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ゲームソフトの有名企業を辞めて3人でボードゲームを開発。補助金、融資、クラウドファンディングを活用し、大量生産されないマイノリティのための商品の企画・製作にあえて挑戦するGIFT 10 INDUSTRY/濱田隆史社長

御社の主力商品「アラビアの壺」は視覚障がい者と健常者がともに楽しめるボードゲームとして各種メディアで紹介されていますが、その開発までの濱田社長の歩みについてお聞かせ下さい。

濱田隆史氏の写真僕はもともと陶芸家になりたくて美術大学に行きました。専攻したのはプロダクトデザインで、とくに面白かったのが福祉機器を作るという課題でした。社会福祉をやりかったわけではなく、何かの感覚がないと、あるいは何かできないことがあると、ふつうとは違う道がひらけるという点に惹かれたのです
たとえば手を怪我している人のために片手で使えるピーラーを作りなさい、という課題。ピーラーというのは片手で剝くものを固定し、もう片方の手にピーラーを持って、というのがふつうの形ですね。けれども片手しか使えないとなると、決まった形を離れて新しい可能性があるな、と。制約があることで逆に可能性が広がるのが面白く、福祉機器に興味をもつようになりました

それとは別に在学中、任天堂ゲームセミナーという1年間のインターンシップに参加してゲームを企画してみたら、もともとゲーム好きということもあってこれもとても面白かったので、そのままの流れで任天堂のゲームソフト開発会社として知られるハル研究所に就職しました。
そこで企画ディレクション職として働き、プログラミングや3Dのモデリングなども覚えて得たものも多かったのですが、一方で5年くらい大きな組織にいると何となくもの足りないというか歯がゆいというか。つまり会社のなかで作業が細分化され自分ができる範囲が決まっていて、何かあっても自分が責任をかぶらなくてもよい、そういう状況に「やりがい」のなさを感じ、自分で何か仕事を作りたいと思うようになったわけです。
そこで起業を考えるようになるのですが、その際にまず浮かんだのが、視覚障がい者向けのゲーム開発でした。前から福祉機器に興味のあった自分としては、会社で作るようなデジタルゲームだと目の見えない方はほとんど楽しめないことに気付いており、いつかそういう方向けのゲームを作りたい、という思いがどこかにあったのでしょう。
同時に、起業するならほかにも色々、たとえば100案くらいあったら安心かな、と。「一つやってみてダメでも次があればいいかな」という発想ですが、考えてみるとけっこう思いつくもので、1年で100案以上、出てきました。
視覚障がい者向けゲームは理想があってそれを形にする発想ですが、逆に自分がもっているものをうまく使うという発想もあります。僕の場合、陶芸窯を使える、当時これから流行るだろうと思われた3Dプリントの技術がある、3Dのモデリングもできる、と自分にできることを挙げていくと、陶芸家は世の中に大勢いても、3Dプリントとモデリングができる陶芸家というのは世界的にもすごく少ないはずだろうと。視覚障がい者向けゲームとは別のアプローチですけれど、そういう考え方も駆使して自分に何ができるか考え、100案が埋まっていったわけです。もちろん中には実現不可能なアイディアも含まれていましたが(笑)。

 

その後、いよいよ企業されるわけですが、資金調達はどのように?

濱田隆史氏の写真2014年2月にハル研究所を退社し、翌月、個人事業者として開業しました。そこからいくつかの補助金申請を行い、夏までには上限50万円の小規模事業者持続化補助金と上限200万円の創業補助金の採択が決まりました。もともと自己資金として400万ほどの貯金がありましたので、多摩信用金庫と日本政策金融公庫からの融資もスムーズに受けることができました。どちらも創業を支援する主旨の融資制度で、無担保、無保証。それぞれ200万、150万です。
ちなみに、この段階では個人事業者として融資を受けましたが、今年の1月に一部法人化したので、現在個人事業と法人と混在しているちょっと特殊な状況です。法人化は取引先との関係上、必要だったのですが、法人のみを対象にした非常に金利の低い融資制度もあるので、今後の融資を考える上でも法人にした意味は大きいです。

 

ここまでのお話をうかがう限り、資金調達ではあまり苦労されていない印象ですが(笑)、よほどしっかりした事業計画書を準備されたのでしょうか?

事業計画書は1日で書き上げましたが、最初からけっこう良い評価がいただけたみたいです(笑)。もともと企画職で、会社で資料ばかり作っていたのが役立ったかもしれません。たとえばプログラムの仕様書などは必要なことをもれなく伝えなければならないので、事業計画書と通じるところもあるように思います。
あと、具体的な形となっていた「アラビアの壺」を前面に出すだけでなく、視覚障がい者のためのゲームを連続して作るということを強調しました。見えない方向けに工夫されたゲームは昔ながらの将棋やオセロなど数えるほどしかなくて娯楽の格差がすごいので、自分たちは2つ目・3つ目と連続して作りますよ、と。その社会性が評価された部分はあると思います。
ちなみに、ものづくり補助金も700万円の採択決定が出ていたのですが、僕たちのケースはこの制度が想定する事業とぴったり合致していたわけではなく、つくるものの価値は評価していただいたものの、事務手続きがあまりにも大変で、結局、諦めてしまいました。

資金調達の苦労といえば、僕の場合は周囲の無理解でした。当然かもしれませんが「お金を借りるなんてやめて」という反応が多かったのです。自分としては事業を興した方が世の中のためだと思うのですが、借金への拒否反応は予想以上で、これは今でも苦労している部分です。
そして、これからもずっと苦労するであろうこととしてもう一つ、今からお話ししますが僕たちのやっていることは儲けの拡大、スケールのできないことなので、投資家からお金を集めるのは非常に難しいだろう、という問題です。

 

貴社の活動の根幹と関わることですね。では、貴社のサービスの内容や特長、今後の展望なども含めてお話しいただけますか。

ギフトテンインダストリ株式会社スタッフの写真ギフトテンインダストリ株式会社のコンセプトは、大企業がチャレンジできないマイノリティのためのものづくりです。ギフトというのは一点もの、インダストリは大量生産を指すのですが、その間にものを作れない領域があるのです。
かつて会社で視覚障がい者向けにゲームを作りたいと言ったときに、まず聞かれたのが人口です。対象者は何人いて、そのうち何人が買ったらどれだけ儲かるかという話になるわけです。
欲しい人が日本に100人しかいない、あるいは1000人しかいない、そういうものを作ることに大企業はチャレンジできません。逆に僕たちは、そういうものづくりをしたいと思っています。ギフトテンインダストリ(GIFT 10 INDUSTRY)の10は10個から作りますよ、という意味。10個から1000個までのものづくりをして、欲しい人にお届けして喜んでいただく。社会的な意義があり、そして僕たちも暮らしていけるというところを狙っています。
ただこれはあまり儲かりません。ソフトウェアの世界なら1年後に100倍になりますと事業計画に書けるところですが、僕たちの事業は投資家が期待するように1を100に、1000にとスケールできることではありません。ですから投資家からお金を集めるのは非常に難しいわけです。

では、どうしたらいいか。返さなくても良いお金として補助金はやはり有難いので、事務的なことをきちんと押さえて活用していきたいと思っています。ものづくり補助金も、来年か再来年にもう一度、挑戦するつもりです。
そしてもう一つ、クラウドファンディングの活用を考えています。クラウドファンディングは寄付の市場。僕たちは視覚障がい者向けのゲームに一定のニーズがあるという感触をつかんでいますし、また製造過程で福祉作業所の方に関わっていただいています。そういうことを積極的に発信して、寄付市場における価値を高めることができる、それは僕たちの強みだと思っています。

僕たちの最初の商品「アラビアの壷」は、視覚障がい者もそうでない人も一緒に楽しめるボードゲームとして2014年11月に発売し、新聞など各種メディアに取り上げてもらいました。これは振ると3種類の音のする壺の形のコマを使うゲームで、健常者の場合はふだんゲームにはあまり使わない聴覚を使うのが新鮮に感じられるでしょう。今年、世界で一番大きいボードゲームの展示会Essen Spiel(ドイツ)に出展する予定です。

そのほかのサービスや製品については試行錯誤中といったところですが、たとえば今、展開中のサービスとして、ボードゲームのコマの製作があります。自分がボードゲームを作るときに、コマを自作するとなると金型だけで150万円、コマは最低1万個から、みたいなことになってしまいます。ボードゲームを自作する人はマイノリティですが、その中に自分と同じように困っている人は少なくないはずという発想から、コマやコインを作るサービスを思いつき、コストのかからない製造方法を考え出しました。ウルトラニッチな世界ですが需要は確かにありますし、少数から製作するというギフトテンインダストリのコンセプトに添ったサービスだと思います。
そして今、触覚だけを頼りに盲・聾の方も遊べる「ダッタカモ文明の謎」というゲームを準備中です。今回、資金集めはクラウドファンディングを利用し、製造工程ではリハビリセンターとコラボするという挑戦をしています。ゲームに使うコマは陶製。福祉作業所などで陶器を作ると同じ形のものができないのが弱点と思われるでしょうが、形の異なるコマを使うルールを考え出すことで、福祉作業所のデメリットをメリットに変えることができました。また福祉作業所なので陶器を作る設備はもとからあるし、製造工程はリハビリそのもの。製品が世の中に出れば作った方と社会がつながるという効果もあるでしょう。

こんなふうにお金の集め方や製造の仕方を工夫しながら社会とつながっていく事業を続けていきたいと思っています。具体的には障がい者と健常者がともに楽しめるゲームを第3弾、第4弾と定期的に発売すること、そして今は売上げのほとんどが僕と2人のスタッフが各人で受託している仕事なのですが、受託の割合を減らして自主事業で独り立ちというのが当面の目標です。

 

最後に、これから起業しようという方にひと言、お願いできますか?

濱田隆史氏の写真自分だけではなくて、一緒にやる人がいた方がいいと思います。一緒にやる人が1人いればそれはもう組織です。どういう働き方をしようとか、どういう会社にしたいとか、他人と思いを共有することで固まってくることがあります。
あと、自分が起業してみて良かったと思うことを幾つか。まず、プロダクトを企画から最終形態まで手がけてお客様に届けるという一連の仕事は、とてもやりがいがあります。
それから社会とのつながりをすごく考えるようになりました。新しい仕事を考え、お金の流れを知り、補助金をどうやって使おうか、誰とコラボしようか、などと社会の中での自分の会社のこれからを考えることが本当に楽しいのです。
もう一つ、起業して自信がつきました。会社組織のなかで何もしなくてもお給料が出る状況と違って、今、仕事の成果に対してお金をゲットすることが自信につながっています。そして今後、必要とされる仕事はいろいろ変わってくるだろうけれど、その時々で最適なものを考えれば良いというふうに心に余裕が生まれてきています。

 

濱田社長、お忙しいなか、本日はどうもありがとうございました。

ギフトテンインダストリ株式会社
異なる業界のデザイナー3人が小ロットからのものづくりを目指す制作チーム
http://gift10.net/

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proroom

proroom

建築系の大学を卒業後、住宅メーカーで注文住宅の営業として従事。その後、暮らし、不動産、ファイナンス、建築関係、ITスタートアップ関連のライターとして活動。資金調達プロには運営中期からライターとして携わり、資金調達ニュースのインタビューアーや1億円調達済み企業のまとめ記事を主に担当している。また、デッドファイナンス、エクイティファイナンス両方を経験していることで当事者目線で執筆活動を行えることが強み。

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