総合メディア支援プラットフォームのクーロンが1億62万円の資金調達

■資金調達概要
10月31日　ガジェット専門のニュースサイト「GGSOKU-ガジェット速報」を運営するクーロン株式会社（以下：クローン）が1億62万円の資金調達を行いました。

今回の投資を実施した、株式会社ベンチャーラボインベストメントは、ベンチャーラボグループのVCです。
両社の今後展開する共同事業への開発と事業運転資金が目的となっています。

プレスリリース：http://www.quelon.co.jp/release/20141031_001.pdf

■ライターの視点
GGSOKUを運営するクーロンでは、人工知能を搭載した新しいコメント欄のシステムを搭載した、統合メディア支援プラットフォーム「Quelon（クーロン）」を大手ニュースサイトなどのメディアに提供サービスを実施しています。

今回の資金調達が必要となった背景には、Quelonの開発力の強化を第一の目的とした技術者などの人材採用を積極的に行うためです。
現在、国内でも経験のない膨大なリクエスト数に対応するインフラの構築が急務の課題となっています。
今回の資金調達により、安定したプラットフォームの開発を迅速に進めサービスの提供がおこなわれる運びです。

茨城県発のベンチャー企業クーロンは、創業日を見ていただくとわかる通り、あの忌まわしい東日本大震災の起きた月に創業しています。
代表の佐藤氏は、茨城県北部出身の生粋のプログラマーです。

佐藤氏の出身地である茨城県も地震によるダメージは大きく、福島県のそれの影響から大きく報道はされませんでしたが、同県の沿岸部も津波の被害を大きく受け、一瞬で消え去る建物を目にし、天災や紛争後でも最後に「人の英知だけは残る」ことを考え、それがあるかぎり復興再起は、かならず達せられると考えているそうです。

あの地震をリアルに体験しそこから立ち上がった人だから伝えられる、学ぶことのできる話です。
佐藤氏のこうした体験から影響されるものなのか、とても真面目で積極的な、好感度抜群の企業で有ることが伺えます。

クーロンが掲げるビジョンは2つ、「ディスカッションで世界を変える手助けをする」、「オンライン・メディアを徹底的に支援する」ということです。

分かりやすいテーマなのですが、企業がそれに関わりビジョンとして行くには、大変骨の折れる作業だろうと推測できますが、敢えて、そこに挑戦し続けているところが素晴らしい企業とそこに集い働く人たちです。

単純に「見る聞く知る」とせずに、双方向でコミュニケーションを行い更に深いところへと進む「ディスカッション」によって、それぞれの思考から生じる摩擦など、人同士が互いを思いやり、自分が何をするべきか？と言うように考えを見つめなおすことが、人の可能性を前進させることでしょう。

インターネットを通じてディスカッションが可能なインフラは、ほぼ完成されてきていますが、より良いディスカッションが行えるシステムサービスの提供をクーロンは行っていくことを具体的な目標とし約束しています。

新興国などのばあいは、インターネットの普及がこれからという地域もあるでしょうが、それこそそうしたインフラが未完成な地域をどうするのかなども、これからディスカッションのテーマとなり、社会全体の生活の質の向上を望むことができることでしょう。

また、ディスカッションが行われる場としてもっともホットな場所が、オンライン・メディアのコメント欄などでしょう。
こうしたことを踏まえ、ディスカッションで世界を変える手助けをするために、オンライン・メディアへの徹底した支援が必要と考えているのがクーロンのビジョンです。

率直に良い人の未来を創造することができるだろう、と感じられる活動を支援する目的から「ベンチャーラボ」が投資を行ったということが伺える、今回の資金調達ニュースでした。

■会社概要
クーロン株式会社は、ディスカッションを主体とするニュースメディア「GGSOKU（ぐぐそく）-ガジェット速報」の運営を行っている会社です。
また、高機能コメントシステムのブラッシュアップ、メディアとプラットフォームの融合を推進するべく、外部への提供を積極的に行っています。

会社名／クーロン株式会社
代表取締役／佐藤 由太
創業年月日／2011年3月30日
資本金／約1億662万円
本社所在地／東京都港区南青山 2-15-5