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運転資金の融資を受ける5つのコツ!正しい計算で確実に借入できる

正しい計算法を実践すれば、運転資金は120%確実に借り入れできます! 本記事では、運転資金(回転資金)で融資を受ける5つのコツについて、資金調達のプロフェッショナルが丁寧に解説しましょう。

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▊ そもそも運転資金とは?

 

運転資金や回転資金は、事業に欠かせない存在です。そもそも「運転資金」には、どのような役割があるのでしょうか?

 

運転資金(うんてんしきん)とは、経営を行うにあたって必要な資金のことである。

出典:Wikipedia「運転資金」より

 

上記の通り、運転資金とは「事業をする上で必要な資金」のことですが、これらの費用は大きく二パターンに分類できます。

 

運転資金
☑ 商品の仕入れや諸経費の支払いに必要な「運転資金」
☑ 車両や機械の購入に必要な「設備資金」

 

運転資金とは、事業をする上で必要な資金のうち「設備資金以外の資金すべて」を指しています。ただ「運転資金」を一括りにすることは難しく、その性質や使いみちは様々です。また、金融機関が考える「運転資金」は、先程よりも種類が細かく、より専門的な観点で分類が行われています。

 

※ 金融機関が分類する運転資金は、次項で詳しく解説します。

 

金融機関が定義する「運転資金」について、暴露します!

 

ここからは、某金融機関が融資審査をする上で「運転資金をどのように分類しているか」内部情報を暴露したいと思います。

 

実は(他では、決して語られていませんが)金融機関が考える「運転資金」は、以下のように細かく分類されています。

 

金融機関が分類する「運転資金」とは
① 経常運転資金
② 増加運転資金
③ 減少運転資金
④ 季節運転資金
⑤ 設備未払金決済運転資金

 

①〜⑤の意味合いについて、簡単に解説しておきましょう。

 

① 経常運転資金

 

経常運転資金は、運転資金の割合として最も多いものでしょう。ここでいう「経常」とは、「通常の」くらいの意味で考えていただいて結構です。この資金は日々の「買掛金や支払手形決済」から、「人件費や地代家賃の支払い」まで、幅広い使いみちに充てられます。

 

経常運転資金(正味営業運転資金)=売上債権(売掛金+受取手形)+棚卸資産-買入債務(買掛金+支払手形)

出典:Wikipedia「運転資金」より

 

この説明だけでは、あまりピンと来ないかもしれませんが、以下の4つの資金の「特別さ」と比較すると、経常運転資金の「普通さ」が分かりやすくなるかもしれません。

 

② 増加運転資金

 

あなたの企業が「増加運転資金」を必要とした場合、順調に売上が伸びていることを示しています。事業形態などにもよりますが、売上が「即金(※1)」ではなく、「毎月末日締め、翌月末日に現金で回収」というケースも良く見られます。

 

一方で「人件費や水道光熱費」等も売上の増加と共に、かさんでいく傾向があります。この場合「売上金の回収」よりも、先に支払わなくてはならないことがあります。前月までの売上金回収でやりくりできれば良いのですが、それでは足りないケースも出てきます。

 

つまり「売上の増加に伴う諸経費の増加に、売上金の回収が追いつかない」のです。こういった場合、どうしても売上金回収までの「つなぎ資金」が必要となってきます。これが「増加運転資金」です。

 

「増加運転資金」が必要になるということは、売上が増加していることを示しています。その一方で「売上金の回収が、上手くいくかが」経営上、大きなポイントとなります。決算書上は黒字なのに「売上金の回収が遅れて倒産をしてしまう」という、いわゆる「黒字倒産」には、気をつけなければいけません。

 

※1:「即金」を例えるならば、町の飲食店等の売上が、その場で回収されることをいいます。よく「現金」と混同されがちですが、会計学上「現金」というのは手形等で無い、単なる「お金」のことを指します。このため「毎月末日締めの翌月末日に現金で回収」という言葉は、ごく自然な用語として使用されます。

 

③ 減少運転資金

 

減少運転資金とは、②の増加運転資金とは正反対の性質を持ちます。そもそも、減少運転資金は「売上規模の縮小に伴い必要になってくる、諸経費支払い等を目的とした」資金です。売上減少に伴い、不足する資金を補填するための資金なので「前向きな資金」とは言えません…。

 

この場合、できるだけ早急に「売上を増加させるか、諸経費を削減するか」対策を練る必要があります。

 

④ 季節運転資金

 

季節運転資金とは、その名の通り「一定の季節に必要となる資金」を指します。

 

典型的な例としては、従業員への賞与(ボーナス)支払いのための資金等が挙げられます。また業種によっては、商品の一括仕入資金が「季節運転資金」に該当する場合もあります(例:緑茶の卸売業者の「新茶の仕入資金」等)。季節運転資金は通常、1年以内の短期返済で資金繰りを行います。

 

⑤ 設備未払金決済運転資金

 

車両や機械といった「設備を購入」する場合(通常)、資金の手当てが付いてから購入するのが一般的です。しかし何らかの理由が生じ、設備購入資金の一部(あるいは全部)が、未払となり残ってしまうことがあります。

 

この場合「設備購入から半年以上経過」しているのなら、決済資金は「運転資金」として取り扱われることが慣例となります。逆に言えば、設備購入した後でも、半年以内の決済資金であれば「設備資金」とみなされ、貸付金利や返済期間等で優遇される可能性があります。

 

運転資金「まとめ」

 

ここまで、5つの分類について概要をお話ししました。実際に「借入が必要になってくる」背景には(単体のパターンでは無く)5つの要素が複雑に絡み合っているものです。みなさんは「どのパターンに当てはまるのか?」自らのケースと照らし合わせて、考えてみましょう。

 

▊ 正しい計算方法をわかりやすく解説!

 

自身の企業に「いくら運転資金があるのか」そして「いくら必要なのか」把握しておくことは、経営を行うだけでなく、金融機関と交渉を行う上でも、大変重要なことです。

 

必要な運転資金を計算する方法はいくつかありますが、ここでは「在高方式(ありだかほうしき)」と呼ばれる計算方法をご紹介します。

 

在高方式(ありだかほうしき)

 

これは必要な運転資金の金額は、一般的な業種(建築業は除く)では次のような式で表されるという考え方です。

 

経常運転資金 = (受取手形+売掛金+棚卸資産) − (支払手形+買掛金)

 

上記は、現金預金以外の(お金に換えることが出来るもの)から、(万が一の場合、支払わなくてはならないもの)を差し引いた状態を指します。

 

ある商社の例を使って、シミュレーションしてみよう

 

架空の商社A社を例に、運転資金の金額を計算してみましょう。A社の決算時点売掛金は300万円でした。この場合の商品在庫は500万円、買掛金が200万円、手形取引はなかったとします。すると、以下のような計算式が成立します。

売掛金300万円 + 棚卸資産500万円 − 買掛金200万円 = 600万円

運転資金の融資を受ける5つのコツ!正しい計算
このように、売掛金などの残高が「一年を通じて同程度で推移」するのであれば、必要な運転資金は600万円とする考え方です。この場合の600万円は、現金預金(あるいはそれに準ずる形)で持っているのが「経営上、最も理想的」だといえます。

 

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▊  運転資金の融資を受ける5つのコツ

 

本項では「金融機関から、運転資金融資を受ける5つのコツ」をご紹介します。

 

金融機関から運転資金の融資を受ける5つのコツ
① なぜ借入が必要になったのか、明らかにしよう!
② いくらの借入が必要なのか、明らかにしよう!
③ いつまでに借入が必要なのか、明らかにしよう!
④ 返済期間についても、しっかり計画を立てよう!
⑤ 金融機関への最後の「殺し文句」とは、一体何!?

 

では、①〜⑤について1つずつ解説していきましょう。

 

① なぜ借入が必要になったのか、明らかにしよう!

 

本記事の前半(そもそも運転資金とはの項)では運転資金をその使いみちから「5つに分類」しました。今回、あなたの企業が借入を必要としたのは「どういった要因」からですか?

 

借り入れの要因をチェックしてみよう!
☑ 売上と支払う諸経費が急速に増えて、通常の売上金の回収だけでは間に合わなくなったからですか?(②の増加運転資金)
☑ 得意先からの売上入金が手形になってしまったからですか?(①の経常運転資金)
☑ 売上アップを図るべく、新商品を仕入れたいからですか?(①の経常運転資金)

 

いかがでしょうか。金融機関の審査担当者が納得できるよう「借り入れの要因」をまとめておいてください。これには、あなた自身「明確に、理由説明できるようか」が成功のカギを握ります。

 

② いくらの借入が必要なのか、明らかにしよう!

 

本記事「正しい計算方法をわかりやすく解説!」の項では、必要運転資金の算出方法について解説しました。ここでの数字を参考に「いくらの借り入れが必要なのか」明らかにしておきましょう。

 

先程例に挙げた商社Aであれば「600万円」が、一つの借り入れ目安となるでしょう。あるいは「売上アップを図るべく、新商品を500万円仕入れたいから」という理由であれば、これも立派な借り入れの根拠となります。

 

ただし(あなたの企業が)町の飲食店のような「即金入金中心」で、在庫もあまり持たないような業態の場合は注意が必要です。なぜなら(このような状態で)必要な運転資金を算出してみると、極端に少ない数字、もしくは「マイナスの数字」が出る可能性があります。

 

実際、上記のような場合は「運転資金をあまり必要としない」ケースが多いです。こうした状況では、審査担当者もなかなか納得しにくいでしょう。問題の解決が難しい場合は⑤の「金融機関への最後の「殺し文句」とは、一体何!?」を参考にしてください。

 

③ いつまでに借入が必要なのか、明らかにしよう!

 

例えば、資金の使いみちが「手形決済資金」である場合、借入希望日は、比較的簡単に説明することが可能です。しかし、資金の使いみちがはっきりしていないと、借入希望日も曖昧になってしまいがちです。

 

実は、私たちが「審査担当者に伝える情報」は、全て融資の可否に繋がっています。

 

審査の可決率を上げるには「売上アップを図るべく、新商品を500万円◯月△日までに仕入れたいので、それまでに借入したい」等、具体的な説明を行いましょう。こちらの熱意と経営方針を伝えるチャンスを活かせば、借り入れできる可能性は飛躍的にアップします。

 

④ 返済期間についても、しっかり計画を立てよう!

 

「運転資金の返済期間」について相談する際、何となく最長の返済期間(例えば5年程度)で話を進めていませんか?

 

返済期間の設定で失敗しないためには、以下二つのポイントに注意して借り入れをしてください。

 

まず第一に、資金の使いみちが賞与(ボーナス)支払いなど「季節運転資金」である場合は、次回以降の融資や可能性を考慮し「6か月払いや、12か月払い」で、返済計画を立てる必要があります。

 

第二には、借り入れ残高を計画的に減らすことです。例えば、3年後「改めて融資を申込む」可能性があるなら、それまでに借入残高を十分減らしておく必要があります。例えば、4年払い程度で組んで置くと無理なく、新たな融資も受けやすくなるでしょう。このように、「次回以降の借入可能性も考える」のが、上手な借り方と言えます。

 

⑤ 金融機関への最後の「殺し文句」とは、一体何!?

 

出来るだけ大きい金額を、出来るだけ長い期間で借りたい。しかし、適当な理由が見つからない…。このような状況でお悩みの場合、正直に相談するのが一番です。例えば「毎月の資金繰りが大変なので、長期資金を導入したいのです」これは、金融機関に向けた「立派な理由」として成立します。

 

私たちが正直に理由を提示すれば、金融機関の側も真剣に、融資を検討してくれることでしょう。

 

ただし「大きな金額を長く借りる」ということは、その分「借入残高が減りにくい」ことを指します。つまり、借り入れ残高が減らないと、今後改めて借りる際「借りにくくなる」ので注意が必要です。正当かつストレートな理由は、金融機関への「最後の殺し文句」として、残しておく方が良いでしょう。

 

▊ リスケ(返済条件の変更)について考えてみよう

 

もしも、あなたの企業が既に「金融機関などから借入」をしていて、その上で「毎月の資金繰りを緩和したい」と思うのなら、金融機関と交渉する方法は二通り考えられます。

 

金融機関などに対して交渉する方法
☑ 新たに運転資金の借入をして「長期資金の導入を図る」
☑ リスケを実施して「毎月出ていくおカネを抑える」

 

ここでのリスケとは「リスケジュール(スケジュールの組み直し)」の略語です。(リスケを)金融機関に対して使う場合は、通常「返済条件の緩和」を意味します。

 

リスケジュール/リスケとは

リスケジュール【reschedule】

① 債務返済を繰り延べること。リスケ。→リスケジューリング
② スケジュールを立て直すこと。日程の再調整をすること。リスケ。

出典:Goo辞書「リスケジュール」より

 

リスケを自社に置き換えて考えてみよう

 

リスケについて、一例を挙げてみます(※ みなさんの会社をイメージすれば、より分かりやすくなるでしょう)。

 

あなたの企業は、A銀行からの借入金残高が300万円あり、毎月10万円ずつ返済しています。残りの返済回数は30回です。これを毎月5万円ずつ「60回払い」に変更したとしましょう。

 

返済期間は長くなってしまいましたが、毎月の返済額は10万円から5万円に減額され、資金繰りは緩和されました。毎月、差し引き(10万円 − 5万円=5万円)の資金繰りが緩和できたのですから、これは返済負担の面で大きなことです。

 

「新たに借入をすること」と「返済条件を緩和すること」は、一見すると正反対のことのように思われがちですが、資金繰り上は同じような効果があるのです。

 

リスケジュールで、留意すべきポイント

 

リスケを行う際、以下の点に留意しておいてください。

 

留意すべきポイント
☑ 保証人の了解:返済期間(=保証期間)が長くなるため、保証人の了解が必要になります。
☑ 他の金融機関の協力:A銀行だけ減額してもらっても、B銀行やC銀行も減額してもらわないと、効果が十分でない場合もあります。
☑ その後の借入への影響:金融機関によっては、一度リスケを受けると次の融資が難しくなる所もあります。

 

これらのポイントを押さえておけば、リスケが効果的に行えます。

 

▊ まとめ

 

いかがだったでしょうか? 一見、簡単そうに思える「運転資金の借入」にも、コツがあることがお分かりいただけたでしょう。みなさんも今回の借入はもちろんのこと、次回以降の借入をも考慮し「上手な借り主」になってください!

 

※ なお「運転資金の借入はハードルが高い」と感じる方には、ファクタリングやビジネスローンの利用を推奨しています。

 

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