シードラウンドで2000万円の資金調達。起業家への技術投資インキュベータ　株式会社TECHFUND（テックファンド）

■資金調達概要

11月26日　起業家向け技術投資プログラム「SUNRISE PROGRAM」を提供運営するTECHFUND株式会社（以下：テックファンド）が、シードラウンドで2000万円の資金調達を行いました。

増資の割当は、以下の個人と起業です。

西川潔氏（株式会社ネットエイジ代表取締役社長）
IT系大手事業会社 創業者（エンジェル投資家）
株式会社リッチメディア（代表取締役社長：坂本幸蔵）

テックファンドでは、今回の資金調達によって「SUNRISE PROGRAM（※1）」の運営に必要な技術者の人材採用に努め、新たな形での起業エコシステムの構築を実現します。

プレスリリース：http://www.regrese.jp/release/details/3262/3/
（※1）SUNRISE PROGRAMの詳細：http://techfund.jp/

■ライターの視点
代表の一人、オールラウンドディレクターの川原ぴいすけ氏が、いよいよ起業家のイメージを具現化する支援プログラムの運営を始めました。

川原ぴいすけ氏と聞けば、知る人ぞ知る新進気鋭の若手クリエイティブ・ディレクターです。
自身の人生目標を「創造の神」と話す、多くの起業家にもっとも熱い応援を「支援プログラム」カタチにした「ベンチャー起業家」のひとりと言えるでしょう。
実際、テックファンドでは、「起業家をメジャーな職業にする」というビジョンを掲げ、起業家のアイディアを88日間でサービスの開発から資金調達までをサポートするという、技術投資を実施します。

今回の会社設立とともに、88日間の起業家支援プログラム「SUNRISE PROGRAM」（第1期11月30日締切）の募集が行われました。
このプログラムでは、「具体的なサービスを作りこむことができずに、起業することができないでいる起業家に対し、プログラミングからデザイン、スタートアップのために必要な人・モノ・お金などの調達ノウハウを獲得します。

プログラムの終了時には、起業家チームが自走にて資金調達ができるにようになるまでを目標としての支援とのことですから、今まで起業のための資金調達や技術的なことで足踏みをしていた人には、この上なく力強いサポートになることでしょう。

この起業家技術支援プログラムの実施によりテックファンド側が得る収益源は、一連の技術支援の価値に相当する、株式５%を引き受けることによって得ることになります。
つまり、起業が確実に行われてその事業の成功がなければ、現実的な収益として発生が期待できなくなるので、テックファンドが本気で有ることに間違いはないでしょう。

その上での支援プログラムですから、当然に参加起業家の「本気」が鍵となることはいうまでもありません。
すでに、このプログラムは始動しており、約150人の起業家との面接が行われ、35チームが実際に継続的な連絡などを開始しているようです。
投資実績は、現在5社に対して行われていることが確認されていますが、進行中のプログラムなので増えていることが予想されます。

テックファンドでは、2015年末までに100社への支援を目標として掲げ、それぞれ支援を行う起業家の事業支援に努め、さらにサポートを実施します。

テックファンドが実施する「技術投資インキュベータ」による支援事業は、他に類を見ない新しい形のインキュベーションです。
また、収入源を株式の取得に替えて報酬として受け取るなど、今までに無いあらたな起業エコシステムといえるでしょう。

今回の資金調達にて、資本提供者に渋谷ビットバレーの構想発起人となった、西川潔氏の名前やIT大手事業会社を創業したエンジェル投資家が含まれていることからも、川原氏の「創造する力」への期待感が込められていることが伺えます。

相互間の信頼関係と双方の「本気」が実際の起業とその先に有る成功に結びつくものとして、テックファンドの今後の展開に注目しましょう。

■会社概要
TECHFUNDは、起業家向け技術投資プログラムの運営を行いながら、起業家への技術投資活動を通して、Sweat Equity（スウェットエクイティ：共に走ることで得た株式）を報酬として組織的に引き受ける唯一の事業者です。

社名／株式会社TECHFUND
代表取締役／川原ぴいすけ・松山雄太
資本金／2千万円 (2014 年 11月現在)
本社所在地／東京都渋谷区東2