100万円稼げるフリーランスエンジニアになるには?必要な3つのコツ
ここ数年、日本でもフリーランス人口が増えており、それはIT業界でも同じです。
あなたの周りでもフリーランスのエンジニアとして活動を始める人がいませんか? あなたはフリーランスになることについて考えたことがありますか?
フリーランスエンジニアに興味があっても、「何をどうしていいかわからない」「フリーになるのが良い選択なら前向きに検討したいけど、良い選択かどうかがわからない」という人もいます。
事実として、フリーランスエンジニアになるのが良い選択かどうかは人によります。その人の目指す姿や理想とする働き方によって変わってきます。
この記事を通して、まず「フリーランスエンジニアになるにはどうすればいいか」知ってください。
手順を取り上げた上で、必要なスキルやベストと思われるタイミング、本当にフリーランスエンジニアになるのが正解なのかについて説明していきます。
さっそく見ていきましょう!
・・・とその前に、フリーランスという言葉の意味や「フリーランスとは何か」について理解するための記事があります。こちらも合わせてご覧ください。
目次
1. フリーランスエンジニアになるためにおすすめの手順
はじめに、フリーランスエンジニアになるための手順をしっかりと理解しておきましょう。
おすすめの手順はこうです。
フリーランスエンジニアになるには(おすすめの手順)
- フリーランスとしてやっていけるだけのスキルと経験を身につける
- 独立するタイミングを決める
- 退職の意思を伝える
- 退職日に向けての残務整理と開業に向けての準備を進める
- 退職し、開業する
それぞれのステップについて順番に解説していきます。
1-1.フリーランスとしてやっていけるだけのスキルと経験を身につける
独立を考えるときにセットで考えるべきなのが「自分のスキルと経験」です。
フリーランスエンジニアとしてやっていけるだけのスキルと経験を身につけていてはじめて「独立する準備が整っている」と言えます。
未経験や経験が浅い状態でも独立は不可能ではありませんが、独立したからといって仕事がもらえるとは限りません。
十分なスキルや経験が備わっていれば市場でも高く評価されるため、安定して仕事をもらいやすくなりますし、単価が高い仕事を受注して効率よく稼ぎやすくなります。
フリーランスエンジニアに必要なスキルや経験については後ほど詳しく取り上げます。
1-2.独立するタイミングを決める
フリーランスエンジニアとしてやっていけるだけのスキルと経験を身につけているなら、次のステップは「独立するタイミングを決める」になります。
独立のタイミングを決めるために、さまざまな角度から考えてみましょう。
- できるだけ早く独立したいだろうか
- 良いタイミングがあれば・・・程度に考えているだろうか
- 自分や家族にとって良いタイミングはいつだろうか
- 会社への影響はどうだろうか
いろいろ考えても明確に〇〇月と答えを導き出せないことが多いです。
最終的に自分ではっきりと時期を決めましょう。
1-3.退職の意思を伝える
独立してフリーランスになるタイミングを決めたら、次のステップは「退職の意思を伝える」になります。
たいていは、退職希望日の1ヶ月か2ヶ月前、余裕をもって伝えたい場合は3ヶ月前に話を切り出します。退職の意思はかならず直属の上司に伝えるようにしてください。
まずはアポを取って口頭で伝えるとよいでしょう。緊張しますし、会社に残るよう説得されるかもしれません。それはそれで嬉しいですよね。
でも自分の願いが固まっているなら毅然とした態度で「退職させてください」と貫くようにします。
会社側と退職日について協議して、その後に退職願を提出します。
1-4.退職日に向けての残務整理と開業に向けての準備を進める
退職日が決まったら一安心です。でも忙しくなります。
取引先への挨拶を済ませたり社内で必要な引き継ぎを行なったりと、やることがたくさんあります。
同時に退職したらフリーランスになるわけですから、自分のほうの準備も進めていくことになります。
退職後フリーランスとして活動を開始するための準備
- 仕事をどうやって取ってくるか考えておく
- 帳簿付けの方法を考えておく
- 保険証の切り替えについて考えておく
- いつ健康保険と年金の切り替えに行くか決めておく
- 開業届や青色申告承認申請書の提出方法について調べておく
会社を辞めると健康保険と厚生年金の加入資格を喪失します。退職の翌日から14日以内に市区町村の役所窓口で切り替え手続きをしなければなりません。
場合によっては会社の健康保険を継続することもできます。この点について詳しくは以下の記事で取り上げています。
1-5.退職し、開業する
退職したら、さっそく開業します。
フリーランスエンジニアとして開業するために税務署へ「開業届」を提出しましょう。
開業届の提出は義務ではありませんが、今後のことを考えると絶対に出しておくほうが有利です。理由など詳しくは以下の記事で確認してください。
開業届を提出することで、確定申告を青色で行なえるようになります。青色申告には税制上の大きなメリットがあります。
開業届とセットで「青色申告承認申請書」も税務署に出しておきましょう。
青色申告についても「資金調達プロ」の別記事で解説しています。
開業届? 青色申告承認申請書?
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2. 稼げるフリーランスエンジニアになるための3つの要素
フリーランスエンジニアになるための最初のステップが「フリーランスとしてやっていけるだけのスキルと経験を身につける」でした。
そこで疑問が生じます。いっぱしで稼ぐためにはいったいどの程度のスキルと経験が必要なんでしょうか?
「このくらいです」という明確な基準はありませんが、考え方の参考にできる3点をこれから挙げていきます。
2-1.未経験者や経験が浅いエンジニアは厳しい状況が予想される
もしあなたが未経験者、もしくはエンジニアとして働き始めてから日が浅いなら、フリーランスになる前に次の点を意識してほしいと思います。
フリーランスになるのは簡単だが、稼ぐのは簡単ではない。
だれでもその気になればフリーランスになれます。極端な話、今日会社を辞めることができれば明日からフリーランスになれるんです。
でも少し考えてみてください。あなたがエンジニアを探している企業側の人間だったら、仕事を未経験者や経験の浅い人にお願いしたいと思うでしょうか?
きっと思わないはずです。業務を確実に遂行してくれる保証された人に依頼するはずです。
仮に依頼したい内容がだれでもできるような単純作業だとしたらどうでしょう?
たいていの企業の担当者は「できるだけ安価で請け負ってくれる人」を探すに違いありません。
ということは、もし未経験や経験が浅い状態でフリーランスになってしまうと、難しい仕事を受注することはできず、低単価の“やってもやってもお金にならない”仕事をこなしながら消耗する日々が待っていることになります。
未経験者でも大丈夫です! などと書いているサイトの記事もありますが、冷静に考えてみるとよいでしょう。
2-2.市場で「即戦力」とみなされるレベルを目指す
未経験者、経験が浅い人がフリーランスになると苦戦するのであれば、いったいどの程度のスキルと経験があればいいのかという話になりますね。
簡単にまとめてしまうと、市場で「即戦力」とみなされるレベルであれば問題ありません。このレベルを目指しましょう。
大切なのは高スキルというより市場価値があるかどうかです。
いくら高いスキルを持っていても、それがほとんど需要のない分野のものだとしたら安定して稼ぐことが難しくなります。
一方で市場で求められる、つまり需要が非常に高いスキルを持っているなら「ぜひ我が社を助けてください。これだけお支払いしますので!」と引っ張りだこになるわけです。
となると、ここでもう1つ疑問が出てきますね。
市場ではどんな分野のスキルや経験が高く評価されているのか、という疑問です。
市場で評価されるスキルはその時々で変化していきます。とりわけ技術革新が激しいIT業界において10年前と今がまったく同じということはあり得ません。
市場で評価されている経験やスキルを知るための良い方法は「求人案件チェック」です。
ITエンジニア向け求人情報サイトやエンジニア向けエージェントのページで「どんな案件がたくさん出ているのか」「どんな案件が高単価になっているのか」眺めてみることが助けになります。
「自分の経験やスキルがこんなに高く評価されるのか!」「こんなに案件があるなら今すぐフリーランスになれるじゃないか!」
と気づきが得られるかもしれませんし、反対に「現状では厳しいな。もう少しこのあたりを強化しないと」と具体的な改善点が見つかるかもしれません。
案件チェックに便利なエンジニア向け求人情報サイト |
この機会にエンジニア向け求人情報サイトがどんなものか、どんなことができるのか知りたい方は、フリエンについて解説している以下の記事をチェックしてみてください。
エンジニア向けエージェントのサイトでも、無料登録をするだけで踏み込んだ案件チェックが可能になります。
案件チェックに使えるエンジニア向けエージェント |
エンジニア向けエージェントとはどういうサービスなのか、利用価値がどこにあるかについては、レバテックフリーランスについて解説している以下の記事でイメージできます。
2-3.技術力以外にも求められるスキルがある
フリーランスエンジニアになるにはどうすればいいか考えるとき、ついつい技術面に目が向きがちです。
たしかに技術力がなければ成り立ちませんが、それ以外のスキルを兼ね備えているかどうかでフリーランスとしての成功は左右されます。
具体的にどんなスキルがあると良いかというと・・・
- コミュニケーション能力
- 営業力
- 提案力
- 交渉力
- 会計処理能力
- 自己管理力 など
せっかく高い技術力があっても、その力を魅力的な“商品”として紹介できなければ仕事になりません。
良い条件の仕事を取ってくるためには営業力や交渉力が求められます。
稼いだお金を上手に使ったり節税したりと、会計処理能力が高いとその分だけ利益が上がりやすくなりますし、自己管理ができれば良いコンディションで長く働けます。
後ほど取り上げていきますが、ここで挙げたスキルのいくらかは外部の助けを借りて補うことができます。
さあ、あなたのスキルや経験はいががでしょうか? フリーランスとしてやっていくための準備が整っているでしょうか?
3. 独立するベストタイミングは?
ここでは、フリーランスエンジニアになるためのタイミングという観点であらためて考えてみたいと思います。
前の項目と一部内容が重なりますが、大切な点なので再度セルフチェックしてみてください。
3-1.万人に共通する「ベスト」はない
前提として理解しておきたいのが、万人に共通する「ベスト」はないということです。
仮に自分と同じようなレベルの同僚エンジニアがフリーランスになったとしても、それはその人のタイミングであり、「あいつがフリーランスになったなら自分も」と単純に考えるのはよくありません。
フリーランスエンジニアになるかどうか、いつなるか決めるために、最低でもこの3項目をチェックしておきましょう。
独立を考えるときのチェック項目
- 自分の市場価値で「勝負できる」と思えるか
- 「独立したい」と心から思えるか
- 関係する人の理解が得られるか
3-2.【チェック項目1】自分の市場価値で「勝負できる」と思えるか
自分の市場価値で「勝負できる!」と思えるかどうかセルフチェックしてみてください。
自分の市場価値は、エンジニア向け求人情報サイトやエージェントのページを使って案件を眺めているとなんとなくわかってきます。
もう少し踏み込んで知りたい場合は、エージェントの担当者との面談を有効活用できます。
自分の市場価値を知ることが第一、そしてさらに言うと「自分で自分のことを眺めてみて、自分ならフリーランスになっても勝負できる」と確信できるかどうかも大事です。
自分、自分と言葉を並べてわかりにくいかもしれませんが、フリーランスとしてやっていくためには自分にある程度の自信を持っているべきです。
スキルに裏打ちされた自信があれば、いつ独立しても大丈夫でしょう。
3-3.【チェック項目2】「独立したい」と心から思えるか
スキルに裏打ちされた自信があればいつ独立しても大丈夫ですが、念のため自分の気持ちを再確認しましょう。
本当に独立したいと思っているでしょうか?
もしかしたら周りが続々とフリーランスになっていくので焦っているのかもしれず、「会社員より稼げるかも」と淡い期待を抱いているだけかもしれません。
あらためて「なぜ会社を辞めてフリーランスエンジニアになりたいのか」自分の動機について考えてみましょう。
3-4.【チェック項目3】関係する人の理解が得られるか
フリーランスエンジニアになる時には、関係する人の理解を得ておくと安心です。
もちろん自分個人の決定として推し進めることもできますが、自分の決定によって大きな影響を受ける人へは事前に相談しておくとよいでしょう。
結婚しているなら配偶者に、親と住んでいるなら親に相談します。
ここで注意しておきたいのは同僚です。なんでも気軽に話せる同僚には「フリーランスになることを考えているんだ」と相談したくなるかもしれません。
でも万が一情報が漏れて上司に伝わってしまったら大変です。その場合のことを考えると、安易に相談しないほうがよいかもしれません。
さて、フリーランスエンジニアになりたいのに「スキルや経験が不足しているな~」と感じるときはどうしたらいいでしょうか?
この点は次の項目で取り上げます。
4. スキルや経験が足りないときにすべきことは?
フリーランスエンジニアになるにはどうすればいいか真剣に考えている。
でも考えていたら「自分にはスキルや経験が不足している」との結論に達した。
こんなときはどうしたらいいのでしょうか?
スキルや経験が足りないときにできることをいくつか紹介します。
これらすべてを実践するというより、自分の状況に当てはめて「何が助けになりそうか」ぜひ考えてみてください。
スキルや経験が足りないときにできることの例
- 社内で経験を積む
- 転職でより良い環境に身を置く
- 講座やスクールで学ぶ
- スキルアップにつながる副業を始める
- ITフリーランス向けエージェントに登録してカウンセリングを受ける
4-1.社内で経験を積む
社内で経験を積むチャンスがあるなら積極的に活用しましょう。
自分に必要だと思う分野の経験を積めそうな部署があって、異動できるかもしれません。
プロジェクトへの参加を希望したり、研修・教育の機会に意欲的に参加したりと、意外と社内に機会が眠っている可能性もあります。
目標がはっきりすると見えてくるものがありますね。
4-2.転職でより良い環境に身を置く
社内でスキルや経験を積むのが難しそうなら、思い切って転職してみるのも一案です。
転職によってより良い環境に身を置くことで、フリーランスエンジニアになったときに役立つスキルを磨いていけます。
最近ではエンジニア向けの転職サイトも充実してきているので、この機会にチェックしてみるとよいでしょう。
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4-3.講座やスクールで学ぶ
特定のスキルを磨くときには講座やスクールを有効活用できます。
働きながら通えるか、本当に続けられそうか、学費、リアルかオンライン中心かなど、選ぶときにはいろいろ迷うと思いますが、比較検討しながら「これはいい!」と思えるものに積極的にチャレンジしていきましょう。
4-4.スキルアップにつながる副業を始める
知識はあっても実践で役立つかどうかわからない。もう少し経験を積めばなんとかなりそう。
そんなときは、それを副業にしながら経験を積むのが効果的かもしれません。報酬を得ながら腕試しができて便利です。
会社が副業を許可していることが前提になりますが、クラウドワークスやランサーズなどクラウドソーシングサイトに登録しするか、ココナラで自分のサービスを販売することで簡単に始められます。
クラウドソーシングサイトについてほとんど何も知らないという方は、「資金調達プロ」の以下の記事も参考にしてください。
4-5.ITフリーランス向けエージェントに登録してカウンセリングを受ける
ITフリーランス向けエージェントに登録してカウンセリングを受けると、キャリアプランについて実際的なアドバイスを受けることができます。
「この案件を契約するためにはこんなスキル、このくらいの経験があるといいですね」とか「あなたがフリーランスになるためには、ここのこんな点を強化していくとよさそうです」とか、いろいろな気づきを与えてくれます。
もちろんアドバイスされたことをどの程度実行するかは自分で決められます。
無料で利用できるサービスなので活用しないのはかなりもったいないです。
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5. フリーランスエンジニアとして開業するってどういうこと?
いざ準備が整って、フリーランスエンジニアになるために退職を決意した。
そうなったら、こんどは「フリーランスエンジニアとして開業するには」という視点でも準備を進めていきましょう。
フリーランスエンジニアとして開業するとはいったいどういうことなんでしょうか?
開業に含まれること
- 開業届の提出
- 青色申告承認申請書の提出
- 仕事探し
- 経営者としての事業評価
- 納税(帳簿付けと確定申告)
1つずつ説明していきます。
5-1.開業届を提出する
会社を辞めたら、真っ先に税務署へ開業届(正式名称:個人事業の開業・廃業等届書)を提出します。
お店や事務所を構えるわけではなくても、これからフリーのエンジニアとして継続的に仕事を行なっていくわけですので、それは事業とみなされます。
個人で事業を行なうフリーランスとしてちゃんと税務署へ事業内容を知らせておきましょう。
フリーランスの中には開業届を出さずに活動する人たちもいて、提出しないことに対して罰則規定があるわけではありません。
でも信頼されるフリーランスとして良いスタートを切るためにも頑張って開業届を作成してください。
開業届について詳しくは:国税庁ホームページ
開業届を作成するときに気になるのが「屋号」です。
屋号とはビジネスを営むときに使用する名前のことです。屋号はあってもなくてもどちらでもOK。
今後仕事を続けていく上で屋号があるほうが良いと思えば付けておけますし、自分の名前で活動するだけで十分なら付けなくて大丈夫です。
一般的に言って、フリーランスエンジニアの場合は自分の名前で十分です。
開業届については以下の記事で取り上げています。フリーランスエンジニアになるには避けて通れない作業として今のうちからチェックしておいてください。
5-2.青色申告承認申請書を提出する
会社を辞めてフリーランスになったら、青色申告承認申請書も作成して提出しておきます。
青色申告承認申請書の提出は義務ではなく任意です。でも税金面でかなりのメリットがあるのでフリーランスにとって「提出しない」という選択肢は考えられません。
青色申告にするとこんなメリットが
- 最大65万円の特別控除がある
- 赤字の繰り越しが可能
- 30万円以内の資産を取得する際に経費として一括計上が可能になる
- 貸倒引当金を経費に含めることができる
- 家族への給与が経費になる
今の段階ではなぜこれらが大きなメリットなのか理解できないかもしれませんが、とにかく普通に申告するよりも断然有利なんです。
青色申告承認申請書は税務署へ提出しますので、開業届とセットで準備しておくと便利です。
ちなみに青色申告承認申請書は開業届を提出していないと受理されません。
青色申告承認申請書について詳しくは:国税庁ホームページ
青色申告については以下の記事で取り上げています。こちらも合わせてご覧ください。
5-3.仕事を探す
開業のための事務的作業と同時に、エンジニアとしての仕事を取ってこなければなりません。
言うまでもなく、フリーランスになると自分で仕事を探さないといけませんし、仕事がなければ収入はありません。
フリーランスエンジニアが仕事を探す方法
- 友人や知人に紹介してもらう
- 以前に勤めていた会社から仕事をもらえないか尋ねてみる
- エンジニア向け求人情報サイトをチェックする
- エンジニア向けエージェントに登録する
- 直接営業してみる
- SNSを使って仕事の可能性を探す
- クラウドソーシングサイトに登録する
ここに挙げたように、仕事を探す方法はいろいろあります。自分に合った方法で探してみましょう。
5-4.経営者として事業を評価する
フリーランスになって間もない頃は、とにかく仕事をもらえたら嬉しくて、それなりに充実感を味わえるかもしれません。
でも「仕事がある=事業として成功している」とは限りませんので注意してください。
たとえば、ふと冷静になって考えてみると、会社員の頃より生活が厳しくなっているのに仕事は忙しくなっていることに気づくかもしれません。
その場合、働き方や取引相手を見直す必要がありそうです。
フリーランスになってもエンジニアであることに変わりはありませんが、経営者にもなるわけです。
自分の事業をより良く運営していくためにも、定期的に事業を評価するべきです。
5-5.納税する
個人で事業を営む者には納税の義務があります。
会社員にも納税の義務がありますが、その多くを会社がお手伝いしてくれます。
一方、フリーランスになると自分で確定申告しなければなりません。事業の状況によっては事業税や消費税の納付が求められます。
確定申告についても早めに理解しておくとよいでしょう。「資金調達プロ」の以下の記事を活用してください。
6. 本当にフリーランスエンジニアになるのが正解?
これまでのところで、フリーランスエンジニアになるにはどうすればいいか考えてきました。
ここで立ち止まって、本当にフリーランスエンジニアになるのが正解なのか考えてみるようおすすめします。この場合の正解とは「あなたにとって正解かどうか」です。
判断材料として、フリーランスエンジニアのメリットとデメリット、会社員エンジニアのメリットとデメリットを挙げていきたいと思います。
それらを踏まえてあらためて「自分はどうすればいいのか」考えてみてください。
6-1.フリーランスエンジニアのメリット
フリーランスエンジニアになると、こんなメリットの恩恵を受けるかもしれません。
- 好きな時間に好きな場所で働ける
- 自分でいろいろ決められる
- 家族との時間を取りやすい
- 頑張れば高報酬が期待できる
- 逃れられない人間関係からの解放
フリーランスエンジニアになればかならずこのすべての恩恵にあずかれるわけではありません。可能性としてとらえておきましょう。
6-2.フリーランスエンジニアのデメリット
フリーランスエンジニアのデメリットにはこんなものがあります。
- 収入が安定しない
- 不安や孤独感が増す
- 本業以外に雑務をこなさないといけない
- 教育やスキルアップの機会が減る
- 保障が手薄になる
- 社会的信用が下がる
考えられるデメリットはこんな感じになりますが、これらすべてが身に降りかかるとは限りません。
6-3.会社員エンジニアのメリット
会社員エンジニアのメリットについても知っておくことは、今後の意思決定に役立つはずです。
- 安定した収入が見込める
- 福利厚生がしっかりしている
- 本業以外の部分は会社がサポートしてくれる
- 大きなプロジェクトに参加できる
- 社会的信用が高い
安定や手厚い保障のありがたみは失ってはじめて気づける部分かもしれませんが、今からできるだけイメージしておきましょう。
6-4.会社員エンジニアのデメリット
会社員エンジニアとして働き続けることのデメリットとして考えられるのはこんな点です。
- 大幅な収入アップが期待できない
- 決められた枠内でしか活動できない
- 人間関係が固定化されがち
- 終身雇用が約束されているわけではない
- 会社がなくなるかもしれない
会社にすべてをささげる時代ではありません。会社がなくなるかもしれず、社内に自分の居場所がなくなるかもしれません。
6-5.フリーランスエンジニアに向いている人・いない人
こんどはフリーランスエンジニアに向いている人と向いていない人という視点で見てみましょう。
フリーランスエンジニアに向いている人
- 向上心があっていろいろチャレンジしてみたい人
- 収入アップを目指す人
- 自分で主体的に考えて行動したい人
- コミュニケーション能力があって営業が得意な人
- 臨機応変に対応できる人
- 苦しいことがあってもすぐにあきらめない人
フリーランスエンジニアに向いていない人
- 言われることをこなすほうが性に合っている人
- 安定を好む人
- 会社の肩書きを大切にしている人
- 変化に弱くストレスを感じやすい人
- 今の環境がベストだと思っている人
フリーランスエンジニアがおすすめの働き方かどうかというより、自分にとって良い働き方と言えるかどうかを真剣に考えてみましょう。
6-6.何が正解か自分のアタマで考えよう
何が正解か、自分のアタマで考えることが大事です。
SNS等でいろんな意見や情報が飛び交う時代にあって、人の考え方に流されて決めてしまうのは危険です。
会社を辞めるかどうか、フリーランスになるかどうかについて、こんどの週末にでも時間を取り分けてじっくりと考えてみてください。
7. 会社員がフリーランスを目指すときにすべきこと
この項目では、会社員がフリーランスを目指すときにすべきことについて解説します。
これはエンジニアだけではなく多くのフリーランス希望者に当てはまる点です。
会社員がフリーランスを目指すときにすべき5つのこと
- 会社員のうちにしておくとよいことを知り済ませておく
- どうやって仕事を獲得するかイメージする
- エージェントに登録しておく
- 自己管理や金銭管理の意識を強化する
- 税金面をどうするか考え始める
7-1.会社員のうちにしておくとよいことを知り済ませておく
会社員のうちにしておくとよいことが何かを知り、必要に応じて済ませておきましょう。
会社員のうちにしておくとよいことは、つまりフリーランスになってからすると都合が悪いことです。
会社員のうちにしておくとよいこと
- 住宅ローンの申し込み
- マイカーローンの申し込み
- 賃貸物件の契約
- クレジットカードの作成
これらはどれも社会的信用が関係してくるものです。社会的信用が高いうちに済ませておくと安心です。
7-2.どうやって仕事を獲得するかイメージする
どうやって仕事を獲得するかイメージしておきましょう。
まずは会社を辞めて、開業届を出してから仕事獲得について考えよう。これでは遅すぎます。
フリーランス1年目はほとんど仕事をしなくて済むだけのゆとりがあれば別ですが、生計を立てるためにはさっそく仕事を開始しなければなりません。
どの方法が自分に合っている?
- 友人や知人に聞いてみる
- 今の会社から仕事をもらう
- 求人情報のチェック
- エージェントに登録
- クラウドソーシングサイトに登録
- 直接営業
- SNSを使い倒す
7-3.エージェントに登録しておく
安定して稼げるフリーランスエンジニアを目指すなら、エージェントへの登録は必須と考えておきましょう。
エージェントへの登録は、会社員のうちでも可能です。というより、会社員のうちから接点をもっておくほうが独立後の助けになります。
エージェントへの登録は無料ですし、会員資格を維持するためのノルマや会費が発生するわけでもありません。
さっそく1か2つを選んで登録してみましょう。
今から登録しておけるエンジニア向けエージェント |
7-4.自己管理や金銭管理の意識を強化する
フリーランスになったら、自己管理や金銭管理ができるかどうかが試されます。
あなたはどちらも自信があるでしょうか?
自己管理も金銭管理も「やるぞ!」と決めてすぐにうまくできるものではありません。もし自信がないならさっそく今日から取り組んでみませんか?
就寝時間や起床時間を見直してみることや、バランスの取れた食事を心がけること、上手なストレス発散など、自己管理にはたくさんのことが含まれます。
金銭管理の面では、クレジットカードの明細をしっかりチェックする、思いつきで買い物しない、家計簿をつけてみるなどいろいろ試してみるとよいでしょう。
7-5.税金面をどうするか考え始める
個人で金銭管理をしっかりするのも大事ですが、フリーランスになったら事業に対してしっかりと税金を納めないといけません。
税金をしっかりと納めるためには確定申告する必要があり、確定申告するためには帳簿付けが必要になります。
フリーランスになる前の段階で税金面をどうするか考えておくのはよいことです。
フリーランスが確定申告するために取っている方法
- エクセルなどを使って自分で帳簿をつける
- クラウド会計を導入する
- 税理士と顧問契約を結ぶ
一番楽で確実なのは税理士にお願いする方法ですが、費用がかかります。
得意な人はエクセルなどで帳簿をつけることができます。
「税理士と契約するのは費用的に難しいけど、だからといって自力では・・・」という人におすすめなのがクラウド会計です。
「月額いくら」というサブスク制で簡単に帳簿づけできます。確定申告の手間もかなり省けます。
クラウド会計については以下の記事でも取り上げていますので、ぜひご覧ください。
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8. フリーランスエンジニアになることについてよくある質問
ここで、フリーランスエンジニアになることについてよくある質問を取り上げます。
8-1.「時間と場所を好きに選べる」点に魅力を感じてフリーランス化を考えています。実際にフリーランスになったエンジニアたちは理想が現実になっているのでしょうか?
事実から言うと、本当に時間と場所にとらわれずに働いているフリーランスエンジニアはごくわずかです。
たしかにフリーランスには「いつどこでどのように働くか」を選ぶ自由があります。
でもだからといって契約した仕事を好きなときに好きな場所で行なえるわけではありません。たいていは契約先の企業に出社して仕事をする形になります。
8-2.フリーランスになるならスキルシートの作成は必須ですか?
自分のスキルを知ってもらうために、スキルシートを用意しておくとよいでしょう。
どんな環境でどのような仕事をしてきたか、どんな経験を持っているかを簡単にまとめておくと、自分について相手に説明する際に助けとなります。
書き方がよくわからない場合は、エンジニア向けエージェントの担当者のサポートを活用してください。わかりやすく丁寧に教えてくれます。
8-3.エンジニア向けエージェントを活用したいのですが、地方在住でも大丈夫でしょうか?
エージェントに登録する分には、日本国内のどこに居住していても問題ありません。
ただ、実際に案件を紹介してもらうとなると、IT関係の企業はどうしても都心部や大都市に集中しているため、それらの都市の通勤圏に住んでいるかどうかで紹介してもらえる案件数が大きく変わってしまいます。
エージェントによっては関東圏しか対応していないことがあります。事前に対応エリアをしっかりと確認するようにしてください。
8-4.IT技術のトレンドを知るために効果的な方法があれば教えてください。
IT技術のトレンドを知るためには、Developer RoadmapsやGitHut 2.0のチェックが役に立ちます。
他にも、IT関係の本が充実している大型書店に足を運んで肌感覚でつかむこともできますし、ITフリーランス向けエージェントのページでどんな案件が出回っているかチェックするのも効果的です。
8-5.会社を辞めてフリーランスになったエンジニアは、その後一生涯フリーで活動していくのでしょうか?
会社を辞めてフリーランスエンジニアとして活動を始めた人のその後はいろいろです。
フリーランスとして大成功を収める人、ワークライフバランスを重視して上手に生活する人、フリーランス経験を経て会社員に戻る人など本当にさまざまです。
フリーランスになっても再び正社員として働く道がありますので、「会社を辞めたら最後!」と思う必要はありません。
まとめ
フリーランスエンジニアになるにはどうすればいいか理解できたでしょうか?
この記事ではこんな点を取り上げてきました。
- フリーランスエンジニアになるための手順
- フリーランスエンジニアになるために必要なスキルと経験とは
- いつがベストタイミングなのか
- スキルと経験が不足している場合にできること
- フリーランスエンジニアとして開業することの意味
- フリーランスエンジニアになることは正解なのか
- フリーランスになると決めたらすべきこと
フリーランスエンジニアのなり方や関係する情報、現実を知った今、あなたはどんな結論を出すでしょうか?
今日、明日中に決めないといけない状況でない限り、時間を取ってじっくりと考えてみることをおすすめします。
人によって出てくる答えは違います。あなたにとってベストな答えを導き出してくださいね!
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