タテンポガイドネクスト エターメントが1億2000万円の資金調達

■資金調達概要
10月29日　国内大手や上場企業のEC事業者が持つ複数の店舗を一元管理できる「タテンポガイド ネクスト」のサービスを提供するエターメント株式会社（以下：エターメント）が1.2億円の資金調達を行いました。

投資を行った株式会社オークファン（以下：オークファン）は、ヤフオクを始めとする、オークションサイトのデータリサーチ情報を提供する企業です。

今回の投資の実施により、業務の提携も図られることになり双方の顧客により有益な情報が提供されるようになります。
なお、今回の調達資金は、人員の採用とサービス拡大のための投資に使われる見込みです。

プレスリリース：http://www.atpress.ne.jp/view/51576

■ライターの視点
ネットオークション、ネットショッピングモールに出店する多店舗型の大型ショップの商品提供が価格、品質などますます安定した内容に進みそうです。

今回は、多店舗型ショップの運営を一元管理するシステム「タテンポガイドネクスト」を運営するエターメントと、オークションの落札価格などの情報データベースを持つ、オークファンの双方が持つ情報を生かすことで、更に利用者が有益となる情報に厚みが増すと考えられます。

具体的には、オークファンから提供される、落札価格や出品数のなど生の情報は、多店舗を取り扱うショップ側から見て、出品時に自動的に反映されれば、更に効率のよい販売が可能になります。

また、シーズンによる価格や在庫の調整などにも効果的なデータが配信されることが期待できます。
実際、オークションやネットショップで多店舗を運営する企業では、他のお店や出品者などの落札データなどから、出品時の金額やストックする在庫数などのコントロールが必要です。

しかし、実際の現場では、あまりにさばく量が多いと重要な在庫管理や価格への調整などが難しくなることもしばしばあります。
こうした状況でも自社のみでなく他社の落札データなどがあり、出品管理にも一定自動的な管理がなされるようであれば、担当者のヒューマンエラーも減らすことができ、販売機会を逃すことも減るでしょう。

つまり、エターメントの顧客側から見てオークファンの持つデータが販売に直接反映可能になることは、大変便利になることでしょう。

また、オークファンから見たばあいのエターメントから得られる、オークションだけにとらわれない、ショップでの販売情報などは、現在オークファンの顧客に提供している落札情報などの比較サイトとしての不足するデータを余って補うことができます。

オークファンでは、得られたデータを元に販売動向など個別商品への顧客の購入情報だけでなく、顧客の関連品の購入やシーズンによる販売内容の分析など、多くのデータからより顧客の動きを正確にとらえた数値を得ることができます。

このことにより、更にアウトプットされる顧客動向の情報は、「タテンポガイド ネクスト」の利用ユーザーへより密度の濃い正確な情報として提供されることでしょう。

現在のネットショップやオークションでは、やはりショップ側の商品提案から価格などの提案と誘導があってこそ、お店が活気づくというものです。

ネットショップやオークションで買物をする人の多くが、最初の一歩（商品選択のクリック）を超えてからの関連買い、つまり複数買いに繋がる重要なポイントとして、顧客への適切な提案と誘導が顧客単価アップの鍵にもなっています。

今回の資本業務提携では、そうした顧客の購買心理まで深く測れるようになり、ECサイト事業がますます加速しそうです。

■会社概要
エターメント株式会社は、複数のネットショップを一元管理可能な便利なシステム「タテンポガイドネクスト」を始めとする、EC事業者へのコンサルティング、カスタマイズなどを行っている企業です。

既に取引のある店舗は、大企業・上場企業から個人商店まで含めて800店舗を超える利用実績があります。

会社名／エターメント株式会社
代表取締役／宮口 誠一郎
創業／2009年7月17日
資本金／1億3,000万円(資本準備金含む)
住所／東京都港区六本木1-9-10