えておけば、融資を検討している方にとって有益な情報になるでしょう。
なお、法人・個人事業主の方で今すぐ「事業資金が必要だ」という方には、当サイトに登録されている1,300人の専門家がおすすめの調達方法を紹介しています。500万円くらいの資金であれば『最短1日』で資金調達が可能。お急ぎの場合はすぐに以下の記事をどうぞ。
参考記事:今すぐ借りたい!法人向けビジネスローンおすすめランキング【2022年最新版】
また、毎月200万円以上の安定した売掛金が発生するBtoBの事業をしている方は、ファクタリング(売掛金を売却して資金調達する方法)もオススメです。
※ 資金調達の成功を確実にしたい場合は、どちらかの審査に落ちても大丈夫なように、ファクタリングとビジネスローンの両方に今から申し込んでおいて下さい。両方申し込んでおくことで資金ショートを確実に回避出来ます。
プロパー融資とは?〜基本事項をおさらい
この章では「プロパー融資ってなに?」と言ったいまさら聞けない基本的な説明からはじめます。
銀行と融資取引がある人はより理解を深めるためのおさらいとして読み進めてください。また、プロパー融資のことをまだよく知らない人は、ぜひさいごまで読んで知識をつけていってください。
では、プロパー融資の定義と特徴(3つの基本スペック)を解説していきます。
プロパー融資の定義
プロパー融資とは、保証協会などの保証なしで金融機関が直接貸し付ける事業資金融資です。
まず、銀行などの金融機関には、個人向けと会社向けの融資があります。
たとえば、住宅ローンなど個人が生活に欠かせない自宅や車などを購入する「ローン」と、会社(法人)や個人事業主の事業に必要な資金を融資する「事業資金融資」といった区分けです。
金融機関が行う融資の区分け
融資対象 | 資金の使い道 |
個人 | 自宅や自家用車の購入など |
会社(法人)や個人事業主 | 事業の開業や運営など |
また事業資金融資の中でにも種類があり、その区分けのひとつが「融資に保証が付くか? 付かないか?」という点です。
保証が付く融資の代表格は「信用保証協会融資」です。
これは、公的機関である信用保証協会の保証が付いた融資の総称で、銀行では「マル保融資」と呼んでいます。
いっぽう、信用保証協会などの保証を付けない融資のことを一般的に「プロパー融資」と呼んでいます。
プロパーとは「適切な」「相応しい」といった英語ですが、ビジネス用語では「正規の」「本来の」「純粋」「生え抜き」といった意味になり、こちらのほうが一般的です。
例)プロパー社員(正社員、生え抜き社員の意味)
保証協会などの保証を介さない点から、プロパー融資は「直接融資」とも呼ばれます。
(保証付き融資は「間接融資」)
プロパー融資 3つの特徴(基本スペック)
次にプロパー融資の特徴(基本スペック)を3つ、簡単に説明します。
【プロパー融資 3つの特徴(基本スペック)】
- 保証協会、保証会社の保証がない
- 保証人が必要
- 担保が必要
順番に解説していきます。
プロパー融資の特徴1.保証協会、保証会社の保証がない
プロパー融資の定義と重なりますが、ここは重要な部分なので詳しく解説します。
信用保証協会融資(マル保融資)は、公的機関である信用保証協会が融資の保証をすることで、中小企業など信用力が充分ではない会社でも融資を受けられる仕組みです。
なお信用保証協会融資以外にも、保証付き融資はあります。
これは民間の会社(銀行系列会社やノンバンクなど)が融資を保証するもので、信用保証協会融資と合わせ、一般的に保証付融資と呼ばれます。
<参考>
【信用保証協会】一般社団法人全国信用保証協会連合会/もっと知りたい信用保証
いっぽう保証付き融資に対し、プロパー融資には保証協会(保証会社)の保証がありませんので、銀行が直接貸付ける点で「直接融資」(前出)、あるいは会社の信用を重視して貸し付けることから「信用貸付」と呼ばれます。
ここまでまとめると、会社の信用を重視しているので保証会社の保証は付けずに銀行が直接貸し付けるのがプロパー融資と言えます。
プロパー融資の特徴2.保証人が必要
プロパー融資では、融資が返済できなくなると、債務者や保証人から取り立てない限り、銀行は融資金を回収することができません。
原則としてプロパー融資には保証人が必要で、かつ財産や収入など保証人の質が重視されます。
信用保証協会融資では、保証人不要というものもあり、プロパー融資と異なる特徴の一つです。
プロパー融資の特徴3.担保が必要
債務者が不動産を持っていれば、原則としてプロパー融資では不動産担保が必要です。
これは、融資が返済できなくなった時に、担保としている不動産を売却して融資金の回収に充てるためです。
保証人、担保などからわかるように、銀行がいきなり保証人なし、無担保でプロパー融資することは、まずありません。
しかし、2021年現在は以前と比べて情勢が変わっています。
監督官庁である金融庁から銀行に指示があり、現在では過度な保証人、過度な担保を求めないで柔軟に融資をするよう銀行の対応は変わりつつあります。
そこで上記した保証人、担保の項で「原則として」と表現したのです。
まとめ
プロパー融資の定義、メリットの解説、そしてネット記事に対する見解など、この記事でプロパー融資のおおまかな全体像はつかんでいただけたでしょうか。
また、ネット記事への論述部分はあくまで個人としての見解で賛同しかねると申しましたが、決して間違っているとは言いません。
資金調達については、メリット、デメリットをしっかりと把握したうえで、慎重に決断されることをおすすめします。
なお、法人・個人事業主の方で今すぐ「事業資金が必要だ」という方には、当サイトに登録されている1,300人の専門家がおすすめの調達方法を紹介しています。500万円くらいの資金であれば『最短1日』で資金調達が可能。お急ぎの場合はすぐに以下の記事をどうぞ。
参考記事:今すぐ借りたい!法人向けビジネスローンおすすめランキング【2022年最新版】
また、毎月200万円以上の安定した売掛金が発生するBtoBの事業をしている方は、ファクタリング(売掛金を売却して資金調達する方法)もオススメです。
※ 資金調達の成功を確実にしたい場合は、どちらかの審査に落ちても大丈夫なように、ファクタリングとビジネスローンの両方に今から申し込んでおいて下さい。両方申し込んでおくことで資金ショートを確実に回避出来ます。
【関連記事】
ビジネスローン35選!法人&個人事業主にオススメの事業融資を徹底比較!
■いま登録すればマネーフォワード クラウド確定申告が3ヶ月間無料!フリーランスエンジニア・Webデザイナー向け、最短60分で資金調達できるlabol(ラボル)。
「急いでお金が必要!」という方には、審査がスピーディーなカードローンの利用がオススメです♪ ネットだけで申し込みでき(スマホや携帯からもOK!)すぐに10万円のお金を借りることが出来るので、お急ぎの方は今すぐこちらの記事をご覧ください。
昨日は0人が事業資金の調達に成功しました。
今日は0人が事業資金の調達に成功しました。
無料診断がされました。
無料診断がされました。
無料診断がされました。
無料診断がされました。
無料診断がされました。
g*****i様が
900万円を調達しました。g**d様が
600万円を調達しました。a****i様が
900万円を調達しました。y***u様が
100万円を調達しました。t**p様が
300万円を調達しました。
本日は残り10社限定なのでお早めに10秒診断を行ってください。