「Readyfor」代表米良はるか氏に聞いた、クラウドファンディングで資金調達を成功させる秘訣とは?

資金調達プロ 運営事務局
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meraceo1今回は、日本初にして日本最大のクラウドファンディング「Readyfor」の代表である米良はるか社長に「クラウドファンディングで資金調達を成功させる秘訣」を伺いました。

「目標金額が達成出来るプロジェクトと、達成できないプロジェクトの違いとは?」「成功の具体例は?」というような貴重なお話を頂きました。

これから起業される方やクラウドファンディングで資金調達を成功させたい方は勿論、それ以外の手段で資金調達を成功させたい方にとっても非常に大切な内容です。

それでは米良社長、よろしくお願い致します。

 

クラウドファンディングサービス「Readyfor」を立ち上げたきっかけは?

2009年~2010年頃の大学4年生の時に、Readyforの前身になる投げ銭をする仕組みのサイトを立ち上げていました。元々、インターネットの世界があることによって、今までスポットライトが当たらなかったような人達がネット上で思いを発信して、それに対して応援をしてくれるような人達が沢山集まってくるようなサービスを作れるんじゃないかと考えていました。そういう人達が「色んな人達に協力してもらいながら、自分の夢を叶えていく」ような事をやりたくて、投げ銭の仕組みを作っていました。その投げ銭の仕組みは集まる金額自体も非常に少なかったですし、お金を出す側の人のメリットもうまく設計できていなかったので、あまり広がらないことを不甲斐無く思っていました。

その後、IT起業家が沢山いるアメリカのスタンフォード大学に留学して、そこでクラウドファンディングの仕組みを知りました。ちょうど私が投げ銭のシステムを作っていた時期にアメリカではキックスターター(Kickstarter)というサービスがあって、その後発で似たようなサービスがどんどん出てきていたんです。

ですが、その頃国内には「サイト上で自分のやりたい事のプレゼンテーションをしてお金を集める」という仕組みが全くありませんでした。こういう仕組みはまさに自分がやりたかった事だったので、日本に持ってきて広げていくことが自分の使命だと思い、帰国して2011年にサイトを作って始めたのがReadyforです。

 

クラウドファンディングの仕組みや特徴は?

クラウドファンディングは、「寄付型」「購入型」「投資型・融資型」というように、大きく3つに分類されます。

寄付型

寄付型というのはまさに投げ銭的なシステムで、お金を出してくれた人に対しての見返りが全くないパターン。

購入型

何かしらの買い物をしてプロジェクト発足者の応援をするというようなモデルで、アメリカでも今伸びているサービスはキックスターターを含めて比較的購入型が多いです。
Readyforはこの購入型です。

投資型・融資型

お金を出した人にお金が返ってくるという仕組みです。何らかの金銭的なメリットが求められます。

このようにメリットに応じて仕組みを定義しています。

 

Readyforの特徴は?

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現在、Readyforはプロジェクト件数も資金調達の合計金額も国内最大です。累計で2,100件程のプロジェクトが資金調達を行っていて、支援金額は合計で11億円程になっています。

私たちのミッションは「誰もがやりたいことを実行できる世の中にする」ということです。プロジェクトのカテゴリーやジャンルを問わず、様々なチャレンジをReadyforに掲載して頂き、色々な人達に共感してもらいながらお金を集めていくことを提供したいと思っています。個々のプロジェクトは多岐にわたり、スポーツだったり、海外支援だったり、起業家だったり、プロダクト開発だったり、本当に様々なジャンルの方に支えてもらっている状態です。

Readyforでは、まずご応募頂いたプロジェクトの定置場を作る事と、ページを作って公開した後に実際にお金を集めていくという事の2段階があります。

私たちは、全てのプロジェクトに必ず1人1人のスタッフが対応しています。ほとんどの方はクラウドファンディングというか資金調達自体も初めてやる方が多いので、どういう流れでお金を集めていけばいいかわからない所も全てサポートをしています。お金が集まった場合は17%の手数料を頂きますが、お金が集まらなかった場合は手数料は発生しません。なのでスタッフに色々なアドバイスを受けながら実際にお金を集めるという事をやっても、集まらなかった場合は金銭的な痛手は一切ないので、どんな人でもリスクなく始めて頂けるということを表現できているかなと思います。

個々のプロジェクトには「オール・オア・ナッシング」という仕組みを設けています。予め目標金額と募集期間を定めて、例えば100万円という目標金額と90日以内という募集期間を決めて、期間内に目標金額が集まらなかったらプロジェクトは不成立になります。その場合は手数料を頂きませんが、その代わりお金は1円も入ってきません。逆にお金が募集期間内に目標金額以上に集まった場合は、そこから手数料分を引いた金額は全額お支払いというようなかたちになっています。大きい場合だと400%を超えるプロジェクトもあります。

 

目標金額が達成出来るプロジェクトは、そうでないプロジェクトに比べて何が違うのでしょうか?

目標金額が達成される理由は、大きく分けると2つあります。

 

1つ目は、「お金が集まった時に何が出来るのか?」という事がしっかり設計されているプロジェクト。

例えばある事業を伸ばしたい時に、「この位の人がいれば事業が伸びます」と言うのはわかりますが、「それってその人がどれ位パフォーマンスを発揮するかによって違うよね?」という疑問が出てくるわけです。お金を出す側の人にとっての「本当にそのお金があれば、ちゃんとそれができるわけ?」という疑問がクリアにならない限りは、お金は集まりにくいです。

逆に例えば「お金があれば買える」「お金があれば建てられる」「お金があれば作れる」とか、そういう「お金があったら何かが出来る」という状態だと、やっぱりお金も集まりやすい。お金を出す側の人は、自分の稼いだお金が「しっかりとその宣言されている事に使われるのか?インパクトがあるか?」という所を見たいと思っています。そういう意味では「お金があれば何かが出来る」という事を考えて頂くのが、目標金額の達成の為に大事だと思います。

 

2つ目は、共感性が高く、思いがあるプロジェクト。

自分が将来お金持ちになる為や、事業で儲ける為にやっているようなプロジェクトだとやはりお金は集まりにくいです。投資型のクラウドファンディングであれば金銭的なリターンの為に投資家が出してくれると思いますが、購入型の場合だと、お金を出してくれた人達への金銭的なリターンはありません。なので購入型の場合、お金を出してくれる人は、そのチャレンジャーに対して応援するという気持ちがすごく大きいです。「この技術を使って世の中の人達にこういう生活のバリューを提供したい」というような付加価値があるものを作ったりとか、そういう事業を展開されるようなプロジェクトはお金が集まりやすいです。

 

プロジェクトにおいて人材はあまり重要視はされないのですか?

クラウド上で人材を判断するというのは難しいです。群衆(クラウド)の中でお金を出してくれる人は多種多様な人がいるわけですから、プロフェッショナリティーが高いかどうかを判断しやすければ良いと思います。

例えば、あるプロジェクトで「こういう優秀なビジネスマンを雇う為にお金が必要で、雇ったらこの事業が伸びます」ということをいくらサイトでプレゼンしても、お金を出す側の人達は、雇われる人が優秀かどうかなんて、会ってみないとわからないですよね。一般の人からすると「えっ?優秀なビジネスマンってどういう人?」となってしまい、よくわからない。

ですが、ある病院が「こういう専門性をつけたお医者さんを紹介したい」というような内容だったら、お金は集めやすいと思います。それは、そのお医者さんのプロフェッショナリティーが誰もがわかるから。なので、そういう意味でプロフェッショナリティーが高い人であれば、みんなが応援してお金を出してくれるという構図はあり得ると思います。

少数の投資家が少数の経営陣に期待してお金を出すのとは状況が違うので、クラウドファンディングでは群集の色々な人の価値観を大事にしなければならないです。

 

Readyforが国内最大の規模になることが出来た理由は?

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1番になれた理由かどうかはわかりませんが、「色々な人達のチャレンジの一歩目になりたい」という思いは凄く大事にしてきました。どんな活動でも、まず社会のレールに乗らないとジャッジもされないですよね。そしてジャッジされる状況になっても、一定の審査員の価値観で評価の大小が決まってしまいます。本当は知らない所でアイデアを評価してくれる人が沢山いるはずなのに、その審査員の判断だけで折角のチャンスが無くなってしまう事がすごく勿体ない。

世の中にそういうコンテスト等は沢山あると思いますが、私たちはまずどんな人でもスタートラインに立つことが大事だと思っています。そして、そのチャレンジャーを応援してくれる味方を作って、まずやってみるという状態を作りたい。金額の大小に関係なく、今まで実績があまりない人でも一歩目を踏み出し、プロジェクトをスタートさせてお金を集め始めて、その最終判断はクラウド上の一般の人々に決めてもらえば良いわけです。なので私達はあくまでミッションに忠実に、いろいろな活動を引きあげる事をやりたいと思ってやってきました。それが沢山のプロジェクトを生み出すきっかけになっていると思います。

 

成功事例の具体例をいくつか教えて下さい。

1つ目は、2,200万円を集めた、がん患者の相談所を作るプロジェクト。

そのプロジェクト実行者の方(プロジェクトオーナー)はテレビ局勤務の女性記者の方でした。彼女は、24歳のときにがんになってしまいました。それから奇跡的に回復されて今は元気に記者として復帰されていますが、今世界的に見てもがんで亡くなる確率はすごく高いですし、日本でもがんになった後の生存率はすごく低いですよね。その理由として、がんは死にとても近い病気だと日本では認識されていて、「がんになったらもう生きていけない」と思ってしまう事が挙げられます。その不安感が死に向かわせてしまうというか、そういう気持ちの問題がすごく大きいみたいです。

その気持ちの問題をケア出来るような相談所を作るというのが彼女達のミッションで、2014年、その女性記者の方を含め色々な大企業に勤務されている女性の人達が10人程集まってプロジェクトは発足しました。普通に大企業で働きながら、余剰の時間で集まり企画を練ってやり始めたんですね。そしたら最終的に2,100人の方々から2,200万円が集まり、2015年の春頃にはもう着工してその相談所が出来る事になっています。

Readyforはこのプロジェクトで起業や資金調達の新しいあり方を示す事が出来たと思います。起業家を増やしたいと日本の社会の中でもすごい言われてますが、自分の仕事を辞めて起業をする事はまだまだハードルが高いですよね。この女性記者の方のプロジェクトでは、働きながら自分のやりたい事にチャレンジしてみるという、パラレルにキャリアを進む道のりを示すことが出来ました。多分今までだったら、お金を集めるという時に、法人格を持たなくてはいけないとか、実績がないと金融機関に借りられないというところが大きかったと思うんですけど、クラウドファンディングによって、実績というよりも思いや経験というもっと大事な部分をしっかりと伝えることによって、お金が集まるようになりました。なので、今までの資金調達の方法をなかなか取れなかったような人達の新しいチャレンジにより、新しい資金調達の流れを作ることが出来たと思います。

 

2つ目は、1,300万円を集めた、くろがね四起という日本初の四輪駆動車を、レストアして走らせるようにするプロジェクト。

これはいわゆる車ファンの人達が「昔はもう絶対動かないと言われていたようなものを甦らせる」というストーリーやロマンがあって、少しずつ協力者が増え、車好きの人達の中でも凄い話題になって、ヤフトピ(Yahoo!ニューストピックス)にも取り上げられて、最終的に1,300万円が集まりました。これは凄く面白い事例だと思います。

 

3つ目は事業のようなものですが、自転車のオーダーメイドをするサービスで、最初の自転車を作る為の資金を集めるプロジェクト。

最終的にはサイト上でオリジナルの自転車を販売するので、皆、自分が好きなものをセレクトしてオリジナルの自転車を買うことが出来ます。その最初のプロトタイプ製造の為の資金をReadyforで集めたわけですが、購入型なので、お金を出した人は最終的に自転車を買えますよね。43,000円の支援で1台購入という形なんですけど、もう完売していて、50台が最初に売れた事になるんですよね。なので最初のマーケット調査というわけではないですけど、事業が本当にいけるかどうかを確認しながらリスクなくお金を集められるという事例でした。

 
あとは、本当に多岐にわたっています。ソーシャルミッションに共感させるものもあれば、プロダクトの開発、コミュニティーからお金を集めるようなプロジェクトもあります。ダチョウ肉のようなオルタナフード等、今あまり食材として使われていないような食べ物を普及させるためのイベント主催や、グリーンカレーを作るプロジェクト、食品を作ってそのニーズを調査してもらうプロジェクト等。オルタナフードもそうですけど、ニッチなスポーツ等まだまだ知られていないものだからこそ、みんなで応援しながら広げていくというスタンスが適しているのだと思います。クラウドファンディングのような形態でないと、あまり資金は集まらないのかなと。株式会社やNPOを立ち上げるよりは簡単だけど責任を伴いながらスタートしなければならないような事を、このReadyforでチャレンジして頂いたら嬉しいなと思います。

 

Readyforの今後の展望は?

私達のミッションは「誰もがやりたいことを実行できる世の中にする」ことです。
2,100件程のプロジェクトは国内最多ですが、私達の目指す所からすると、まだまだ本当に小さい割合です。なのでもっと資金調達をカジュアルにスタートさせられる事、今チャレンジ出来ていない人、チャレンジに迷っている人、まだクラウドファンディングを知らないような人達にどうやってアプローチしていけば沢山のプロジェクトをスタートさせてチャレンジをサポート出来るかという事を日々考えています。やっぱりインターネットが一番世の中の生活を変えていくものだと思っているのでそこは注目し続けますが、あまり固執するというわけではありません。課題を解決していくという事が大事なので、色々な人達が物理的な環境にとらわれずチャレンジできるような世の中にするために何が出来るかを考えています。日本全国を制覇しても海外があると思いますし、63億人をそうするためには、まだまだ本当に見えないことがいっぱいあるので、そこだけに集中して頑張っていきたいと思います。

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人に奉仕する精神や、皆の為という気持ちが凄く伺えますね。

誰かの為に頑張るというよりは、自分が起業家という道を凄い若い年齢の時から選んでいて、それによって良い体験を沢山してきたと思っています。凄い大変な事も沢山ありますが、色々なチャンスをもらえたりとか、1回きりの人生の中で好きな事をやっているとすごく楽しいので、皆さんにもそういう体験をしてほしいです。

今の日本は生き方が1つになり過ぎていると思います。でもやっぱりこのセーフティーネットがない社会で起業したりチャレンジするのはまだリスクがすごい大きいですよね。

なのでせめて、何かにチャレンジするというハードルを私達ができる限り下げていって、チャレンジを沢山の人がやっていく中で、本当にそれがビジネス的にスケールするのか、世の中を変える事なのか、やってみないとわからないことは沢山ありますが、そのやってみるハードルを私達が下げるというお手伝いができれば、それもそれで大きなインパクトになるかなと思います。

あまり誰かのためにやっているというよりは、自分が凄い好きな事をやって楽しんで、「皆も好きな事をやって楽しもうよ」という思いが強いです。

 

起業家にとって重要な、ファン(メンバーや顧客)の集め方とは?

ミッションと成長をどちらも持たないといけないと思います。
やっている事が世の中に対してどうバリューになっていくのかをしっかりと伝えて、さらにそれを発信し続ける事が大事です。そして、それが口で言っているだけではなく、提供しているプロダクト等の形になっているかどうかを見せられるかどうか。しっかりと事業として成立しているし、経済にも貢献しているモデルである事。私はまだ全然出来てはいないですけど、両立してどちらもしっかりとやっていかないといけないですね。

うちも小さい会社ですけど、そういう中で最初のメンバーはすごい大事ですし、そのメンバーが本当に本気でやらないとこの競争環境の中で勝っていくのは難しいと思います。なので思いとか方向性に共感して一緒に頑張ってくれる仲間を見つける為にも、ミッションと成長というのを、しっかりと両立させないといけないです。

 

最後に、これから資金調達をされる方への応援メッセージをお願いします。

資金調達は色々な手段があると思います。私達はクラウドファンディングという仕組みですが、ベンチャーキャピタル等と似ている所もあると思っています。ベンチャーキャピタルからの出資を受けるには成長率なんかが一番大事だとは思うんですけど、実際にVCの人に話を聞くと、最後は人で決めているという事が多いです。なのでクラウドファンディングもその人の思いだったりとか、お金があればこれが絶対にやれると思い込むような事はいずれにしてもすごい大事ですよね。

人様からお金を預かる、あるいはそれを使って自分の思いに投資するという事は起業家の役割ですが、凄く大変な作業です。

これから資金調達をするという方にとって、Readyforの場合はある意味VCや銀行よりもリスクが相当低いと思います。リスクを分散させるようにしているので、カジュアルに初めてもらえるという強みはあるんですけど、ただやっぱり思いを強く持つということは、お金を集める上でとても大事です。

是非思いを強く持って、やりたいことを素直に伝えて、チャレンジしてもらいたいです。

Readyfor (レディーフォー) | クラウドファンディング

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米良社長、ありがとうございました。

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