アルカディア行政書士事務所

まずは自己紹介をお願いします。

アルカディア行政書士事務所の國本博司です。開業してもうすぐ3年になります。開業するまでは20年ほどサラリーマンをしていて、3つの企業で経理、広報、法務など主に管理系の仕事をしてきました。前職では上場企業の内部監査の責任者を務めておりました。
これまでの私自身の人生を振り返ると、人々を幸せにするような仕事をしたときに何となくお金が入ってきていましたので、元々持っていた行政書士の資格を生かして3年前に事務所を開業することにしました。行政書士の資格自体は学生時代に取ったものです。当時の試験は今の試験と違って、多少の法律関係の勉強に加えて小論文を書けば合格できるという比較的簡単なものでした（笑）。
実は私は資格マニアでもありまして、高校は普通高校だったのですが1年生の時に日商簿記3級と丙種危険物取扱者の試験に合格しています。実際には私はゲームはやらないのですが、例えるとゲームをやってクリアできた、という感じで試験を受けていましたね。
ちなみに事務所の名前となっている「アルカディア」ですが、ギリシャ語で「理想郷」という意味です。お客様が理想郷を目指すお手伝いをしたい、また自分が働く場所としての理想郷も作りたい、という願いを込めてアルカディア行政書士事務所としました。
実はもう一つの意味がありまして、アルカディアというのは松本零士のキャプテンハーロックというマンガに出てくる宇宙海賊船の名前なのです。キャプテンハーロックのポリシーというのは、志がある者は我が海賊船に乗れ、というものでこれに共感してこの名前を事務所につけました。行政書士事務所は代表者の名前を付けることが多いですが、自分が死んだ後も事務所を継続させたいという想いもあり、自分の名前を事務所名につけませんでした。

なぜ今の事業をはじめようと思ったのですか？

実は前職で体調を崩しまして、それがきっかけで退職することになったのですが、退職後もしばらくの間は休養しておりました。仕事ができるくらいに回復した後、先に話したように元々持っていた行政書士の資格を生かして事務所を開業しました。これまでのサラリーマン時代での豊富な管理系の業務経験を生かせると考えました。ただ開業時はお客様がついていたわけではないので非常に苦労しました。正直言って最初の1年の売上はほぼゼロという状況でした。2年目には相続関係の大きな仕事が入ってきたので、何とかやってくることができました。3年目は創業支援、特に資金調達のサービスに力を注ぐ計画です。正直申し上げてこれまでは資金調達のサービスはあまり充実しておりませんでしたが、行政書士が資金調達を支援する社団法人がありまして、昨年にこことパートナーシップを結びました。これをきっかけに、社団法人と連携を図って資金調達のサービスを充実させていこうと考えております。

御社の特徴や強みを教えてください。

行政書士事務所なので、飲食業など創業時に役所などに届出が必要な業種ではお役に立てることが多いと思います。また先にお話した社団法人がパートナーとなっておりますので、
資金調達に関しての豊富なノウハウを提供できます。さらに私自身が20年以上にわたって上場企業での経営管理系の仕事の経験がありますので、この分野でのお客様の悩みについてコンサルテーションもできるというのが強みだと思っております。
例えば、上場検討も行ってきましたので、上場までお手伝いできると考えています。また、阪神大震災では現地で対応していましたので、BCP（事業継続計画）も地に足のついたご提案を共に考えられます。
そして、コンプライアンスについてお悩みの際には、上場会社の内部監査室長としての経験を活かして、実情にあったアドバイスをいたします。

資金調達を検討されているお客様へのメッセージをお願いします。

何はともあれ専門家に相談するということが非常に重要です。仮に今すぐに資金調達をするというわけでなくても、専門家とのコネクションを持っておくといいかと思います。というのも、例えば補助金の申請できるタイミングというのは限られているので、資金が必要なときに申請できないことも考えられます。タイミングを逃さないためにも、情報を持っている専門家とのコネクションは重要ではないでしょうか。

起業を成功させるためのアドバイスがあれば、お願いします。

起業することのリスクは高いですが、大企業も倒産する現代ではサラリーマンでいることも決してリスクが低いとは言い切れません。ここ数年間サラリーマンの給与は下がる傾向にあり、20代、30代で配偶者が働かずに自分だけの給与で家族を養うことができる企業というのは限られるのではないでしょうか。このような環境なので、起業するという選択肢も十分にありうるのかなと思います。
起業するに当たっては広い人脈を持つことが大切です。広くて深い人脈が一番いいのですが、少なくとも、深いか広いか、どちらかの人脈を持っておくべきです。もちろん仕事関係の人脈も重要ですが、遊び仲間も重要な人脈です。あと経営理念や、具体的にどうするのかという行動指針のようなものをしっかりと考えることも重要です。できれば1人で考えるのではなく、話せる相手を何人か確保しておきたいです。これは先の人脈の話にも関わってきますが。
最後に、何でもかんでも自分でやろうとするのではなく、自分が苦手なことは得意な人に頼むことです。起業する人は営業系が多く、管理系は得意でない方が少なくないと思います。苦手な管理系の業務は、ぜひ我々専門家にお任せください。
成功に向かって前向きにやっていきましょう。